2月9日から12日まで、4日間の日程で開催されたチャレンジマヨルカ。4つのワンデーレースが連なった特殊なレースに、全日本チャンピオンの新城幸也(ユーロップカー)も出場した。4日間のレースで、ランプレ・メリダやオメガファーマ・クイックステップの活躍が目立った。



チャレンジマヨルカを走る新城幸也(ユーロップカー)チャレンジマヨルカを走る新城幸也(ユーロップカー) photo:Tim de Waele


2月9日 トロフェオ・パルマデマヨルカ スタートに並んだ選手たち2月9日 トロフェオ・パルマデマヨルカ スタートに並んだ選手たち photo:Cor Vos地中海に浮かぶ温暖なマヨルカ島を舞台にした第23回チャレンジマヨルカ。UCI(国際自転車競技連合)クラス1のワンデーレースが連なった特殊なレースで、出場選手が毎日入れ替わるのが特徴だ。UCI非公認ながら、全レースに出場した選手による総合成績も争われる。なお、例年5日間の日程で開催されていたが、スポンサー費削減の影響で今年から4日間となっている。

2月10日 トロフェオ・セスセリネス 海沿いを走るプロトン2月10日 トロフェオ・セスセリネス 海沿いを走るプロトン photo:Cor Vosレースには合計10のUCIプロチーム(チームスカイ、モビスター、ロット・ベリソル、オメガファーマ・クイックステップ、ガーミン・シャープ、アスタナ、カチューシャ、オリカ・グリーンエッジ、ランプレ・メリダ、ユーロップカー)の他、ヨーロッパを代表するUCIプロコンチネンタル&コンチネンタルチームが出場。

2月11日 トロフェオ・デイア 補給を摂るブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)2月11日 トロフェオ・デイア 補給を摂るブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ) photo:Cor Vos世界チャンピオンのルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ)やブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)に注目が集まると同時に、クリストファー・ホーナー(アメリカ、ランプレ・メリダ)やリゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファーマ・クイックステップ)、トムイェルテ・スラグテル(オランダ、ガーミン・シャープ)、イゴール・アントン(スペイン、モビスター)がそれぞれ新チームでシーズン初戦を迎えた。

2月12日 トロフェオ・ムーロ メイン集団をコントロールするクリストファー・ホーナー(アメリカ、ランプレ・メリダ)2月12日 トロフェオ・ムーロ メイン集団をコントロールするクリストファー・ホーナー(アメリカ、ランプレ・メリダ) photo:Cor Vos初日のトロフェオ・パルマデマヨルカと2日目のトロフェオ・セスセリネスで連勝したのは、今季コルナゴ・CSFイノックスからランプレ・メリダに移籍したサーシャ・モードロ(イタリア)だった。

「最高のチームが全力を尽くしてスプリントに持ち込んでくれた」と語るモードロは、すでに南米ツール・ド・サンルイスで初勝利を飾っており、シーズン勝利数をキッテルやゲランスに並ぶ3勝に伸ばしている。コスタやホーナーだけでなく、スプリントでも勝てることをランプレ・メリダは証明した。

ゴール26km手前に1級山岳プイグマヨールが設定された3日目のトロフェオ・デイアで、ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)が勝利。1級山岳プイグマヨールで飛び出したクヴィアトコウスキーは、下りで追いついたグループを残り6kmで振り切って独走。メイン集団を27秒引き離して勝利している。

翌日のトロフェオ・ムーロではジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)が勝利。4日間のレースで、ランプレ・メリダとオメガファーマ・クイックステップが2勝ずつを飾る結果となった。

新城幸也(ユーロップカー)は3日間出場し、それぞれ155位、83位、84位でレースを終えている。



2月9日 トロフェオ・パルマデマヨルカ(UCI1.1)

2月9日 トロフェオ・パルマデマヨルカ ゴールスプリントを制したサーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)2月9日 トロフェオ・パルマデマヨルカ ゴールスプリントを制したサーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ) photo:Cor Vos
トロフェオ・パルマデマヨルカ(UCI1.1)結果
1位 サーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)            2h29'12"
2位 イェンス・デブシェール(ベルギー、ロット・ベリソル)
3位 ディラン・フルーネヴェーフェン(オランダ、チームデライク)
4位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
5位 アドリアン・プティ(フランス、コフィディス)
155位 新城幸也(日本、ユーロップカー)



2月10日 トロフェオ・セスセリネス(UCI1.1)

2月10日 トロフェオ・セスセリネス ゴールスプリントで連勝を飾ったサーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)2月10日 トロフェオ・セスセリネス ゴールスプリントで連勝を飾ったサーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ) photo:Cor Vos
トロフェオ・セスセリネス(UCI1.1)結果
1位 サーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)            4h07'53"
2位 ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)
3位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
4位 マッテオ・トレンティン(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)
5位 ビセンテ・レイネス(スペイン、IAMサイクリング)
83位 新城幸也(日本、ユーロップカー)                      +52"



2月11日 トロフェオ・デイア(UCI1.1)

2月11日 トロフェオ・デイア 独走勝利を飾ったミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)2月11日 トロフェオ・デイア 独走勝利を飾ったミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) photo:Cor Vos
トロフェオ・デイア(UCI1.1)結果
1位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)3h59'51"
2位 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ)         +27"
3位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アスタナ)
4位 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)
5位 ペトル・ヴァコツ(チェコ、オメガファーマ・クイックステップ)
84位 新城幸也(日本、ユーロップカー)                     +14'19"



2月12日 トロフェオ・ムーロ(UCI1.1)

2月12日 トロフェオ・ムーロを制したジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)2月12日 トロフェオ・ムーロを制したジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) photo:Cor Vos
トロフェオ・ムーロ(UCI1.1)結果
1位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)   3h50'07"
2位 フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)
3位 ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)
4位 サーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)
5位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アスタナ)



text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele, Cor Vos

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