2013/07/18(木) - 08:27
局所的に降る雨と、起伏に富んだテクニカルコース。果敢な走りを見せた総合3位アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)の前に、この日もマイヨジョーヌのクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)が立ちはだかった。
人工湖としてはヨーロッパ第2の貯水量を誇るセール・ポンソン湖の畔、アンブリュンをスタートする個人タイムトライアル。距離は32kmで、個人TTとしては短めの部類に入るが、決してTTバイクに適しているコースとは言えない。
登りと下りしかないようなコースレイアウトで、2つの2級山岳が設定されているのが特徴。2級山岳ピュイ・サニエール(登坂距離6.4km・平均勾配6%)と2級山岳レアロン(登坂距離6.9km・平均勾配6.3%)はいずれも標高1200mクラスの本格山岳で、一日の獲得標高差は900mを越える。
この様々な要素が組合わさったコースに、選手やメカニックは悩まされた。中にはディスクホイールを装着したTTバイクでスタートからゴールまで走りきる選手もいたが、多くの選手はノーマルバイクにDHバーを装着してスタート。多種多様なセットアップで177名がレースに挑む。
2級山岳ピュイ・サニエールの下りは極めてテクニカルだが、2級山岳レアロンからゴールまでは比較的直線的なダウンヒルが続く。そのため全ての登りをノーマルバイクで走り、ゴール12km手前の頂上でTTバイクに乗り換える選手も続出した。
3つの中間計測ポイントでトップタイムを連発したのは、ノーマルバイク&DHバーを選択した総合3位のコンタドール。気迫溢れるコンタドールは、それまでホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)が保持していた暫定トップタイムを更新し、後に続く総合2位バウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)と総合1位フルームのフィニッシュを待つ。
モレマは前半からタイムを伸ばせず、さらにラスト1500mの右コーナーでオーバーラン。最終的にステージ11位に終わり、総合表彰圏外の総合4位にダウンした。チームメイトのローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング)も苦戦してステージ16位。総合7位まで順位を落としている。
最終走者フルームは、2級山岳レアロン頂上でノーマルバイクからTTバイクにスイッチ。手早い作業で再スタートを切ったフルームは、頂上にある第3計測ポイント(20.0km)でコンタドールから11秒遅れ。
マイヨジョーヌがゴールに向かって下りを攻め始めると、雨が路面を濡らし始める。数分前までドライだった路面がとたんにウェットに。この日はレース中盤にも通り雨が降り、テクニカルなコースで総合50〜70位の選手たちがタイムを伸ばせなかった。
フルームはリスクを負うことなくコーナーを抜け、TTバイクのアドバンテージを活かしてビッグギアを踏む。頂上で11秒あったタイム差をひっくり返したフルームが、コンタドールを9秒上回るトップタイムでフィニッシュした。
第1計測ポイント(6.5km)
1位 コンタドール 14'40"
2位 フルーム +02"
3位 ロドリゲス +17"
4位 バルベルデ +20"
5位 クロイツィゲル +20"
6位 デヘント +36"
7位 タランスキー +38"
8位 クヴィアトコウスキー +41"
9位 ジャネソン +46"
10位 イサギーレ +48"
第2計測ポイント(13.5km)
1位 コンタドール 21'43"
2位 クロイツィゲル +08"
3位 フルーム +20"
4位 ロドリゲス +23"
5位 バルベルデ +32"
6位 クヴィアトコウスキー +35"
7位 デヘント +47"
8位 モレマ +59"
9位 クインターナ +59"
10位 フグルサング +1'01"
第3計測ポイント(20.0km)
1位 コンタドール 38'24"
2位 ロドリゲス +06"
3位 クロイツィゲル +09"
4位 フルーム +11"
5位 バルベルデ +24"
6位 クインターナ +43"
7位 ヴァンガーデレン +1'23"
8位 フグルサング +1'24"
9位 クヴィアトコウスキー+1'25"
10位 イサギーレ +1'31"
「明日からの山岳ステージを見据えて完全に追い込むことなく走ったので、この結果に驚いている。ステージ優勝ではなく、マイヨジョーヌを守るために出来るだけリードを広げたいと思っていただけ。ビッグギアが付いたTTバイクに乗り換えたことで数秒挽回出来たと思っているよ」と、再びライバルを蹴散らし、今大会3勝目を飾ったフルーム。山岳賞でもトップを維持している。
コンタドールのチームメイトであるロマン・クロイツィゲル(チェコ、サクソ・ティンコフ)も好走したため、サクソ・ティンコフの2人が総合2位と総合3位にジャンプアップ。フルームを4分34秒&4分51秒差で追っている。コンタドールは「わずかなタイム差で優勝を逃したことは悔しいが、自分の走りには満足している。膝の痛みも走りには影響を及ぼさなかった最後の下りで雨に降られたので、昨日の落車のこともあったし、危険を冒さなかった」とコメントしている。
マイヨブランを着るナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター)は、新人賞争いのライバルを引き離す走りを披露。また、フルームと同じく2級山岳レアロン頂上でバイクを交換し、決して得意ではないタイムトライアルで3位に入ったホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)が総合6位につけている。
そんな中、総合9位ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル)は午前中のコース試走の際に落車し、右鎖骨にヒビを負ってしまう。ペローはレースを続行したものの、モレマもオーバーランしたゴール手前の鋭角コーナーで再び落車。フランス人総合最高位のペローがそこでレースを去った。
選手コメントはレース公式サイトならびにサクソ・ティンコフ公式サイトより。
ツール・ド・フランス2013第17ステージ結果
1位 クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング) 51'33"
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ) +09"
3位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +10"
4位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、サクソ・ティンコフ) +23"
5位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) +30"
6位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) +1'11"
7位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +1'33"
8位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ) +1'34"
9位 アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ) +1'41"
10位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +1'51"
11位 バウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング) +2'09"
