2013/11/20(水) - 13:13
イタリアのフィジークより、新作モデル「VOLTA」が登場した。かつて名作と呼ばれたサドルたちの断面形状をベースに、最新技術を組合せることで誕生したネオクラシックサドルだ。
フィジーク VOLTA R1 ブレイデッド (c)Makoto.AYANO
新しいサドルが続々と発表される現代においても、名作と呼ばれるクラシカルなサドルを使い続けるライダーが多くいるのは何故なのか? という素朴な疑問から誕生したモデルがVOLTAだ。
かつてプロの間で愛用者が多かったセライタリアのフライトとターボ、サンマルコのリーガルやコンコール、ストラーダなどの形状を細かく分析したフィジーク社。それぞれの寸法に数ミリ程度の違いしかないことと、断面形状が全てかまぼこ状の「ラウンドシェイプ」であることを突き止め、VOLTAのデザインに反映させた。
フィジークは、名作サドルが好まれる理由について「現代的なフラットな形状のサドルは骨盤が左右に静的なポジションを強いられることにより過度な疲労をもたらす場合があるのに対して、”ラウンドシェイプ”はペダリングに応じて骨盤の左右運動が可能であることから疲労や痛みにつながりにくいためだ」と結論づけている。
フィジーク VOLTA R1 ブレイデッド(ブラック) (c)カワシマサイクルサプライ
先端へ向けて一定かつ徐々に細くなる側面部 (c)Makoto.AYANO
シェルの一部に開けられた穴にラバーを埋め込むことよって会陰部の圧迫を回避 (c)Makoto.AYANO
R1 ブレイデッドに採用されるワンピース構造のメビウスカーボンレール (c)Makoto.AYANO
しかし根強い人気を誇る一方で、既に廃盤になってしまったり、古風なルックスや重量によって過去の名作サドルを使うことを諦めているライダーが多くいることも事実。そこでVOLTAは「ラウンドシェイプ」をなぞるだけでなく、ベースに繊維強化プラスチック、レールに軽量素材を採用し軽量化を図った。
更に会陰部の圧迫を回避するためにシェルに開けられた穴にラバーを埋め込んだツインフレックス構造や、坐骨を支える部分の裏側からレール接合部をずらす配置などによって快適性を追求する。なお、フィジークのサドル選択システム「スパインコンセプト」ではVOLTAはアリオネと同じく「スネーク」に分類されるものの、断面形状の違いから乗り心地や使用感は大きく異なるとのことだ。
今なおプロに愛用される名作サドルの形状を徹底的に解析した (c)カワシマサイクルサプライ
VOLTAはアリオネと同じフラットな上面形状を持つが、断面形状の違いから乗り心地や使用感は大きく異なる (c)カワシマサイクルサプライ
VOLTAのラインナップはR1とR3の2種類。R1はカーボン/サーモプラスチック・コンポジット製シェルにワンピース構造のメビウスカーボンレールを、R3はグラスファイバー/サーモプラスチック・コンポジット製シェルにk:iumレールを組み合わせている。重量やルックスを気にしてクラッシックなサドルに手を出せずにいたライダーや廃盤となったサドルの代替としてもオススメだ。
フィジーク VOLTA R1 ブレイデッド
シェル:カーボン/サーモプラスチック・コンポジット、ウィングフレックス
レール:カーボンブレイデッドレール 7×9mm
重 量:165g
カラー:ブラック、ホワイト
価 格:30,730円(税込)
フィジーク VOLTA R3
シェル:グラスファイバー/サーモプラスチック・コンポジット
レール:k:iumレール
価 格:18,780円(税込)
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新しいサドルが続々と発表される現代においても、名作と呼ばれるクラシカルなサドルを使い続けるライダーが多くいるのは何故なのか? という素朴な疑問から誕生したモデルがVOLTAだ。
かつてプロの間で愛用者が多かったセライタリアのフライトとターボ、サンマルコのリーガルやコンコール、ストラーダなどの形状を細かく分析したフィジーク社。それぞれの寸法に数ミリ程度の違いしかないことと、断面形状が全てかまぼこ状の「ラウンドシェイプ」であることを突き止め、VOLTAのデザインに反映させた。
フィジークは、名作サドルが好まれる理由について「現代的なフラットな形状のサドルは骨盤が左右に静的なポジションを強いられることにより過度な疲労をもたらす場合があるのに対して、”ラウンドシェイプ”はペダリングに応じて骨盤の左右運動が可能であることから疲労や痛みにつながりにくいためだ」と結論づけている。
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しかし根強い人気を誇る一方で、既に廃盤になってしまったり、古風なルックスや重量によって過去の名作サドルを使うことを諦めているライダーが多くいることも事実。そこでVOLTAは「ラウンドシェイプ」をなぞるだけでなく、ベースに繊維強化プラスチック、レールに軽量素材を採用し軽量化を図った。
更に会陰部の圧迫を回避するためにシェルに開けられた穴にラバーを埋め込んだツインフレックス構造や、坐骨を支える部分の裏側からレール接合部をずらす配置などによって快適性を追求する。なお、フィジークのサドル選択システム「スパインコンセプト」ではVOLTAはアリオネと同じく「スネーク」に分類されるものの、断面形状の違いから乗り心地や使用感は大きく異なるとのことだ。
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VOLTAのラインナップはR1とR3の2種類。R1はカーボン/サーモプラスチック・コンポジット製シェルにワンピース構造のメビウスカーボンレールを、R3はグラスファイバー/サーモプラスチック・コンポジット製シェルにk:iumレールを組み合わせている。重量やルックスを気にしてクラッシックなサドルに手を出せずにいたライダーや廃盤となったサドルの代替としてもオススメだ。
フィジーク VOLTA R1 ブレイデッド
シェル:カーボン/サーモプラスチック・コンポジット、ウィングフレックス
レール:カーボンブレイデッドレール 7×9mm
重 量:165g
カラー:ブラック、ホワイト
価 格:30,730円(税込)
フィジーク VOLTA R3
シェル:グラスファイバー/サーモプラスチック・コンポジット
レール:k:iumレール
価 格:18,780円(税込)
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