2014/10/17(金) - 12:11
いよいよ開幕を目前に控えたジャパンカップ2014。チームプレゼンテーション前日の10月17日、東京タワーにほど近い「ボルボ・カー 虎ノ門」にてユーロップカーのプレスレセプションが開催された。新城幸也は「久しぶりの日本で良い走りを魅せたい」と17年ぶりの日本人優勝に意欲を見せた。
スウェーデンの自動車メーカー「ボルボ」の国内輸入代理店であるボルボ・カージャパンとの共催にて行われたユーロップカーのメディアレセプション。選手たちが移動の際に使用するバスがボルボであり、かねてよりチームが国内レースへ参戦する際にサポートしていたことから、今回のイベントが実現した。
会場となったのは10月1日より「ボルボ・カーズ 港・中央」から名称を新たに営業を開始した「ボルボ・カー 虎ノ門」。北には皇居や官公庁街、南には東京タワーや増上寺が位置し、3月に開通して以来注目を集めている新虎通りからもすぐの立地である。もちろん、V60やXC40などボルボの最新モデル展示されており、興味津々な来場者及びチーム関係者も多かった。
このイベントに招待されたのは自転車関連メディアに加え、自動車やファッション関係など他ジャンルの媒体を含めた約50名ほど。チームから出席したのは新城幸也、クリストフ・ケルン、ジェローム・クザン、ビョルン・トゥラウ、ジェレミー・コルヌ、ブノア・ジュノゾー監督、マッサーのアレクサンドロ・クゾーさん、メカニックのニコラ・ソリーツさん、そしてチーム広報を務める飯島美和さんの計9名。司会進行を務めたのはサイクルロードレース中継でお馴染みのサッシャさんだ。
選手やチームスタッフは、月曜日まで開催されていたツアー・オブ・北京やチーム拠点のフランスから、イベント開始2時間前に成田空港へと到着。ややタイトなスケジュールだった様だが、リラックスした表情を見せる。トークセッション、フォトセッション、ケータリングスタイルのレセプションパーティーと会は進んでいった。
ユーロップカーは今回のジャパンカップに、新城をエースに立てて戦う。ジュノゾー監督は「新城はこの1年チームのために働き続けてきてくれたから、今度はみんなで新城を全力サポートしたい。」と、万全のアシスト体制でサポートすることを約束する。
昨年に続く来日となるクザンは、さいたまクリテに集まった大観衆の回想すると共にチームのジャパンカップ出場が決定した瞬間、監督「行かせてくれ!」と懇願したとのエピソードを披露。「一週間前のイル・ロンバルディアで本格的なシーズンは終えているけど、その後も規則的にトレーニングを続けてきたから、トップコンディションとは言えないまでも、決して悪くもないね」と加える。
ケルヌは「先週の日曜日が直近では最後のレースでした。シーズン終盤で疲れているけど、ジャパンカップへのモチベーションは高い。地元の新城選手のためにもいい走りがしたい」とアシストに意欲を魅せた。
ツアー・オブ・北京から連戦での来日となったトゥラオは「北京では調子が良かったけど、空気が悪かった。週末に向けて、いい走りができれば良いと思う。シーズンを締めくくりで、特にユキヤにとってホームゲームであるので、最大限のサポートをしたい」と語る。
下部チームのヴァンデUに所属し、研修生としてジャパンカップを走るコルヌは「10日ほど前まではとても調子が良かったものの、落車をしてしまってからはトレーニングできていないので、走ってみないと分からない。ただ、ジャパンカップへ対するモチベーションは高いし、チームのセレクションに入れたことについても嬉しく感じている。新城選手のためにいい走りをしたい」とコメントした。
新城幸也「シーズン最後のジャパンカップこそは良い走りを見せたい」
17年ぶりの日本人優勝に期待が集まる新城幸也。トークセッションでは、まず今シーズン序盤を振り返った。
「素晴らしいシーズンだった。前半は1月のツール・ダウンアンダーから調子が良くて、第一目標だったアムステルゴールドレースで結果を残すことができ、世界戦の出場枠を獲得することができた。そこからは世界戦を目標にグランツールに参加して、ジロでは3回落車してチャンスがない日も多かったけど、ピエール・ロランの総合4位に貢献できた。痛みに耐えながらアシストの仕事をこなすことで新しい自分が発見できたと思う。ツールではスプリンターを連れて行くなど新しい試みにトライして、いい結果が残せた。」
一方で、「ただ、後半はエースとして走った世界戦で結果が残せなかった。シーズン終盤にかけてパッとしないので、最後のジャパンカップこそは良い走りを見せて、来シーズンの準備に向けて良いスタートが切れれば最高ですね。」と世界戦での無念のリタイアを糧にジャパンカップ制覇への強い決意を語った。
世界選手権のあと出場レースは2週間前にチームのお膝元で開催されたツール・ド・ヴァンデのみで、ジャパンカップへ向けては、シーズン終盤で疲労が蓄積していることもあって、コンディショニングに専念してきたとのこと。「2日練習していなくて、移動をこなしてきて、走って見ないところが分からない部分も多いですが大丈夫なはず。一先ず時差ボケはいまのところ気にならず、元気な状態で帰国できました。」
また、優勝争いを演じることになるであろう有力ライバルについては、ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)、エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ)、別府史之(トレックファクトリーレシーング)の3名を指名。他のライダーについては「クリテリウムでの走りをチェックしてターゲットを決めたい」とコメント。
そして「2010年以来4年ぶりにチームとして、ジャパンカップに帰ってこれることを本当に嬉しく思っています。日本の皆さんにユーロップカーのジャージを着てジャパンカップを走る姿を初めてお見せできることにもワクワクしています。チームとしては日本語は得意ではありませんが、しゃべりかければ面白い奴らです。チームメイト4人と力をあわせて優勝できる様に頑張ります。当日は天気も良いみたいなので、是非現地に足をはこんでユーロップカーを応援して下さい!」とファンへのメッセージを語った。
新城幸也による日本人2回目のジャパンカップ制覇は間違いなく射程圏内。シーズン終盤で疲労が溜まっている中でも、高いモチベーションを持ってジャパンカップに臨むユーロップカーの走りに注目だ。
text&photo:Yuya.Yamamoto
スウェーデンの自動車メーカー「ボルボ」の国内輸入代理店であるボルボ・カージャパンとの共催にて行われたユーロップカーのメディアレセプション。選手たちが移動の際に使用するバスがボルボであり、かねてよりチームが国内レースへ参戦する際にサポートしていたことから、今回のイベントが実現した。
会場となったのは10月1日より「ボルボ・カーズ 港・中央」から名称を新たに営業を開始した「ボルボ・カー 虎ノ門」。北には皇居や官公庁街、南には東京タワーや増上寺が位置し、3月に開通して以来注目を集めている新虎通りからもすぐの立地である。もちろん、V60やXC40などボルボの最新モデル展示されており、興味津々な来場者及びチーム関係者も多かった。
このイベントに招待されたのは自転車関連メディアに加え、自動車やファッション関係など他ジャンルの媒体を含めた約50名ほど。チームから出席したのは新城幸也、クリストフ・ケルン、ジェローム・クザン、ビョルン・トゥラウ、ジェレミー・コルヌ、ブノア・ジュノゾー監督、マッサーのアレクサンドロ・クゾーさん、メカニックのニコラ・ソリーツさん、そしてチーム広報を務める飯島美和さんの計9名。司会進行を務めたのはサイクルロードレース中継でお馴染みのサッシャさんだ。
選手やチームスタッフは、月曜日まで開催されていたツアー・オブ・北京やチーム拠点のフランスから、イベント開始2時間前に成田空港へと到着。ややタイトなスケジュールだった様だが、リラックスした表情を見せる。トークセッション、フォトセッション、ケータリングスタイルのレセプションパーティーと会は進んでいった。
ユーロップカーは今回のジャパンカップに、新城をエースに立てて戦う。ジュノゾー監督は「新城はこの1年チームのために働き続けてきてくれたから、今度はみんなで新城を全力サポートしたい。」と、万全のアシスト体制でサポートすることを約束する。
