2014/04/13(日) - 19:18
4月12日に行なわれたブエルタ・アル・パイスバスコ(UCIワールドツアー)第6ステージ・個人タイムトライアルで、世界TT王者のトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)が貫禄の勝利を飾った。アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)が3度目の総合優勝に輝いている。
パイスバスコを締めくくるのは25.9kmの個人タイムトライアルだ。2つの山岳を含む起伏に富んだコースをTTバイクで平均40.3km/hで走りきり、38分33秒のトップタイムをマークしたマルティンが優勝した。
「本格的な登りを含むコースは100%自分向きとは言えなかった。そんな中で全力を出し切れたと思う。下りでは100km/hをマークした。雰囲気の良いチームがモチベーションに繋がったよ」と語るマルティン。
その独走力を活かして第2ステージで逃げ切り勝利を飾っており、今大会2勝目(チームは3勝目)で6日間の大会を締めくくった。マルティンの次戦はアルデンヌ・クラシックが予定されている。
そのマルティンから7秒遅れのステージ2位に入ったのが、最終走者のコンタドールだった。リーダージャージを着て走ったコンタドールは、好走したミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)を振り切って総合優勝。2008年と2009年に続く3度目の大会制覇を果たした。
ステージ3位のクヴィアトコウスキーが総合2位に入り、ステージ5位のジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)が総合3位に。アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)はステージ8位に入ったものの、総合2位から総合5位まで順位を下げる結果となった。
新城幸也(ユーロップカー)は「無理に追い込まず、無難に走りきる」という監督からの指示により、TTバイクではなく通常のノーマルバイクで出走。6分03秒遅れのステージ101位という成績を残した。
総合31位でフィニッシュした新城は「2009年以来の2回目の出場で、前回は全く話にならなくて途中リタイアだった。今回もツール・ド・フランスと同じくらい、いやそれ以上に厳しく、激しいレースだったと思う。しかしチーム総合でも上位争いをするくらい良いチームメンバーで、みんなに助けてもらって、自分も上位争いに絡めたので自信になった。今後のレースにつなげていきたい。次のレースが楽しみだ」とコメントする。
新城の次戦は4月16日にベルギーで開催されるブラバンツペイル(UCI1.HC)。その翌日のGPドゥナン(UCI1.1)への出場も予定されている。
選手コメントはチーム公式サイトならびにTeamユキヤ通信より。
ブエルタ・アル・パイスバスコ2014第6ステージ結果
個人総合成績
ポイント賞
ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
山岳賞
ダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア、キャノンデール)
スプリント賞
オマール・フライレ(スペイン、カハルーラル)
チーム総合成績
BMCレーシング
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
パイスバスコを締めくくるのは25.9kmの個人タイムトライアルだ。2つの山岳を含む起伏に富んだコースをTTバイクで平均40.3km/hで走りきり、38分33秒のトップタイムをマークしたマルティンが優勝した。
「本格的な登りを含むコースは100%自分向きとは言えなかった。そんな中で全力を出し切れたと思う。下りでは100km/hをマークした。雰囲気の良いチームがモチベーションに繋がったよ」と語るマルティン。
その独走力を活かして第2ステージで逃げ切り勝利を飾っており、今大会2勝目(チームは3勝目)で6日間の大会を締めくくった。マルティンの次戦はアルデンヌ・クラシックが予定されている。
そのマルティンから7秒遅れのステージ2位に入ったのが、最終走者のコンタドールだった。リーダージャージを着て走ったコンタドールは、好走したミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)を振り切って総合優勝。2008年と2009年に続く3度目の大会制覇を果たした。
ステージ3位のクヴィアトコウスキーが総合2位に入り、ステージ5位のジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)が総合3位に。アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)はステージ8位に入ったものの、総合2位から総合5位まで順位を下げる結果となった。
新城幸也(ユーロップカー)は「無理に追い込まず、無難に走りきる」という監督からの指示により、TTバイクではなく通常のノーマルバイクで出走。6分03秒遅れのステージ101位という成績を残した。
総合31位でフィニッシュした新城は「2009年以来の2回目の出場で、前回は全く話にならなくて途中リタイアだった。今回もツール・ド・フランスと同じくらい、いやそれ以上に厳しく、激しいレースだったと思う。しかしチーム総合でも上位争いをするくらい良いチームメンバーで、みんなに助けてもらって、自分も上位争いに絡めたので自信になった。今後のレースにつなげていきたい。次のレースが楽しみだ」とコメントする。
新城の次戦は4月16日にベルギーで開催されるブラバンツペイル(UCI1.HC)。その翌日のGPドゥナン(UCI1.1)への出場も予定されている。
選手コメントはチーム公式サイトならびにTeamユキヤ通信より。
ブエルタ・アル・パイスバスコ2014第6ステージ結果
1位 トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
3位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
4位 サイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)
5位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)
6位 トム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・シマノ)
7位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)
8位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
9位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)
10位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ.fr)
101位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
3位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
4位 サイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)
5位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)
6位 トム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・シマノ)
7位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)
8位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
9位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)
10位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ.fr)
101位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
38'33"
+07"
+15"
+16"
+35"
+38"
+41"
+1'02"
+1'05"
+1'25"
+6'03"
+07"
+15"
+16"
+35"
+38"
+41"
+1'02"
+1'05"
+1'25"
+6'03"
個人総合成績
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
2位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
3位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)
4位 サイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)
5位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
6位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)
7位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)
8位 ユーリ・トロフィモフ(ロシア、カチューシャ)
9位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ.fr)
10位 ワウテル・ポエルス(オランダ、オメガファーマ・クイックステップ)
31位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
2位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
3位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)
4位 サイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)
5位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
6位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)
7位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)
8位 ユーリ・トロフィモフ(ロシア、カチューシャ)
9位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ.fr)
10位 ワウテル・ポエルス(オランダ、オメガファーマ・クイックステップ)
31位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
21h09'11"
+49"
+1'04"
+1'07"
+1'56"
+2'13"
+2'14"
+2'26"
+20'44"
+49"
+1'04"
+1'07"
+1'56"
+2'13"
+2'14"
+2'26"
+20'44"
ポイント賞
ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
山岳賞
ダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア、キャノンデール)
スプリント賞
オマール・フライレ(スペイン、カハルーラル)
チーム総合成績
BMCレーシング
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele