全日本選手権タイムトライアルで使用されたTTバイクを紹介する。日本ではTTバイクを使用するタイムトライアルレースの数自体が少ないが、各カテゴリーのトップ選手たちはメーカー最新モデルを駆った。



大場政登志(Cプロジェクト)キャノンデール・スライス RS

大場政登志(Cプロジェクト)のキャノンデール・スライス RS大場政登志(Cプロジェクト)のキャノンデール・スライス RS photo:Kei Tsuji
男子エリート優勝の大場政登志は、Vブレーキタイプの専用ブレーキがフォークとBB後方に装着されたキャノンデール・スライス RSを駆った。平坦コースに合わせ、QUARQ製パワーメーター搭載のスラムREDクランクにヴィジョンのチェーンリング55Tの組み合わせ。チームカラーのグリーンを配したKMCチェーンを使用する。

VブレーキタイプのウィンドシャドーブレーキVブレーキタイプのウィンドシャドーブレーキ photo:Kei Tsujiチームカラーであるグリーンが入ったKMCのチェーンチームカラーであるグリーンが入ったKMCのチェーン photo:Kei Tsuji




西薗良太(チャンピオンシステム)フジ・ノーコムストレート

西薗良太(チャンピオンシステム)のフジ・ノーコムストレート西薗良太(チャンピオンシステム)のフジ・ノーコムストレート photo:Kei Tsuji
チャンピオンシステムは普段ケストレルのTTバイクを使用するが、ディフェンディングチャンピオンの西薗良太(チャンピオンシステム)は、日本にまだ一台しかないというフジの新型TTバイクNORCUM STRAIGHT(ノーコムストレート)を使用した。TRP製のVブレーキがフォークとBB後方に装着されている。

QUARQ製パワーメーター搭載のスラムREDクランクに55Tの組み合わせQUARQ製パワーメーター搭載のスラムREDクランクに55Tの組み合わせ photo:Kei Tsujiハンドル周りはOVAL製品で固められているハンドル周りはOVAL製品で固められている photo:Kei Tsuji




窪木一茂(和歌山県教育委員会)コルナゴ・K.ZERO

窪木一茂(和歌山県教育委員会)のコルナゴ・K.ZERO窪木一茂(和歌山県教育委員会)のコルナゴ・K.ZERO photo:Kei Tsuji
マトリックスパワータグではなく、和歌山県教育委員会として出場した窪木一茂は、コルナゴのK.ZEROを使用した。コンポーネントはカンパニョーロ・レコードだが、クランクのみSRMパワーメーター搭載のデュラエース。53TのROTOR Q-RINGSが組み合わされている。元TT全日本チャンピオンの岡崎和也氏がメカニックを務めた。

53TのROTOR Q-RINGSを使用53TのROTOR Q-RINGSを使用 photo:Kei Tsujiコンポーネントはカンパニョーロ・レコード、コンピュータはガーミン・エッジ500コンポーネントはカンパニョーロ・レコード、コンピュータはガーミン・エッジ500 photo:Kei Tsuji




武井亨介(チームフォルツァ!)サーヴェロ・P5

武井亨介(チームフォルツァ!)のサーヴェロ・P5武井亨介(チームフォルツァ!)のサーヴェロ・P5 photo:Kei Tsuji
マグラの油圧ブレーキシステムRT8 TTを搭載するサーヴェロ・P5を駆った武井亨介(チームフォルツァ!)。ブレーキレバーの脇に、シフトスイッチを装着している。コンポーネントはシマノデュラエース9070Di2で、リアディレイラーにはテンションプーリー15T・ガイドプーリー13Tというバーナーのセラミックケージを使用する。

マグラの油圧ブレーキRT8 TTを使用するマグラの油圧ブレーキRT8 TTを使用する photo:Kei TsujiマグラRT8 TTのブレーキレバーにデュラエースのシフトスイッチを組み合わせるマグラRT8 TTのブレーキレバーにデュラエースのシフトスイッチを組み合わせる photo:Kei Tsuji




野中竜馬(シマノレーシング)フェルト・DA

野中竜馬(シマノレーシング)のフェルト・DA野中竜馬(シマノレーシング)のフェルト・DA photo:Kei Tsuji
シマノレーシングのTTバイクはフェルトのDA。コンポーネントからパーツ、ホイールに至るまでシマノもしくはPRO製品で固められている。写真の野中竜馬のバイクはデュラエース7090Di2で組まれていた。



與那嶺恵理(チームフォルツァ!)のBMC・タイムマシーンTM01

與那嶺恵理(チームフォルツァ!)のBMC・タイムマシーンTM01與那嶺恵理(チームフォルツァ!)のBMC・タイムマシーンTM01 photo:Kei Tsuji
女子エリート優勝の與那嶺恵理(チームフォルツァ!)は、2週間前に組んだというBMC タイムマシーンTM01に乗った。コンポーネントはシマノデュラエース9070Di2で、クランクとチェーンリングはROTOR製。52Tでは回りきってしまったため、急遽53Tを準備してもらったという。サドルはスペシャライズドのシテロ。

サドルはスペシャライズドのシテロサドルはスペシャライズドのシテロ photo:Kei Tsujiコンポーネントはシマノデュラエース9070 Di2コンポーネントはシマノデュラエース9070 Di2 photo:Kei Tsuji




萩原麻由子(Wiggle Honda)のコルナゴ K.ZERO

萩原麻由子(Wiggle Honda)のコルナゴ・K.ZERO萩原麻由子(Wiggle Honda)のコルナゴ・K.ZERO photo:Kei Tsuji
ベルギーから帰国したディフェンディングチャンピオンの萩原麻由子(Wiggle Honda)はコルナゴ・K.ZEROを使用。男子エリート3位の窪木一茂と同モデルだが、ホイールはカンパニョーロで、アウター55Tのボーラウルトラクランクの見た目のインパクトが大きい。

TRP製のインテグレーテッドブレーキTRP製のインテグレーテッドブレーキ photo:Kei Tsuji55Tのカンパニョーロ・ボーラウルトラクランクセットが目を引く55Tのカンパニョーロ・ボーラウルトラクランクセットが目を引く photo:Kei Tsuji




岡篤志(Cプロジェクト)のキャノンデール・スライス

岡篤志(Cプロジェクト)のキャノンデール・スライス岡篤志(Cプロジェクト)のキャノンデール・スライス photo:Kei Tsuji
ジュニア優勝の岡篤志(Cプロジェクト)はキャノンデールのスライスRSではなくスライスを使用した。サドルは目一杯下げた状態。身長の関係で、ポジションを出すのに苦労したと言う。ジュニアの規定(ギア比比制限は男女ともに7.93m)に合わせてチェーンリングはアウター52Tで、最小カセットは14T。



text&photo:Kei Tsuji

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