2014/09/16(火) - 17:20
今年もドイツ南部のフリードリヒスハーフェンで開催された「EUROBIKE(ユーロバイク)」。この世界最大のバイクショーに集まった数々のプロダクトの中からニューモデル&面白いグッズをピックアップして紹介してします。第2弾も気になるアイテムがてんこ盛り。(ユーロバイク2014の記事インデックスはこちらから)
M.チポッリーニ(イタリア)
M.チポッリーニ初となるTTバイク「NUKE」
イタリアの往年の名スプリンターであるマリオ・チポッリーニが興したバイクブランドがM.チポッリーニ。ユーロバイクではブランド初となる本格的なTTバイク「NUKE」を発表した。昨年登場したロードバイク「BOND」で採用されたATOMLINK工法を用いることと、自社製と思われるアルミ削り出しの専用ステムが特徴的な1台。インテグレーテッドブレーキやコンパクトなリア三角など流行は一通り取り入れている。
NUKEの他にはロードのハイエンドモデルである「RB1000」にはカモフラカラーが、「BOND」には蛍光カラー追加され、国内では展開されていないトラックバイク「SPEED」が展示されていた。
シンプルなデザインのトライアングル。ホイールと各ステーとの間隔は狭い
切削痕が残る荒削りなアルミ製専用ステムを採用する
ATOMLINKと呼ばれる独自の接着工法で組み上げられている
ブレーキが内蔵されたフォーク。素材の質感を見るに剛性はとても高そう
現在はビジネスマンとして自身のブランドを取り仕切るマリオ・チポッリーニ
国内では展開されていないトラックバイク「SPEED」
またブースにはマリオ・チポッリーニ本人も姿を現し、ディストリビューターとの商談を自ら行っていた。ちなみにチポッリーニは現在骨折中で松葉づえをついていたが、脚つきは現役時代を彷彿とさせるほどの状態を保っており、個人的にはバイクより「スーパーマリオ」の方がよっぽど気になって仕方ない。
ファブリック(イギリス)
蜂の巣状の樹脂製セルが特徴的な「CELL」
座面の感触は見た目に反して普通で、硬すぎず柔らかすぎず
ブース内に展示されていたキャノンデールCAAD10のスペシャルカラー
自転車パーツの中でも特に多くのメーカーが存在するサドルに新たな選択肢が加わった。その名はファブリック(Fabric)。キャノンデールを筆頭にGT、シュウイン、マングースを保有するサイクリング・スポーツ・グループの新たなブランドで、イギリスを拠点としている。
ブランドの全体的な特徴はとにかくシンプルかつ近未来的なデザインであること。メインモデルとなる「CELL」は蜂の巣状の樹脂製セルを座面としたユニークなルックスがトピックス。表面を押してみると硬すぎず柔らかすぎずといった印象であった。なおCELLは国内に入荷しているキャノンデールのバイクの一部モデルに既にスペックインされている。
見た目にも軽さが伝わってくる軽量モデル「ACE」
ベース裏とレールのシンプルなデザインがとてもスタイリッシュ
サドルの他にもフラットバー用グリップやバーテープもラインナップする
そして、もう1つの注目モデルがALM。薄型でいかにも軽そうなルックスもさることながら、ベース裏面やレールのシームレスなデザインがとてもスタイリッシュなことが印象的。また、サドル以外にもバーテープやグリップもラインナップしており、将来的にはアイテム数を増やしていく予定だという。
rafael(ドイツ)
ユーロバイクアワードを獲得したrafaelのトライアスロンバイク「r-023」
左側のチェーンステー、シートステー、フォークブレードを省略 rafaelはドイツ北西部のハイデルベルグを拠点とし、ハンドメイドを一貫する小規模な自転車工房だ。そのメインプロダクトはTT/トライアスロンバイクで、今回EUROBIKEアワードを受賞した「r-023」も例外ではない。その特徴は前後ブレーキとハイドレーションシステムに加え、左側のシートステー及びチェーンステー、フォークブレードが省略されていること。
強度や空力における左右のバランスなど走行性能については疑問だが、実際に目の前にしてみればそんなことはどうでもよくて、ただただ美しい。なお、ブレーキはr-023独自の方法を採用しているようで、前後ともハブの中に制動装置が組み込まれている様だ。
haero carbon(ドイツ)
ジャーマンブランドhaero carbonのハンドル。写真は山岳タイムトライアル用で重量は178g
カーボンの網目が凄みを感じさせるTT用ハンドルバーは350g
国内未展開のhaero carbonはドイツ南西部の拠点とする軽量パーツブランドで、独特な網目のカーボンで作られるプロダクトは同郷のax-ライトネスやシュモルケに近しい印象だ。そのバックグラウンドは高級自動車用の部品を製造する際に使用する高精度な型を作る工場とのこと。
