ロットNLユンボとして2015年シーズンを走るオランダチーム(現ベルキン)がジャージデザインを発表した。黄色の配色が多いジャージはマイヨジョーヌを始めとするリーダージャージと混同するためデザイン変更を強いられると見られたが、最終的にUCI(国際自転車競技連合)の承認を受けた。



ユトレヒトで発表されたロットNLユンボのジャージユトレヒトで発表されたロットNLユンボのジャージ photo:Cor Vos


UCIの承認を受けたロットNLユンボのジャージUCIの承認を受けたロットNLユンボのジャージ photo:@LottoNLJumboベルキングリーンからロットNLイエローへ衣替え。オランダチームが装いを一新する。オランダの宝くじ公社「ロットNL」と同じくオランダのスーパーマーケット「ユンボ(オランダ語読み)」がスポンサーにつくチームがジャージデザインを発表した。

ロットNLユンボのエースを担うロバート・ヘーシンク(オランダ)ロットNLユンボのエースを担うロバート・ヘーシンク(オランダ) photo:Cor Vosジャージは黄色と黒色のコントラストが印象的。胸元に大きくロットとユンボのロゴが入り、バイクサプライヤーのビアンキやサブスポンサーのブランドロイヤルティーのロゴが各所に配置されている。襟の内側にはチームのモットーである"Ride the future"の文字も。

しかし黄色はツール・ド・フランスをはじめ多くのステージレースでリーダージャージとして使用されているため、どのチームも使用を避ける傾向にある。

オランダのデ・テレグラーフ紙は黄色が多すぎるとの理由でジャージが認められないと報じたものの、このほどチームは公式Twitterアカウント(@LottoNLJumbo)を通してUCI(国際自転車競技連合)の承認を受けたことを発表。イエロージャージで2015年シーズンを走ることが正式に決まった。かつてサウニエルドゥバルがそうしたように、ロットNLユンボはツール期間中のみスペシャルジャージを用意すると発表している。

また、ロットNLユンボはサイクリングチームだけでなくスピードスケートチームのスポンサー活動を行う。オランダにおける人気スポーツであるロードレースとスピードスケートが組織としてタッグを組むのはオランダ史上初めて。冬季オリンピックのスピードスケート長距離種目で3つの金メダルを獲得しているスヴェン・クラマーらが所属するスピードスケートチームは、2014年10月からすでにイエロージャージで活動を開始している。

リチャード・プルッフェGMは「スピードスケートチームとのコラボレーションによって、1年を通してトップアスリートを世界にアピールすることが出来る。1つのチームとして互いを高めあい、次世代の選手を刺激するとともにファン獲得に繋げたい」とコメントしている。他種目との連携は新たなムーブメントになりそうだ。

text:Kei Tsuji