2013/12/10(火) - 09:43
12月8日に行われたシクロクロス全日本選手権2013。ナショナルタイトルを獲得した竹之内悠(コルバ・スペラーノハム)や沢田時(チームブリヂストンアンカー)ほか、有力選手が駆ったバイクにフォーカスを当てて紹介する。
竹之内悠(コルバ・スペラーノハム)
TOYO×グラファイトデザイン ハイブリッドバイク
ナショナルタイトル3連覇を達成した竹之内悠(コルバ・スペラーノハム)のバイクは、ご存知TOYOとグラファイトデザインがコラボレーションして生まれたカーボンとクロモリのハイブリッドレーシングバイク。今回の全日本選手権には新たにピンクに彩られたバイクが持ち込まれ、ピンク、ブルー、グリーンと全3台体制が敷かれていた。
野辺山シクロクロスで使用したブルーのバイクとフレームやパーツ構成はほぼ同様だが、今回取材したバイクは10速の7970系デュラエースDi2をアッセンブルしていることが差異。また、9000系デュラエースクランクと6800系アルテグラのチェーンリング(46-36T)を組み合わせている点も要注目だ。
ポリッシュ仕上げされたハンドルバーやステム、ピラーはTOYOのオリジナル品であり、竹之内は幅400mmのシャローハンドルをやや上に向けたセッティング。ステム長に関しては今シーズン何種類かをテストしているという。ホイールは従来通りGOKISOの完組み品。取材時にはデュガスのコットンケーシングタイヤ「Small Bird」がセットされていたが、レース本番ではよりハードケーシングの「Typhoon Flying Doctor」を貼ったホイールを使用した。
尚このバイクは一般販売も行われており、フレーム価格は400,000円(税別)。受注はTOYOで行われ、完全カスタムジオメトリーが適用される。
小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)
BOMA L'EPICE R
好調をもってレースに臨みながらもパンクに泣き2位となった小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)のバイクは、BOMAのレーシングマシン L'EPICE R。電動コンポーネントではなく機械式の7900系デュラエースを使用しているが、クランクセットは7800系デュラエース(アウターリングは46Tの選手供給品)を使用している。
ホイールもBOMAのTH-11CCを使用しており、タイヤは前後共にデュガスのオールラウンドタイヤ「Typhoon Cotton」(32c)を使用していたが、写真はレース中のパンクでホイール交換を行った後であるため、後輪はスペアホイールに替わっている。
このバイクはハンドル周りやシートピラーまでもBOMA社製品で固められており、アウターワイヤーはブリッツェンのチームカラーであるレッドにまとめられている。サドルもチーム使用の供給品だ。
沢田時(チームブリヂストンアンカー)
アンカー CX6
エリートレースで3位、U23カテゴリーではナショナルチャンピオンを獲得した沢田時(チームブリヂストンアンカー)は、昨年と同じアンカーのアルミシクロクロスバイク「CX6」を駆った。フレームは6061系アルミニウムを採用した比較的安価なモデルだが、BB周辺の剛性を強化し低速からの加速性能に重点を置いたピュアレーシングモデル。トップチューブのライダーネームや日の丸がルックス上で目立つ市販品との相違点だ。
このバイクを使用開始してから2シーズン目となる今年は、11速の新型アルテグラDi2を導入したことがトピックスだろう。フロントのクランク長は170mm、チェーンリングは標準的な46-36Tとされ、バッテリーはダウンチューブのボトルケージ台座に設置。上ハンドル右側のステム寄りにサテライトスイッチを設けている点も注目点。ブレーキはシマノのカンチブレーキ「BR-CX70」であった。
足元はデュラエースWH-9000-C35に、謎のイラストロゴが記されたデュガスのオールラウンドタイヤ「Typhoon Cotton」(33c)という組み合わせ。サドルはMTBレースでも愛用するフィジークのツンドラ、ペダルはXTRだ。
濱由嵩(SNEL CYCLOCROSS TEAM)
BOMA L'EPICE R
大田区にあるプロショップ「BIKE SHOP SNEL」の諏訪氏が代表となり、今シーズンより正式発足したSNEL CYCLOCROSS TEAM。チームバイクは国内ブランドBOMAが手がける「L'EPICE R」、T700カーボンやフルカーボンフォークの導入により剛性向上と軽量化を狙ったピュアレーシングマシンだ。
エリート男子で6位に入った濱由嵩のバイクは6770系アルテグラDi2がセットされており、シクロクロス用クランクセットをアッセンブル。ブレーキのみカンパニョーロのカンチブレーキを使う。フレームが電動コンポーネントに対応していないため、ケーブル類はフレーム外側にテープ止めされている。チェーンはKMCのゴールドだ。
チームは福島県郡山市に拠点を置くプロショップ・PAXCYCLEのホイールサポートを受けており、このバイクには反応性に優れるミッドハイトのフルカーボンチューブラーがセットされていた。タイヤはヴィットリアのサポートを受けており、ピットには製品版からプロトタイプまで様々なモデルが用意された中、濱のチョイスはオールラウンド用の「CROSS EVO XG」だ。アウターケーブルやヘッドコラム、トップキャップなどはチームカラーであるグリーンに統一されている。
