2014/04/14(月) - 11:22
最後の難所カルフール・ド・ラルブルを終えて先頭は11名。第112回パリ〜ルーベ(UCIワールドツアー)の勝負は、残り6kmでのアタックで決まった。疲労と牽制でペースが上がらない精鋭グループを振り切って、ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファーマ・クイックステップ)が勝利した。
まだ朝の寒さの残る午前10時、199名がコンピエーニュをスタート。ベルギー国境に近いルーベまで、向かい風基調の長い石畳の旅路が始まった。
開始早々に飛び出し、メイン集団に9分のタイム差をつけて逃げたのはダヴィ・ブシェー(フランス、FDJ.fr)やジョン・マーフィー(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)ら8名。
野望を抱いた8名が、晴れのフランス北部を協力して北上する。しかし97.5km地点のセクター28を皮切りにした石畳区間でタイム差は縮まった。
連続する石畳は徐々に牙を剥き、落車やパンク、メカトラが相次いでナーバスな状態に。オメガファーマ・クイックステップやトレックファクトリーレーシングがメンバーを集めて集団前方をキープ。難所「アランベール(セクター18:☆☆☆☆☆)」を前にした位置取り合戦でチームスカイが先頭に出た。
森を貫く「アランベール」で逃げグループは縮小。メイン集団ではいくつかの落車とアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)のパンク、グレゴリー・ラスト(スイス、トレックファクトリーレーシング)のメカトラが発生したが、例年よりも平穏に通過を完了する。追走中にもパンクしたクリストフはその後さらに落車してリタイアした。
セクター16を前にした残り82km地点で、ヘイデン・ロールストン(ニュージーランド、トレックファクトリーレーシング)が歩道の砂利を避ける際に集団前方で落車。チームメイトでエースのファビアン・カンチェラーラ(スイス)を巻き込んでしまう。カンチェラーラはバイクチェンジして集団に復帰したものの、追走に力を使ってしまった。
トレックファクトリーレーシングのトラブルに乗じて、ここからオメガファーマ・クイックステップやBMCレーシングが積極的な動きを見せる。ペースが上がったメイン集団により序盤からの逃げはここで吸収。
トル・フースホフト(ノルウェー、BMCレーシング)らが矢継ぎ早にアタックを仕掛けて集団を縦に伸ばすと、「バーヴリー・ラ・フォレ(セクター13:☆☆☆)」でゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)やベルト・デバッカー(ベルギー、ジャイアント・シマノ)、ヤニック・マルティネス(フランス、ユーロップカー)ら5名が先行。
残り64km地点でのこの動きに、トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)が飛びついた。
ボーネンとトーマスを含む6名の先頭グループを、BMCレーシング率いるメイン集団が追走。タイム差が縮まったところで、フースホフトとブラム・タンキンク(オランダ、ベルキン)がメイン集団からジャンプして先頭に合流。こうしてボーネン、トーマス、フースホフト、マルティネス、デバッカー、タンキンクの先行が決まる。
残り40km地点で45秒のリードを得たボーネングループ。なおも拡大傾向のタイム差を嫌って、続く「ポンティボー(セクター8:☆☆☆)」で セプ・ファンマルク(ベルギー、ベルキン)が自らアタックを仕掛け、ここにカンチェラーラが反応。ペースが上がって分裂したメイン集団からペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)が飛び出した。
先頭から集団までタイム差10〜20秒で推移する手に汗握る展開。マールテン・ワイナンツ(ベルギー、ベルキン)とともに先頭グループに合流したサガンは、そこから更にアタックを仕掛けて先頭独走を開始した。
メイン集団では「ブルゲル(セクター6:☆☆☆☆)」でカンチェラーラによるペースアップが計られ、続く「カンフィン・アン・ぺヴェル(セクター5:☆☆☆☆)」でついにメイン集団がボーネングループを捉える。
するとファンマルクのアタックを切っ掛けに、最後の難所「カルフール・ド・ラルブル(セクター4:☆☆☆☆☆)」でファンマルク、カンチェラーラ、ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ)、ゼネク・スティバル(チェコ、オメガファーマ・クイックステップ)の4人が後続を引き離し、先頭サガンに追いついた。
