2014/07/02(水) - 15:38
アメリカ・ウィスコンシン州に居を構えるバイクブランド、トレックより同社史上最軽量のカーボンロードバイク「EMONDA(エモンダ)」シリーズが登場。別府史之をはじめとしたトレックファクトリーレーシングのライダーの協力のもと、軽さに加え走行性能やルックスをも追求している。
6月にフランスで開催されたクリテリウム・ドゥ・ドーフィネにて公に姿を現したトレックのプロトタイプ。そのルックスから同社のエアロロードバイク「MADONE(マドン)」の後継モデルだろうと予想されていた新型モデルが遂にベールを脱いだ。
その名は「EMONDA(エモンダ)」。”削ぎ落とす”という意味のフランス語の動詞「émonder」に因んでおり、3年にも及ぶ開発期間の中で走行性能を維持しつつ徹底的に無駄を省くことで、トレックのロードバイク史上最軽量を実現した。同時にアメリカ建築界の巨匠ルイス・サリヴァンの「形態は機能に従う」という格言の通り、美しく、エレガントで、洗練されたボディに仕上げられている。
EMONDAの開発ヒストリー
開発にあたってはトレックファクトリーレーシングのライダー達の意見が積極的に取入れられた。高精度な有限要素解析 (FEA)に加え、ひずみゲージを搭載したバイクを用いて身長や体重、脚質が異なる様々なライダーによるテストを実施し、サイズ専用設計を採用。開発開始時からテストライダーとしてプロジェクトに携わってきたボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)は「軽量で、高剛性で、今まで乗ったバイクの中で最高のバイクだ。加速性能がとにかく素晴らしい」と評している。ラインナップは使用されるカーボン素材の違いでEMONDA SLR、EMONDA SL、EMONDA Sの3グレードが用意される。
トレック EMONDA SLR
トレックファクトリーレーシングが使用する「EMONDA SLR」はOCLVカーボンの最高峰である700シリーズを採用するハイエンドモデル。素材や徹底的に無駄を省いたフレームデザイン、フロントディレーラーやボトルゲージの台座、ドロップアウトのカーボン化によってフレーム単体690g、フォーク単体280gを実現している。
また、リア用ダイレクトマウントブレーキ台座がシートステーに設けられたこともトピックスだ。下側1.5インチの「E2ヘッドチューブ」やワイドシェルのボトムブラケット「BB90」、フロントの「ダイレクトマウントブレーキ」と合わせて、運動性能に磨きをかけている。
一方で「ライドチューンドシートマスト」や、「E2アシンメトリックステアリング」によって快適性を確保。ANT+及びBluetooth対応するシートステー内蔵型スピード/ケイデンスセンサー「DuoTrap S」や一体型のチェーンキャッチャーを採用することで使い勝手にも配慮した。販売パッケージは完成車とフレームセットの2種類だ。
完成車のハイエンドモデル「10」はコンポーネントにスラムRED22を採用。ボントレガー初のステム一体型ハンドル「XXX Integrated Bar/Stem」や、軽さと制動力を両立した「Speed Stop Brake」、ドイツの軽量パーツメーカー「Tune」のホイールセットやサドルと合わせて完成車としては世界最軽量の4.65kgを実現している。
その他、シマノ9070系デュラエースDi2搭載の「9」、同9000系デュラエース(機械式)搭載の「8」、同6800系アルテグラ(機械式)搭載の「6」と合わせて計4種類がラインナップされる。
また、ジオメトリーはレーシーなH1、オーソドックスなH2、女性向きのWSDの3種類を設定。「9」はH1、H2、WSDの3種類から、「8」、「6」、フレームセットはH1とH2から選択可能だ。なお、「10」はH1のみとなる。
トレック ロードバイク部門プロダクトマネージャー ベン・コーツ氏のコメント
