2014/10/11(土) - 14:17
大気汚染に心配の声が上がる中、ツアー・オブ・北京(UCIワールドツアー)が開幕。第1ステージはゴール勝負へと持ち込まれ、タイラー・ファラーやカレイブ・イワンを下したルーカ・メスゲツが勝利を飾った。
2014年のUCIワールドツアー最終戦、ツアー・オブ・北京が開幕した。第1ステージは北京から北西に位置する崇礼(チョンリー)から張家口(ヂャンジャーコウ)へと至る167kmのコースで行われた。
細かいアップダウンを多く含み、序盤から中盤にかけて2級→3級→3級とKOMポイントが続くが、全体的難易度は高くない。後半の40kmはほぼ下り基調であるため、最後は集団スプリントに持ち込まれるものと予想されていた。
過去最悪レベル一歩手前まで達した微小粒子状物質「PM2.5」は、北京市が屋外活動をできる限り避け、外出の際にマスクを着用するよう呼びかけるほど。健康被害が取り沙汰される中、霞むチョンリーのスタート地点からは131名によるプロトンがスタートを切った。
この日の逃げはリアルスタートから僅か300mで決まる。ジェレミー・ロワ(フランス、FDJ.fr)とトッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・ベリソル)、そしてジュリアン・ケルン(ドイツ、AG2Rラモンディアール)という3名がアップダウンに富むコースに向けて加速していく。
逃げる3名のうち、ファンデルサンドは3つのKOMポイントを全て先頭通過し、一気に18ポイントを稼ぎだして山岳リーダーに立つ。2つ用意されたスプリントポイントではロワとケルンが1つずつ1位通過を分け合うことになる。
プロトンではチームスカイ勢がフルメンバーを揃えて追撃を開始すると、タイム差は徐々に縮小の一途を辿る。最後まで単独で逃げ続けたロワも、集団スプリントへの準備を進めるプロトンに残り20km地点で吸収される。
チームスカイの集団コントロールは残り4kmを切っても続き、ジャイアント・シマノやロット・ベリソルが列車を並べたことで均衡が崩れ始める。逃げを試みる動きも発生したが、集団はバラけることなくスプリント勝負へ。最後はタイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)の番手から加速したメスゲツが、世界選手権U23で2位に入ったカレイブ・イワン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッッジ)の追撃を振り切って勝利した。
「今日はコンスタントにアップダウンが続き、標高も非常に高かったのでとても苦しんだ。スプリントに向けての作戦も完璧に機能したし、山岳が始まるまでの数日で再びチャンスがあると思う」とメスゲツはコメント。昨年の最終ステージに続く、ツアー・オブ・北京2連勝を飾った。
ツアー・オブ・北京2014第1ステージ結果
1位 ルーカ・メスゲツ(スロベニア、ジャイアント・シマノ) 4h22'58"
2位 カレイブ・イワン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッッジ)
3位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
4位 サーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)
5位 ニコラス・マース(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
6位 モレノ・ホフランド(オランダ、ベルキン)
7位 スティール・ヴォンホフ(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
8位 ボーイ・ファンポッペル(オランダ、トレックファクトリーレーシング)
9位 ダヴィデ・アッポローニオ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
10位 オリヴィエ・ルガック(フランス、FDJ.fr)
個人総合成績
ポイント賞
ルーカ・メスゲツ(スロベニア、ジャイアント・シマノ)
山岳賞
トッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・ベリソル)
チーム総合成績
ジャイアント・シマノ
text:so.Isobe
photo:Tour of Baijin
2014年のUCIワールドツアー最終戦、ツアー・オブ・北京が開幕した。第1ステージは北京から北西に位置する崇礼(チョンリー)から張家口(ヂャンジャーコウ)へと至る167kmのコースで行われた。
細かいアップダウンを多く含み、序盤から中盤にかけて2級→3級→3級とKOMポイントが続くが、全体的難易度は高くない。後半の40kmはほぼ下り基調であるため、最後は集団スプリントに持ち込まれるものと予想されていた。
過去最悪レベル一歩手前まで達した微小粒子状物質「PM2.5」は、北京市が屋外活動をできる限り避け、外出の際にマスクを着用するよう呼びかけるほど。健康被害が取り沙汰される中、霞むチョンリーのスタート地点からは131名によるプロトンがスタートを切った。
この日の逃げはリアルスタートから僅か300mで決まる。ジェレミー・ロワ(フランス、FDJ.fr)とトッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・ベリソル)、そしてジュリアン・ケルン(ドイツ、AG2Rラモンディアール)という3名がアップダウンに富むコースに向けて加速していく。