「カルフール・ド・ラルブル」を終えて先行する5人を、テルプストラ、ボーネン、デバッカー、トーマス、ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)、セバスティアン・ラングヴェルト(オランダ、ガーミン・シャープ)が追走。残り9km地点でこの2つのグループは合流する。
こうして先頭はボーネン&スティバル&テルプストラ、トーマス&ウィギンズ、デゲンコルブ&デバッカー、カンチェラーラ、ファンマルク、サガン、ラングヴェルトという11名に。ウィギンズのアタックは成功せず、多勢を誇るオメガファーマのテルプストラが残り6kmで仕掛けた。
精鋭グループを率いたのはデゲンコルブで勝負に持ち込みたいデバッカーとチームスカイ勢。しかし協調体制を築けず、真っすぐ前を向いて独走するテルプストラのリードが10秒(残り5km)、14秒(残り4km)、18秒(残り3km)、19秒(残り2km)と広がる。22秒リードでフラムルージュを駆け抜けたテルプストラが、歓声に包まれたルーベのヴェロドロームに入った。
最終的に後続を20秒引き離したままヴェロドロームにフィニッシュしたテルプストラ。集団スプリントで先頭を穫ったデゲンコルブとカンチェラーラを従えて、表彰台の頂点で石畳のトロフィーを受け取った。
オランダ人によるパリ〜ルーベ制覇は2001年のセルファイス・クナーフェン以来13年ぶり。オメガファーマの伏兵としてチャンスを掴んだテルプストラは「本当に疲れたけど、幸せな気持ちに包まれているよ。石畳区間が終わった時点で、集団スプリントならトム(ボーネン)で勝負すると監督に告げられた。そして、チャンスがあるならゼネク(スティバル)か自分のどちらかがアタックしてもいいと。そこで、監督の指示の20秒後にアタックしたんだ」と、チームの戦略を説明する。
「タイミングも良かった。距離が開いたことを確認してから、全開でフィニッシュラインまで走ったんだ。振り返ることに意味は無いので、一度も振り返らなかった」。
テルプストラは2012年大会5位、2013年大会3位。「トップ10でフィニッシュする力があれば、あとは運が味方すれば勝つことが出来る。去年惜しいところで逃した勝利を今年掴んだ」と29歳のオランダ人は語る。
テルプストラは今年ツアー・オブ・カタールで総合優勝。ドワーズ・ドア・フラーンデレンでも独走勝利を飾っていた。「チームはこれまでも勝利を重ねていたものの、大きな勝利が欠けていた。今日はビッグレースでも勝てることを証明したかった。自転車に乗り始めた頃から、パリ〜ルーベは一番特別なレースだった。そこで勝つという夢が叶ったよ」。
フィニッシュまで64kmを残して動いたボーネンは、期待されていた5度目の大会制覇を逃した。ボーネンはチームメイトの勝利を喜ぶとともに、レースをこう振り返る。「チームとして勝てて良かった。でも10位になるために走っていたわけじゃない。今日は運に見放されていた。5〜6人で先頭グループを形成した時も、向かい風でトーマス以外の選手が協力的じゃなかった。後続が合流して、そこからファンマルクとカンチェラーラが飛び出したとき、ボームの落車で前を塞がれた。そこから石畳区間でのペダルのリズムを掴めなくなった」。
一方、大会連覇とロンド・ファン・フラーンデレンとのダブルを逃したカンチェラーラは「ボーネンのアタックでパニックになることは無かったよ。まだ距離があったし、集団の人数が多かったし、強い向かい風が吹いていた」と語る。ステイン・デヴォルデル(ベルギー)の欠場を悔やみながらも、表彰台の結果に満足している様子だ。「戦略的で、スペシャルなレースだった。ファンマルクと一緒に動いたものの、オメガファーマが人数を残していた。きっと石畳区間でのアタックが期待されていたと思うけど、今日はずっと脚の調子がいつもと違っていた。他のチームと違って単騎だったので、他に選択肢は無かった。今日は一番強いチームが勝った。落車もあった状況で表彰台に登れたことを誇りに思う」。
集団スプリントで2位を射止めたデゲンコルブは「モニュメントで初の表彰台。チームの走りと、この成績を誇りに思うよ。25歳でパリ〜ルーベ2位。まだ若いので改善の余地は沢山ある。これから先のレースも楽しみだ」と喜ぶ。デゲンコルブはヘント〜ウェベルヘムで優勝し、ロンド・ファン・フラーンデレンで15位。次世代クラシックハンターとして存在感を示した。
選手コメントは各チーム公式サイトより。
パリ〜ルーベ2014結果
