2013/08/31(土) - 00:36
大学生頂点の戦い、インカレ。2日目は4種目の決勝が行われ、末木浩二(日本大)が1kmTTで1分05秒219の学連新記録で3連覇達成。予選種目でも強風の中、多数の好記録が出た。
日本学生自転車競技連盟に所属する大学で競われる、年間で最もステータスの高い大会が文部科学大臣杯全日本大学対抗選手権自転車競技大会。インカレと呼ばれ、ここで入賞やまして優勝の成績を残すことは、大学生選手にとって長く語り継がれる最高の栄誉。その名前のとおりに大学対抗の大会であり、男女別に大学としての総合成績が重要だ。日本大学は昨年までで驚異の男子総合30連覇を達成しており、この動向も注目だ。
今年で第69回を数えるインカレは、8月29日(木)から青森県で行われている。3日間は八戸市でトラック競技(333m)が、最終日の9月1日には八戸市に隣接する階上町を中心にロードレースが行われる。8月30日(金)の大会2日目はトラックで決勝が4種目行われた。女子は鹿屋体育大が3種目すべてで優勝。完全優勝達成に向けて好発進。男子は混戦模様だ。29日の初日の模様とあわせてフォトレポートでお届けしよう。
スプリント予選で男女ともに大会記録
初日に行われたスプリント予選の200mFTTで、男女それぞれに大会記録が生まれた。男子は相馬義宗(朝日大)が10秒540を、女子は塚越さくら(鹿屋体育大)が11秒645を記録。従来の大会記録は、男子が07年に土屋壮登(順天堂大)が出した10秒626、女子は昨年に前田佳代乃(鹿屋体育大)が出した11秒853だった。このほか、男子では11位までがなんと10秒台を記録というハイレベルの戦いに。
女子ポイントレース決勝
17名による決勝は16kmで行われ、鹿屋体育大と日本体育大が中心の展開に。鹿屋の上野みなみと塚越さくら、日体大の小島がそれぞれ加点するが鹿屋2人が上位に。終盤は上野が抜け出し中村妃智(日本体育大)とともに逃げ、上野が優勝。上野は地元インカレで1勝目。
1位 上野みなみ(鹿屋体育大)26点
2位 塚越さくら(鹿屋体育大)23点
3位 小島蓉子(日本体育大)18点
女子500mタイムトライアル決勝
丸田京(法政大)が37秒422の好記録を出すが最終組に塚越さくら(鹿屋体育大)が1秒以上縮める36秒405の自己最高記録を出し優勝。
1位 塚越さくら(鹿屋体育大)36秒405
2位 丸田京(法政大)37秒422
3位 小島蓉子(日本体育大学)37秒835
男子1kmタイムトライアル決勝
風速10m以上の強風が吹き荒れる中、好記録が相次いだ。なかでも最終組の末木浩二(日本大)は1分05秒219の大会および学連の新記録を出し優勝。末木は2年前にも同様に記録を塗り替えており、同種目の3連覇を達成。なお末木はケイリン、チームスプリントもあわせて過去2大会3種目制覇している。今年も期待がかかる。
1位 末木浩二(日本大)1分05秒219 大会新・学連新
2位 佐伯亮輔(中央大)1分05秒927
3位 山内厚二(日本体育大)1分06秒043
4位 山口大貴(鹿屋体育大)1分06秒221
5位 相馬義宗(朝日大)1分06秒275
6位 碇優太(日本大)1分06秒540
7位 上遠野拓馬(朝日大)1分06秒852
8位 原田裕成(鹿屋体育大)1分07秒001
男子ポイントレース決勝
激しい仕掛けあいのポイントレースを制したのは橋本英也(鹿屋体育大)。40km120周、6周に1回のポイントで行われたレースは序盤から榊原健一(中京大)が逃げて1回目ポイント1位通過。中盤で橋本ら7人が集団をラップ、そのとき前方に残っていた榊原は1位通過を重ねるがやがてラップされる。
橋本と競り合うのは倉林巧和(日本体育大)で逃げや競り合いで得点を重ねる。いっぽうで榊原は幾度も仕掛けて逃げで加点していく。しかしこれらをことごとくかわしていくのが橋本。圧倒的な力の差で橋本が優勝。
1位 橋本英也(鹿屋体育大)66点
2位 倉林巧和(日本体育大)57点
3位 榊原健一(中京大)52点
4位 渡邊翔太郎(朝日大)43点
5位 高士拓也(中央大)41点
6位 三浦康嵩(早稲田大)29点
7位 青野将大(法政大)25点
女子チームスプリント決勝
予選トップタイムは日本体育大。1-2位決定戦は鹿屋体育大とで争われ、鹿屋が予選順位を覆して優勝。予選時と順番を入れ替えたことが功を奏した。
1位 鹿屋体育大(上野、塚越)48秒388
2位 日本体育大(小島、齋藤)48秒824