12位 マキシム・モンフォール(ベルギー、レディオシャック・レオパード) +2'17"
13位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、サクソ・ティンコフ) +2'25"
14位 ヨン・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル) +2'25"
15位 アンディ・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・レオパード) +2'27"
16位 ローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング) +2'29"
153位 新城幸也(日本、ユーロップカー) +7'17"
個人総合成績 マイヨジョーヌ
1位 クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング) 66h07'09"
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ) +4'34"
3位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、サクソ・ティンコフ) +4'51"
4位 バウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング) +6'23"
5位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) +6'58"
6位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +7'21"
7位 ローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング) +8'23"
8位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ) +8'56"
9位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +11'10"
10位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ) +12'50"
ポイント賞 マイヨヴェール
1位 ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング) 377pts
2位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ) 278Pts
3位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル) 223pts
山岳賞 マイヨブランアポワルージュ
1位 クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング 88pts
2位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) 69pts
3位 ミケル・ニエベ(スペイン、エウスカルテル) 53pts
新人賞 マイヨブラン
1位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) 66h14'07"
2位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +4'12"
3位 アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ) +8'15"
チーム総合成績
1位 サクソ・ティンコフ 197h41'19"
2位 レディオシャック・レオパード +1'22"
3位 アージェードゥーゼル +8'14"
text:Kei Tsuji
photo:A.S.O., Cor Vos, Makoto Ayano
人工湖としてはヨーロッパ第2の貯水量を誇るセール・ポンソン湖の畔、アンブリュンをスタートする個人タイムトライアル。距離は32kmで、個人TTとしては短めの部類に入るが、決してTTバイクに適しているコースとは言えない。
登りと下りしかないようなコースレイアウトで、2つの2級山岳が設定されているのが特徴。2級山岳ピュイ・サニエール(登坂距離6.4km・平均勾配6%)と2級山岳レアロン(登坂距離6.9km・平均勾配6.3%)はいずれも標高1200mクラスの本格山岳で、一日の獲得標高差は900mを越える。
この様々な要素が組合わさったコースに、選手やメカニックは悩まされた。中にはディスクホイールを装着したTTバイクでスタートからゴールまで走りきる選手もいたが、多くの選手はノーマルバイクにDHバーを装着してスタート。多種多様なセットアップで177名がレースに挑む。
2級山岳ピュイ・サニエールの下りは極めてテクニカルだが、2級山岳レアロンからゴールまでは比較的直線的なダウンヒルが続く。そのため全ての登りをノーマルバイクで走り、ゴール12km手前の頂上でTTバイクに乗り換える選手も続出した。
3つの中間計測ポイントでトップタイムを連発したのは、ノーマルバイク&DHバーを選択した総合3位のコンタドール。気迫溢れるコンタドールは、それまでホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)が保持していた暫定トップタイムを更新し、後に続く総合2位バウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)と総合1位フルームのフィニッシュを待つ。
モレマは前半からタイムを伸ばせず、さらにラスト1500mの右コーナーでオーバーラン。最終的にステージ11位に終わり、総合表彰圏外の総合4位にダウンした。チームメイトのローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング)も苦戦してステージ16位。総合7位まで順位を落としている。
最終走者フルームは、2級山岳レアロン頂上でノーマルバイクからTTバイクにスイッチ。手早い作業で再スタートを切ったフルームは、頂上にある第3計測ポイント(20.0km)でコンタドールから11秒遅れ。
マイヨジョーヌがゴールに向かって下りを攻め始めると、雨が路面を濡らし始める。数分前までドライだった路面がとたんにウェットに。この日はレース中盤にも通り雨が降り、テクニカルなコースで総合50〜70位の選手たちがタイムを伸ばせなかった。
フルームはリスクを負うことなくコーナーを抜け、TTバイクのアドバンテージを活かしてビッグギアを踏む。頂上で11秒あったタイム差をひっくり返したフルームが、コンタドールを9秒上回るトップタイムでフィニッシュした。
第1計測ポイント(6.5km)
1位 コンタドール 14'40"
2位 フルーム +02"
3位 ロドリゲス +17"
4位 バルベルデ +20"
5位 クロイツィゲル +20"
6位 デヘント +36"
7位 タランスキー +38"
8位 クヴィアトコウスキー +41"
9位 ジャネソン +46"
10位 イサギーレ +48"
第2計測ポイント(13.5km)
1位 コンタドール 21'43"
2位 クロイツィゲル +08"
3位 フルーム +20"
4位 ロドリゲス +23"
5位 バルベルデ +32"
6位 クヴィアトコウスキー +35"
7位 デヘント +47"
8位 モレマ +59"
9位 クインターナ +59"
10位 フグルサング +1'01"
第3計測ポイント(20.0km)
1位 コンタドール 38'24"
2位 ロドリゲス +06"
3位 クロイツィゲル +09"
4位 フルーム +11"
5位 バルベルデ +24"
