2014/09/12(金) - 14:19
9月12日(金)、東京ソラマチにてジャパンカップ2014の記者発表会が開催され、一部の参加選手が発表された。なんといっても注目がカンチェラーラの出場決定。そして日本を代表する新城幸也と別府史之の両名に加え、アレドンド、クネゴ、ハースらお馴染みの選手もエントリーリストに名を連ねた。
10月11~19日の1週間に渡って栃木県宇都宮市で開催されるジャパンカップ2014(UCI1.HC)。9月12日に行われた記者発表会では、すでに出場が決定している9つの海外チームより、エントリーリストの一部が発表された。
この会見には大会実行委員長を務める佐藤栄一宇都宮市長、日本自転車競技連盟副会長の大島研一氏、大会オブザーバーの今中大介さん、宇都宮ブリッツェンテクニカルアドバイザーの栗村修さんが出席。報道関係者を前にトークショーや大会のアピールなどを行った。
10月19日に行われる本戦に出場する選手の中では国内でも高い人気を誇るファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング)が最大のトピックス。そして、新城幸也(ユーロップカー)と別府史之(トレックファクトリーレーシング)の日本を代表する両名が初めて肩を並べてジャパンカップ本戦を走ることに。
また、ジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング)や'05年と'08年の覇者であるダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)、'11年覇者であるネイサン・ハース(オーストラリア、ガーミン・シャープ)らもジャパンカップと相性の良いライダーも参戦を表明している。
そして、土曜日に開催されるジャパンカップクリテリウムには、アレッサンドロ・ペタッキ(オメガファーマ・クイックステップ)がクリテリウム・スペシャルチームとして参戦。3大グランツールでのポイント賞を筆頭にミラノ~サンレモ、パリ~トゥールなど数々のビッグタイトルを獲得してきた「アッレ・ジェット」のガッツポーズに期待が集まる。なお、ペタッキ自身は1994年のシマノ鈴鹿国際ロード以来20年ぶりとなる国内レースだ。
国内コンチネンタルチームに関してはジャパンカップが指定する5つのレースでの獲得ポイントとチームのUCIランキングによって後日決定される。またジャパンナショナルチームに関しても9月中~下旬に発表される予定だ。メンバーについては未定の部分が多いが、発表された内容から決定している選手たちを紹介する。
UCIワールドツアーチーム
トレックファクトリーレーシング(アメリカ)
アメリカの自転車メーカーであるトレックがタイトルスポンサーを務めるトレックファクトリーレシーングは、昨年出場した前進のレオパード・トレックに続く2度目の参戦。もちろん最注目はファビアン・カンチェラーラ(スイス)で、マペイに所属していた2002年以来12年ぶりの出場となる。
そして、「チームの一員として、今シーズン最大の目標であるジャパンカップ制覇を目指して頑張ります」と語った別府史之は3年ぶりの本戦でエースを務める。またジロで山岳賞に輝き、日本でもお馴染みのジュリアン・アレドンド(コロンビア)もエントリー。間違いなく今大会の最有力チームだ。
別府史之(日本)
ファビアン・カンチェラーラ(スイス)
ヘイデン・ルールストン(ニュージーランド)
ジュリアン・アレドンド(コロンビア)
残り1名は後日発表
ユーロップカー(フランス)
多くのファンがジャパンカップ参戦を待望していたユーロップカーがついに来日を果たす。もちろんエースは新城幸也。日本ナショナルチームとして参戦した’11年以来の参戦となり、1997年の阿部良之以来となる日本人によるジャパンカップ制覇はかなり現実味を帯びている。新城自身は「きっと面白いレースをするので皆さん期待してください」とビデオレターでコメント。また、土曜日のクリテリウムではジェローム・クザン(フランス)がエースを務めるだろう。
