2014/11/30(日) - 06:12
シクロクロスの熱い戦いはどのクラスも同じ。強豪が揃ったC2、一番大人げない?と言われるCM(マスターズ)、女性たちのホットな戦いのCL、ユース世代が活躍したC3などを写真とともにダイジェストレポートでお届けします。
C2
C2 スタート前の西薗良太と、シクロクロス東京オーガナイザーの棈木亮二(共にChampion System Japan) photo:Kei.Tsuji
C2 スタート photo:Kei.Tsuji
C2 先頭を快走する竹内遼(WESTBERG/ProRide) photo:Kei.Tsuji
UCIレースを除いては最高峰カテゴリーとなるC2には81名がエントリー。スタート後1周を経て、先頭争いは山田将輝(パックスプロジェクト)と織田聖(Botteles and Chains)、そして 竹内遼(WESTBERG/ProRide)の若手3名に絞られる。
やがて中盤になると、先週の関西シクロクロス第4戦マキノで最速ラップタイムを叩き出した竹内が単独で抜け出し、そのまま首位を明け渡さずに圧倒的な力で勝利を飾った。2位には1分35秒差で山田が、3位には3分12秒差で織田が入り、4位の日野竜嘉(松山聖陵高校)と合わせて上位を若手選手が独占した。
C2 水しぶきを上げて進む山田将輝(パックスプロジェクト) と織田聖(Botteles and Chains) photo:Kei.Tsuji
C2 表彰台 photo:Kei.Tsuji
竹内は「自分の中で苦手意識の強い泥レースでしたが、落ち着いて走ることができました。泥は泥でも特に滑りやすい泥でしたから集中力も、そして体力も削がれる難しいコンディションでした。このコースで勝てるとは思っていなかったし、今日の上位選手はいつもやりあっているライバルですから嬉しいですね。」と語り、昨年僅差で逃した全日本ジュニアタイトル獲得に向けて意気込んだ。
結果
CM
C1カテゴリーに迫る熱い戦いが毎年繰り広げられるマスターズ(CM)。今年は58名がエントリーし、昨年大会でも勝利している全日本マスターズ王者の筧太一(BUCYOcoffee.CLT)や小田島貴弘(クラブ シーナック)など強豪選手がズラリと顔を揃えた。
CM シケインを越える筧太一(BUCYOcoffee.CLT) photo:Kei.Tsuji
CM 筧太一(BUCYOcoffee.CLT)を追う小田島貴弘(クラブ シーナック) photo:Kei.Tsuji
CM 楽しげに走る三船雅彦(masahikomifune.com) photo:Kei.Tsuji
号砲を経て抜け出したのは、「泥区間の限られたラインに先頭で入りたかった」と後に語る筧。そのまま独走に持ち込むと、後続を1分以上離す圧倒的な走りで優勝した。後続は小田島と有持真人(Team ARI)、そして藤井修(きゅうべえsports)による三つ巴の2位争いが繰り広げられた結果、最終盤のシケインで小田島を捉えた有持がこれを制している。
結果
CL
CL 松崎亜妃(ARAI MURACA)がスタート後にリードを奪う photo:Kei.Tsuji
CL 坂本沙弥(Team CUORE)が独走する photo:Kei.Tsuji
CL レースを共に走った仲間たちと photo:Kei.Tsuji
33名がエントリーしたCLクラス。序盤から松崎亜妃(ARAI MURACA)が独走したものの、中盤の泥セクションで坂本沙弥(Team CUORE)がこれを捉えて首位に浮上。「舗装路の登りが長かったのが味方したのかもしれません。フライオーバーの下りで転んでしまいましたが、大事が無く良かったです。」と言う坂本がそのままゴールまで逃げ切って勝利を飾った。2位には藤野直美(チームまんま)が、3位には上原ゆかり(SY-Nak/轍屋)が入った。
結果
C3A、C3B
高い人気を誇る野辺山シクロクロスのC3カテゴリーには、今年も2クラスを合わせて210名という定員を埋める大人数がエントリー。大勢の選手達が野辺山の泥を楽し(苦し)んだ。
C3A 小島大輝(SNEL CYCLOCROSS TEAM)が独走でゴールに飛び込む photo:Kei.Tsuji
C3B 優勝して笑顔の郡山雅仁(OCI) photo:Kei.Tsuji
野辺山シクロクロス2014のオープニングレースとなったC3Aは、中盤まで杉本浩示(KINFOLK CX)が首位をキープしていたが、集団中ほどから追い上げた小島大輝(SNEL CYCLOCROSS TEAM)が勝利し自身3連勝。2位は足立晴信(U.G.Works-BioRacer)、3位は横山健太郎(TEAM 12so)。
