2014/10/24(金) - 09:14
好評連載中のユーロバイク フォトレポート。第10弾はルック、イーストン、アスチュート、POC、カンパニョーロの5ブランドをピックアップ。(ユーロバイク2014の記事インデックスはこちらから)
ルック(フランス)
フランスのカーボンバイク専業ブランドであるルックのトピックスは、7月に発表された新型ハイエンドモデル「796」。TTマシンの様に翼断面形状を多用したエアロロードで、2013年にデビューしたミドルグレードの「675」と共通するステムと面一のトップチューブや新型ステムなどルックが掲げるトータルインテグレーションを更に推し進めている。
ラインナップは前Vブレーキ/後ダイレクトマウントのインテグレーションブレーキを採用する「Aerolight」と、ノーマルブレーキを採用する「Light」の2種類。コンポーネントはシマノDi2と各社の機械式に対応し、敢えてカンパニョーロEPS非対応としてでも、Di2に合わせたインテグレーテッドデザインとしていることはトピックスと言えよう。また従来のハイエンドモデルであった695は引き続きラインナップされる。
その他は、ミドルグレードロードの「675 Light」に黄赤青のモンドリアンカラーが追加されたことや、タンゲ製パイプを使用した新型CrMo製ピスト「AC364」がトピックス。ペダルではKeo2Maxカーボン製リーフスプリングを採用したブレードタイプが登場。また、ルックとしては久々となるシューズも発表され話題を集めていた。
イーストン(アメリカ)
イーストンは新たなロード用軽量ハイエンドカーボンホイール「E100」を発表。ハブとスポークを共にカーボン製とすることで前後ペアで1,050gを実現している。比較的堅実な製品づくりをする同社としては、異例の飛び道具と言えよう。
しかしながらフレ取りを可能とし、スポーク破損時には交換可能とするなどこれまでのフルカーボンホイールと比較するとユーザーフレンドリーな設計となっている。なおリムは昨年登場したEC90Aero55の流れを汲むワイドプロファイルとしており、空力性能も高そうだ。
アスチュート(イタリア)
MADE IN ITALYを一貫する新たなサドルブランドASTVTE(アスチュート)はオフロード用モデルを発表。基本的な座面形状は特殊ナイロン製ベースにカーボンレールを組み合わせたロード用のSKYLITEとほぼ共通だが、擦れや引掛けへの対策としてエッジの一部をより耐久性の高い素材に変更している。そして、ベース裏側はスカイブルー、ライトグリーン、オレンジといった様にポップなカラーリングとされていることも特徴だ。
POC(スウェーデン)
北欧ならではの洗練されたデザインセンスと、今シーズンはガーミン・シャープが使用したことで注目を集めるスウェーディッシュブランドPOC。これまではMTBグラヴィティー系をメインとしてきたが、昨年からはロードレーシング系アイテム「Raceday」シリーズの展開も開始されている。
今回のユーロバイクでは、同じくスウェーデンに居を構える自動車メーカーのボルボと共同開発した新型TTヘルメット「Cerebel」がユーロバイクアワードを獲得。様々な乗車姿勢で高いエアロダイナミクスを発揮するシェルデザインや歪みの少ない視界を実現するツァイス製レンズの採用、優れた快適性がその受賞理由だ。
もう1つ注目を集めていたのが、ヘルメットとアイウェアをマグネットで連結することでレンズの位置を常に一定とし、その性能を安定的に発揮させることを可能とした「Eye Park」システム。他にも、アメリカのRITTEやフィジークとのコラボレーションモデルも展示されていた。
カンパニョーロ(イタリア)
カンパニョーロはメインプロダクトであるホイールとコンポーネントの両方を刷新。コンポーネントについては、SUPER RECORD、RECORD、CHORUSの3グレードがクランクの4アーム化などと共にフルモデルチェンジを果たした既報の通り。そして、CHORUSに電子式のEPSが追加され、アテナとヴェローチェはレバー形状が変更となっている。
ホイールではBORA及びBORA35がフルモデルチェンジとなり、トレンドのワイドプロファイルリムを採用することでエアロダイナミクスの向上を図っている。同時にハブも刷新され、従来モデルと比較して大幅な軽量化を達成。そして、BORAシリーズとしては初となるクリンチャータイプが登場している。
またアルミミッドプロファイルのハイエンドモデル「SHAMALL」に、プラズマ電解酸化処理によって表面の硬度を高めたリムを採用する「SHAMALL MILLE」が登場。恐らく、カンパニョーロ製カーボンリム用ブレーキシューとの組み合わせで、天候に左右されない様々なコンディションでの高い制動力を実現している様だ。