新城幸也(日本)
ジェローム・クザン(フランス)
クリストフ・ケルヌ(フランス)
ジェレミー・コルヌ(フランス)
タリア・クライナー(フランス)
ガーミン・シャープ(アメリカ)
'10年、'13年とチームとして2度のジャパンカップ優勝経験を持つガーミン・シャープ。来季は同じくJCに来日するキャノンデールプロサイクリングとの合併が決定しているため、現体制では最後の公式レースとなる。すでにエントリーを済ませているのは、'11年に本戦を制したネイサン・ハースと、'11年と'13年の2度前日のウェルカムクリテリウムを制しているスティール・ヴォンホフ(共にオーストラリア)の2名。残りの3名は後日発表されるが、'11年覇者のダニエル・マーティン(アイルランド)や昨年の覇者ジャック・バウアー(ニュージーランド)の出場が期待される。
ネイサン・ハース(オーストラリア)
スティール・ヴォンホフ(オーストラリア)
残り3名は後日発表
ランプレ・メリダ(イタリア)
ジャパンカップ最多優勝チームであるランプレ・メリダ。メンバーは日曜の本戦に重きを置いた構成で、エースは'05年と'08年の2度ジャパンカップを制した経験を持つダミアーノ・クネゴ(イタリア)だ。個人としては最多タイとなる3勝目へ向けてはエリア・ファヴィッリ(イタリア)とヤン・ポラン(スロバキア)をアシストに据える。
ダミアーノ・クネゴ(イタリア)
エリア・ファヴィッリ(イタリア)
ヤン・ポラン(スロベニア)
アンドレア・ヴァッケール(イタリア)
マッティア・カッタネオ(イタリア)
キャノンデールプロサイリング
現体制で最後のレースとなるキャノンデールは暫定メンバーにクラシックレーサーを揃えてきた。'12の覇者イヴァン・バッソ(イタリア)やツール3年ポイント賞のペーター・サガン(スロバキア)の名前こそ無いものの、クリスティアーノ・サレルノ、マルコ・マルカート、モレノ・モゼール(3名共にイタリア)ら実力派がレースの展開を大きく左右することになるはず。
クリスティアーノ・サレルノ(イタリア)
マルコ・マルカート(イタリア)
モレノ・モゼール(イタリア)
ダニエル・ラット(イタリア)
ダヴィデ・フォルモロ(イタリア)
チームスカイ(イギリス)、ティンコフ・サクソ(デンマーク)
未定
ドラパックプロサイクリング(オーストラリア)
これまでジャパンカップを筆頭に国内レースへ多く参戦し、今シーズンもツアー・オブ・ジャパンとツール・ド・熊野で結果を残しているドラパックプロサイクリングは全選手がオーストラリア籍。クリテリウムではバーナード・サルツバーガーが、本戦ではTOJ総合6位のラクラン・ノリスがエースを務めるだろう。
ジョン・アンダーソン(オーストラリア)
ダレン・ラプソーン(オーストラリア)
ラクラン・ノリス(オーストラリア)
バーナード・サルツバーガー(オーストラリア)
ウェズレイ・サルツバーガー(オーストラリア)
ノボ ノルディスク(アメリカ)
世界で初めて糖尿病患者のみで選手構成され、ジャパンカップが国内レース初参戦となるプロコンチネンタルチームのノボ ノルディス。ブエルタ・ア・エスパーニャ完走経験を持つハビエル・メヤス(スペイン)らがエントリーリストに名を連ねている。
ケヴィン・デ・メスメーカー(ベルギー)
ダヴィド・ロサーノ・リバ(スペイン)
シャルル・プラネ(フランス)
ハビエル・メヒヤス・レアル(スペイン)
ジョー・エルドリッジ(アメリカ)
クリテリウム・スペシャルチーム
毎年スター選手が出場することで恒例となったクリテリウムスペシャルチーム。今年のビッグニュースはアレッサンドロ・ペタッキの参戦だ。三大グランツールでのポイント賞やミラノ~サンレモを筆頭に数多くのビッグレースを制してきた「アッレ・ジェット」のスプリントは日本でも炸裂するか。国内からは競輪より村上義弘の参戦が決定している。
アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)