1位 ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファーマ・クイックステップ) 6h09'01"
2位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ) +20"
3位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング)
4位 セプ・ファンマルク(ベルギー、ベルキン)
5位 ゼネク・スティバル(チェコ、オメガファーマ・クイックステップ)
6位 ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
7位 ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)
8位 セバスティアン・ラングヴェルト(オランダ、ガーミン・シャープ)
9位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)
10位 トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
11位 ベルト・デバッカー(ベルギー、ジャイアント・シマノ)
12位 アルノー・デマール(フランス、FDJ.fr)
13位 ベルンハルト・アイゼル(オーストリア、チームスカイ)
14位 セバスティアン・テュルゴー(フランス、AG2Rラモンディアール)
15位 ビョルン・ルークマンス(ベルギー、ワンティ・グループグベルト)
16位 ステイン・ファンデンベルフ(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
17位 フレフ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシング)
18位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ベルキン)
19位 トル・フースホフト(ノルウェー、BMCレーシング)
20位 ジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、ワンティ・グループグベルト)
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele, Makoto Ayano
まだ朝の寒さの残る午前10時、199名がコンピエーニュをスタート。ベルギー国境に近いルーベまで、向かい風基調の長い石畳の旅路が始まった。
開始早々に飛び出し、メイン集団に9分のタイム差をつけて逃げたのはダヴィ・ブシェー(フランス、FDJ.fr)やジョン・マーフィー(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)ら8名。
野望を抱いた8名が、晴れのフランス北部を協力して北上する。しかし97.5km地点のセクター28を皮切りにした石畳区間でタイム差は縮まった。
連続する石畳は徐々に牙を剥き、落車やパンク、メカトラが相次いでナーバスな状態に。オメガファーマ・クイックステップやトレックファクトリーレーシングがメンバーを集めて集団前方をキープ。難所「アランベール(セクター18:☆☆☆☆☆)」を前にした位置取り合戦でチームスカイが先頭に出た。
森を貫く「アランベール」で逃げグループは縮小。メイン集団ではいくつかの落車とアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)のパンク、グレゴリー・ラスト(スイス、トレックファクトリーレーシング)のメカトラが発生したが、例年よりも平穏に通過を完了する。追走中にもパンクしたクリストフはその後さらに落車してリタイアした。
セクター16を前にした残り82km地点で、ヘイデン・ロールストン(ニュージーランド、トレックファクトリーレーシング)が歩道の砂利を避ける際に集団前方で落車。チームメイトでエースのファビアン・カンチェラーラ(スイス)を巻き込んでしまう。カンチェラーラはバイクチェンジして集団に復帰したものの、追走に力を使ってしまった。
トレックファクトリーレーシングのトラブルに乗じて、ここからオメガファーマ・クイックステップやBMCレーシングが積極的な動きを見せる。ペースが上がったメイン集団により序盤からの逃げはここで吸収。
