好評連載中のサイクルモード2014フォトレポート。第8弾はガノーや3Tなど数々のブランドを取り扱うアキコーポレーション、国内ウェアメーカーのウエイブワン/カペルミュール、国産として復活したタンゲのチューブがトピックスのエンマバイシクルワークスのブースから注目の新モデル&気になるプロダクツを紹介します。



アキコーポレーション(ガノー/ルイガノ、DARE、KONA、Xpedo、3T、guee、BE・ALLなど)

多くの来場者が集まった新城幸也選手のトークショー多くの来場者が集まった新城幸也選手のトークショー
ユーロップカーが使用する軽量モデルX-LITE(左)とエアロモデルCOURSE(右)ユーロップカーが使用する軽量モデルX-LITE(左)とエアロモデルCOURSE(右) BOAの最新ダイヤルクロージャーLP-1が搭載されるCOURSE AIR LITEBOAの最新ダイヤルクロージャーLP-1が搭載されるCOURSE AIR LITE


4区画とサイクルモード全体の出展者の中でも最もブースの規模が大きかったアキコーポレーション。ガノー/ルイガノを筆頭にDARE、KONA、Xpedo、3T、guee、BE・ALLなどの取り扱いブランドが集結。そして、日曜日にはガノーのウェアとヘルメットを使用するユーロップカーの新城幸也選手がトークショーを行い、ブースから溢れんばかりのオーディエンスが集まり大賑わいに。

ガノーを担当する荒井秀喜さんのイチオシは新型TT/トライアスロンバイクの「GENNIX TR1」。フロントフォークやヘッドチューブ周りをはじめとした圧倒的なボリューム感が特徴の1台だ。近年はカムテール形状のバイクが多勢な中にあっては珍しいデザインだが、意外にもオーソドックスな乗り味に仕上がっているのだとか。その他、バイクではロードレーシングモデルのGENNIX R1や、エンデュランスモデルGENNIX E1なども展示されていた。

ガノーの最新TT/トライアスロンバイクGENNIX TR1とブース担当の荒井秀喜さんガノーの最新TT/トライアスロンバイクGENNIX TR1とブース担当の荒井秀喜さん
ホイールとの間にクリアランスをもたせたチェーンステーのデザインホイールとの間にクリアランスをもたせたチェーンステーのデザイン 非常にボリューミーな造りのフロントフォーク非常にボリューミーな造りのフロントフォーク

エアロ性能の追求に加え、チェーンキャッチャーを装備するなど実用性にも配慮エアロ性能の追求に加え、チェーンキャッチャーを装備するなど実用性にも配慮 ガノーのロードレーシングモデルGENNIX R1ガノーのロードレーシングモデルGENNIX R1


一方でアパレルも充実しているガノー。特にユーロップカーが使用するヘルメットには大きな注目が集まり、軽量モデルX-LITEやエアロモデルCOURSEのかぶり心地を実際にチェックしている来場者の姿が多く見られた。そしてCW編集部注目なのがロード用シューズの新型ハイエンド「COURSE AIR LITE」だ。その特徴は数あるシューズメーカーでも採用実績の少ないBOAの新型クロージャー「LP-1」を2つ搭載し、しなやかなアッパーと併せて履き心地を高めたこと。既にユーロップカーのライダーたちによって実戦投入されている。

ガノーとは対象的にライト層に適したバイクを展開するがルイガノ。非常に豊富なラインナップの中でも話題になっていたのが「LGS-TRC1」。クリア塗装のみとしてアルミニウムの質感を活かした無骨なスタイルのアーバンクルーザーだ。トップチューブと面一のステムデザインや、ステム一体式のハンドルなどからは非常にレーシーな印象を覚えるが、内装変速やベルトドライブ、機械式ディスクブレーキなど街乗りに適したスペックとなっている。

グラベルロードから前カゴ付きクロスバイクまで幅広くラインナップするルイガノグラベルロードから前カゴ付きクロスバイクまで幅広くラインナップするルイガノ 金属の質感溢れる無骨なデザインがスタイリッシュなルイガノ LGS-TRC1金属の質感溢れる無骨なデザインがスタイリッシュなルイガノ LGS-TRC1

新興ブランドながら高い技術力で早くも注目が集まっているDARE新興ブランドながら高い技術力で早くも注目が集まっているDARE
KONAはマウンテンバイクをメインに展示。写真はエントリーユーザー向けDHバイクのPRECEPT200KONAはマウンテンバイクをメインに展示。写真はエントリーユーザー向けDHバイクのPRECEPT200 ディスクブレーキの搭載のCXバイク JAKEシリーズディスクブレーキの搭載のCXバイク JAKEシリーズ


今季より取り扱いを開始するDARE(ディアー)も注目ブランドの1つ。OEMで培った高い生産力のみならず、有名ブランドから設計を請け負うほどの技術力を有している。国内展開されるのは軽量モデル「MR1」とディスクブレーキにも対応する異色のエアロロード「VSR」というロードバイク2種類。

今回のサイクルモードでは非常にマウンテンバイクの展示が少なかったが、KONAはダウンヒルモデルやオールマウンテン系などサスペンションストロークの大きなMTBがメイン。その他には、他CXバイク「JAKE」シリーズや、通勤通学からシクロクロスまで幅広く対応するマルチパーパスモデル「ROVE」シリーズも。

Xpedoのペダル式パワーメーター。来春頃に国内でリリースされる予定とのことXpedoのペダル式パワーメーター。来春頃に国内でリリースされる予定とのこと グラフィックを一新した3Tにハンドル群グラフィックを一新した3Tにハンドル群

3Tの新型フラッグシップホイール ORBIS3Tの新型フラッグシップホイール ORBIS
リム素材の変更によって剛性とブレーキング性能が向上しているリム素材の変更によって剛性とブレーキング性能が向上している 2色展開されるORBIS。シンプルなブラックカラーを持つのはブース担当の森真博さん2色展開されるORBIS。シンプルなブラックカラーを持つのはブース担当の森真博さん


パーツ類ではXpedoからリリースされるペダル式パワーメーターが最注目。その特徴は、他ブランド踏み面にひずみセンサーを設けていること。なお、クリートとはルックKeoと互換性を持つ。電波法の認可が降り次第の販売開始で、比較的リーズナブルな価格で展開する予定だという。

3Tのトピックスは「MERCURIO」に替わるロードホイールの新ハイエンドモデル「ORBIS」だ。基本的な構造は図従来モデルを踏襲しているが、リムのカーボン素材を変更することで剛性とブレーキング性能の向上を図っている。また、ハンドル、ステム、シートポストはグラフィックが一新され、従来よりも更にシンプルとなった。

ムービーカメラとサイクルコンピュータのマウント、ライトを一体化したgueeのアウトフロントマウントムービーカメラとサイクルコンピュータのマウント、ライトを一体化したgueeのアウトフロントマウント 周辺の光量を感知して照度が自動的に替わるguee Solシリーズ周辺の光量を感知して照度が自動的に替わるguee Solシリーズ

1つのシフターで前後の変速を可能とするixowのフロントディレーラー1つのシフターで前後の変速を可能とするixowのフロントディレーラー ステムとロックを一体化したixow stemparkステムとロックを一体化したixow stempark

オリジナルブランドBE・ALLの20インチファットバイク BNF20オリジナルブランドBE・ALLの20インチファットバイク BNF20 電動内装変速システムを搭載したユーロピアンテイストなコミューターバイクもラインナップするBE・ALL電動内装変速システムを搭載したユーロピアンテイストなコミューターバイクもラインナップするBE・ALL


その他、シマノ電動XTRの如く前後のディレーラーを1つのシフターで操作可能とするixowのフロントディレーラーや、ムービーカメラとサイクルコンピュータのマウント&ライトを一体化したgueeのアウトフロントマウント、オリジナルブランドBE・ALLの20インチファットバイク「BNF20」などのユニークなアイテム達も展示されていた。



