2014/11/03(月) - 11:03
前日のBpostBankトロフェーに続いてスーパープレスティージュでもスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)がアグレッシブな走りを披露。しかしケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)による追い上げを振り切ることが出来ず、勝負はスプリントで決した。
ベルギー北東部のゾンホーフェンで行なわれたスーパープレスティージュ第2戦。内陸部に位置するもののコースは砂と芝の組み合わせで、そこに起伏が加わるのが特徴的だ。何と言っても最大の見どころは直線的でダイナミックな砂のハイスピードダウンヒル。日曜日ということもありコース脇は観客で埋め尽くされた。
ホールショットを取ったのはトム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)で、ここにファントルノート、ファンデルハール、パウエルス、ネイス、ピータース、ファンケッセル、ファンデルポール、ファンアメロンゲン、ウッベン、ワルスレーベンが棒状に続いて1周回を完了。先頭ではファントルノートがプッシュ続行する。
しばらく続いた膠着状態を打ち破ったのはネイスだった。レースの約1/3完了時(3周目)でネイスがペースを上げると、ファントルノートとメーウセンだけが合流。砂のダウンヒルで落車したファントルノートが脱落し、ネイスとメーウセンが先頭で周回を重ねて行く。
スーパープレスティージュ初戦を制した19歳のマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス)やラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ)が追走し、更にその後ろからケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)が追い上げる展開に。
やがて先頭ネイスとメーウセンにファンデルハールとパウエルスが合流してレースは後半戦へ。5位以下を引き離しながら4名の先頭パックがハイスピードで周回。巧みにバランスを取りながらペースアップを試みたネイスにパウエルスとファンデルハールだけが食らいついて最終周回に入った。
周回後半の砂セクションでネイスが一気にペースを上げて5秒のリードを築く。しかし後続パウエルスが落ち着いて追走し、舗装路の最終ストレートを前にネイスをキャッチ。後方からスプリントを仕掛けたパウエルスが肩を落とすネイスを抜き去った。
後方からの追い上げでネイスを下したパウエルスは「キャリアの中で最も美しい勝利の一つだ」と3年ぶりのスーパープレスティージュ勝利を表現する。昨シーズンの世界選手権で3つめの銅メダルを獲得した30歳が今シーズン最初の大きな勝利を手にした。
「今年の砂は昨年よりも走りやすくて、急坂も一度クリアすることが出来たんだ。スタートに失敗したので、後方から徐々にポジションを上げた。自分のポジションがどこなのか分からないうちに先頭に追いついた。これからこの良い流れを維持したい」とパウエルス。
2日連続スプリントで敗退したネイスは「この2位は誇れる結果」と語る。「最終周回でライバルを引き離すためにアタックしたけど、テクニカルな箇所の処理がパーフェクトではなかった。経験上、ケヴィン(パウエルス)が最大のライバルになることは分かっていた。アタックを繰り返した代償として、スプリントではケヴィンのほうがフレッシュだった」。敗れはしたものの、スーパープレスティージュのシリーズランキングではファンデルハールと同ポイントの首位に立っている。
連戦出場となった竹之内悠(ベランクラシックドルチーニ)は2周遅れの27位。「今日は30秒ほど前にいた選手は走り切っていた(完走していた)。悔しいけど、悪くない。あと少しで世界で戦える最低限のレベル。早く次のレースがしたい」と自身のTwitterに書き込んでいる。竹之内は11月22日のUCIワールドカップ第2戦コクサイデまで欧州レースを転戦し、その後帰国して11月29日&30日の野辺山シクロクロスに出場する予定だ。
選手コメントはSport.beより。
スーパープレスティージュ2014-2015第2戦結果
1位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) 58'04"
2位 スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)
3位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ) +13"
4位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア) +33"
5位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス) +58"
6位 クラース・ファントルノート(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +1'12"
7位 バルト・アールノーツ(ベルギー、コレンドン・クワドロサイクリング) +1'15"
8位 ニールス・ウッベン(オランダ、テレネット・フィデア) +1'22"
9位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) +1'38"
10位 フィリップ・ワルスレーベン(ドイツ、BKCP・パワープラス) +1'44"