村上義弘(日本)
残り3名は後日発表
text:Yuya.Yamamoto
10月11~19日の1週間に渡って栃木県宇都宮市で開催されるジャパンカップ2014(UCI1.HC)。9月12日に行われた記者発表会では、すでに出場が決定している9つの海外チームより、エントリーリストの一部が発表された。
この会見には大会実行委員長を務める佐藤栄一宇都宮市長、日本自転車競技連盟副会長の大島研一氏、大会オブザーバーの今中大介さん、宇都宮ブリッツェンテクニカルアドバイザーの栗村修さんが出席。報道関係者を前にトークショーや大会のアピールなどを行った。
10月19日に行われる本戦に出場する選手の中では国内でも高い人気を誇るファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング)が最大のトピックス。そして、新城幸也(ユーロップカー)と別府史之(トレックファクトリーレーシング)の日本を代表する両名が初めて肩を並べてジャパンカップ本戦を走ることに。
また、ジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング)や'05年と'08年の覇者であるダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)、'11年覇者であるネイサン・ハース(オーストラリア、ガーミン・シャープ)らもジャパンカップと相性の良いライダーも参戦を表明している。
そして、土曜日に開催されるジャパンカップクリテリウムには、アレッサンドロ・ペタッキ(オメガファーマ・クイックステップ)がクリテリウム・スペシャルチームとして参戦。3大グランツールでのポイント賞を筆頭にミラノ~サンレモ、パリ~トゥールなど数々のビッグタイトルを獲得してきた「アッレ・ジェット」のガッツポーズに期待が集まる。なお、ペタッキ自身は1994年のシマノ鈴鹿国際ロード以来20年ぶりとなる国内レースだ。
国内コンチネンタルチームに関してはジャパンカップが指定する5つのレースでの獲得ポイントとチームのUCIランキングによって後日決定される。またジャパンナショナルチームに関しても9月中~下旬に発表される予定だ。メンバーについては未定の部分が多いが、発表された内容から決定している選手たちを紹介する。
UCIワールドツアーチーム
トレックファクトリーレーシング(アメリカ)
アメリカの自転車メーカーであるトレックがタイトルスポンサーを務めるトレックファクトリーレシーングは、昨年出場した前進のレオパード・トレックに続く2度目の参戦。もちろん最注目はファビアン・カンチェラーラ(スイス)で、マペイに所属していた2002年以来12年ぶりの出場となる。
そして、「チームの一員として、今シーズン最大の目標であるジャパンカップ制覇を目指して頑張ります」と語った別府史之は3年ぶりの本戦でエースを務める。またジロで山岳賞に輝き、日本でもお馴染みのジュリアン・アレドンド(コロンビア)もエントリー。間違いなく今大会の最有力チームだ。
別府史之(日本)
ファビアン・カンチェラーラ(スイス)
ヘイデン・ルールストン(ニュージーランド)
ジュリアン・アレドンド(コロンビア)
残り1名は後日発表
ユーロップカー(フランス)
多くのファンがジャパンカップ参戦を待望していたユーロップカーがついに来日を果たす。もちろんエースは新城幸也。日本ナショナルチームとして参戦した’11年以来の参戦となり、1997年の阿部良之以来となる日本人によるジャパンカップ制覇はかなり現実味を帯びている。新城自身は「きっと面白いレースをするので皆さん期待してください」とビデオレターでコメント。また、土曜日のクリテリウムではジェローム・クザン(フランス)がエースを務めるだろう。
新城幸也(日本)
ジェローム・クザン(フランス)
クリストフ・ケルヌ(フランス)
ジェレミー・コルヌ(フランス)
タリア・クライナー(フランス)
