2013/03/25(月) - 10:07
2013年3月23日、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ(UCIワールドツアー)第6ステージの結末は、60名ほどの集団によるゴールスプリント勝負に。ステージ3勝目を狙うメールスマンをゴール寸前でかわしたサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)が勝利した。
最終ステージを翌日に控えたカタルーニャ第6ステージ。内陸部から海に向かう178kmは起伏に富んでおり、112km地点で1級山岳プラデス峠、164km地点(ゴール14km手前)で2級山岳リーリャ峠を越える。
この2つの山岳でメイン集団は1/3に縮小する。ゴールスプリント狙いのBMCレーシングチームがコントロールするメイン集団は、レース序盤から逃げたダニエル・ナバーロ(スペイン、コフィディス)やヘスス・エラーダ(スペイン、モビスター)とのタイム差は徹底的に2分以内に抑え込む。60名ほどに絞られた集団が、ラスト5kmで逃げを吸収した。
引き続きBMCレーシングチームが集団を率い、ゴール地点バルスの街に入っていく。街中のいくつものテクニカルコーナーを抜け、ラスト300mで最終ストレートに入った。
好位置でスプリントを始めたのはジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)、ダニエーレ・ラット(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)、ダニーロ・ウィス(スイス、BMCレーシングチーム)の3人。しかし早めの仕掛けが仇となり、徐々に勢いを失っていく。後方から追い上げたゲランスが、先頭でもがき続けるメールスマンを抜き去った。
「レースは序盤からずっとペースが速く、予想より遥かにタフだった」と優勝したゲランスは振り返る。獲得標高差3245mという中級山岳ステージにも関わらず、平均スピードは45.5km/hに達した。
「ゴールスプリントに向けて、調子の良い選手を徹底的にマークした。最終コーナーを10番手で抜けて、そこから踏んだ。後ろからのスプリントだったけど、今日は脚が残っていた。(ダウンアンダーのステージ優勝に続く)UCIワールドツアーレース2勝目を飾れて本当によかったよ」。出場選手中、唯一ミラノ〜サンレモから連戦出場したゲランス。連覇がかかったミラノ〜サンレモは68位に終わったが、アルデンヌ・クラシックに向けて調子を上げている。
この日も集団がばらけてゴールになだれ込んだため、先頭集団でゴールしたリーダージャージのダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)がリードを広げることに成功。マーティンはホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)から17秒のリードを得て最終ステージに挑む。
選手コメントはオリカ・グリーンエッジ公式サイトより。
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2013第6ステージ結果
1位 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 3h55'46"
2位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
3位 サミュエル・ドゥムラン(フランス、アージェードゥーゼル)
4位 ダニエーレ・ラット(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)
5位 ダニーロ・ウィス(スイス、BMCレーシングチーム)
6位 ジュリアン・シモン(フランス、ソジャサン)
7位 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ)
8位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
9位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)
10位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイプロサイクリング)
個人総合成績
1位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ) 26h16'22"
2位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +17"
3位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) +45"
4位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、スカイプロサイクリング) +54"
5位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +55"
6位 ロバート・ヘーシンク(オランダ、ブランコプロサイクリング) +1'07"
7位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ) +1'18"
8位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ) +1'26"
9位 ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル) +1'28"
10位 ピーター・ステティーナ(アメリカ、ガーミン・シャープ) +1'30"
山岳賞
クリスティアーノ・サレルノ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)
スプリント賞
クリスティアン・メイヤー(カナダ、オリカ・グリーンエッジ)
チーム総合成績
ガーミン・シャープ
text:Kei Tsuji
photo:www.voltacatalunya.cat
最終ステージを翌日に控えたカタルーニャ第6ステージ。内陸部から海に向かう178kmは起伏に富んでおり、112km地点で1級山岳プラデス峠、164km地点(ゴール14km手前)で2級山岳リーリャ峠を越える。
この2つの山岳でメイン集団は1/3に縮小する。ゴールスプリント狙いのBMCレーシングチームがコントロールするメイン集団は、レース序盤から逃げたダニエル・ナバーロ(スペイン、コフィディス)やヘスス・エラーダ(スペイン、モビスター)とのタイム差は徹底的に2分以内に抑え込む。60名ほどに絞られた集団が、ラスト5kmで逃げを吸収した。
引き続きBMCレーシングチームが集団を率い、ゴール地点バルスの街に入っていく。街中のいくつものテクニカルコーナーを抜け、ラスト300mで最終ストレートに入った。
好位置でスプリントを始めたのはジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)、ダニエーレ・ラット(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)、ダニーロ・ウィス(スイス、BMCレーシングチーム)の3人。しかし早めの仕掛けが仇となり、徐々に勢いを失っていく。後方から追い上げたゲランスが、先頭でもがき続けるメールスマンを抜き去った。
「レースは序盤からずっとペースが速く、予想より遥かにタフだった」と優勝したゲランスは振り返る。獲得標高差3245mという中級山岳ステージにも関わらず、平均スピードは45.5km/hに達した。
「ゴールスプリントに向けて、調子の良い選手を徹底的にマークした。最終コーナーを10番手で抜けて、そこから踏んだ。後ろからのスプリントだったけど、今日は脚が残っていた。(ダウンアンダーのステージ優勝に続く)UCIワールドツアーレース2勝目を飾れて本当によかったよ」。出場選手中、唯一ミラノ〜サンレモから連戦出場したゲランス。連覇がかかったミラノ〜サンレモは68位に終わったが、アルデンヌ・クラシックに向けて調子を上げている。
この日も集団がばらけてゴールになだれ込んだため、先頭集団でゴールしたリーダージャージのダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)がリードを広げることに成功。マーティンはホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)から17秒のリードを得て最終ステージに挑む。
選手コメントはオリカ・グリーンエッジ公式サイトより。
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2013第6ステージ結果
1位 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 3h55'46"
2位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
3位 サミュエル・ドゥムラン(フランス、アージェードゥーゼル)
4位 ダニエーレ・ラット(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)
5位 ダニーロ・ウィス(スイス、BMCレーシングチーム)
6位 ジュリアン・シモン(フランス、ソジャサン)
7位 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ)
8位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
9位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)
10位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイプロサイクリング)
個人総合成績
1位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ) 26h16'22"
2位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +17"
3位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) +45"
4位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、スカイプロサイクリング) +54"
5位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +55"
6位 ロバート・ヘーシンク(オランダ、ブランコプロサイクリング) +1'07"
7位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ) +1'18"
8位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ) +1'26"
9位 ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル) +1'28"
10位 ピーター・ステティーナ(アメリカ、ガーミン・シャープ) +1'30"
山岳賞
クリスティアーノ・サレルノ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)
スプリント賞
クリスティアン・メイヤー(カナダ、オリカ・グリーンエッジ)
チーム総合成績
ガーミン・シャープ
text:Kei Tsuji
photo:www.voltacatalunya.cat
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