トル・フースホフト(ノルウェー、BMCレーシング)らが矢継ぎ早にアタックを仕掛けて集団を縦に伸ばすと、「バーヴリー・ラ・フォレ(セクター13:☆☆☆)」でゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)やベルト・デバッカー(ベルギー、ジャイアント・シマノ)、ヤニック・マルティネス(フランス、ユーロップカー)ら5名が先行。
残り64km地点でのこの動きに、トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)が飛びついた。
ボーネンとトーマスを含む6名の先頭グループを、BMCレーシング率いるメイン集団が追走。タイム差が縮まったところで、フースホフトとブラム・タンキンク(オランダ、ベルキン)がメイン集団からジャンプして先頭に合流。こうしてボーネン、トーマス、フースホフト、マルティネス、デバッカー、タンキンクの先行が決まる。
残り40km地点で45秒のリードを得たボーネングループ。なおも拡大傾向のタイム差を嫌って、続く「ポンティボー(セクター8:☆☆☆)」で セプ・ファンマルク(ベルギー、ベルキン)が自らアタックを仕掛け、ここにカンチェラーラが反応。ペースが上がって分裂したメイン集団からペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)が飛び出した。
先頭から集団までタイム差10〜20秒で推移する手に汗握る展開。マールテン・ワイナンツ(ベルギー、ベルキン)とともに先頭グループに合流したサガンは、そこから更にアタックを仕掛けて先頭独走を開始した。
メイン集団では「ブルゲル(セクター6:☆☆☆☆)」でカンチェラーラによるペースアップが計られ、続く「カンフィン・アン・ぺヴェル(セクター5:☆☆☆☆)」でついにメイン集団がボーネングループを捉える。
するとファンマルクのアタックを切っ掛けに、最後の難所「カルフール・ド・ラルブル(セクター4:☆☆☆☆☆)」でファンマルク、カンチェラーラ、ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ)、ゼネク・スティバル(チェコ、オメガファーマ・クイックステップ)の4人が後続を引き離し、先頭サガンに追いついた。
「カルフール・ド・ラルブル」を終えて先行する5人を、テルプストラ、ボーネン、デバッカー、トーマス、ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)、セバスティアン・ラングヴェルト(オランダ、ガーミン・シャープ)が追走。残り9km地点でこの2つのグループは合流する。
こうして先頭はボーネン&スティバル&テルプストラ、トーマス&ウィギンズ、デゲンコルブ&デバッカー、カンチェラーラ、ファンマルク、サガン、ラングヴェルトという11名に。ウィギンズのアタックは成功せず、多勢を誇るオメガファーマのテルプストラが残り6kmで仕掛けた。
精鋭グループを率いたのはデゲンコルブで勝負に持ち込みたいデバッカーとチームスカイ勢。しかし協調体制を築けず、真っすぐ前を向いて独走するテルプストラのリードが10秒(残り5km)、14秒(残り4km)、18秒(残り3km)、19秒(残り2km)と広がる。22秒リードでフラムルージュを駆け抜けたテルプストラが、歓声に包まれたルーベのヴェロドロームに入った。
最終的に後続を20秒引き離したままヴェロドロームにフィニッシュしたテルプストラ。集団スプリントで先頭を穫ったデゲンコルブとカンチェラーラを従えて、表彰台の頂点で石畳のトロフィーを受け取った。
オランダ人によるパリ〜ルーベ制覇は2001年のセルファイス・クナーフェン以来13年ぶり。オメガファーマの伏兵としてチャンスを掴んだテルプストラは「本当に疲れたけど、幸せな気持ちに包まれているよ。石畳区間が終わった時点で、集団スプリントならトム(ボーネン)で勝負すると監督に告げられた。そして、チャンスがあるならゼネク(スティバル)か自分のどちらかがアタックしてもいいと。そこで、監督の指示の20秒後にアタックしたんだ」と、チームの戦略を説明する。
「タイミングも良かった。距離が開いたことを確認してから、全開でフィニッシュラインまで走ったんだ。振り返ることに意味は無いので、一度も振り返らなかった」。
テルプストラは2012年大会5位、2013年大会3位。「トップ10でフィニッシュする力があれば、あとは運が味方すれば勝つことが出来る。去年惜しいところで逃した勝利を今年掴んだ」と29歳のオランダ人は語る。