逃げる3名のうち、ファンデルサンドは3つのKOMポイントを全て先頭通過し、一気に18ポイントを稼ぎだして山岳リーダーに立つ。2つ用意されたスプリントポイントではロワとケルンが1つずつ1位通過を分け合うことになる。
プロトンではチームスカイ勢がフルメンバーを揃えて追撃を開始すると、タイム差は徐々に縮小の一途を辿る。最後まで単独で逃げ続けたロワも、集団スプリントへの準備を進めるプロトンに残り20km地点で吸収される。
チームスカイの集団コントロールは残り4kmを切っても続き、ジャイアント・シマノやロット・ベリソルが列車を並べたことで均衡が崩れ始める。逃げを試みる動きも発生したが、集団はバラけることなくスプリント勝負へ。最後はタイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)の番手から加速したメスゲツが、世界選手権U23で2位に入ったカレイブ・イワン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッッジ)の追撃を振り切って勝利した。
「今日はコンスタントにアップダウンが続き、標高も非常に高かったのでとても苦しんだ。スプリントに向けての作戦も完璧に機能したし、山岳が始まるまでの数日で再びチャンスがあると思う」とメスゲツはコメント。昨年の最終ステージに続く、ツアー・オブ・北京2連勝を飾った。
ツアー・オブ・北京2014第1ステージ結果
1位 ルーカ・メスゲツ(スロベニア、ジャイアント・シマノ) 4h22'58"
2位 カレイブ・イワン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッッジ)
3位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
4位 サーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)
5位 ニコラス・マース(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
6位 モレノ・ホフランド(オランダ、ベルキン)
7位 スティール・ヴォンホフ(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
8位 ボーイ・ファンポッペル(オランダ、トレックファクトリーレーシング)
9位 ダヴィデ・アッポローニオ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
10位 オリヴィエ・ルガック(フランス、FDJ.fr)
個人総合成績
1位 ルーカ・メスゲツ(スロベニア、ジャイアント・シマノ)
2位 カレイブ・イワン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッッジ)
3位 ジュリアン・ケルン(ドイツ、AG2Rラモンディアール)
4位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
5位 ジェレミー・ロワ(フランス、FDJ.fr)
6位 トッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・ベリソル)
7位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)
8位 サーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)
9位 ニコラス・マース(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
10位 モレノ・ホフランド(オランダ、ベルキン)
2位 カレイブ・イワン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッッジ)
3位 ジュリアン・ケルン(ドイツ、AG2Rラモンディアール)
4位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
5位 ジェレミー・ロワ(フランス、FDJ.fr)
6位 トッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・ベリソル)
7位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)
8位 サーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)
9位 ニコラス・マース(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
10位 モレノ・ホフランド(オランダ、ベルキン)
4h22'48"
+04"
+05"
+06"
+08"
+09"
+10"
+04"
+05"
+06"
+08"
+09"
+10"
ポイント賞
ルーカ・メスゲツ(スロベニア、ジャイアント・シマノ)
山岳賞
トッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・ベリソル)
チーム総合成績
ジャイアント・シマノ
text:so.Isobe
photo:Tour of Baijin
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