2014/07/05(土) - 17:12
春先から好調で、フルームに次ぐ優勝候補とされるアルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)と第3の優勝候補とされるヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)のコメントを記者会見よりお届けする。
ー このツールで優勝候補は誰か? ここのところ去年よりずっといい君の状態は? このツールはどう走る?
以前から繰り返し言ってるけど、過去2年のツール・ド・フランスでもっとも強さを見せたのはフルームだ。だから彼がいちばんの優勝候補だ。僕に関して言えば昨年よりずっと調子がいいのは間違いない。それが十分なものかはわからない。他にもレースに大きく影響する力を持つ選手が何人もいる。
僕にとってすべてが特別だと言えるけど、今回のツールはそのなかでも並外れて特別なものになる。ツールは誰もが勝ちたいレースだ。僕はこのツールにいい体調と平静な状態、そして今までのいい成績と共にやって来た。フルームは最大の優勝候補だが、僕は毎日何が起きるか、様子をみながら走る。これは特別に大切なツールになる。
僕が今いい調子でいることは間違いない。最初の一週間は優勝争いの選手にとってレースを決めるものにはならないだろう。そのかわりキーになるは第2、第5ステージだ。でもアルプスに到着すれば誰の調子が良いかは、本当のことがわかるだろう。
ー 昨日、チームでパヴェの試走をしてきたということだが、そこでレースは決まると思うか?
そこで強いチームはいいくつかあると思う。でもフルームのチームもパヴェに関しては非常に強いチームだ。ニーバリもそういった地形には強い選手だ。ともかくすべての選手にとってはサバイバルの戦いになるだろう。何かがあればツールを失うステージになることはあるだろう。ライバルに対して大きなタイム差をつけるステージになる可能性もある。でも予測をたてることは難しい。
ー トリッキーで難しいと言われている第2ステージは下見をしたか? ゴールのペニーネヒルは勾配が30%を超える箇所もあるということだが?
ビデオでは見たけれど、そこに見に行ってはいない。本当にハードなステージになりそうだし、大きなタイム差がつくかもしれない。それともうひとつ難しい要素が風だ。第2ステージであんなに坂が多いのはとんでもない。一日じゅう集中して走る必要がある。自分の脚がよく反応できることを願うよ。
ー 今まででベストなコンタドールなのか?
今までに最も体調が良かったのは2009年のツール。今の状態がそれと比べて本当にどれくらいなのかは分からない。でも調子が良いことはわかる。他の年よりもずっと良いことは感じている。ここまでの準備がすごくうまくいった。何千メートルも山を登ってきたんだ。
ー 山で頼るはずだったクロイツィゲルが不出場になって居ない。その代わりにヘルプするのはラファエル・マイカだろうが、不安はないのか?
ラファ(マイカ)はとてもいいライダーだ。彼はクロイツィゲルが出る出ないにかかわらずツールチームに入る予定だった。彼らには何も言わなくても全幅の信頼をもっているよ。
■フルーム、コンタドールに次ぐ第3の優勝候補 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)
ー ドーフェネではフルームとコンタドールに遅れを取ったけれど、今の調子は?
あのあとすぐに山岳トレーニングに入り、強度の高い練習を重ねてきた。今僕は昨年のジロ・デ・イタリアと同じレベルにある。プレッシャーはたしかにあるけれど、自分のレベルは高いところにある。ジロと同じだ。プレッシャーで夜眠れなくなることもない。
ー フルームとコンタドールに次ぐ、3番目の優勝候補だと言われているが?また、フルームとコンタドールではどちらが強いと思っている?
3位のポジションは受け入れたくない。でもこれがツール・ド・フランスで、世界最高の偉大な選手たちが集まっていることを考えれば3位はいい結果だと言えるだろう。フルームとコンタドールとでどちらが強いかは難しい質問だ。ふたりとも偉大なライダー。コンタドールには経験がある。
激しい戦いになると思う。他の選手だっている。ロドリゲスやバルベルデ、コスタもいる。彼ら次第にもなるが、サプライズもあると思う。チームの準備は万端。最近のレースでもうまく機能できているし、僕はイタリア選手権にも勝った。自分とチームに大きな自信がある。
ドーフィネが終わってから6日後から、12日間にわたってイタリア・ドロミテ山中で山岳トレーニングを行った。その結果、身体はとても良く仕上がった。去年ジロを勝った時と同じ状態にあると言えるよ。
フルームは山で信じられないギアを踏むし、コンタドールはそれについていくだろう。でも僕もうまくこなせる自信がある。激しい闘いになるだろう。ツールはタフで、何でも起こりうる。毎日が厳しいレースになる。
僕の攻撃的な性格は今年のツール向きだと思う。
ー ヨークシャーでのステージについてはどう考えている?ほかに難しいと考えているステージは?
第1ステージでさえ最後はテクニカルで、第2ステージはアルデンヌクラシックのようだと言われているようにとても難しく、厳しい。他にも難しいステージが続く。ラ・プランシュ・デルフィーユやオタカムの頂上ゴール、そして最後のタイムトライアルも大事だ。
パヴェはレースで走ったことがないけれど、バイクにどう乗ればよいかは知っている。ジロでは雪の中など過酷な状況のなかを走った。でもパヴェは違うだろう。チームで協力しあって走る必要がある。
photo&text:Makoto.AYANO
ー このツールで優勝候補は誰か? ここのところ去年よりずっといい君の状態は? このツールはどう走る?