6位 クインターナ +43"
7位 ヴァンガーデレン +1'23"
8位 フグルサング +1'24"
9位 クヴィアトコウスキー+1'25"
10位 イサギーレ +1'31"
「明日からの山岳ステージを見据えて完全に追い込むことなく走ったので、この結果に驚いている。ステージ優勝ではなく、マイヨジョーヌを守るために出来るだけリードを広げたいと思っていただけ。ビッグギアが付いたTTバイクに乗り換えたことで数秒挽回出来たと思っているよ」と、再びライバルを蹴散らし、今大会3勝目を飾ったフルーム。山岳賞でもトップを維持している。
コンタドールのチームメイトであるロマン・クロイツィゲル(チェコ、サクソ・ティンコフ)も好走したため、サクソ・ティンコフの2人が総合2位と総合3位にジャンプアップ。フルームを4分34秒&4分51秒差で追っている。コンタドールは「わずかなタイム差で優勝を逃したことは悔しいが、自分の走りには満足している。膝の痛みも走りには影響を及ぼさなかった最後の下りで雨に降られたので、昨日の落車のこともあったし、危険を冒さなかった」とコメントしている。
マイヨブランを着るナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター)は、新人賞争いのライバルを引き離す走りを披露。また、フルームと同じく2級山岳レアロン頂上でバイクを交換し、決して得意ではないタイムトライアルで3位に入ったホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)が総合6位につけている。
そんな中、総合9位ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル)は午前中のコース試走の際に落車し、右鎖骨にヒビを負ってしまう。ペローはレースを続行したものの、モレマもオーバーランしたゴール手前の鋭角コーナーで再び落車。フランス人総合最高位のペローがそこでレースを去った。
選手コメントはレース公式サイトならびにサクソ・ティンコフ公式サイトより。
ツール・ド・フランス2013第17ステージ結果
1位 クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング) 51'33"
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ) +09"
3位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +10"
4位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、サクソ・ティンコフ) +23"
5位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) +30"
6位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) +1'11"
7位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +1'33"
8位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ) +1'34"
9位 アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ) +1'41"
10位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +1'51"
11位 バウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング) +2'09"
12位 マキシム・モンフォール(ベルギー、レディオシャック・レオパード) +2'17"
13位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、サクソ・ティンコフ) +2'25"
14位 ヨン・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル) +2'25"
15位 アンディ・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・レオパード) +2'27"
16位 ローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング) +2'29"
153位 新城幸也(日本、ユーロップカー) +7'17"
個人総合成績 マイヨジョーヌ
1位 クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング) 66h07'09"
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ) +4'34"
3位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、サクソ・ティンコフ) +4'51"
4位 バウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング) +6'23"
5位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) +6'58"
6位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +7'21"
7位 ローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング) +8'23"
8位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ) +8'56"
9位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +11'10"
10位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ) +12'50"
ポイント賞 マイヨヴェール
1位 ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング) 377pts
2位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ) 278Pts
3位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル) 223pts
山岳賞 マイヨブランアポワルージュ
1位 クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング 88pts
2位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) 69pts
3位 ミケル・ニエベ(スペイン、エウスカルテル) 53pts
新人賞 マイヨブラン
1位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) 66h14'07"
2位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +4'12"
3位 アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ) +8'15"
チーム総合成績
1位 サクソ・ティンコフ 197h41'19"
2位 レディオシャック・レオパード +1'22"
3位 アージェードゥーゼル +8'14"
text:Kei Tsuji
photo:A.S.O., Cor Vos, Makoto Ayano
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