南アフリカで開催されているMTB世界選手権大会。8月30日午後に行われたXCO U23男子には全日本選手権での活躍が記憶に新しい沢田時と中原義貴が出走。終盤に降った雨で路面コンディションが激変した難レースを制したのはイタリアのガーハード・カーシュ。

コース内で最も多くの観客が集まるTREE HOUSEと名付けられた名物セクションに進入する沢田時(日本)コース内で最も多くの観客が集まるTREE HOUSEと名付けられた名物セクションに進入する沢田時(日本) photo:Hiroyuki.NAKAGAWA
コース終盤の名所、コークスクリューを走る沢田。この頃には雨が本格的に降りはじめていたコース終盤の名所、コークスクリューを走る沢田。この頃には雨が本格的に降りはじめていた photo:Hiroyuki.NAKAGAWATREE HOUSEの下部を走る中原義貴(日本)TREE HOUSEの下部を走る中原義貴(日本) photo:Hiroyuki.NAKAGAWA


長い登りや人工的なドロップ、ロックセクションなどを含むタフな1周4.7キロのコースを6周回するXCO U23男子。ここ数日晴天に恵まれたXCOの会場だが、レースが行われる8月30日午後の予報は雨。実際に予報は的中し、レース前には分厚い雲が会場を覆い、気温も下がる中でスタートを迎えた。

序盤からハイペースなレース展開が繰り広げられる。雨は終盤から降り始め、激変する路面コンディションにスリップダウンする選手が続出する中、イタリアのガーハード・カーシュが強い走りを見せて優勝した。沢田は-1Lapの47位、中原は-2Lapの52位でレースを終えている。

全日本チャンピオンの沢田は「調子は悪くなかったんですが、スタート直後の200mがどうにも力が入らず、置いていかれてしまいました。悔しいですが、今の自分の力は出し切れたと思うので、次に向かって切り替えていきます」とレースを振り返った。

XCO U23男子を制したガーハード・カーシュ(イタリア)XCO U23男子を制したガーハード・カーシュ(イタリア) photo:Hiroyuki.NAKAGAWAXCO U23男子表彰台 左からミシェル・ファンデルエジュデン(ドイツ)、ガーハード・カーシュ(イタリア)、ジュリアン・シェルプ(オランダ)XCO U23男子表彰台 左からミシェル・ファンデルエジュデン(ドイツ)、ガーハード・カーシュ(イタリア)、ジュリアン・シェルプ(オランダ) photo:Hiroyuki.NAKAGAWA


昨年から2年連続してU23日本代表に選出された中原は「スタートは凄い良くて、一気に順位を上げる事ができたんですが、そこから心臓が苦しくなってダメでしたね。調子は凄く良い感触だったので、これが今の自分の実力なのかもしれません。周りの選手のレベルが凄く高くなっているんですが、自分も去年とは違う走りができた、という意味では良かったです」とコメントした。


MTB世界選手権XCO U23 男子結果(6周回)
1位 ガーハード・カーシュ(イタリア)1h28'55
2位 ジュリアン・シェルプ(オランダ)
3位 ミシェル・ファンデルエジュデン(ドイツ)
47位 沢田時(日本)-1Lap
52位 中原義貴(日本)-2Lap


photo&text:Hiroyuki.NAKAGAWA
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