「(トレック EMONDA SLR 10について)トレックにはフレームだけでなく、パーツを含めた”完成車”を開発できる強みがありました。その強みを生かし、“ロードバイク”という乗り物を、一から考察し、個々のパーツがその他の部分に与える影響を何度も見直し、最も軽量なバイクにふさわしいパーツを見つけていきました」
トレック EMONDA SLR 9
メインコンポーネント:シマノ 9070系デュラエースDi2
ジオメトリー:H1、H2、WSD
重 量:6.10kg(H1、H2)、6.09(WSD)
製品スペック
価 格:1,287,000円(税込)
トレック EMONDA SL
「EMONDA SL」は500シリーズのOCLVカーボンを採用するミドルグレードモデル。基本的な構造は上位機種と共通だが、ブレーキは前後共に一般的なキャリパータイプとされ、フロントディレーラー台座などは金属製に。SLRに対する重量増を抑えつつも、扱いやすさが格段に向上している。また、ジオメトリーはオーソドックスな「H2」と女性用の「WSD」が設定される。
販売パッケージは完成車とフレームセットの2種類。完成車はシマノ9000系デュラエース(機械式)搭載の「8」、同6800系アルテグラ(機械式)搭載の「6」、同5800系105搭載の「5」の3グレードが揃う。女性用モデル「WSD」はアルテグラ搭載の「6」と105搭載の「5」でラインナップされる。
トレック EMONDA SL 6
メインコンポーネント:シマノ 6800系アルテグラ
ジオメトリー:H2、WSD
重 量:7.39kg(H2)、7.46kg(WSD)
製品スペック
価 格:369,000円(税込)
トレック EMONDA S
「EMONDA S」は300シリーズのOCLVカーボンを採用するエントリーモデル。基本的な形状やジオメトリーは上位機種と共通だが、シートポストがトラディショナルなタイプに変更されている。販売パッケージは完成車のみ。コンポーネント別に、6800系アルテグラ(機械式)搭載の「6」、同5800系105搭載の「5」、同4600系ティアグラ搭載の「4」の3グレードはラインナップされる。なお、ジオメトリーは「6」と「4」がH2で、「5」のみ女性専用のWSDとなっている。
6月にフランスで開催されたクリテリウム・ドゥ・ドーフィネにて公に姿を現したトレックのプロトタイプ。そのルックスから同社のエアロロードバイク「MADONE(マドン)」の後継モデルだろうと予想されていた新型モデルが遂にベールを脱いだ。
その名は「EMONDA(エモンダ)」。”削ぎ落とす”という意味のフランス語の動詞「émonder」に因んでおり、3年にも及ぶ開発期間の中で走行性能を維持しつつ徹底的に無駄を省くことで、トレックのロードバイク史上最軽量を実現した。同時にアメリカ建築界の巨匠ルイス・サリヴァンの「形態は機能に従う」という格言の通り、美しく、エレガントで、洗練されたボディに仕上げられている。
EMONDAの開発ヒストリー
開発にあたってはトレックファクトリーレーシングのライダー達の意見が積極的に取入れられた。高精度な有限要素解析 (FEA)に加え、ひずみゲージを搭載したバイクを用いて身長や体重、脚質が異なる様々なライダーによるテストを実施し、サイズ専用設計を採用。開発開始時からテストライダーとしてプロジェクトに携わってきたボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)は「軽量で、高剛性で、今まで乗ったバイクの中で最高のバイクだ。加速性能がとにかく素晴らしい」と評している。ラインナップは使用されるカーボン素材の違いでEMONDA SLR、EMONDA SL、EMONDA Sの3グレードが用意される。
トレック EMONDA SLR
トレックファクトリーレーシングが使用する「EMONDA SLR」はOCLVカーボンの最高峰である700シリーズを採用するハイエンドモデル。素材や徹底的に無駄を省いたフレームデザイン、フロントディレーラーやボトルゲージの台座、ドロップアウトのカーボン化によってフレーム単体690g、フォーク単体280gを実現している。