続くC3Bクラスは序盤からGOKISOの郡山雅仁(OCI)が独走し、後方から迫るザック・レイノルズ(BMC)を振り切って自転車業界対決を制す勝利。3位には鈴木雄助(U.G.Works-BioRacer)が入り、表彰台の一角を抑えた。
C3A
1位 小島大輝(SNEL CYCLOCROSS TEAM)
2位 足立晴信(U.G.Works-BioRacer)
3位 横山健太郎(TEAM 12so)
4位 久野太志(Circles Racing Club)
5位 屋田憲吾(Pinazou Test Team)
6位 杉本浩示(KINFOLK CX)
C3B
1位 郡山雅仁(OCI)
2位 ザック・レイノルズ(BMC)
3位 鈴木雄助(U.G.Works-BioRacer)
4位 嘉数昇太郎(ターミネーターRT)
5位 西本一喜
6位 渋谷明(TRC PANAMAREDS)
シングルスピード選手権
「参加資格はバイクがシングルスピードになっていること」というルールのシングルスピード選手権だが、今年も愉快な仮装ライダーが大集合。恒例と化した「正装」を脱ぎ捨てた川村誠(スクミズマシンワークス)が文句無しの優勝を飾り、2位は田辺信彦(ブルーラグ)。3位にはサンタコスプレで走った牧野崇(COGS)が入っている。
シングルスピード 大幅な進化を遂げたBUCYO ASIMO。飾りが重すぎたか例年のキレは無かった photo:Kei.Tsuji
シングルスピード 秋ヶ瀬バイクロアの名物キャラクターと化した「うんこさん」。序盤は好位置で走りレースを沸かせた photo:Kei.Tsuji
シングルスピード 今年は「2輪車」で走ったまりもっこり。 photo:Kei.Tsuji
シングルスピード 安定のスーパーサイヤ人 photo:Kei.Tsuji
シングルスピード やたらとテンションの高い恒例の全員集合写真 photo:Kei.Tsuji
結果
text:So.Isobe
photo:Kei.Tsuji
C2
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UCIレースを除いては最高峰カテゴリーとなるC2には81名がエントリー。スタート後1周を経て、先頭争いは山田将輝(パックスプロジェクト)と織田聖(Botteles and Chains)、そして 竹内遼(WESTBERG/ProRide)の若手3名に絞られる。
やがて中盤になると、先週の関西シクロクロス第4戦マキノで最速ラップタイムを叩き出した竹内が単独で抜け出し、そのまま首位を明け渡さずに圧倒的な力で勝利を飾った。2位には1分35秒差で山田が、3位には3分12秒差で織田が入り、4位の日野竜嘉(松山聖陵高校)と合わせて上位を若手選手が独占した。
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竹内は「自分の中で苦手意識の強い泥レースでしたが、落ち着いて走ることができました。泥は泥でも特に滑りやすい泥でしたから集中力も、そして体力も削がれる難しいコンディションでした。このコースで勝てるとは思っていなかったし、今日の上位選手はいつもやりあっているライバルですから嬉しいですね。」と語り、昨年僅差で逃した全日本ジュニアタイトル獲得に向けて意気込んだ。
結果
1位 竹内遼(WESTBERG/ProRide)
2位 山田将輝(パックスプロジェクト)
3位 織田聖(Botteles and Chains)
4位 日野竜嘉(松山聖陵高校)
5位 水谷祐太(シマノドリンキング)
6位 埋樋敬介
2位 山田将輝(パックスプロジェクト)
3位 織田聖(Botteles and Chains)
4位 日野竜嘉(松山聖陵高校)
5位 水谷祐太(シマノドリンキング)
6位 埋樋敬介
48'19"
+1'35"
+3'12"
+4'45"
+5'16"
+6'00"
+1'35"
+3'12"
+4'45"
+5'16"
+6'00"
CM
C1カテゴリーに迫る熱い戦いが毎年繰り広げられるマスターズ(CM)。今年は58名がエントリーし、昨年大会でも勝利している全日本マスターズ王者の筧太一(BUCYOcoffee.CLT)や小田島貴弘(クラブ シーナック)など強豪選手がズラリと顔を揃えた。
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号砲を経て抜け出したのは、「泥区間の限られたラインに先頭で入りたかった」と後に語る筧。そのまま独走に持ち込むと、後続を1分以上離す圧倒的な走りで優勝した。後続は小田島と有持真人(Team ARI)、そして藤井修(きゅうべえsports)による三つ巴の2位争いが繰り広げられた結果、最終盤のシケインで小田島を捉えた有持がこれを制している。
