2014/04/30(水) - 20:21
スイス西部のロマンディ地方で、第68回ツール・ド・ロマンディ(UCIワールドツアー)が開幕。5.57kmの平坦プロローグをミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)が制しリーダージャージを獲得。平均時速は52.5km/hだった。
プロローグ(個人TT)の舞台となったのは、翌第2ステージのスタート地点でもあるアスコナの街を駆ける5.6kmのフラットコース。短距離であるため純粋なTTスペシャリストだけでなく、パンチャーやスプリンターにも有利に働くレイアウトと言える。
14時43分、薄曇りの空の下、第1走者のマルセル・ウィス(スイス、IAMサイクリング)より1分おきに、151名の選手が順にスタートを切る。今年も6日間に渡る伝統のステージレースが始まった。
まず序盤に好タイムをマークしたのは9番手スタートのラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ)。6分31秒(平均51.284km/h)を計測したが、ブレッド・ランカスター(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)が3秒上回っていく。
しかし、これらのタイムを大きく上回ったのは37番手スタートのクヴィアトコウスキー。「コースについて良く知っていたし、今日はレースのどの瞬間においてもパーフェクトな仕事をできたように思う。終盤に力を貯めるため最初の区間はセーブして、フィニッシュライン上で全てを出し尽くす事ができた。」と語るクヴィアトコウスキーは、6分22秒、平均52.492km/hを叩き出し一躍ホットシートの座をに就く。
後半になるにつれTT世界王者トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)ら有力勢がスタートしていくものの、クヴィアトコウスキーのタイムを破る者は現れず。アムステル5位、フレーシュ3位、リエージュ3位という結果を残す、23歳のポーランドロードチャンピオンが嬉しい勝利を飾った。
「この勝利はサプライズ。アルデンヌクラシックを終えてからもコンディションは良かったけれど、今日はどうなるか掴めていなかったんだ。僕が今日成し遂げたことにとても嬉しく思っているよ。あんなに長くホットシートに座っていたのは初めての事なんだ。ロマンディのようなハイレベルのレースで数秒のリードを得たのは特別なこと。今日はレースが進むに連れて天候が変わると知っていたから、序盤にスタートできて良かった。」
また、クヴィアトコウスキーはこう続ける。「リーダージャージを着て明日からどう走るかは上手く言えないけれど、その日のレースを見ながら総合リードを守っていきたい。今日は短いプロローグだったし、アルデンヌからどの位回復できているかも良く分からない。ロマンディはシーズン序盤、休息前の最後のレースになる予定だけれど、このチャンスをチームとしてモノにしたい。マルティン、デヘント、ウランと有力選手が多いから、明日からどんなカードを切っていくことができるか楽しみだよ。」
他の総合有力勢としては、クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)が10秒遅れの13位、ヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)が12秒遅れの18位に。ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)はコーナーでクラッシュを喫し3分以上遅れてゴール。「あまりリスクについて考えていなかった。コーナーは微妙に逆バンクで転んでしまった。」とコメントしている。
また、オリカ・グリーンエッジのメンバーとして走り注目を集めるMTB・XCO世界王者ニノ・シューター(スイス)は26秒遅れの88位。全体の半分ほどの順位でゴールしている。
翌第1ステージは、アスコナからシオンを目指す山岳ステージ。中盤に標高2002mの1級山岳が用意されていたが、悪天候のため前半の100kmがキャンセルに。山岳を過ぎてからのスタートとなり、レース距離は90kmに短縮されている。
ツール・ド・ロマンディ2014プロローグ結果
個人総合成績
新人賞
ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
チーム総合成績
オメガファーマ・クイックステップ
text:So.Isobe
photo:Tim de Waele
プロローグ(個人TT)の舞台となったのは、翌第2ステージのスタート地点でもあるアスコナの街を駆ける5.6kmのフラットコース。短距離であるため純粋なTTスペシャリストだけでなく、パンチャーやスプリンターにも有利に働くレイアウトと言える。
14時43分、薄曇りの空の下、第1走者のマルセル・ウィス(スイス、IAMサイクリング)より1分おきに、151名の選手が順にスタートを切る。今年も6日間に渡る伝統のステージレースが始まった。
まず序盤に好タイムをマークしたのは9番手スタートのラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ)。6分31秒(平均51.284km/h)を計測したが、ブレッド・ランカスター(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)が3秒上回っていく。
しかし、これらのタイムを大きく上回ったのは37番手スタートのクヴィアトコウスキー。「コースについて良く知っていたし、今日はレースのどの瞬間においてもパーフェクトな仕事をできたように思う。終盤に力を貯めるため最初の区間はセーブして、フィニッシュライン上で全てを出し尽くす事ができた。」と語るクヴィアトコウスキーは、6分22秒、平均52.492km/hを叩き出し一躍ホットシートの座をに就く。
後半になるにつれTT世界王者トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)ら有力勢がスタートしていくものの、クヴィアトコウスキーのタイムを破る者は現れず。アムステル5位、フレーシュ3位、リエージュ3位という結果を残す、23歳のポーランドロードチャンピオンが嬉しい勝利を飾った。
「この勝利はサプライズ。アルデンヌクラシックを終えてからもコンディションは良かったけれど、今日はどうなるか掴めていなかったんだ。僕が今日成し遂げたことにとても嬉しく思っているよ。あんなに長くホットシートに座っていたのは初めての事なんだ。ロマンディのようなハイレベルのレースで数秒のリードを得たのは特別なこと。今日はレースが進むに連れて天候が変わると知っていたから、序盤にスタートできて良かった。」