また、リア用ダイレクトマウントブレーキ台座がシートステーに設けられたこともトピックスだ。下側1.5インチの「E2ヘッドチューブ」やワイドシェルのボトムブラケット「BB90」、フロントの「ダイレクトマウントブレーキ」と合わせて、運動性能に磨きをかけている。
一方で「ライドチューンドシートマスト」や、「E2アシンメトリックステアリング」によって快適性を確保。ANT+及びBluetooth対応するシートステー内蔵型スピード/ケイデンスセンサー「DuoTrap S」や一体型のチェーンキャッチャーを採用することで使い勝手にも配慮した。販売パッケージは完成車とフレームセットの2種類だ。
完成車のハイエンドモデル「10」はコンポーネントにスラムRED22を採用。ボントレガー初のステム一体型ハンドル「XXX Integrated Bar/Stem」や、軽さと制動力を両立した「Speed Stop Brake」、ドイツの軽量パーツメーカー「Tune」のホイールセットやサドルと合わせて完成車としては世界最軽量の4.65kgを実現している。
その他、シマノ9070系デュラエースDi2搭載の「9」、同9000系デュラエース(機械式)搭載の「8」、同6800系アルテグラ(機械式)搭載の「6」と合わせて計4種類がラインナップされる。
また、ジオメトリーはレーシーなH1、オーソドックスなH2、女性向きのWSDの3種類を設定。「9」はH1、H2、WSDの3種類から、「8」、「6」、フレームセットはH1とH2から選択可能だ。なお、「10」はH1のみとなる。
トレック ロードバイク部門プロダクトマネージャー ベン・コーツ氏のコメント
「(トレック EMONDA SLR 10について)トレックにはフレームだけでなく、パーツを含めた”完成車”を開発できる強みがありました。その強みを生かし、“ロードバイク”という乗り物を、一から考察し、個々のパーツがその他の部分に与える影響を何度も見直し、最も軽量なバイクにふさわしいパーツを見つけていきました」
トレック EMONDA SLR 9
メインコンポーネント:シマノ 9070系デュラエースDi2
ジオメトリー:H1、H2、WSD
重 量:6.10kg(H1、H2)、6.09(WSD)
製品スペック
価 格:1,287,000円(税込)
トレック EMONDA SL
「EMONDA SL」は500シリーズのOCLVカーボンを採用するミドルグレードモデル。基本的な構造は上位機種と共通だが、ブレーキは前後共に一般的なキャリパータイプとされ、フロントディレーラー台座などは金属製に。SLRに対する重量増を抑えつつも、扱いやすさが格段に向上している。また、ジオメトリーはオーソドックスな「H2」と女性用の「WSD」が設定される。
販売パッケージは完成車とフレームセットの2種類。完成車はシマノ9000系デュラエース(機械式)搭載の「8」、同6800系アルテグラ(機械式)搭載の「6」、同5800系105搭載の「5」の3グレードが揃う。女性用モデル「WSD」はアルテグラ搭載の「6」と105搭載の「5」でラインナップされる。
トレック EMONDA SL 6
メインコンポーネント:シマノ 6800系アルテグラ
ジオメトリー:H2、WSD
重 量:7.39kg(H2)、7.46kg(WSD)
製品スペック
価 格:369,000円(税込)
トレック EMONDA S
「EMONDA S」は300シリーズのOCLVカーボンを採用するエントリーモデル。基本的な形状やジオメトリーは上位機種と共通だが、シートポストがトラディショナルなタイプに変更されている。販売パッケージは完成車のみ。コンポーネント別に、6800系アルテグラ(機械式)搭載の「6」、同5800系105搭載の「5」、同4600系ティアグラ搭載の「4」の3グレードはラインナップされる。なお、ジオメトリーは「6」と「4」がH2で、「5」のみ女性専用のWSDとなっている。
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