27位 竹之内悠(日本、ベランクラシックドルチーニ) -2Laps
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
ベルギー北東部のゾンホーフェンで行なわれたスーパープレスティージュ第2戦。内陸部に位置するもののコースは砂と芝の組み合わせで、そこに起伏が加わるのが特徴的だ。何と言っても最大の見どころは直線的でダイナミックな砂のハイスピードダウンヒル。日曜日ということもありコース脇は観客で埋め尽くされた。
ホールショットを取ったのはトム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)で、ここにファントルノート、ファンデルハール、パウエルス、ネイス、ピータース、ファンケッセル、ファンデルポール、ファンアメロンゲン、ウッベン、ワルスレーベンが棒状に続いて1周回を完了。先頭ではファントルノートがプッシュ続行する。
しばらく続いた膠着状態を打ち破ったのはネイスだった。レースの約1/3完了時(3周目)でネイスがペースを上げると、ファントルノートとメーウセンだけが合流。砂のダウンヒルで落車したファントルノートが脱落し、ネイスとメーウセンが先頭で周回を重ねて行く。
スーパープレスティージュ初戦を制した19歳のマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス)やラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ)が追走し、更にその後ろからケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)が追い上げる展開に。
やがて先頭ネイスとメーウセンにファンデルハールとパウエルスが合流してレースは後半戦へ。5位以下を引き離しながら4名の先頭パックがハイスピードで周回。巧みにバランスを取りながらペースアップを試みたネイスにパウエルスとファンデルハールだけが食らいついて最終周回に入った。
周回後半の砂セクションでネイスが一気にペースを上げて5秒のリードを築く。しかし後続パウエルスが落ち着いて追走し、舗装路の最終ストレートを前にネイスをキャッチ。後方からスプリントを仕掛けたパウエルスが肩を落とすネイスを抜き去った。
後方からの追い上げでネイスを下したパウエルスは「キャリアの中で最も美しい勝利の一つだ」と3年ぶりのスーパープレスティージュ勝利を表現する。昨シーズンの世界選手権で3つめの銅メダルを獲得した30歳が今シーズン最初の大きな勝利を手にした。
「今年の砂は昨年よりも走りやすくて、急坂も一度クリアすることが出来たんだ。スタートに失敗したので、後方から徐々にポジションを上げた。自分のポジションがどこなのか分からないうちに先頭に追いついた。これからこの良い流れを維持したい」とパウエルス。
2日連続スプリントで敗退したネイスは「この2位は誇れる結果」と語る。「最終周回でライバルを引き離すためにアタックしたけど、テクニカルな箇所の処理がパーフェクトではなかった。経験上、ケヴィン(パウエルス)が最大のライバルになることは分かっていた。アタックを繰り返した代償として、スプリントではケヴィンのほうがフレッシュだった」。敗れはしたものの、スーパープレスティージュのシリーズランキングではファンデルハールと同ポイントの首位に立っている。
連戦出場となった竹之内悠(ベランクラシックドルチーニ)は2周遅れの27位。「今日は30秒ほど前にいた選手は走り切っていた(完走していた)。悔しいけど、悪くない。あと少しで世界で戦える最低限のレベル。早く次のレースがしたい」と自身のTwitterに書き込んでいる。竹之内は11月22日のUCIワールドカップ第2戦コクサイデまで欧州レースを転戦し、その後帰国して11月29日&30日の野辺山シクロクロスに出場する予定だ。
選手コメントはSport.beより。
スーパープレスティージュ2014-2015第2戦結果
1位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) 58'04"
2位 スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)
3位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ) +13"
4位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア) +33"
5位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス) +58"
6位 クラース・ファントルノート(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +1'12"
7位 バルト・アールノーツ(ベルギー、コレンドン・クワドロサイクリング) +1'15"
8位 ニールス・ウッベン(オランダ、テレネット・フィデア) +1'22"
9位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) +1'38"
10位 フィリップ・ワルスレーベン(ドイツ、BKCP・パワープラス) +1'44"
27位 竹之内悠(日本、ベランクラシックドルチーニ) -2Laps
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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