2013/07/31(水) - 09:13
ツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)はイタリアからポーランドに移動。第3ステージはスプリンター向きの難易度の低いコースが設定され、トル・フースホフト(ノルウェー、BMCレーシングチーム)がマーク・レンショー(オーストラリア、ベルキンプロサイクリング)との接戦を制した。
ポーランド南部クラクフからジェシュフまでの226kmで行なわれた第3ステージ。レース時間が5時間を超えるロングコースに設定されたカテゴリー山岳は、ゴール36km手前の3級山岳のみ。終盤にかけてジェシュフの6km周回コースを3周する。
雨降りのクラクフをスタート後、すぐに飛び出したのはバルトロミエイ・マティシアク(ポーランド、CCCポルサットポルコウィチェ)、リカルド・メストレ(ポーランド、エウスカルテル)、アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ)、ミルコ・セルヴァッジ(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM)という面々。この4名をBMCレーシングチームやスカイプロサイクリング、アルゴス・シマノが追撃する。
一時的に最大10分まで広がったタイム差はフィナーレに向けて確実に縮まり、ジェシュフの周回コースに差し掛かるころには1分30秒に。危険なコーナーを含む周回コースでもメイン集団のペースは落ちず、先頭4名は残り2kmを切ってすぐ吸収された。
強力なリードアウトトレインを組んだのはベルキンプロサイクリングとBMCレーシングチーム。残り1kmを切ると、緑&黒のジャージを纏ったロバート・ワグナー(ドイツ)とデーヴィッド・タナー(オーストラリア)の2人が先頭に立ってマーク・レンショー(オーストラリア)のポジションをキープした。
残り500mに差し掛かると、今度はフースホフトの発射台テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)が先頭へ。フィニーの牽引が終わると同時に、レンショーとフースホフトのスプリントが始まった。
先行するレンショーと、追撃するフースホフト。フィニッシュラインに向けて伸びやかな加速を見せたノルウェーチャンピオンジャージが先着し、レンショーが2位に。2011年ジャパンカップ・クリテリウム覇者のスティール・ヴォンホフ(オーストラリア、ガーミン・シャープ)が3位に入った。
6月のノルウェー選手権ロードと7月上旬にオーストリアで開催されたエースターライヒ・ルントファート(UCI2.HC)ステージ優勝に続くシーズン4勝目を飾ったフースホフト。「今日はテイラー・フィニーだけでなく、チーム全体が素晴らしい走りをした。チームメイトが僕を100%信頼してくれたことが力になったよ。明日もスプリンター向きのステージで、僕に向いている難易度の高いステージも残っている。この先のステージも楽しみだ」。春先のクラシックレースでは結果を残せなかったが、シーズン後半に向けて調子を上げている。1チーム6名という限られた戦力の中で、チームの働きに最高の形で報いてみせた。
ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ)がリーダージャージとポイント賞ジャージ、トーマス・ローレッガー(オーストリア、レディオシャック・レオパード)が山岳賞ジャージをキープしている。
レース内容や選手コメントはBMCレーシングチーム公式サイトならびにレース公式サイトより。
ツール・ド・ポローニュ2013第3ステージ結果
1位 トル・フースホフト(ノルウェー、BMCレーシングチーム) 5h10'02"
2位 マーク・レンショー(オーストラリア、ベルキンプロサイクリング)
3位 スティール・ヴォンホフ(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
4位 グレガ・ボーレ(スロベニア、ヴァカンソレイユ・DCM)
5位 トッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・ベリソル)
6位 リー・ハワード(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
7位 ミカル・ゴラス(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
8位 ヤウヘニ・フタロヴィッチ(ベラルーシ、アージェードゥーゼル)
9位 ベン・スウィフト(イギリス、スカイプロサイクリング)
10位 ルーカ・メスゲツ(スロベニア、アルゴス・シマノ)
個人総合成績
1位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ) 16h14'45"
2位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、スカイプロサイクリング) +04"
3位 クリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル) +06"
4位 ピーター・ウェーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ) +07"
5位 ヨン・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル) +09"
6位 クリスアンケル・セレンセン(デンマーク、サクソ・ティンコフ)
7位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル) +13"
8位 エロス・カペッキ(イタリア、モビスター)
9位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、レディオシャック・レオパード) +16"
10位 トーマス・ローレッガー(オーストリア、レディオシャック・レオパード) +18"
ポイント賞
ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ)
山岳賞
トーマス・ローレッガー(オーストリア、レディオシャック・レオパード)
アクティブライダー賞
バルトス・フザルスキー(ポーランド、ネットアップ・エンドゥーラ)
チーム総合成績