ガーミン・シャープ(アメリカ)
'10年、'13年とチームとして2度のジャパンカップ優勝経験を持つガーミン・シャープ。来季は同じくJCに来日するキャノンデールプロサイクリングとの合併が決定しているため、現体制では最後の公式レースとなる。すでにエントリーを済ませているのは、'11年に本戦を制したネイサン・ハースと、'11年と'13年の2度前日のウェルカムクリテリウムを制しているスティール・ヴォンホフ(共にオーストラリア)の2名。残りの3名は後日発表されるが、'11年覇者のダニエル・マーティン(アイルランド)や昨年の覇者ジャック・バウアー(ニュージーランド)の出場が期待される。
ネイサン・ハース(オーストラリア)
スティール・ヴォンホフ(オーストラリア)
残り3名は後日発表
ランプレ・メリダ(イタリア)
ジャパンカップ最多優勝チームであるランプレ・メリダ。メンバーは日曜の本戦に重きを置いた構成で、エースは'05年と'08年の2度ジャパンカップを制した経験を持つダミアーノ・クネゴ(イタリア)だ。個人としては最多タイとなる3勝目へ向けてはエリア・ファヴィッリ(イタリア)とヤン・ポラン(スロバキア)をアシストに据える。
ダミアーノ・クネゴ(イタリア)
エリア・ファヴィッリ(イタリア)
ヤン・ポラン(スロベニア)
アンドレア・ヴァッケール(イタリア)
マッティア・カッタネオ(イタリア)
キャノンデールプロサイリング
現体制で最後のレースとなるキャノンデールは暫定メンバーにクラシックレーサーを揃えてきた。'12の覇者イヴァン・バッソ(イタリア)やツール3年ポイント賞のペーター・サガン(スロバキア)の名前こそ無いものの、クリスティアーノ・サレルノ、マルコ・マルカート、モレノ・モゼール(3名共にイタリア)ら実力派がレースの展開を大きく左右することになるはず。
クリスティアーノ・サレルノ(イタリア)
マルコ・マルカート(イタリア)
モレノ・モゼール(イタリア)
ダニエル・ラット(イタリア)
ダヴィデ・フォルモロ(イタリア)
チームスカイ(イギリス)、ティンコフ・サクソ(デンマーク)
未定
ドラパックプロサイクリング(オーストラリア)
これまでジャパンカップを筆頭に国内レースへ多く参戦し、今シーズンもツアー・オブ・ジャパンとツール・ド・熊野で結果を残しているドラパックプロサイクリングは全選手がオーストラリア籍。クリテリウムではバーナード・サルツバーガーが、本戦ではTOJ総合6位のラクラン・ノリスがエースを務めるだろう。
ジョン・アンダーソン(オーストラリア)
ダレン・ラプソーン(オーストラリア)
ラクラン・ノリス(オーストラリア)
バーナード・サルツバーガー(オーストラリア)
ウェズレイ・サルツバーガー(オーストラリア)
ノボ ノルディスク(アメリカ)
世界で初めて糖尿病患者のみで選手構成され、ジャパンカップが国内レース初参戦となるプロコンチネンタルチームのノボ ノルディス。ブエルタ・ア・エスパーニャ完走経験を持つハビエル・メヤス(スペイン)らがエントリーリストに名を連ねている。
ケヴィン・デ・メスメーカー(ベルギー)
ダヴィド・ロサーノ・リバ(スペイン)
シャルル・プラネ(フランス)
ハビエル・メヒヤス・レアル(スペイン)
ジョー・エルドリッジ(アメリカ)
クリテリウム・スペシャルチーム
毎年スター選手が出場することで恒例となったクリテリウムスペシャルチーム。今年のビッグニュースはアレッサンドロ・ペタッキの参戦だ。三大グランツールでのポイント賞やミラノ~サンレモを筆頭に数多くのビッグレースを制してきた「アッレ・ジェット」のスプリントは日本でも炸裂するか。国内からは競輪より村上義弘の参戦が決定している。
アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)
村上義弘(日本)
残り3名は後日発表
text:Yuya.Yamamoto
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