写真のドロップハンドルバーは山岳タイムトライアル専用とかなり使用目的を絞った1品。見た目にも伝わってくるかもしれないが、素材自体が非常に薄く、重量はエクステンションバー込みで178gに仕上がっている。またTT用のバーも350gと非常に軽量。
ビアンキ(イタリア)
ラース・ボーム(オランダ、ベルキン)がツール第5ステージで使用したビアンキ Infinito CV
泥だらけのホイールがレースの苛酷さを物語る
クランクにはシューズと擦れてできた傷が入っている
各社がMTBを前面に押し出してくる中で、イタリアの老舗ビアンキはロードバイクがメイン。ブース正面にはパリ~ルーベの石畳が登場したツール第5ステージを制したラース・ボーム(オランダ)の「Infinito CV」が泥のついた状態で展示されていた。過酷なコンディションの中で勝利を支えた実車はただシンプルにカッコイイと思わせてくれる。
ビアンキの新型TTバイク「AQUILA CV」
リア三角は非常にコンパクトなデザイン
トップチューブと面一の専用ハンドルを採用する
ニューモデルではツール期間中に発表された新型TTバイク「AQUILA CV」がトピックス(詳しくはこちらのプロバイク記事から)。昨今のTTマシンではコンパクトなリア三角がトレンドだが、他社にも増して小さくて剛性が確保できているのか心配になるほど。しかし後発だけあって、そのフォルムは非常に洗練されており、かつてTTで多くの名車を生み出してきたビアンキが戻ってきたという印象だ。
いち早く電動XTRに対応したMETANOL
細やかに湾曲したシートステー及びチェーンステーも特徴的
ディスクブレーキ仕様のInfinito CV
その他、国内未展開のInfinito CVのディスクブレーキモデルや、電動化を果たしたシマノM9050系XTR Di2の内装配線に早くも対応したハイエンドXCモデル「METANOL」なども注目を集めていた。
3T(イタリア)
3Tの新型ホイール「ORBIS」
きれいな仕上がりのカーボンクリンチャーリム
ハブは従来のハイエンドモデルMERCURIOを踏襲
イタリアのコンポーネントブランド3Tは新作フルカーボンホイール「ORBIS」を発表した。主な変更点はリムのカーボン素材にあり、これまでのフラッグシップモデルである「MERCURIO」に対して若干重くなったものの剛性が向上しているという。なおグラフィックも大きく変更され、よりシンプルに。ニップルをハブ側に配した独特のスポーキングシステムは従来モデルより踏襲している。
3Tが新たに展開するサイクルコンピューター。取り付け方法がスマート
調整幅が広い新型TT用ハンドル「VOLA」
そして、新たにサイクリングコンピューター「3T EYE」の展開を始めることもトピックス。Blutoothを介してスマートフォンと、ANT+を介して各種センサーやパワーメーターなどと通信できるというもので、ナビゲーション機能も備えられているとのこと。取り付けはステムキャップを専用品に交換した上でBARFLYのマウントをを介して行うという、3Tらしいスマートな方法だ。他にも、調整幅が広い新型TT用ハンドル「VOLA」が展示されていた。
ウベックス(ドイツ)
ウベックスの新型エアロヘルメット「EDAero」
フィッティングシステムにBOAクロージャーを採用する
ウべックスからは新型ロード用エアロヘルメット「EDAero」が発表された。サポートチームのジャイアント・シマノが使用する、race5をベースとしたプロ供給専用のエアロモデルとは全く異なる丸みを帯びたフォルム、後頭部に大きく開けられたベンチレーションホール、そしてフィッティングシステムにBOAクロージャーを採用しているのがポイントだ。なお、ウベックスによるとエアロ効果はホビーレーサーでも充分に体感できるほどに高く、時速38kmで40kmを走行した際に既存のモデルと比較して16Wの出力低減が可能だという。
TA(フランス)
エアロチェーンリングなど着々と新製品をリリースしているTA
シマノ4アームクランク対応モデルが登場
マヴィックやルックなども採用するTAのボトル
シンプルなデザインのボトルケージが揃う
かつて国内でも多くの愛用者がいたものの、現在はすっかりと目にする機会がなくなってしまったフレンチブランドTAのチェーンリング。しかし本国では新製品が着々とリリースされており、シマノ4アーム対応モデルやエアロタイプなど、かなり豊富なラインナップを誇っている。同時にボトルゲージ、マヴィックやルックなどにも供給するボトルも同時に展示されていた。
text&photo:Yuya.Yamamoto
M.チポッリーニ(イタリア)