レディオシャック・レオパード
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
ポーランド南部クラクフからジェシュフまでの226kmで行なわれた第3ステージ。レース時間が5時間を超えるロングコースに設定されたカテゴリー山岳は、ゴール36km手前の3級山岳のみ。終盤にかけてジェシュフの6km周回コースを3周する。
雨降りのクラクフをスタート後、すぐに飛び出したのはバルトロミエイ・マティシアク(ポーランド、CCCポルサットポルコウィチェ)、リカルド・メストレ(ポーランド、エウスカルテル)、アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ)、ミルコ・セルヴァッジ(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM)という面々。この4名をBMCレーシングチームやスカイプロサイクリング、アルゴス・シマノが追撃する。
一時的に最大10分まで広がったタイム差はフィナーレに向けて確実に縮まり、ジェシュフの周回コースに差し掛かるころには1分30秒に。危険なコーナーを含む周回コースでもメイン集団のペースは落ちず、先頭4名は残り2kmを切ってすぐ吸収された。
強力なリードアウトトレインを組んだのはベルキンプロサイクリングとBMCレーシングチーム。残り1kmを切ると、緑&黒のジャージを纏ったロバート・ワグナー(ドイツ)とデーヴィッド・タナー(オーストラリア)の2人が先頭に立ってマーク・レンショー(オーストラリア)のポジションをキープした。
残り500mに差し掛かると、今度はフースホフトの発射台テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)が先頭へ。フィニーの牽引が終わると同時に、レンショーとフースホフトのスプリントが始まった。
先行するレンショーと、追撃するフースホフト。フィニッシュラインに向けて伸びやかな加速を見せたノルウェーチャンピオンジャージが先着し、レンショーが2位に。2011年ジャパンカップ・クリテリウム覇者のスティール・ヴォンホフ(オーストラリア、ガーミン・シャープ)が3位に入った。
6月のノルウェー選手権ロードと7月上旬にオーストリアで開催されたエースターライヒ・ルントファート(UCI2.HC)ステージ優勝に続くシーズン4勝目を飾ったフースホフト。「今日はテイラー・フィニーだけでなく、チーム全体が素晴らしい走りをした。チームメイトが僕を100%信頼してくれたことが力になったよ。明日もスプリンター向きのステージで、僕に向いている難易度の高いステージも残っている。この先のステージも楽しみだ」。春先のクラシックレースでは結果を残せなかったが、シーズン後半に向けて調子を上げている。1チーム6名という限られた戦力の中で、チームの働きに最高の形で報いてみせた。
ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ)がリーダージャージとポイント賞ジャージ、トーマス・ローレッガー(オーストリア、レディオシャック・レオパード)が山岳賞ジャージをキープしている。
レース内容や選手コメントはBMCレーシングチーム公式サイトならびにレース公式サイトより。
ツール・ド・ポローニュ2013第3ステージ結果
1位 トル・フースホフト(ノルウェー、BMCレーシングチーム) 5h10'02"
2位 マーク・レンショー(オーストラリア、ベルキンプロサイクリング)
3位 スティール・ヴォンホフ(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
4位 グレガ・ボーレ(スロベニア、ヴァカンソレイユ・DCM)
5位 トッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・ベリソル)
6位 リー・ハワード(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
7位 ミカル・ゴラス(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
8位 ヤウヘニ・フタロヴィッチ(ベラルーシ、アージェードゥーゼル)
9位 ベン・スウィフト(イギリス、スカイプロサイクリング)
10位 ルーカ・メスゲツ(スロベニア、アルゴス・シマノ)
個人総合成績
1位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ) 16h14'45"
2位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、スカイプロサイクリング) +04"
3位 クリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル) +06"
4位 ピーター・ウェーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ) +07"
5位 ヨン・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル) +09"
6位 クリスアンケル・セレンセン(デンマーク、サクソ・ティンコフ)
7位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル) +13"
8位 エロス・カペッキ(イタリア、モビスター)
9位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、レディオシャック・レオパード) +16"
10位 トーマス・ローレッガー(オーストリア、レディオシャック・レオパード) +18"
ポイント賞
ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ)
山岳賞
トーマス・ローレッガー(オーストリア、レディオシャック・レオパード)
アクティブライダー賞
バルトス・フザルスキー(ポーランド、ネットアップ・エンドゥーラ)
チーム総合成績
レディオシャック・レオパード
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
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