また、クヴィアトコウスキーはこう続ける。「リーダージャージを着て明日からどう走るかは上手く言えないけれど、その日のレースを見ながら総合リードを守っていきたい。今日は短いプロローグだったし、アルデンヌからどの位回復できているかも良く分からない。ロマンディはシーズン序盤、休息前の最後のレースになる予定だけれど、このチャンスをチームとしてモノにしたい。マルティン、デヘント、ウランと有力選手が多いから、明日からどんなカードを切っていくことができるか楽しみだよ。」
他の総合有力勢としては、クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)が10秒遅れの13位、ヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)が12秒遅れの18位に。ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)はコーナーでクラッシュを喫し3分以上遅れてゴール。「あまりリスクについて考えていなかった。コーナーは微妙に逆バンクで転んでしまった。」とコメントしている。
また、オリカ・グリーンエッジのメンバーとして走り注目を集めるMTB・XCO世界王者ニノ・シューター(スイス)は26秒遅れの88位。全体の半分ほどの順位でゴールしている。
翌第1ステージは、アスコナからシオンを目指す山岳ステージ。中盤に標高2002mの1級山岳が用意されていたが、悪天候のため前半の100kmがキャンセルに。山岳を過ぎてからのスタートとなり、レース距離は90kmに短縮されている。
ツール・ド・ロマンディ2014プロローグ結果
1位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
2位 ローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
3位 マルセル・キッテル(ジャイアント・シマノ)
4位 ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレックファクトリーレーシング)
5位 トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
6位 ブレッド・ランカスター(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
7位 マティアス・ブランドル(オーストリア、IAMサイクリング)
8位 ジェシー・サージェント(オーストラリア、トレックファクトリーレ−シング)
9位 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ)
10位 マルティン・ケイゼル(オランダ、ベルキンプロサイクリング)
2位 ローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
3位 マルセル・キッテル(ジャイアント・シマノ)
4位 ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレックファクトリーレーシング)
5位 トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
6位 ブレッド・ランカスター(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
7位 マティアス・ブランドル(オーストリア、IAMサイクリング)
8位 ジェシー・サージェント(オーストラリア、トレックファクトリーレ−シング)
9位 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ)
10位 マルティン・ケイゼル(オランダ、ベルキンプロサイクリング)
6'22"
+04
+05"
+07"
+08"
+09"
+04
+05"
+07"
+08"
+09"
個人総合成績
1位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
2位 ローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
3位 マルセル・キッテル(ジャイアント・シマノ)
4位 ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレックファクトリーレーシング)
5位 トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
6位 ブレッド・ランカスター(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
7位 マティアス・ブランドル(オーストリア、IAMサイクリング)
8位 ジェシー・サージェント(オーストラリア、トレックファクトリーレ−シング)
9位 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ)
10位 マルティン・ケイゼル(オランダ、ベルキンプロサイクリング)
2位 ローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
3位 マルセル・キッテル(ジャイアント・シマノ)
4位 ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレックファクトリーレーシング)
5位 トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
6位 ブレッド・ランカスター(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
7位 マティアス・ブランドル(オーストリア、IAMサイクリング)
8位 ジェシー・サージェント(オーストラリア、トレックファクトリーレ−シング)
9位 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ)
10位 マルティン・ケイゼル(オランダ、ベルキンプロサイクリング)
6'22"
+04
+05"
+07"
+08"
+09"
+04
+05"
+07"
+08"
+09"
新人賞
ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
チーム総合成績
オメガファーマ・クイックステップ
text:So.Isobe
photo:Tim de Waele
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