テルプストラは今年ツアー・オブ・カタールで総合優勝。ドワーズ・ドア・フラーンデレンでも独走勝利を飾っていた。「チームはこれまでも勝利を重ねていたものの、大きな勝利が欠けていた。今日はビッグレースでも勝てることを証明したかった。自転車に乗り始めた頃から、パリ〜ルーベは一番特別なレースだった。そこで勝つという夢が叶ったよ」。
フィニッシュまで64kmを残して動いたボーネンは、期待されていた5度目の大会制覇を逃した。ボーネンはチームメイトの勝利を喜ぶとともに、レースをこう振り返る。「チームとして勝てて良かった。でも10位になるために走っていたわけじゃない。今日は運に見放されていた。5〜6人で先頭グループを形成した時も、向かい風でトーマス以外の選手が協力的じゃなかった。後続が合流して、そこからファンマルクとカンチェラーラが飛び出したとき、ボームの落車で前を塞がれた。そこから石畳区間でのペダルのリズムを掴めなくなった」。
一方、大会連覇とロンド・ファン・フラーンデレンとのダブルを逃したカンチェラーラは「ボーネンのアタックでパニックになることは無かったよ。まだ距離があったし、集団の人数が多かったし、強い向かい風が吹いていた」と語る。ステイン・デヴォルデル(ベルギー)の欠場を悔やみながらも、表彰台の結果に満足している様子だ。「戦略的で、スペシャルなレースだった。ファンマルクと一緒に動いたものの、オメガファーマが人数を残していた。きっと石畳区間でのアタックが期待されていたと思うけど、今日はずっと脚の調子がいつもと違っていた。他のチームと違って単騎だったので、他に選択肢は無かった。今日は一番強いチームが勝った。落車もあった状況で表彰台に登れたことを誇りに思う」。
集団スプリントで2位を射止めたデゲンコルブは「モニュメントで初の表彰台。チームの走りと、この成績を誇りに思うよ。25歳でパリ〜ルーベ2位。まだ若いので改善の余地は沢山ある。これから先のレースも楽しみだ」と喜ぶ。デゲンコルブはヘント〜ウェベルヘムで優勝し、ロンド・ファン・フラーンデレンで15位。次世代クラシックハンターとして存在感を示した。
選手コメントは各チーム公式サイトより。
パリ〜ルーベ2014結果
1位 ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファーマ・クイックステップ) 6h09'01"
2位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ) +20"
3位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング)
4位 セプ・ファンマルク(ベルギー、ベルキン)
5位 ゼネク・スティバル(チェコ、オメガファーマ・クイックステップ)
6位 ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
7位 ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)
8位 セバスティアン・ラングヴェルト(オランダ、ガーミン・シャープ)
9位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)
10位 トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
11位 ベルト・デバッカー(ベルギー、ジャイアント・シマノ)
12位 アルノー・デマール(フランス、FDJ.fr)
13位 ベルンハルト・アイゼル(オーストリア、チームスカイ)
14位 セバスティアン・テュルゴー(フランス、AG2Rラモンディアール)
15位 ビョルン・ルークマンス(ベルギー、ワンティ・グループグベルト)
16位 ステイン・ファンデンベルフ(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
17位 フレフ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシング)
18位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ベルキン)
19位 トル・フースホフト(ノルウェー、BMCレーシング)
20位 ジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、ワンティ・グループグベルト)
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele, Makoto Ayano
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