3位 順天堂大(樋口、神庭)51秒956
photo&text:高木秀彰
日本学生自転車競技連盟に所属する大学で競われる、年間で最もステータスの高い大会が文部科学大臣杯全日本大学対抗選手権自転車競技大会。インカレと呼ばれ、ここで入賞やまして優勝の成績を残すことは、大学生選手にとって長く語り継がれる最高の栄誉。その名前のとおりに大学対抗の大会であり、男女別に大学としての総合成績が重要だ。日本大学は昨年までで驚異の男子総合30連覇を達成しており、この動向も注目だ。
今年で第69回を数えるインカレは、8月29日(木)から青森県で行われている。3日間は八戸市でトラック競技(333m)が、最終日の9月1日には八戸市に隣接する階上町を中心にロードレースが行われる。8月30日(金)の大会2日目はトラックで決勝が4種目行われた。女子は鹿屋体育大が3種目すべてで優勝。完全優勝達成に向けて好発進。男子は混戦模様だ。29日の初日の模様とあわせてフォトレポートでお届けしよう。
スプリント予選で男女ともに大会記録
初日に行われたスプリント予選の200mFTTで、男女それぞれに大会記録が生まれた。男子は相馬義宗(朝日大)が10秒540を、女子は塚越さくら(鹿屋体育大)が11秒645を記録。従来の大会記録は、男子が07年に土屋壮登(順天堂大)が出した10秒626、女子は昨年に前田佳代乃(鹿屋体育大)が出した11秒853だった。このほか、男子では11位までがなんと10秒台を記録というハイレベルの戦いに。
女子ポイントレース決勝
17名による決勝は16kmで行われ、鹿屋体育大と日本体育大が中心の展開に。鹿屋の上野みなみと塚越さくら、日体大の小島がそれぞれ加点するが鹿屋2人が上位に。終盤は上野が抜け出し中村妃智(日本体育大)とともに逃げ、上野が優勝。上野は地元インカレで1勝目。
1位 上野みなみ(鹿屋体育大)26点
2位 塚越さくら(鹿屋体育大)23点
3位 小島蓉子(日本体育大)18点
女子500mタイムトライアル決勝
丸田京(法政大)が37秒422の好記録を出すが最終組に塚越さくら(鹿屋体育大)が1秒以上縮める36秒405の自己最高記録を出し優勝。
1位 塚越さくら(鹿屋体育大)36秒405
2位 丸田京(法政大)37秒422
3位 小島蓉子(日本体育大学)37秒835
男子1kmタイムトライアル決勝
風速10m以上の強風が吹き荒れる中、好記録が相次いだ。なかでも最終組の末木浩二(日本大)は1分05秒219の大会および学連の新記録を出し優勝。末木は2年前にも同様に記録を塗り替えており、同種目の3連覇を達成。なお末木はケイリン、チームスプリントもあわせて過去2大会3種目制覇している。今年も期待がかかる。
1位 末木浩二(日本大)1分05秒219 大会新・学連新
2位 佐伯亮輔(中央大)1分05秒927
3位 山内厚二(日本体育大)1分06秒043
4位 山口大貴(鹿屋体育大)1分06秒221
5位 相馬義宗(朝日大)1分06秒275
6位 碇優太(日本大)1分06秒540
7位 上遠野拓馬(朝日大)1分06秒852
8位 原田裕成(鹿屋体育大)1分07秒001
男子ポイントレース決勝
激しい仕掛けあいのポイントレースを制したのは橋本英也(鹿屋体育大)。40km120周、6周に1回のポイントで行われたレースは序盤から榊原健一(中京大)が逃げて1回目ポイント1位通過。中盤で橋本ら7人が集団をラップ、そのとき前方に残っていた榊原は1位通過を重ねるがやがてラップされる。
橋本と競り合うのは倉林巧和(日本体育大)で逃げや競り合いで得点を重ねる。いっぽうで榊原は幾度も仕掛けて逃げで加点していく。しかしこれらをことごとくかわしていくのが橋本。圧倒的な力の差で橋本が優勝。
1位 橋本英也(鹿屋体育大)66点
2位 倉林巧和(日本体育大)57点
3位 榊原健一(中京大)52点
4位 渡邊翔太郎(朝日大)43点
5位 高士拓也(中央大)41点
6位 三浦康嵩(早稲田大)29点
7位 青野将大(法政大)25点
女子チームスプリント決勝
予選トップタイムは日本体育大。1-2位決定戦は鹿屋体育大とで争われ、鹿屋が予選順位を覆して優勝。予選時と順番を入れ替えたことが功を奏した。
1位 鹿屋体育大(上野、塚越)48秒388
2位 日本体育大(小島、齋藤)48秒824
3位 順天堂大(樋口、神庭)51秒956
photo&text:高木秀彰
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