2月16日に徳島県で初開催されたにし阿波シクロクロス。優勝した門田基志(TEAM GIANT)をはじめ、ライダーのこだわりが詰まったシクロクロスバイク5台を紹介。



門田基志(TEAM GIANT) GIANT TCX ADVANCED

門田基志(TEAM GIANT) GIANT TCX ADVANCED門田基志(TEAM GIANT) GIANT TCX ADVANCED photo:Kei Tsuji
C1で圧勝した門田基志選手は、サイズML(トップチューブ560mm)のGIANT TCX ADVANCEDに乗る。コンポーネントはアルテグラDi2で、サテライトシフトを使用する。ブレーキはメカニカルディスクで、リアカセットは最大28Tを装備する。ここ最近クランク長を175mmから172.5mmに変更したという。MTBエリートライダーとして活躍する門田さんは今シーズン6レースを走り、シクロクロス東京で6位入賞。乗り降りを含めてまだバイクに乗り馴れていないというが、トレーニングの一環として楽しそうにシクロクロス走っているのが印象的だ。

サテライトシフトを使用するサテライトシフトを使用する photo:Kei Tsujiフロントはオーソドックスなアルテグラの46/36Tフロントはオーソドックスなアルテグラの46/36T photo:Kei Tsuji
コンポーネントはアルテグラDi2でリアは最大28TコンポーネントはアルテグラDi2でリアは最大28T photo:Kei Tsujiブレーキはメカニカルディスクを使用ブレーキはメカニカルディスクを使用 photo:Kei Tsuji



福田透さん(ナカガワAS.K Sデザイン) NAKAGAWA CYCLOCROSS

福田透さん(ナカガワAS.K Sデザイン) NAKAGAWA CYCLOCROSS福田透さん(ナカガワAS.K Sデザイン) NAKAGAWA CYCLOCROSS photo:Kei Tsuji
会場で多くの参加者に「福田さんのバイクにするべき」と推薦受けてピックアップさせていただいた、C1で2位に入った福田透さんのバイクはNAKAGAWA。かれこれ5シーズン使用しているバイクで、2年前にトップチューブとダウンチューブを差し替えた際にリア変速フルアウター対応にバージョンアップした。フロント変速ケーブルがBB手前で表に出ているのは、アウター内に水がたまらないようにするため。リアを長くしてしなやかさを出すため、出来る限り長く設計されたシートステーはシートクランプのすぐ下で継がれている。サドルは20年使用しているサンマルコのチタニオ200で、サドル工房アティークで表皮張り替え済み。チェーンは穴開きの7900系ではなく信頼性重視で7800系だ。

アウター内に水がたまらないようにBB手前でケーブルが表に出るアウター内に水がたまらないようにBB手前でケーブルが表に出る photo:Kei TsujiアウターチェーンリングはTHORNEの42TアウターチェーンリングはTHORNEの42T photo:Kei Tsuji
20年使用しているサンマルコのチタニオ20020年使用しているサンマルコのチタニオ200 photo:Kei Tsujiシートクランプまで伸びた独特の長いシートステーシートクランプまで伸びた独特の長いシートステー photo:Kei Tsuji



菅原成典さん(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) KUALIS Light weight steel CX

菅原成典さん(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) KUALIS Light weight steel CX菅原成典さん(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) KUALIS Light weight steel CX photo:Kei Tsuji
C1で4位に入った菅原成典さんは、今シーズンから真っ赤なKUALIS(クオリス)に乗る。オーダーに際してアメリカ在住の日本人フレームビルダー西川氏に出した要望は「最低限の安定性で、切り込める(振り回せる)ハンドリング」。実際に出来上がったバイクはその要望通りの出来で、最初はバイクに振り回されたものの、慣れれば思い通りのラインをトレース出来るハンドリングに仕上がっているという。インナー36Tにリア最大27Tの組み合わせで、レース以外にも六甲山でトレイルライドを楽しんでいる。トレイルで確実にバイクを止めるためにTRPのCX9(MiniVブレーキ)を愛用。シマノの105をセレクトした理由は「5人家族なのでコストパフォーマンス優先」。