結果
1位 筧太一(BUCYOcoffee.CLT)
2位 有持真人(Team ARI)
3位 小田島貴弘(クラブ シーナック)
4位 藤井修(きゅうべえsports)
5位 山本よしひろ(どろいろクロッサーZ)
6位 須藤大輔(VOLCAオードビーBOMA UVEX)
2位 有持真人(Team ARI)
3位 小田島貴弘(クラブ シーナック)
4位 藤井修(きゅうべえsports)
5位 山本よしひろ(どろいろクロッサーZ)
6位 須藤大輔(VOLCAオードビーBOMA UVEX)
34'15"
+1'07"
+1'15"
+1'21"
+1'44"
+1'51"
+1'07"
+1'15"
+1'21"
+1'44"
+1'51"
CL
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33名がエントリーしたCLクラス。序盤から松崎亜妃(ARAI MURACA)が独走したものの、中盤の泥セクションで坂本沙弥(Team CUORE)がこれを捉えて首位に浮上。「舗装路の登りが長かったのが味方したのかもしれません。フライオーバーの下りで転んでしまいましたが、大事が無く良かったです。」と言う坂本がそのままゴールまで逃げ切って勝利を飾った。2位には藤野直美(チームまんま)が、3位には上原ゆかり(SY-Nak/轍屋)が入った。
結果
1位 坂本沙弥(Team CUORE)
2位 藤野直美(チームまんま)
3位 上原ゆかり(SY-Nak/轍屋)
4位 松崎亜妃(ARAI MURACA)
5位 香西杏子(なるしまフレンド)
6位 松田千裕(TEAM東洋フレーム)
2位 藤野直美(チームまんま)
3位 上原ゆかり(SY-Nak/轍屋)
4位 松崎亜妃(ARAI MURACA)
5位 香西杏子(なるしまフレンド)
6位 松田千裕(TEAM東洋フレーム)
34'35"
+12"
+32"
+36'
+2'04"
+3'02"
+12"
+32"
+36'
+2'04"
+3'02"
C3A、C3B
高い人気を誇る野辺山シクロクロスのC3カテゴリーには、今年も2クラスを合わせて210名という定員を埋める大人数がエントリー。大勢の選手達が野辺山の泥を楽し(苦し)んだ。
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野辺山シクロクロス2014のオープニングレースとなったC3Aは、中盤まで杉本浩示(KINFOLK CX)が首位をキープしていたが、集団中ほどから追い上げた小島大輝(SNEL CYCLOCROSS TEAM)が勝利し自身3連勝。2位は足立晴信(U.G.Works-BioRacer)、3位は横山健太郎(TEAM 12so)。
続くC3Bクラスは序盤からGOKISOの郡山雅仁(OCI)が独走し、後方から迫るザック・レイノルズ(BMC)を振り切って自転車業界対決を制す勝利。3位には鈴木雄助(U.G.Works-BioRacer)が入り、表彰台の一角を抑えた。
C3A
1位 小島大輝(SNEL CYCLOCROSS TEAM)
2位 足立晴信(U.G.Works-BioRacer)
3位 横山健太郎(TEAM 12so)
4位 久野太志(Circles Racing Club)
5位 屋田憲吾(Pinazou Test Team)
6位 杉本浩示(KINFOLK CX)
C3B
1位 郡山雅仁(OCI)
2位 ザック・レイノルズ(BMC)
3位 鈴木雄助(U.G.Works-BioRacer)
4位 嘉数昇太郎(ターミネーターRT)
5位 西本一喜
6位 渋谷明(TRC PANAMAREDS)
シングルスピード選手権
「参加資格はバイクがシングルスピードになっていること」というルールのシングルスピード選手権だが、今年も愉快な仮装ライダーが大集合。恒例と化した「正装」を脱ぎ捨てた川村誠(スクミズマシンワークス)が文句無しの優勝を飾り、2位は田辺信彦(ブルーラグ)。3位にはサンタコスプレで走った牧野崇(COGS)が入っている。
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結果
1位 川村誠(スクミズマシンワークス)
2位 田辺信彦(ブルーラグ)
3位 牧野崇(COGS)
2位 田辺信彦(ブルーラグ)
3位 牧野崇(COGS)
24'19"
+1'10"
+1'19"
+1'10"
+1'19"
text:So.Isobe
photo:Kei.Tsuji
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