ウエイブワン/カペルミュール

国内のオフロードシーンを牽引する斉藤亮選手と沢田時選手(共にブリヂストン・アンカー)によるトークショー国内のオフロードシーンを牽引する斉藤亮選手と沢田時選手(共にブリヂストン・アンカー)によるトークショー 各地のイベントで大人気!オリジナルキャラクター「ウエイブニャン」のパネル各地のイベントで大人気!オリジナルキャラクター「ウエイブニャン」のパネル

フランドルライオンのロゴが出迎えてくれたカペルミュールのブースフランドルライオンのロゴが出迎えてくれたカペルミュールのブース
ウエイブワンは最新のテクノロジーを取入れ、サポートライダーからも高い評価を得ているオーダージャージ、ライト層からの人気が高いオリジナルブランドのカペルミュールを展示。加えて、国内のオフロードシーンを牽引する斉藤亮選手と沢田時選手(共にブリヂストン・アンカー)によるトークショーや、オリジナルキャラクター「ウエイブニャン」のパネルなども注目を集めた。

シープボアジャケットとクロップドパンツを組み合わせたアウトドアスタイルなコーディーネートシープボアジャケットとクロップドパンツを組み合わせたアウトドアスタイルなコーディーネート 定番の長袖サイクルジャージにフリルドットティアードスカートを組み合わせたガーリーなコーディネート定番の長袖サイクルジャージにフリルドットティアードスカートを組み合わせたガーリーなコーディネート

豊富にラインナップされているスカート豊富にラインナップされているスカート イチオシのシープボアジャケットを持つのはデザイナーの太郎田能之さんイチオシのシープボアジャケットを持つのはデザイナーの太郎田能之さん


カペルミュールはウィンターアイテムを中心に取り揃え、マネキンを用いて様々なシーンに合わせたコーディーネートを提案した。比較的ブース内では女性来場者の姿が目立ち、種類豊富にラインナップされるスカートや様々なデザインが用意されるトップスへの注目度が高かった様だ。

ブース担当で、オーダーウェアのデザインを手がけている太郎田能之さんのオススメは新作の「シープボアジャケット」。その名の通り、もこもことした肌触りの「シープボア」をメインに使用した1着で、防風素材と組み合わせて保温性を高めている。

2014シーズンよりMTBの日本代表ウェアを手がけているウエイブワン2014シーズンよりMTBの日本代表ウェアを手がけているウエイブワン オーダージャージのサンプルも展示されていたオーダージャージのサンプルも展示されていた


オーダーウェアのコーナーでは、2014シーズンよりサポートを行っているMTB日本代表ウェアや、実際に受注して作成したオーダーウェアのサンプル、バリエーション豊富なパンツ用パッドなどを展示し、相談会も頻繁に行われていた。



エンマバイシクルワークス(タンゲ、シルクなど)

タンゲのクロモリパイプがメイドインジャパンとして復活。エンマバイシクルワークスからデリバリーされるタンゲのクロモリパイプがメイドインジャパンとして復活。エンマバイシクルワークスからデリバリーされる (c)Makoto.AYANO
タンゲではラグも種類豊富にラインナップされるタンゲではラグも種類豊富にラインナップされる シルクを主宰する荒井正さんもブースに姿をみせたシルクを主宰する荒井正さんもブースに姿をみせた


「日本ブランドの育成と再構築」をテーマとし、国内ブランドをメインに取り扱うエンマバイシクルワークス。今回のサイクルモードでのトピックスは、日本が誇るパイプメーカー「タンゲ」がメイドインジャパンとして復活を果たすこと。クロモリが主流だった時代を知る古くからのサイクリストには朗報といえるだろう。加えて様々なデザインのタンゲ製ラグや、取り扱いブランドの1つとしてシルクのバイクなども展示されていた。



text:Yuya.Yamamoto
photo:CW編集部

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