トレイルで確実にバイクを止めるためにTRPのCX9を愛用トレイルで確実にバイクを止めるためにTRPのCX9を愛用 photo:Kei Tsujiボントレガーの質実剛健なアルミ製ハンドルとステムボントレガーの質実剛健なアルミ製ハンドルとステム photo:Kei Tsuji
コストパフォーマンス優先でコンポーネントはシマノ105コストパフォーマンス優先でコンポーネントはシマノ105 photo:Kei Tsujiチェーンステーには六甲バイシクルスタジオの文字チェーンステーには六甲バイシクルスタジオの文字 photo:Kei Tsuji



窪田博英さん(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) REW10 WORKS CX

窪田博英さん(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) REW10 WORKS CX窪田博英さん(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) REW10 WORKS CX photo:Kei Tsuji
Rapha Cycle Club Osakaのスタッフを務める窪田博英さんは、この日チームメイトのアシストとして活躍。東京のRew10Worksが生み出したバイクを駆り、2シーズン足らずでC1の上位争いに食い込むまで成長した。「このバイクはとにかく頑丈。たぶんC1レースを走っているバイクの中で一番重い」と自慢する愛車の重量は10kg前後。現在はほぼレース専用機となっているが、当初は街乗りを含めたオールラウンドな使用を考慮したため、フェンダーやボトルゲージ用のネジが切ってある。ブレーキはAvidのメカニカルディスクBB7 Road(140mmローター)を使用。フロントチェーンリングはWOLF TOOTH COMPONENTSの42Tシングル。ハンドルとステムはSimWorks by Nittoだ。

ハンドルとステムはSimWorks by NittoハンドルとステムはSimWorks by Nitto photo:Kei TsujiブレーキはAvidのメカニカルディスクBB7 RoadブレーキはAvidのメカニカルディスクBB7 Road photo:Kei Tsuji
クリスキングハブの緑が映えるクリスキングハブの緑が映える photo:Kei TsujiフロントチェーンリングはWOLF TOOTH COMPONENTSの42TシングルフロントチェーンリングはWOLF TOOTH COMPONENTSの42Tシングル photo:Kei Tsuji



矢田利夫さん(qtr vs pop) SPEEDVAGEN CROSS

矢田利夫さん(qtr vs pop) SPEEDVAGEN CROSS矢田利夫さん(qtr vs pop) SPEEDVAGEN CROSS photo:Kei Tsuji
地元徳島県からC3レースに出場した矢田利夫さんのバイクは、会場でひときわ目立つ淡いパープルのSPEEDVAGEN。撮影させていただいたバイクはレース後のため泥付き。シングルスピードで、ギア比は38x17。普段はMTBでライドを楽しんでいるとのことで、レースに初めて投入したシクロクロスバイクのセッティングについては「まだまだこれから」。バイク全体の統一感を重視し、フレームと同色に塗られたステムやハブ、バーテープ、アウターケーブルを組み合わせる。PAULのカンチブレーキもSPEEDVAGENの工房で塗装されたものだ。

カンチブレーキもフレームカラーに合わせて塗られているカンチブレーキもフレームカラーに合わせて塗られている photo:Kei Tsujiクリスキングのハブもフレームと同じパープルクリスキングのハブもフレームと同じパープル photo:Kei Tsuji
エンドのVマークはVanillaの工房で生み出された証エンドのVマークはVanillaの工房で生み出された証 photo:Kei Tsujiリアブレーキワイヤーがシートピラーを貫く独特のデザインリアブレーキワイヤーがシートピラーを貫く独特のデザイン photo:Kei Tsuji



text&photo:Kei Tsuji

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