text&photo:Yuya.Yamamoto
ルック(フランス)
フランスのカーボンバイク専業ブランドであるルックのトピックスは、7月に発表された新型ハイエンドモデル「796」。TTマシンの様に翼断面形状を多用したエアロロードで、2013年にデビューしたミドルグレードの「675」と共通するステムと面一のトップチューブや新型ステムなどルックが掲げるトータルインテグレーションを更に推し進めている。
ラインナップは前Vブレーキ/後ダイレクトマウントのインテグレーションブレーキを採用する「Aerolight」と、ノーマルブレーキを採用する「Light」の2種類。コンポーネントはシマノDi2と各社の機械式に対応し、敢えてカンパニョーロEPS非対応としてでも、Di2に合わせたインテグレーテッドデザインとしていることはトピックスと言えよう。また従来のハイエンドモデルであった695は引き続きラインナップされる。
その他は、ミドルグレードロードの「675 Light」に黄赤青のモンドリアンカラーが追加されたことや、タンゲ製パイプを使用した新型CrMo製ピスト「AC364」がトピックス。ペダルではKeo2Maxカーボン製リーフスプリングを採用したブレードタイプが登場。また、ルックとしては久々となるシューズも発表され話題を集めていた。
イーストン(アメリカ)
イーストンは新たなロード用軽量ハイエンドカーボンホイール「E100」を発表。ハブとスポークを共にカーボン製とすることで前後ペアで1,050gを実現している。比較的堅実な製品づくりをする同社としては、異例の飛び道具と言えよう。
しかしながらフレ取りを可能とし、スポーク破損時には交換可能とするなどこれまでのフルカーボンホイールと比較するとユーザーフレンドリーな設計となっている。なおリムは昨年登場したEC90Aero55の流れを汲むワイドプロファイルとしており、空力性能も高そうだ。
アスチュート(イタリア)
MADE IN ITALYを一貫する新たなサドルブランドASTVTE(アスチュート)はオフロード用モデルを発表。基本的な座面形状は特殊ナイロン製ベースにカーボンレールを組み合わせたロード用のSKYLITEとほぼ共通だが、擦れや引掛けへの対策としてエッジの一部をより耐久性の高い素材に変更している。そして、ベース裏側はスカイブルー、ライトグリーン、オレンジといった様にポップなカラーリングとされていることも特徴だ。
POC(スウェーデン)
北欧ならではの洗練されたデザインセンスと、今シーズンはガーミン・シャープが使用したことで注目を集めるスウェーディッシュブランドPOC。これまではMTBグラヴィティー系をメインとしてきたが、昨年からはロードレーシング系アイテム「Raceday」シリーズの展開も開始されている。
今回のユーロバイクでは、同じくスウェーデンに居を構える自動車メーカーのボルボと共同開発した新型TTヘルメット「Cerebel」がユーロバイクアワードを獲得。様々な乗車姿勢で高いエアロダイナミクスを発揮するシェルデザインや歪みの少ない視界を実現するツァイス製レンズの採用、優れた快適性がその受賞理由だ。
もう1つ注目を集めていたのが、ヘルメットとアイウェアをマグネットで連結することでレンズの位置を常に一定とし、その性能を安定的に発揮させることを可能とした「Eye Park」システム。他にも、アメリカのRITTEやフィジークとのコラボレーションモデルも展示されていた。
カンパニョーロ(イタリア)
カンパニョーロはメインプロダクトであるホイールとコンポーネントの両方を刷新。コンポーネントについては、SUPER RECORD、RECORD、CHORUSの3グレードがクランクの4アーム化などと共にフルモデルチェンジを果たした既報の通り。そして、CHORUSに電子式のEPSが追加され、アテナとヴェローチェはレバー形状が変更となっている。
ホイールではBORA及びBORA35がフルモデルチェンジとなり、トレンドのワイドプロファイルリムを採用することでエアロダイナミクスの向上を図っている。同時にハブも刷新され、従来モデルと比較して大幅な軽量化を達成。そして、BORAシリーズとしては初となるクリンチャータイプが登場している。
またアルミミッドプロファイルのハイエンドモデル「SHAMALL」に、プラズマ電解酸化処理によって表面の硬度を高めたリムを採用する「SHAMALL MILLE」が登場。恐らく、カンパニョーロ製カーボンリム用ブレーキシューとの組み合わせで、天候に左右されない様々なコンディションでの高い制動力を実現している様だ。
text&photo:Yuya.Yamamoto