イタリアの往年の名スプリンターであるマリオ・チポッリーニが興したバイクブランドがM.チポッリーニ。ユーロバイクではブランド初となる本格的なTTバイク「NUKE」を発表した。昨年登場したロードバイク「BOND」で採用されたATOMLINK工法を用いることと、自社製と思われるアルミ削り出しの専用ステムが特徴的な1台。インテグレーテッドブレーキやコンパクトなリア三角など流行は一通り取り入れている。
NUKEの他にはロードのハイエンドモデルである「RB1000」にはカモフラカラーが、「BOND」には蛍光カラー追加され、国内では展開されていないトラックバイク「SPEED」が展示されていた。






またブースにはマリオ・チポッリーニ本人も姿を現し、ディストリビューターとの商談を自ら行っていた。ちなみにチポッリーニは現在骨折中で松葉づえをついていたが、脚つきは現役時代を彷彿とさせるほどの状態を保っており、個人的にはバイクより「スーパーマリオ」の方がよっぽど気になって仕方ない。
ファブリック(イギリス)



自転車パーツの中でも特に多くのメーカーが存在するサドルに新たな選択肢が加わった。その名はファブリック(Fabric)。キャノンデールを筆頭にGT、シュウイン、マングースを保有するサイクリング・スポーツ・グループの新たなブランドで、イギリスを拠点としている。
ブランドの全体的な特徴はとにかくシンプルかつ近未来的なデザインであること。メインモデルとなる「CELL」は蜂の巣状の樹脂製セルを座面としたユニークなルックスがトピックス。表面を押してみると硬すぎず柔らかすぎずといった印象であった。なおCELLは国内に入荷しているキャノンデールのバイクの一部モデルに既にスペックインされている。



そして、もう1つの注目モデルがALM。薄型でいかにも軽そうなルックスもさることながら、ベース裏面やレールのシームレスなデザインがとてもスタイリッシュなことが印象的。また、サドル以外にもバーテープやグリップもラインナップしており、将来的にはアイテム数を増やしていく予定だという。
rafael(ドイツ)


強度や空力における左右のバランスなど走行性能については疑問だが、実際に目の前にしてみればそんなことはどうでもよくて、ただただ美しい。なお、ブレーキはr-023独自の方法を採用しているようで、前後ともハブの中に制動装置が組み込まれている様だ。
haero carbon(ドイツ)


国内未展開のhaero carbonはドイツ南西部の拠点とする軽量パーツブランドで、独特な網目のカーボンで作られるプロダクトは同郷のax-ライトネスやシュモルケに近しい印象だ。そのバックグラウンドは高級自動車用の部品を製造する際に使用する高精度な型を作る工場とのこと。
写真のドロップハンドルバーは山岳タイムトライアル専用とかなり使用目的を絞った1品。見た目にも伝わってくるかもしれないが、素材自体が非常に薄く、重量はエクステンションバー込みで178gに仕上がっている。またTT用のバーも350gと非常に軽量。
ビアンキ(イタリア)



各社がMTBを前面に押し出してくる中で、イタリアの老舗ビアンキはロードバイクがメイン。ブース正面にはパリ~ルーベの石畳が登場したツール第5ステージを制したラース・ボーム(オランダ)の「Infinito CV」が泥のついた状態で展示されていた。過酷なコンディションの中で勝利を支えた実車はただシンプルにカッコイイと思わせてくれる。



ニューモデルではツール期間中に発表された新型TTバイク「AQUILA CV」がトピックス(詳しくはこちらのプロバイク記事から)。昨今のTTマシンではコンパクトなリア三角がトレンドだが、他社にも増して小さくて剛性が確保できているのか心配になるほど。しかし後発だけあって、そのフォルムは非常に洗練されており、かつてTTで多くの名車を生み出してきたビアンキが戻ってきたという印象だ。



その他、国内未展開のInfinito CVのディスクブレーキモデルや、電動化を果たしたシマノM9050系XTR Di2の内装配線に早くも対応したハイエンドXCモデル「METANOL」なども注目を集めていた。
3T(イタリア)



イタリアのコンポーネントブランド3Tは新作フルカーボンホイール「ORBIS」を発表した。主な変更点はリムのカーボン素材にあり、これまでのフラッグシップモデルである「MERCURIO」に対して若干重くなったものの剛性が向上しているという。なおグラフィックも大きく変更され、よりシンプルに。ニップルをハブ側に配した独特のスポーキングシステムは従来モデルより踏襲している。


そして、新たにサイクリングコンピューター「3T EYE」の展開を始めることもトピックス。Blutoothを介してスマートフォンと、ANT+を介して各種センサーやパワーメーターなどと通信できるというもので、ナビゲーション機能も備えられているとのこと。取り付けはステムキャップを専用品に交換した上でBARFLYのマウントをを介して行うという、3Tらしいスマートな方法だ。他にも、調整幅が広い新型TT用ハンドル「VOLA」が展示されていた。
ウベックス(ドイツ)


ウべックスからは新型ロード用エアロヘルメット「EDAero」が発表された。サポートチームのジャイアント・シマノが使用する、race5をベースとしたプロ供給専用のエアロモデルとは全く異なる丸みを帯びたフォルム、後頭部に大きく開けられたベンチレーションホール、そしてフィッティングシステムにBOAクロージャーを採用しているのがポイントだ。なお、ウベックスによるとエアロ効果はホビーレーサーでも充分に体感できるほどに高く、時速38kmで40kmを走行した際に既存のモデルと比較して16Wの出力低減が可能だという。
TA(フランス)




かつて国内でも多くの愛用者がいたものの、現在はすっかりと目にする機会がなくなってしまったフレンチブランドTAのチェーンリング。しかし本国では新製品が着々とリリースされており、シマノ4アーム対応モデルやエアロタイプなど、かなり豊富なラインナップを誇っている。同時にボトルゲージ、マヴィックやルックなどにも供給するボトルも同時に展示されていた。
text&photo:Yuya.Yamamoto
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