2013/05/23(木) - 15:30
最後の上りでアタックしたジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター)が追走を振り切って第17ステージを制し、快進撃を続けるモビスターがステージ3連勝を遂げた。4賞には変動はないが、トップた2位が僅差になったポイント賞、新人賞争いさらに激しくなりそうだ。
ステージ優勝のジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター)
独走に持ち込むジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター) photo:Riccardo Scanferlaガリビエ峠のある第15ステージで優勝する前に、イヴレア(第16ステージ)とヴィチェンツァ(第17ステージ)をマークしていた。(昨日の)イヴレアでは、総合上位の選手たちと並んでゴールしたけど、ガリビエ峠での疲れが残っていた。それで今日のステージを狙った。チームはフランシスコホセ・ベントソとぼくで行くと考えていた。
イタリア国旗を背負って表彰台に上がるジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター) photo:Kei Tsujiダニーロ・ディルーカ(イタリア、ヴィーニファンティーニ)とミゲルアンヘル・ルビアーノ(コロンビア、アンドローニジョカトリ)が先行していたので、彼らを追いかけて、上りでアタックして振り落とした。ルビアーノを振り切った理由は、彼はスプリント力があるからだ。次の下りと平坦の区間では全力で走った。
ニュートラルカーが自分の後ろを走っているのがわかったときに勝利を確信した。沿道の声援がすごくて、首筋の毛が逆立つ感動があった。最終コーナーの残り200mでは、自分の周囲が夢のように美しかった。最後の50mでは、もう明日の新聞に載る写真のことを考えていた。そして、その写真を自宅の壁に貼ろうとも思った。他に質問は?
(好調な原因について)自分のメンタルが完全に変化した。今では、昔はそのまま受け入れていたものが、これからどうすべきかに変わった。つまり、自分の考え次第で悪い走りにもなるし、同時に生き残ることもできる。ガリビエ峠の勝利で、さまざまな刺激と賞賛を受けて、深い感銘を受けた。
今日は勇敢に走れた。パニックに陥らずに13kmを走りきった。残り距離が矢のように過ぎ去っていって、とても素晴らしかった。これはうまく説明できない。沿道の観客がぼくの名前を呼んでいたし、今日は自分にとって特別な日だった。
総合1位のヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
マリオ・チポッリーニ氏と握手を交わすヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) (c)CorVosまるで祝日のように、スタートからゴールまで観客が多かった。コースに沿って、とても大勢の観客がいた。とても熱狂的で、それは自分だけじゃなく、自転車競技と全ての選手に向けられていた。通過するすべての街で、大勢の観客がぼくたちを待ち受けており、その光景が瞬く間に流れていった。最後の登りでも同じだった——本当に素晴らしい経験だった。
危なげなくマリアローザを守ったヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) photo:Kei Tsujiジロ・デ・イタリア最後の山岳タイムトライアルについては、ネヴェガル峠(2011年)やプラン・デ・コロネス(2008年)のステージではそれぞれ2位と4位でゴールしている。だから山岳タイムトライアルには自信がある。明日の夕方までにカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)に2分以上の差をつけられれば、大きなリードになる。だけど、そう言い切るのは難しい。カデルはずっと先頭グループにいて、とてもよく走れている。実際に走ってみるまではわからない。
ずっとステージ1勝のことは考えている。それは明日かもしれないし、金曜日か土曜日の山岳ステージかもしれない。そのときになってみないとわからない。ステージ優勝は難しいものだけど、マリア・ローザのような重要なジャージを守ることもまた難しい。ただ、ライバルたちには何か差をつけたいと思う。ステージ優勝の可能性があれば、かならずトライするつもりだ。
勝利が期待されたポイント賞のマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
今日が難しいステージになりそうなことはチームとして認識していた。しかし、チームは充分に実力を発揮した。ぼくは最後の山岳で遅れたけど、チームはしっかり走れていた。
総合2位のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
総合2位のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム、写真は第9ステージより) (c)CorVos明日からの3日間はとても重要だと見ている。このうちの2日間を抜きにして考えると、1分半を(第18ステージの個人TTの)20kmで取り戻すのはとても難しいからだ。
