2014/08/10(日) - 09:54
ツール・ド・ポローニュの覇者を決める最終個人タイムトライアルで、モビスター勢を振り切ったラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)が総合優勝を達成。ステージ優勝はクリストフ・ファンデワール(ベルギー、トレックファクトリーレーシング)が手にした。
ポーランド南部に位置し、かつては王国の首都が置かれていたクラクフで7日間にわたる闘いがフィナーレを迎える。最終日は25kmの個人タイムトライアル。クラクフの中心地を発着する直線基調&平坦なコースが用意された。
僅差の総合争いに注目が集まる中、3年連続ベルギーのTTチャンピオンに輝いているクリストフ・ファンデワール(ベルギー、トレックファクトリーレーシング)が、アドリアーノ・マローリ(イタリア、モビスター)を3秒差で下してステージ優勝に輝いた。ファンデワールのタイムは29分18秒、平均スピードは51.2km/h。
ベルギー選手権TTとツアー・オブ・オーストリア個人TTに続くシーズン3勝目を飾った29歳のファンデワールは「UCIワールドツアーレースでの勝利は偉業だと言える。今日はスタート地点まで4時間半の移動があったので、試走からレーススタートまで1時間半しかなく、モチベーションと集中力を保つのが難しかった。少しの登りを含む平坦なコースをスピードを落とすことなく走り、最終コーナーで少し落車しかけた。数秒失ったけど、落車しなくて良かったよ」と語っている。トレックファクトリーレーシングはシーズン17勝目だ。
TTスペシャリストたちの走りが一段落すると、注目は総合争いへと移ろう。第6ステージを終えた時点で、総合1位マイカと総合2位ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター)とのタイム差は18秒。また総合3位ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)とのタイム差は22秒。マイカ本人も「モビスターの2人は自分よりもTTが得意」と発言をするなど、僅差の総合争いに注目が集まっていた。
マイカの言葉通り、総合3位イサギーレはステージ7位に入る好タイムを出し、続く総合2位インチャウスティもステージ15位に絡む。しかし地元ポーランドの大声援を受けた最終走者マイカもステージ13位でフィニッシュ。好走したイサギーレと8秒差でマイカが総合首位を守り抜いた。
第5ステージで開催国ポーランドに10年ぶりとなるステージ優勝をもたらし、翌日のクイーンステージで連勝を飾るとともに総合首位に立ったマイカ。地元を沸かせた24歳がキャリア最大の勝利を手にした。
ティンコフ・サクソのトリスタン・ホフマン監督はマイカの勝利をこう讃える。「素晴らしい走りだった。信じられないほどの集中力で、ラファルはキャリア最高のTTを走り切った。観客の多さはまるでツール・ド・フランス。彼らのサポートもラファルの力になったに違いない。本当に勝利に値する走りだった」。
ポーランド人選手によるツール・ド・ポローニュ制覇は11年ぶり。2005年のUCIプロツアー入り以降初めてのポーランド人総合優勝者が生まれた。
選手コメントはレース公式サイトより。
ツール・ド・ポローニュ2014第7ステージ結果
個人総合成績
ポイント賞
ヤウヘニ・フタロヴィッチ(ベラルーシ、AG2Rラモンディアール)
山岳賞
マチェイ・パテルスキー(ポーランド、CCCポルサット)
スプリント賞
マティアス・クリセク(オーストリア、キャノンデール)
チーム総合成績
モビスター
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
ポーランド南部に位置し、かつては王国の首都が置かれていたクラクフで7日間にわたる闘いがフィナーレを迎える。最終日は25kmの個人タイムトライアル。クラクフの中心地を発着する直線基調&平坦なコースが用意された。
僅差の総合争いに注目が集まる中、3年連続ベルギーのTTチャンピオンに輝いているクリストフ・ファンデワール(ベルギー、トレックファクトリーレーシング)が、アドリアーノ・マローリ(イタリア、モビスター)を3秒差で下してステージ優勝に輝いた。ファンデワールのタイムは29分18秒、平均スピードは51.2km/h。
ベルギー選手権TTとツアー・オブ・オーストリア個人TTに続くシーズン3勝目を飾った29歳のファンデワールは「UCIワールドツアーレースでの勝利は偉業だと言える。今日はスタート地点まで4時間半の移動があったので、試走からレーススタートまで1時間半しかなく、モチベーションと集中力を保つのが難しかった。少しの登りを含む平坦なコースをスピードを落とすことなく走り、最終コーナーで少し落車しかけた。数秒失ったけど、落車しなくて良かったよ」と語っている。トレックファクトリーレーシングはシーズン17勝目だ。
TTスペシャリストたちの走りが一段落すると、注目は総合争いへと移ろう。第6ステージを終えた時点で、総合1位マイカと総合2位ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター)とのタイム差は18秒。また総合3位ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)とのタイム差は22秒。マイカ本人も「モビスターの2人は自分よりもTTが得意」と発言をするなど、僅差の総合争いに注目が集まっていた。
マイカの言葉通り、総合3位イサギーレはステージ7位に入る好タイムを出し、続く総合2位インチャウスティもステージ15位に絡む。しかし地元ポーランドの大声援を受けた最終走者マイカもステージ13位でフィニッシュ。好走したイサギーレと8秒差でマイカが総合首位を守り抜いた。
第5ステージで開催国ポーランドに10年ぶりとなるステージ優勝をもたらし、翌日のクイーンステージで連勝を飾るとともに総合首位に立ったマイカ。地元を沸かせた24歳がキャリア最大の勝利を手にした。