昨年に続く来日となるクザンは、さいたまクリテに集まった大観衆の回想すると共にチームのジャパンカップ出場が決定した瞬間、監督「行かせてくれ!」と懇願したとのエピソードを披露。「一週間前のイル・ロンバルディアで本格的なシーズンは終えているけど、その後も規則的にトレーニングを続けてきたから、トップコンディションとは言えないまでも、決して悪くもないね」と加える。
ケルヌは「先週の日曜日が直近では最後のレースでした。シーズン終盤で疲れているけど、ジャパンカップへのモチベーションは高い。地元の新城選手のためにもいい走りがしたい」とアシストに意欲を魅せた。
ツアー・オブ・北京から連戦での来日となったトゥラオは「北京では調子が良かったけど、空気が悪かった。週末に向けて、いい走りができれば良いと思う。シーズンを締めくくりで、特にユキヤにとってホームゲームであるので、最大限のサポートをしたい」と語る。
下部チームのヴァンデUに所属し、研修生としてジャパンカップを走るコルヌは「10日ほど前まではとても調子が良かったものの、落車をしてしまってからはトレーニングできていないので、走ってみないと分からない。ただ、ジャパンカップへ対するモチベーションは高いし、チームのセレクションに入れたことについても嬉しく感じている。新城選手のためにいい走りをしたい」とコメントした。
新城幸也「シーズン最後のジャパンカップこそは良い走りを見せたい」
17年ぶりの日本人優勝に期待が集まる新城幸也。トークセッションでは、まず今シーズン序盤を振り返った。
「素晴らしいシーズンだった。前半は1月のツール・ダウンアンダーから調子が良くて、第一目標だったアムステルゴールドレースで結果を残すことができ、世界戦の出場枠を獲得することができた。そこからは世界戦を目標にグランツールに参加して、ジロでは3回落車してチャンスがない日も多かったけど、ピエール・ロランの総合4位に貢献できた。痛みに耐えながらアシストの仕事をこなすことで新しい自分が発見できたと思う。ツールではスプリンターを連れて行くなど新しい試みにトライして、いい結果が残せた。」
一方で、「ただ、後半はエースとして走った世界戦で結果が残せなかった。シーズン終盤にかけてパッとしないので、最後のジャパンカップこそは良い走りを見せて、来シーズンの準備に向けて良いスタートが切れれば最高ですね。」と世界戦での無念のリタイアを糧にジャパンカップ制覇への強い決意を語った。
世界選手権のあと出場レースは2週間前にチームのお膝元で開催されたツール・ド・ヴァンデのみで、ジャパンカップへ向けては、シーズン終盤で疲労が蓄積していることもあって、コンディショニングに専念してきたとのこと。「2日練習していなくて、移動をこなしてきて、走って見ないところが分からない部分も多いですが大丈夫なはず。一先ず時差ボケはいまのところ気にならず、元気な状態で帰国できました。」
また、優勝争いを演じることになるであろう有力ライバルについては、ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)、エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ)、別府史之(トレックファクトリーレシーング)の3名を指名。他のライダーについては「クリテリウムでの走りをチェックしてターゲットを決めたい」とコメント。
そして「2010年以来4年ぶりにチームとして、ジャパンカップに帰ってこれることを本当に嬉しく思っています。日本の皆さんにユーロップカーのジャージを着てジャパンカップを走る姿を初めてお見せできることにもワクワクしています。チームとしては日本語は得意ではありませんが、しゃべりかければ面白い奴らです。チームメイト4人と力をあわせて優勝できる様に頑張ります。当日は天気も良いみたいなので、是非現地に足をはこんでユーロップカーを応援して下さい!」とファンへのメッセージを語った。
新城幸也による日本人2回目のジャパンカップ制覇は間違いなく射程圏内。シーズン終盤で疲労が溜まっている中でも、高いモチベーションを持ってジャパンカップに臨むユーロップカーの走りに注目だ。
text&photo:Yuya.Yamamoto
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