text&photo:So.Isobe
竹之内悠(コルバ・スペラーノハム)
TOYO×グラファイトデザイン ハイブリッドバイク
ナショナルタイトル3連覇を達成した竹之内悠(コルバ・スペラーノハム)のバイクは、ご存知TOYOとグラファイトデザインがコラボレーションして生まれたカーボンとクロモリのハイブリッドレーシングバイク。今回の全日本選手権には新たにピンクに彩られたバイクが持ち込まれ、ピンク、ブルー、グリーンと全3台体制が敷かれていた。
野辺山シクロクロスで使用したブルーのバイクとフレームやパーツ構成はほぼ同様だが、今回取材したバイクは10速の7970系デュラエースDi2をアッセンブルしていることが差異。また、9000系デュラエースクランクと6800系アルテグラのチェーンリング(46-36T)を組み合わせている点も要注目だ。
ポリッシュ仕上げされたハンドルバーやステム、ピラーはTOYOのオリジナル品であり、竹之内は幅400mmのシャローハンドルをやや上に向けたセッティング。ステム長に関しては今シーズン何種類かをテストしているという。ホイールは従来通りGOKISOの完組み品。取材時にはデュガスのコットンケーシングタイヤ「Small Bird」がセットされていたが、レース本番ではよりハードケーシングの「Typhoon Flying Doctor」を貼ったホイールを使用した。
尚このバイクは一般販売も行われており、フレーム価格は400,000円(税別)。受注はTOYOで行われ、完全カスタムジオメトリーが適用される。
小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)
BOMA L'EPICE R
好調をもってレースに臨みながらもパンクに泣き2位となった小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)のバイクは、BOMAのレーシングマシン L'EPICE R。電動コンポーネントではなく機械式の7900系デュラエースを使用しているが、クランクセットは7800系デュラエース(アウターリングは46Tの選手供給品)を使用している。
ホイールもBOMAのTH-11CCを使用しており、タイヤは前後共にデュガスのオールラウンドタイヤ「Typhoon Cotton」(32c)を使用していたが、写真はレース中のパンクでホイール交換を行った後であるため、後輪はスペアホイールに替わっている。
このバイクはハンドル周りやシートピラーまでもBOMA社製品で固められており、アウターワイヤーはブリッツェンのチームカラーであるレッドにまとめられている。サドルもチーム使用の供給品だ。
沢田時(チームブリヂストンアンカー)
アンカー CX6
エリートレースで3位、U23カテゴリーではナショナルチャンピオンを獲得した沢田時(チームブリヂストンアンカー)は、昨年と同じアンカーのアルミシクロクロスバイク「CX6」を駆った。フレームは6061系アルミニウムを採用した比較的安価なモデルだが、BB周辺の剛性を強化し低速からの加速性能に重点を置いたピュアレーシングモデル。トップチューブのライダーネームや日の丸がルックス上で目立つ市販品との相違点だ。
このバイクを使用開始してから2シーズン目となる今年は、11速の新型アルテグラDi2を導入したことがトピックスだろう。フロントのクランク長は170mm、チェーンリングは標準的な46-36Tとされ、バッテリーはダウンチューブのボトルケージ台座に設置。上ハンドル右側のステム寄りにサテライトスイッチを設けている点も注目点。ブレーキはシマノのカンチブレーキ「BR-CX70」であった。
足元はデュラエースWH-9000-C35に、謎のイラストロゴが記されたデュガスのオールラウンドタイヤ「Typhoon Cotton」(33c)という組み合わせ。サドルはMTBレースでも愛用するフィジークのツンドラ、ペダルはXTRだ。
濱由嵩(SNEL CYCLOCROSS TEAM)
BOMA L'EPICE R
大田区にあるプロショップ「BIKE SHOP SNEL」の諏訪氏が代表となり、今シーズンより正式発足したSNEL CYCLOCROSS TEAM。チームバイクは国内ブランドBOMAが手がける「L'EPICE R」、T700カーボンやフルカーボンフォークの導入により剛性向上と軽量化を狙ったピュアレーシングマシンだ。
エリート男子で6位に入った濱由嵩のバイクは6770系アルテグラDi2がセットされており、シクロクロス用クランクセットをアッセンブル。ブレーキのみカンパニョーロのカンチブレーキを使う。フレームが電動コンポーネントに対応していないため、ケーブル類はフレーム外側にテープ止めされている。チェーンはKMCのゴールドだ。
チームは福島県郡山市に拠点を置くプロショップ・PAXCYCLEのホイールサポートを受けており、このバイクには反応性に優れるミッドハイトのフルカーボンチューブラーがセットされていた。タイヤはヴィットリアのサポートを受けており、ピットには製品版からプロトタイプまで様々なモデルが用意された中、濱のチョイスはオールラウンド用の「CROSS EVO XG」だ。アウターケーブルやヘッドコラム、トップキャップなどはチームカラーであるグリーンに統一されている。
text&photo:So.Isobe
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