シャヴァネル(フランス)やモンフォール(ベルギー)らを放出し、チームの規模を縮小したコフィディス。総合を狙えるオールラウンダーはおらず、ベテランクライマーのダヴィ・モンクティエ(フランス)が山岳での活躍を誓う。逃げの代名詞ステファヌ・オジェ(フランス)の動きにも注目したい。

前哨戦ドーフィネで山岳ステージを制したダヴィ・モンクティエ (フランス、コフィディス)前哨戦ドーフィネで山岳ステージを制したダヴィ・モンクティエ (フランス、コフィディス) photo:Cor Vos消費者金融会社のコフィディスがスポンサーにつく、真っ赤なジャージが目印のフランスチーム。今シーズン、チーム名が「コフィディス・パールテレフォン(電話で)」から「コフィディス・アンリーニュ(ネットで)」に変更されたが、相変わらずジャージの胸元には融資の電話番号が描かれている。

前年比でチーム予算を30%カットしたチームは、シルヴァン・シャヴァネル(フランス)やニック・ナイエンス(ベルギー)、マキシム・モンフォール(ベルギー)といった主力選手を次々に放出。大きく戦力ダウンしたことは否めない。

昨年ツールの序盤ステージでマイヨアポワを着たステファヌ・オジェ(フランス、コフィディス)昨年ツールの序盤ステージでマイヨアポワを着たステファヌ・オジェ(フランス、コフィディス) photo:Cor Vos昨年ステージ優勝を飾ったシャヴァネルに代わって、34歳のベテラン、ダヴィ・モンクティエ(フランス)がエースを務める。モンクティエは今年で9回目のツール出場。2002年には総合13位に入っており、2004年から2年連続でステージ優勝を飾っている。

2007年ツール・ド・ロマンディで大怪我を負ったが、昨年のブエルタ・ア・エスパーニャで山岳ステージを制して復活をアピール。最終的に山岳賞を獲得した。今シーズンはツール・メディテラネアンでステージ優勝を飾って幸先よくスタートを切ると、ロマンディで総合敢闘賞獲得。そして前哨戦のドーフィネ・リベレではガリビエ峠とクロワ・ド・フェール峠を越える最難関山岳ステージで優勝している。

昨年ツールでステージ初優勝を飾ったサミュエル・ドゥムラン(フランス、コフィディス)昨年ツールでステージ初優勝を飾ったサミュエル・ドゥムラン(フランス、コフィディス) photo:Cor Vos山岳では他にも、昨年ツール総合15位のアマエル・モワナール(フランス)やレミ・ポリオル(フランス)らに注目。総合成績には固執せず、チーム一丸となってマイヨブラン・アポワ・ルージュ(山岳賞ジャージ)を狙ってくる可能性は高い。

これまで出場した6回のツールで、数えきれないほど逃げに乗っているのがステファヌ・オジェ(フランス)だ。この34歳のベテランスピードマンは、昨年キャトル・ジュール・ド・ダンケルクで総合優勝。今年も果敢に逃げに乗るだろう。

昨年ツールで逃げ切り勝利を飾ったサミュエル・ドゥムラン(フランス)は、身長159cm・体重56kgで今年もおそらくプロトン内で最小。しかしその小さなカラダから繰り出されるパンチ力のある走りで、今年もステージ優勝を目指す。メンバーの中でステージ優勝経験があるのはモンクティエとこのドゥムランだけだ。

レオナルド・ドゥケは、クライマーを多く輩出する南米コロンビアからやってきたスプリンター。2007年ブエルタ・ア・エスパーニャではグランツールのステージ初優勝を飾っており、集団スプリントではエースとしてツール初勝利を狙う。

コフィディスメンバー
ダヴィ・モンクティエ(フランス)
ステファヌ・オジェ(フランス)
サミュエル・ドゥムラン(フランス)
レオナルド・ドゥケ(コロンビア)
ビンヘン・フェルナンデス(スペイン)
クリストフ・ケルヌ(フランス)
セバスティアン・ミナール(フランス)
アマエル・モワナール(フランス)
レミ・ポリオル(フランス)


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