イギリスのスカイプロサイクリングがツール・ド・フランスの出場メンバーを発表した。エースを担うのは昨年大会総合2位のクリス・フルーム(イギリス)だ。リッチー・ポルト(オーストラリア)をはじめとするアシスト陣にサポートされ、フルームがチームの大会連覇を狙う。

クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング) photo:Riccardo Scanferla昨年ツールで総合優勝したブラドレー・ウィギンズ(イギリス)は、体調不良&膝の故障によってジロ・デ・イタリアを途中リタイア。膝の問題は解決したが、前哨戦とされるドーフィネやツール・ド・スイスには間に合わず、ツール欠場が決まった。ウィギンズは7月27日から8月3日までポーランドで開催されるツール・ド・ポローニュでレースに復帰する予定。ブエルタ・ア・エスパーニャには出場せず、9月15日から22日までイギリスで開催されるツアー・オブ・ブリテンに出場する。

リッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング)リッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング) photo:Kei Tsujiウィギンズに代わってエースを担うのは、昨年ウィギンズをアシストしながら総合2位に入った28歳のフルーム。「チーム内のバランスに満足しているし、メンバー全員がそれぞれの役割をもっている。似たようなメンバーで挑んだドーフィネでは、リーダージャージを守るためのチームワークに感銘を受けた。そこでの走りが自信を与えてくれるし、これ以上無いセレクションだと思う」。フルームは今回のメンバー選考についてそのようにコメントしている。

エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、スカイプロサイクリング)エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、スカイプロサイクリング) photo:Kei Tsujiフルームは今季ツアー・オブ・オマーン、クリテリウム・アンテルナシオナル、ツール・ド・ロマンディ、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネで総合優勝。昨年のウィギンズには及ばないが、山岳とタイムトライアルでライバルを寄せ付けない強さを見せている。

パリ〜ニースで総合優勝を果たしたリッチー・ポルト(オーストラリア)をはじめ、フルームをサポートするアシスト体制は充実。登坂力を兼ね備えたエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)がエーススプリンターを担う。

「リッチーは世界最高峰のクライマーの1人だ。彼にはグランツールで優勝するほどの力がある。彼がチームにいることで、闘い方のオプションが一気に増えるんだ。エドヴァルド(ボアッソンハーゲン)にも同じことが言える。彼はツアー・オブ・ノルウェーとドーフィネで勝利を収めて、調子がすごく良い。彼は数ステージで勝てると思うよ。イアン(スタナード)とヴァシル(キリエンカ)、コスタ(シウトソウ)はパワフルなエンジンの持ち主で、ツールでは欠かせない存在。彼らは長時間にわたってレースをコントロールしてくれる。登りに入ると、ゲラント(トーマス)とダビ(ロペスガルシア)、ピーター(ケノー)にバトンタッチ。彼らはここ数年で登坂力をめきめきと向上させた。山岳ステージでペースが上がった際には心強い存在になる」。

選手コメントはチーム公式リリースより。

ツール・ド・フランス出場メンバー
スカイプロサイクリング
クリス・フルーム(イギリス)
リッチー・ポルト(オーストラリア)
エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)
ピーター・ケノー(イギリス)
ヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ)
ダビ・ロペスガルシア(スペイン)
カンスタンティン・シウトソウ(ベラルーシ)
イアン・スタナード(イギリス)
ゲラント・トーマス(イギリス)

text:Kei Tsuji
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