以前から繰り返し言ってるけど、過去2年のツール・ド・フランスでもっとも強さを見せたのはフルームだ。だから彼がいちばんの優勝候補だ。僕に関して言えば昨年よりずっと調子がいいのは間違いない。それが十分なものかはわからない。他にもレースに大きく影響する力を持つ選手が何人もいる。
僕にとってすべてが特別だと言えるけど、今回のツールはそのなかでも並外れて特別なものになる。ツールは誰もが勝ちたいレースだ。僕はこのツールにいい体調と平静な状態、そして今までのいい成績と共にやって来た。フルームは最大の優勝候補だが、僕は毎日何が起きるか、様子をみながら走る。これは特別に大切なツールになる。
僕が今いい調子でいることは間違いない。最初の一週間は優勝争いの選手にとってレースを決めるものにはならないだろう。そのかわりキーになるは第2、第5ステージだ。でもアルプスに到着すれば誰の調子が良いかは、本当のことがわかるだろう。
ー 昨日、チームでパヴェの試走をしてきたということだが、そこでレースは決まると思うか?
そこで強いチームはいいくつかあると思う。でもフルームのチームもパヴェに関しては非常に強いチームだ。ニーバリもそういった地形には強い選手だ。ともかくすべての選手にとってはサバイバルの戦いになるだろう。何かがあればツールを失うステージになることはあるだろう。ライバルに対して大きなタイム差をつけるステージになる可能性もある。でも予測をたてることは難しい。
ー トリッキーで難しいと言われている第2ステージは下見をしたか? ゴールのペニーネヒルは勾配が30%を超える箇所もあるということだが?
ビデオでは見たけれど、そこに見に行ってはいない。本当にハードなステージになりそうだし、大きなタイム差がつくかもしれない。それともうひとつ難しい要素が風だ。第2ステージであんなに坂が多いのはとんでもない。一日じゅう集中して走る必要がある。自分の脚がよく反応できることを願うよ。
ー 今まででベストなコンタドールなのか?
今までに最も体調が良かったのは2009年のツール。今の状態がそれと比べて本当にどれくらいなのかは分からない。でも調子が良いことはわかる。他の年よりもずっと良いことは感じている。ここまでの準備がすごくうまくいった。何千メートルも山を登ってきたんだ。
ー 山で頼るはずだったクロイツィゲルが不出場になって居ない。その代わりにヘルプするのはラファエル・マイカだろうが、不安はないのか?
ラファ(マイカ)はとてもいいライダーだ。彼はクロイツィゲルが出る出ないにかかわらずツールチームに入る予定だった。彼らには何も言わなくても全幅の信頼をもっているよ。
■フルーム、コンタドールに次ぐ第3の優勝候補 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)
ー ドーフェネではフルームとコンタドールに遅れを取ったけれど、今の調子は?
あのあとすぐに山岳トレーニングに入り、強度の高い練習を重ねてきた。今僕は昨年のジロ・デ・イタリアと同じレベルにある。プレッシャーはたしかにあるけれど、自分のレベルは高いところにある。ジロと同じだ。プレッシャーで夜眠れなくなることもない。
ー フルームとコンタドールに次ぐ、3番目の優勝候補だと言われているが?また、フルームとコンタドールではどちらが強いと思っている?
3位のポジションは受け入れたくない。でもこれがツール・ド・フランスで、世界最高の偉大な選手たちが集まっていることを考えれば3位はいい結果だと言えるだろう。フルームとコンタドールとでどちらが強いかは難しい質問だ。ふたりとも偉大なライダー。コンタドールには経験がある。
激しい戦いになると思う。他の選手だっている。ロドリゲスやバルベルデ、コスタもいる。彼ら次第にもなるが、サプライズもあると思う。チームの準備は万端。最近のレースでもうまく機能できているし、僕はイタリア選手権にも勝った。自分とチームに大きな自信がある。
ドーフィネが終わってから6日後から、12日間にわたってイタリア・ドロミテ山中で山岳トレーニングを行った。その結果、身体はとても良く仕上がった。去年ジロを勝った時と同じ状態にあると言えるよ。
フルームは山で信じられないギアを踏むし、コンタドールはそれについていくだろう。でも僕もうまくこなせる自信がある。激しい闘いになるだろう。ツールはタフで、何でも起こりうる。毎日が厳しいレースになる。
僕の攻撃的な性格は今年のツール向きだと思う。
ー ヨークシャーでのステージについてはどう考えている?ほかに難しいと考えているステージは?
第1ステージでさえ最後はテクニカルで、第2ステージはアルデンヌクラシックのようだと言われているようにとても難しく、厳しい。他にも難しいステージが続く。ラ・プランシュ・デルフィーユやオタカムの頂上ゴール、そして最後のタイムトライアルも大事だ。
パヴェはレースで走ったことがないけれど、バイクにどう乗ればよいかは知っている。ジロでは雪の中など過酷な状況のなかを走った。でもパヴェは違うだろう。チームで協力しあって走る必要がある。
photo&text:Makoto.AYANO
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