2014/04/22(火) - 03:21
ラスト200mの最終ターンを先頭で抜けたのは大久保陣(宇都宮ブリッツェン)。そのままゴールへ飛び込み、嬉しい公式戦初優勝。同時にチームは白浜で2連勝。
白浜連戦の2日目、4月20日はクリテリウム。主催は前日と同じくNPO法人SPORTS PRODUCE熊野で、共催はJBCF。この日は和歌山県選出の鶴保庸介参議院議員も会場を訪れ、女子とパレード走行したりスターターを務めた。鶴保議員はロードレーサーを所有し、和歌山県サイクリング協会副会長に就き、自転車活用推進議員連盟にも所属する。
コースは前日のTTと同じ旧南紀白浜空港跡地の滑走路で1周1.5km。最終180度ターンからゴールまでは200m足らずと、ここでの突っ込みが勝敗を左右するのは誰もが想定するもの。当日は朝から曇りがちで昼からは小雨に。P1は予選2組を勝ち上がった合計65名が決勝へ。宇都宮ブリッツェンだけが8名フルメンバーで参加し全員が決勝へ。
23周34.5kmで行われた決勝、スタートから各チームのアタックが続く。前方で動くチームは宇都宮ブリッツェンが最も多い。佐野淳哉(那須ブラーゼン)、ホセ・アギヤベガ(クロップス×チャンピオンシステム)、山本元喜(斑鳩アスティーフォ)、シマノレーシングらとともに逃げを作るべく動く。
10秒ほどで数人が逃げる場面もあるがメイン集団はこれを吸収、逃げができない状況が続く。ストレート部分では差をつけても、ターン部分で追いつかれてしまうことを繰り返す。終盤は各チームとも集団ゴールへ向けて態勢を整える。そのラスト2周でホセ・アギヤベガが単独アタックして1周逃げるがこれも吸収されゴールへ。
バックストレートを鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)が引き、その後方では宇都宮クリテリウムを制したセバスチャン・モラ(マトリックスパワータグ)をマークする大久保陣(宇都宮ブリッツェン)が。最終ターンでイン側へ切り込んだのは大久保。大久保が先頭でターン部分を立ち上がりゴールへ向かう。
その大久保のひとつ外側をターンしていた吉田隼人(シマノレーシング)も追い込むが20cmほど届かず大久保が優勝。公式戦初優勝の大久保は法政大学からラバネロ、チーム右京を経て今シーズンから同チームへ。
昨年のこの白浜クリテリウムはチームのエーススプリンターとして臨んだが、最終局面の混乱で機関車役のホセ・ビセンテが先着し自身は3位に甘んじていただけに、この勝利の意味するものは大きい。同時にチームはここ白浜で2連勝を飾り、最強チームの名にふさわしい結果を出した。
「タイヤを信じて攻めた」優勝した大久保陣(宇都宮ブリッツェン)
自分は雨が降ってくれたほうがコーナーなど得意。レース前から最後の突っ込み勝負とは思っていた。一番イン側をタイヤを信じて思い切って攻めて、立ち上がりも得意なのでそのままゴールまで行けた。序盤から動いたチームメイトのおかげです。
「僕が一番攻めたと思ったが」2位の吉田隼人(シマノレーシング)
最終コーナーを曲がった順だと思い、僕が一番攻めきったと思ったらもう一人いた。ゴール前は追い込んだけれども届かずで。先週の伊吹山もそこそこ良くスプリントも自信があるので、来週の群馬が楽しみです。
「今まで勝てていない大久保で勝負したこと」清水裕輔宇都宮ブリッツェン監督
コースと天候から、第一に逃げを作って鈴木真理で狙うことを考え、残り15キロでも集団ならば大久保陣で行くことが作戦だった。今まで勝てていない大久保だが、センスもありチーム内での信頼もあるのでこの作戦は迷いが無かった。この勝利は彼の自信にもつながると思う。
結果
Pクラスタ 34.5km
1位 大久保陣(宇都宮ブリッツェン)52分31秒
2位 吉田隼人(シマノレーシング)
3位 セバスチャン・モラ(マトリックスパワータグ)+01秒
4位 ガルシア・リカルド(チーム右京)
5位 住吉宏太(チーム右京)
6位 岩島啓太(なるしまフレンド レーシングチーム)
7位 フラビオ・バルセッキ(チーム右京)
8位 畑中勇介(シマノレーシング)
9位 皿屋豊(イナーメ信濃山形)
10位 西沢倭義(シエルヴォ奈良ミヤタ・メリダ)
Jプロツアーリーダー セバスチャン・モラ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 雨澤毅明(那須ブラーゼン)
Fクラスタ 13.5km
1位 棟近陽子(EURO-WORKS Racing)24分45秒
2位 智野真央(NEILPRYDE-MENS CLUB JFT)
3位 高山真由子(竹芝サイクルレーシング)
Jフェミニンリーダー 高山真由子(竹芝サイクルレーシング)
