10月25日(土)、さいたま新都心でツール・ド・フランスさいたまクリテリウムが開催される。レース当日にはメインレースの他、選手が2組に分かれて行なわれるポイントレースも実施。大会スケジュールやコース、出場選手をチェックしておこう。



さいたまスーパーアリーナ内も通過 延長された3.1kmコース

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム2014コースマップツール・ド・フランスさいたまクリテリウム2014コースマップ image:www.saitama-criterium.jp2014年は周回コースが全長3.1kmに延長(2013年は2.7km)。スタート/フィニッシュ地点がさいたま新都心駅近くに移され、周回前半にさいたまスーパーアリーナ(コミュニティアリーナ)の中を通過するレイアウトだ。

コクーン前のUターンを駆け抜けるプトロンコクーン前のUターンを駆け抜けるプトロン photo:Kei Tsujiさいたま新都心駅の真下を通過するアンダーパスの出口には山岳ポイントも設定されている。2013年大会のフィニッシュ地点がフラムルージュ(残り1km)。ラスト600mの最終コーナーを抜けるとフィニッシュラインまでは「ふじ通り」の直線路だ。

午後3時から始まるメインレースに先立って午後1時からポイントレースが2組に分かれて実施。ポイントレースはフィニッシュ順ではなく合計ポイントによって争われる。

メインレースのクリテリウムは3.1km周回コースを20周する合計62km。フィニッシュ地点の着順で順位が争われる他、「ポイント賞」や「山岳賞」、「ヤングライダー賞」「敢闘賞」、チームの上位2選手の合計タイムで争われる「チーム成績」など、ツール・ド・フランスと共通の特別賞が用意されている。

また、会場に隣接するさいたま新都心けやきひろばにて飲食ブースが連なる「さいたまるしぇ」や、三菱マテリアル株式会社さいたま総合事務所敷地内にて自転車啓蒙を目的とした「サイクルフェスタ」、更にはコース周辺4カ所と圏内3カ所でパブリックビューイングが行なわれるなど、付随するイベントも盛り沢山だ。

さいたまクリテリウムの模様はJSPORTSで14時30分から生中継(JSPORTS3)され、テレビ東京系列でも同日16時からディレイ放送が行われる。JSPORTSでは大会前日の10月24日(金)20時30分から「我らワールドのツール・ド・フランス観戦塾~さいたまクリテリウム直前スペシャル~ 」を放送(JSPORTS3)。ベルナール・イノー氏をプレゼンターに迎え、有力選手を交えたトークショーを行なう予定だ。詳しくは番組ホームページへ。

10月25日(土)スケジュール
11:20-11:30 オープニングセレモニー(開会式)
11:30-12:00 一般体験走行
12:00-12:45 選手紹介・オープニング走行
13:00-13:35 ポイントレース1組目(8周)
13:45-14:20 ポイントレース2組目(8周)
15:00-16:20 クリテリウムメインレース(20周)
16:30:16:45 表彰式


周回を重ねるクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)ら周回を重ねるクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)ら photo:Kei Tsuji



マイヨジョーヌ、マイヨアポワ、マイヨヴェールが集結

ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) photo:Tim de Waele今年のツール・ド・フランスで主役を担った選手たちがさいたまに集う。総合優勝を飾ったヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)はマイヨジョーヌを携えて凱旋来日する。ニーバリ同様、パリで行なわれたコースプレゼンテーション後すぐに日本へ移動する選手は多い。

ロメン・バルデ(フランス)とジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)ロメン・バルデ(フランス)とジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール) photo:Tim de Waeleツール総合2位ジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)は、ともにツールを盛り上げたロメン・バルデ(フランス)とともに出場。マイヨヴェールを獲得したペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)は、総合敢闘賞獲得のアレッサンドロ・デマルキ(イタリア)らとともに日本に降り立つ。

ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ) photo:Tim de Waeleマイヨアポワ獲得のラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)はマイケル・ロジャース(オーストラリア)やニコラス・ロッシュ(アイルランド)らとスタートラインに並ぶ。序盤ステージで負傷リタイアしたクリス・フルーム(イギリス)は今年もチームスカイを率いての出場だ。

マルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ)マルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ) photo:Tim de Waele目玉スプリンターとして注目を集めるのは、ツールでステージ4勝を飾ったマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ)と、ステージ2勝のアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)、そしてフランスチャンピオンのアルノー・デマール(フランス、FDJ.fr)だ。

ジャイアント・シマノからは発射台クーン・デコルト(オランダ)や、クライマーとしてフランス期待を背負うワレン・バーギル(フランス)が出場。カチューシャのスタジエールとして出場するスヴェンエリック・ビストロム(ノルウェー)はロード世界選手権U23ロードレースの優勝者だ。

日本からはツール出場経験者の新城幸也(ユーロップカー)と別府史之(トレックファクトリーレーシング)の他、スペシャルチームジャパン、ヴィーニファンティーニNIPPO、ブリヂストンアンカー、愛三工業レーシング、チーム右京、シマノレーシング、マトリックスパワータグ、宇都宮ブリッツェンの8チームが出場する。全日本チャンピオンの佐野友哉(那須ブラーゼン)や全日本U23チャンピオンの徳田鍛造(鹿屋体育大学)はスペシャルチームジャパンを結成しての出場だ。

宮澤崇史(ヴィーニファンティーニNIPPO)と清水都貴(ブリヂストンアンカー)、西谷泰治&盛一大(愛三工業レーシング)にとっては現役最終レース。日本のロード界を牽引してきた4名がさいたまでラストランを行なう。



ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム2014出場選手

ツール・ド・フランス ジャパンチーム
別府史之(トレックファクトリーレーシング)
新城幸也(ユーロップカー)

チームスカイ
クリス・フルーム(イギリス)
ダリオ・カタルド(イタリア)
ルーク・ロウ(イギリス)
サルヴァトーレ・プッチォ(イタリア)

カチューシャ
アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)
ガティス・スムクリス(ラトビア)
マルコ・ハラー(オーストリア)
スヴェンエリック・ビストロム(ノルウェー)

ジャイアント・シマノ
マルセル・キッテル(ドイツ)
クーン・デコルト(オランダ)
ワレン・バーギル(フランス)
ヨハネス・フレーリンガー(ドイツ)

キャノンデール
ペーター・サガン(スロバキア)
ジャンマルク・マリノ(フランス)
アレッサンドロ・デマルキ(イタリア)
ユライ・サガン(スロバキア)

スペシャルチームジャパン for さいたま
佐野 淳哉
徳田 鍛造
橋本 英也
高木 三千成

ブリヂストンアンカー
清水 都貴
内間 康平
初山 翔
寺崎 武郎

チーム右京
狩野 智也
窪木 一茂
湊 諒
山本 隼

マトリックスパワータグ
安原 大貴
和田 力
永良 大誠
田窪 賢次

FDJ.fr
アルノー・デマール(フランス)
ジェレミー・ロワ(フランス)
アルノー・ジャネソン(フランス)
ユッシ・ヴェッカネン(フィンランド)

AG2Rラモンディアール
ジャンクリストフ・ペロー(フランス)
ブレル・カドリ(フランス)
ロメン・バルデ(フランス)
ミカエル・シュレル(フランス)

ティンコフ・サクソ
ラファル・マイカ(ポーランド)
ニコラス・ロッシュ(アイルランド)
マイケル・ロジャース(オーストラリア)
パウェル・ポルヤンスキー(ポーランド)

アスタナ
ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)
アレッサンドロ・ヴァノッティ(イタリア)
リエーベ・ヴェストラ(オランダ)
ヴァレリオ・アニョーリ(イタリア)

ヴィーニファンティーニNIPPO
宮澤 崇史
秋丸 湧哉
石橋 学
山本 元喜

愛三工業レーシング
西谷 泰治
綾部 勇成
盛 一大
中島 康晴

シマノレーシング
畑中 勇介
入部 正太朗
吉田 隼人
野中 竜馬

宇都宮ブリッツェン
青柳 憲輝
堀 孝明
城田 大和



text:Kei Tsuji

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