タイムトライアルは毎年勝負を決定づけるステージだ。しかも、それほど長い距離ではない。わずか1%でも脚に余力があって、この2週間に積み重ねた僅かな力をその余力につぎ込めれば、差をつけることができると思う。明日は最後までずっと上りっぱなしのステージだ。
ステージ4位のフィリッポ・ポッツァート(イタリア、ランプレ・メリダ)
追走集団でのスプリントでナヴァルダスカス、メスゲツに次いでゴールするフィリッポ・ポッツァート(イタリア、ランプレ・メリダ) photo:Kei Tsujiゴール前の数kmについては、チームにお願いして、あまり強度の高くない通常のペースで上ってもらった。そうして、ピュア・スプリンターたちを振り落とす目的だった。この目的が果たせたのは、チームメイトのミケーレ・スカルポーニやプリジミスラウ・ニエミエツのおかげだ。彼らはしっかり働いてくれた。
それから、ヴィスコンティの走りはすごかった。素直に彼を褒めたい。彼がアタックしたときは、ぼくはベストな位置だったけど、スカルポーニやニエミエツにこれ以上体力を使ってもらいたくなかった。彼らは明日の重要なタイムトライアルでしっかり実力を出してもらいたかったからだ。
それで総合リーダーのいる集団スプリントで2位を狙うことにして、最後の上りで他の選手たちに合流した。自由に挑戦する機会を与えてもらって、好成績を残せたことをチームに感謝したい。
※ソースは現地取材、記者会見、チーム公式ウェブサイト、主催新聞ガゼッタ・デッロ・スポルト紙、選手個人のウェブサイトおよびTwitter、Facebookなど。
translation & text: Seiya.YAMASAKI
ステージ優勝のジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター)
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ニュートラルカーが自分の後ろを走っているのがわかったときに勝利を確信した。沿道の声援がすごくて、首筋の毛が逆立つ感動があった。最終コーナーの残り200mでは、自分の周囲が夢のように美しかった。最後の50mでは、もう明日の新聞に載る写真のことを考えていた。そして、その写真を自宅の壁に貼ろうとも思った。他に質問は?
(好調な原因について)自分のメンタルが完全に変化した。今では、昔はそのまま受け入れていたものが、これからどうすべきかに変わった。つまり、自分の考え次第で悪い走りにもなるし、同時に生き残ることもできる。ガリビエ峠の勝利で、さまざまな刺激と賞賛を受けて、深い感銘を受けた。
今日は勇敢に走れた。パニックに陥らずに13kmを走りきった。残り距離が矢のように過ぎ去っていって、とても素晴らしかった。これはうまく説明できない。沿道の観客がぼくの名前を呼んでいたし、今日は自分にとって特別な日だった。
総合1位のヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
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ずっとステージ1勝のことは考えている。それは明日かもしれないし、金曜日か土曜日の山岳ステージかもしれない。そのときになってみないとわからない。ステージ優勝は難しいものだけど、マリア・ローザのような重要なジャージを守ることもまた難しい。ただ、ライバルたちには何か差をつけたいと思う。ステージ優勝の可能性があれば、かならずトライするつもりだ。
勝利が期待されたポイント賞のマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
今日が難しいステージになりそうなことはチームとして認識していた。しかし、チームは充分に実力を発揮した。ぼくは最後の山岳で遅れたけど、チームはしっかり走れていた。
総合2位のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
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タイムトライアルは毎年勝負を決定づけるステージだ。しかも、それほど長い距離ではない。わずか1%でも脚に余力があって、この2週間に積み重ねた僅かな力をその余力につぎ込めれば、差をつけることができると思う。明日は最後までずっと上りっぱなしのステージだ。
ステージ4位のフィリッポ・ポッツァート(イタリア、ランプレ・メリダ)
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それから、ヴィスコンティの走りはすごかった。素直に彼を褒めたい。彼がアタックしたときは、ぼくはベストな位置だったけど、スカルポーニやニエミエツにこれ以上体力を使ってもらいたくなかった。彼らは明日の重要なタイムトライアルでしっかり実力を出してもらいたかったからだ。
それで総合リーダーのいる集団スプリントで2位を狙うことにして、最後の上りで他の選手たちに合流した。自由に挑戦する機会を与えてもらって、好成績を残せたことをチームに感謝したい。
※ソースは現地取材、記者会見、チーム公式ウェブサイト、主催新聞ガゼッタ・デッロ・スポルト紙、選手個人のウェブサイトおよびTwitter、Facebookなど。
translation & text: Seiya.YAMASAKI
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