photo&text:高木秀彰
白浜連戦の2日目、4月20日はクリテリウム。主催は前日と同じくNPO法人SPORTS PRODUCE熊野で、共催はJBCF。この日は和歌山県選出の鶴保庸介参議院議員も会場を訪れ、女子とパレード走行したりスターターを務めた。鶴保議員はロードレーサーを所有し、和歌山県サイクリング協会副会長に就き、自転車活用推進議員連盟にも所属する。
コースは前日のTTと同じ旧南紀白浜空港跡地の滑走路で1周1.5km。最終180度ターンからゴールまでは200m足らずと、ここでの突っ込みが勝敗を左右するのは誰もが想定するもの。当日は朝から曇りがちで昼からは小雨に。P1は予選2組を勝ち上がった合計65名が決勝へ。宇都宮ブリッツェンだけが8名フルメンバーで参加し全員が決勝へ。
23周34.5kmで行われた決勝、スタートから各チームのアタックが続く。前方で動くチームは宇都宮ブリッツェンが最も多い。佐野淳哉(那須ブラーゼン)、ホセ・アギヤベガ(クロップス×チャンピオンシステム)、山本元喜(斑鳩アスティーフォ)、シマノレーシングらとともに逃げを作るべく動く。
10秒ほどで数人が逃げる場面もあるがメイン集団はこれを吸収、逃げができない状況が続く。ストレート部分では差をつけても、ターン部分で追いつかれてしまうことを繰り返す。終盤は各チームとも集団ゴールへ向けて態勢を整える。そのラスト2周でホセ・アギヤベガが単独アタックして1周逃げるがこれも吸収されゴールへ。
バックストレートを鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)が引き、その後方では宇都宮クリテリウムを制したセバスチャン・モラ(マトリックスパワータグ)をマークする大久保陣(宇都宮ブリッツェン)が。最終ターンでイン側へ切り込んだのは大久保。大久保が先頭でターン部分を立ち上がりゴールへ向かう。
その大久保のひとつ外側をターンしていた吉田隼人(シマノレーシング)も追い込むが20cmほど届かず大久保が優勝。公式戦初優勝の大久保は法政大学からラバネロ、チーム右京を経て今シーズンから同チームへ。
昨年のこの白浜クリテリウムはチームのエーススプリンターとして臨んだが、最終局面の混乱で機関車役のホセ・ビセンテが先着し自身は3位に甘んじていただけに、この勝利の意味するものは大きい。同時にチームはここ白浜で2連勝を飾り、最強チームの名にふさわしい結果を出した。
「タイヤを信じて攻めた」優勝した大久保陣(宇都宮ブリッツェン)
自分は雨が降ってくれたほうがコーナーなど得意。レース前から最後の突っ込み勝負とは思っていた。一番イン側をタイヤを信じて思い切って攻めて、立ち上がりも得意なのでそのままゴールまで行けた。序盤から動いたチームメイトのおかげです。
「僕が一番攻めたと思ったが」2位の吉田隼人(シマノレーシング)
最終コーナーを曲がった順だと思い、僕が一番攻めきったと思ったらもう一人いた。ゴール前は追い込んだけれども届かずで。先週の伊吹山もそこそこ良くスプリントも自信があるので、来週の群馬が楽しみです。
「今まで勝てていない大久保で勝負したこと」清水裕輔宇都宮ブリッツェン監督
コースと天候から、第一に逃げを作って鈴木真理で狙うことを考え、残り15キロでも集団ならば大久保陣で行くことが作戦だった。今まで勝てていない大久保だが、センスもありチーム内での信頼もあるのでこの作戦は迷いが無かった。この勝利は彼の自信にもつながると思う。
結果
Pクラスタ 34.5km
1位 大久保陣(宇都宮ブリッツェン)52分31秒
2位 吉田隼人(シマノレーシング)
3位 セバスチャン・モラ(マトリックスパワータグ)+01秒
4位 ガルシア・リカルド(チーム右京)
5位 住吉宏太(チーム右京)
6位 岩島啓太(なるしまフレンド レーシングチーム)
7位 フラビオ・バルセッキ(チーム右京)
8位 畑中勇介(シマノレーシング)
9位 皿屋豊(イナーメ信濃山形)
10位 西沢倭義(シエルヴォ奈良ミヤタ・メリダ)
Jプロツアーリーダー セバスチャン・モラ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 雨澤毅明(那須ブラーゼン)
Fクラスタ 13.5km
1位 棟近陽子(EURO-WORKS Racing)24分45秒
2位 智野真央(NEILPRYDE-MENS CLUB JFT)
3位 高山真由子(竹芝サイクルレーシング)
Jフェミニンリーダー 高山真由子(竹芝サイクルレーシング)
photo&text:高木秀彰
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