ティンコフ・サクソのトリスタン・ホフマン監督はマイカの勝利をこう讃える。「素晴らしい走りだった。信じられないほどの集中力で、ラファルはキャリア最高のTTを走り切った。観客の多さはまるでツール・ド・フランス。彼らのサポートもラファルの力になったに違いない。本当に勝利に値する走りだった」。
ポーランド人選手によるツール・ド・ポローニュ制覇は11年ぶり。2005年のUCIプロツアー入り以降初めてのポーランド人総合優勝者が生まれた。
選手コメントはレース公式サイトより。
ツール・ド・ポローニュ2014第7ステージ結果
1位 クリストフ・ファンデワール(ベルギー、トレックファクトリーレーシング)
2位 アドリアーノ・マローリ(イタリア、モビスター)
3位 スティーブ・クミングス(イギリス、BMCレーシング)
4位 スティーブ・モラビート(スイス、BMCレーシング)
5位 ゴルカ・イサギーレ(スペイン、モビスター)
6位 ダリオ・カタルド(イタリア、チームスカイ)
7位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)
8位 ボブ・ユンヘルス(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)
9位 クリストフ・リブロン(フランス、AG2Rラモンディアール)
10位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
13位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
15位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター)
2位 アドリアーノ・マローリ(イタリア、モビスター)
3位 スティーブ・クミングス(イギリス、BMCレーシング)
4位 スティーブ・モラビート(スイス、BMCレーシング)
5位 ゴルカ・イサギーレ(スペイン、モビスター)
6位 ダリオ・カタルド(イタリア、チームスカイ)
7位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)
8位 ボブ・ユンヘルス(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)
9位 クリストフ・リブロン(フランス、AG2Rラモンディアール)
10位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
13位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
15位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター)
29'18"
+03"
+10"
+20"
+22"
+28"
+29"
+34"
+38"
+43"
+47"
+03"
+10"
+20"
+22"
+28"
+29"
+34"
+38"
+43"
+47"
個人総合成績
1位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
2位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)
3位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター)
4位 クリストフ・リブロン(フランス、AG2Rラモンディアール)
5位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
6位 アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター)
7位 フィリップ・ダイグナン(アイルランド、チームスカイ)
8位 ロバート・ヘーシンク(オランダ、ベルキン)
9位 ドミニク・ネルツ(ドイツ、BMCレーシング)
10位 ペトル・ヴァコッチ(チェコ、オメガファーマ・クイックステップ)
2位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)
3位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター)
4位 クリストフ・リブロン(フランス、AG2Rラモンディアール)
5位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
6位 アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター)
7位 フィリップ・ダイグナン(アイルランド、チームスカイ)
8位 ロバート・ヘーシンク(オランダ、ベルキン)
9位 ドミニク・ネルツ(ドイツ、BMCレーシング)
10位 ペトル・ヴァコッチ(チェコ、オメガファーマ・クイックステップ)
30h16'18"
+08"
+22"
+34"
+1'20"
+1'21"
+1'24"
+1'41"
+1'42"
+1'49"
+08"
+22"
+34"
+1'20"
+1'21"
+1'24"
+1'41"
+1'42"
+1'49"
ポイント賞
ヤウヘニ・フタロヴィッチ(ベラルーシ、AG2Rラモンディアール)
山岳賞
マチェイ・パテルスキー(ポーランド、CCCポルサット)
スプリント賞
マティアス・クリセク(オーストリア、キャノンデール)
チーム総合成績
モビスター
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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