2013/05/14(火) - 10:08
5月12日、愛知県豊田市三河高原キャンプ村の「26ismあさぎりトレイル」にてシングルスピードMTBジャパンオープン、通称SSJが開催された。今大会は、2010年のシングルスピードMTB世界チャンピオン、ガース・ワインバーグが参戦や、多くの仮装ライダーの参加により大いに盛り上がった。
3回目の開催になる今回のSSJは、キッズ、ファンクラス、そして日本選手権の3カテゴリーで開催された。
キッズはSS専用バイクを用意しなくとも変速レバーを固定してのシングルスピード化で参加OKとなり、子供達も、機材を用意する親も気軽に楽しむことができた。
今回SSJのコースとなった「26ismあさぎりトレイル」は、このコースを管理する地元ボランティアスタッフのもと入念にトレイルが造成されているMTBトレールだ。
ライダーからは「走って面白い」と多くの声が聞かれ評価が高かった。SSJ用にコースは延長されて、登りのシングルトラックと平地区間が混ざるので、シングルスピードではギア比の選択が難しかった。
ファンレースは普通のレースジャージで出場するよりも、やはり仮装するのがなかばマストになっている!
女装も多いが、宇宙戦艦ヤマトのデスラー総統から茄子の被り物(後ろには石仮面つき)、ボディペインとを施したアフリカンと手の込んだ参加者ばかり。
スタートは「グルグルスタート」と名付けられた独自のシステムで、音楽がかかっている間はブース周辺をグルグル回りながら、ミュージックが止まれば本コースへスタートする仕組み。運が悪いと最後尾スタートとなってしまう「椅子取りゲーム」みたいな感じだ。
ファンライドは約70名が走り、シングルトラックでは選手の間近で応援しつつ、仮装ライダーのおかしな姿を見て笑う方が楽しい。走っていて辛くなってきたら、SSJ名物「ビールショートカット」の出番だ。
これはレース中一回だけノンアルコールのビールが用意されたポイントに立ち寄ることを条件にショートカットができるシステム。ビールは飲み干すことが条件だ。
今回のコースレイアウトは大幅にショートカットできるので、参加者は利用したものの胃が炭酸で膨らむので、後々の走りの影響に左右されないようにするのがポイントだ。
3周回のファンクラスレースで優勝したのは、山尾優太郎。最初から最後までトップを譲らずにゴール。
世界チャンプのガースが来日・出場した日本選手権
日本選手権には、2010年SSWC(シングルスピードワールドカップ)の世界王者ガース・ワインバーグ(ニュージーランド)が参戦した。
前回の2012年SSJチャンプである小笠原崇裕、シクロクロス世界選代表になったこともある丸山厚、先日のJシリーズ朽木で3位となった千田尚孝、ロードレース、シクロクロス、MTBで日本を代表する選手として活躍した大原満、ミスター29erの堂城賢といった豪華メンバーが集まり、ハイレベルな戦いを予感させた。
といっても仮装ライダーたちの過激なスタイルでもヒートアップ。世界チャンプのガースでさえ赤いタイツにマントを翻して登場、「SSJは仮装が正装だ!」と言わんばかりにアピール!
約70名による5周回のレース。グルグルスタートではいきなりガースがコースの奥からスタートする不利な状況に。小笠原は整備ミスによるチェーントラブルで何度もストップを強いられるというアクシデントで大きく遅れてしまう。
シングルトラックに入ると丸山がシクロクロスバイクを華麗に操り、後続を大きく引きなす。ガースが2番手に上がり懸命に追い、後ろにはミドレンジャー?(戦隊物)のコスプレで走る千田が続く。
ガースは遅れたもののチャンピオンらしいパワフルな走りを披露して、観客からは「さすがに速い!」の声が上がる。
ゴールでは丸山が48分29秒と2位のガースに2分の差をつけて、第三代SSJチャンプに輝いた。レギュレーション上はシングルスピードでありさえすればバイクの種類やホイール径は問わないので、シクロクロスレーサーがシングルスピードMTB Japan Openを制することになった。
丸山はレースを振り返って言う「シングルスピードレースに初めて出場して、やはりギアのセッティングに悩んで他の選手の様子を見ながら、軽いのか重いのかどれがベストが最後まで不安でした。自分はロードトレーニングで高回転で走るトレーニングをしているので、平地より登りでちょうどいいようにしてスピードを落とさないようにしました。ギアは前39の後ろ23です。レースはシクロやロードと違ってアットホームな感じで凄く楽しい!」。
ゴール後は選手が称えあったり悪ふざけしたりと、とにかくSSJの最大の魅力「大人の遊び」心が満喫できたレースだった。
リザルト
日本選手権
1位 丸山 厚
2位 ガース・ワインバーグ
3位 千田尚孝
4位 大原 満
5位 堂城 賢
6位 川村 誠
7位 一森広大
8位 山岸佑輔
9位 池森豊繁
10位 横山一憲
ファンクラス
1位 山尾優太郎
2位 越野 章
3位 高木基広
4位 蛭子裕樹
5位 薮内靖弘
photo&text:Akihiro.Nakao
3回目の開催になる今回のSSJは、キッズ、ファンクラス、そして日本選手権の3カテゴリーで開催された。
キッズはSS専用バイクを用意しなくとも変速レバーを固定してのシングルスピード化で参加OKとなり、子供達も、機材を用意する親も気軽に楽しむことができた。
今回SSJのコースとなった「26ismあさぎりトレイル」は、このコースを管理する地元ボランティアスタッフのもと入念にトレイルが造成されているMTBトレールだ。
ライダーからは「走って面白い」と多くの声が聞かれ評価が高かった。SSJ用にコースは延長されて、登りのシングルトラックと平地区間が混ざるので、シングルスピードではギア比の選択が難しかった。
ファンレースは普通のレースジャージで出場するよりも、やはり仮装するのがなかばマストになっている!
女装も多いが、宇宙戦艦ヤマトのデスラー総統から茄子の被り物(後ろには石仮面つき)、ボディペインとを施したアフリカンと手の込んだ参加者ばかり。
スタートは「グルグルスタート」と名付けられた独自のシステムで、音楽がかかっている間はブース周辺をグルグル回りながら、ミュージックが止まれば本コースへスタートする仕組み。運が悪いと最後尾スタートとなってしまう「椅子取りゲーム」みたいな感じだ。
ファンライドは約70名が走り、シングルトラックでは選手の間近で応援しつつ、仮装ライダーのおかしな姿を見て笑う方が楽しい。走っていて辛くなってきたら、SSJ名物「ビールショートカット」の出番だ。
これはレース中一回だけノンアルコールのビールが用意されたポイントに立ち寄ることを条件にショートカットができるシステム。ビールは飲み干すことが条件だ。
今回のコースレイアウトは大幅にショートカットできるので、参加者は利用したものの胃が炭酸で膨らむので、後々の走りの影響に左右されないようにするのがポイントだ。
3周回のファンクラスレースで優勝したのは、山尾優太郎。最初から最後までトップを譲らずにゴール。
世界チャンプのガースが来日・出場した日本選手権
日本選手権には、2010年SSWC(シングルスピードワールドカップ)の世界王者ガース・ワインバーグ(ニュージーランド)が参戦した。
前回の2012年SSJチャンプである小笠原崇裕、シクロクロス世界選代表になったこともある丸山厚、先日のJシリーズ朽木で3位となった千田尚孝、ロードレース、シクロクロス、MTBで日本を代表する選手として活躍した大原満、ミスター29erの堂城賢といった豪華メンバーが集まり、ハイレベルな戦いを予感させた。
といっても仮装ライダーたちの過激なスタイルでもヒートアップ。世界チャンプのガースでさえ赤いタイツにマントを翻して登場、「SSJは仮装が正装だ!」と言わんばかりにアピール!
約70名による5周回のレース。グルグルスタートではいきなりガースがコースの奥からスタートする不利な状況に。小笠原は整備ミスによるチェーントラブルで何度もストップを強いられるというアクシデントで大きく遅れてしまう。
シングルトラックに入ると丸山がシクロクロスバイクを華麗に操り、後続を大きく引きなす。ガースが2番手に上がり懸命に追い、後ろにはミドレンジャー?(戦隊物)のコスプレで走る千田が続く。
ガースは遅れたもののチャンピオンらしいパワフルな走りを披露して、観客からは「さすがに速い!」の声が上がる。
ゴールでは丸山が48分29秒と2位のガースに2分の差をつけて、第三代SSJチャンプに輝いた。レギュレーション上はシングルスピードでありさえすればバイクの種類やホイール径は問わないので、シクロクロスレーサーがシングルスピードMTB Japan Openを制することになった。
丸山はレースを振り返って言う「シングルスピードレースに初めて出場して、やはりギアのセッティングに悩んで他の選手の様子を見ながら、軽いのか重いのかどれがベストが最後まで不安でした。自分はロードトレーニングで高回転で走るトレーニングをしているので、平地より登りでちょうどいいようにしてスピードを落とさないようにしました。ギアは前39の後ろ23です。レースはシクロやロードと違ってアットホームな感じで凄く楽しい!」。
ゴール後は選手が称えあったり悪ふざけしたりと、とにかくSSJの最大の魅力「大人の遊び」心が満喫できたレースだった。
リザルト
日本選手権
1位 丸山 厚
2位 ガース・ワインバーグ
3位 千田尚孝
4位 大原 満
5位 堂城 賢
6位 川村 誠
7位 一森広大
8位 山岸佑輔
9位 池森豊繁
10位 横山一憲
ファンクラス
1位 山尾優太郎
2位 越野 章
3位 高木基広
4位 蛭子裕樹
5位 薮内靖弘
photo&text:Akihiro.Nakao
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