2009/07/01(水) - 10:16
若手オールラウンダーのクロイツィゲル(チェコ)とニーバリ(イタリア)をエースに立てるリクイガス。ジロ・デ・イタリアで総合3位に入ったペッリツォッティ(イタリア)の出場も決まった。イタリアの願いは総合上位入賞、そしてスプリント隊長ベンナーティ(イタリア)の復権だ。
イタリア最大手の液化天然ガス会社をスポンサーにつける国内有数の強豪チーム、リクイガス。今年は母国のジロ・デ・イタリアにも勝るとも劣らない強力な布陣をツールに送り込む。
過去に2度ツール総合表彰台に上っているイヴァン・バッソ(イタリア)は欠場。ジロ・デ・イタリアを総合5位で終えたバッソはツール・ド・スイスを最後にしばらく休暇に入り、9月のブエルタ・ア・エスパーニャに向けて再び動き始める。
他にもジロで献身的な山岳アシストとして活躍し、前哨戦ドーフィネ・リベレのモンヴァントゥーを制したシルヴェスタ・シュミット(ポーランド)が欠場。シュミットは、ブエルタで再びバッソをアシストすることになる。
バッソを欠くチームを率いるのは、ロマン・クロイツィゲル(チェコ)とヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)の若手コンビだ。
昨年ツール・ド・スイスで総合優勝を果たしたクロイツィゲルは、初出場のツールで総合13位。2004年のジュニア世界TTチャンピオンで、山岳力の強化により若手オールラウンダーとして昨年ブレイクした。今年はツール・ド・ロマンディで初総合優勝を果たすと、連覇のかかったスイスで総合3位。マイヨブランの有力候補だが、同時に総合成績上位も充分に狙える資質の持ち主。常々「ツールがシーズン最大の目標」と語っていた。
もう一人のエースは、イタリアの期待を背負うニーバリ。昨年はジロ完走後にツールに挑み、マイヨブランを4日間着たがアルプスで失速。最終的に総合20位、新人賞でクロイツィゲルに次いで3位だった。今年は完全にツールに照準を合わせている。クロイツィゲルと力を合わせ、総合トップ10入りを目指す。
5月のジロで念願の総合表彰台を獲得したフランコ・ペッリツォッティ(イタリア)の出場も決定。当初ツールはスケジュールに入っていなかっただけに、そのコンディションは未知数だが、経験豊かなベテランオールラウンダーとして、若手2人を影で支える。「モンヴァントゥーを制したい」。チームサイトの中でペッリツォッティはそう語っている。場合によってはエースとして総合上位を狙うだろう。
チームサイトの中でロベルト・アマディオ監督は「ツールでの目標は、パリで総合トップ10に選手を送り込むこと。そしてもう一つ、ステージ優勝を狙っていく」と語っている。ステージ優勝狙いの急先鋒は、昨年ジロでステージ3勝&マリアチクラミーノ(ポイント賞ジャージ)獲得のダニエーレ・ベンナーティ(イタリア)だ。
ベンナーティはグランツール全てでステージ優勝経験があり、ツールでは2007年にステージ2勝。しかし昨年は故障の影響でツールを欠場した。今シーズンはジロ・ディ・サルデーニャで総合優勝を飾ったが、その後は波に乗れずに低迷を続け、ジロは無念の欠場。ベンナーティはチームサイトの中で「ジロ出場を逃したので、ツールに向けてモチヴェーションは高い。トップコンディションだとは言えないが、ツール・ド・スイスで好感触を掴んだ。ツールは1週目で調子を上げて、パリまで走り抜きたい」と語っている。スプリンターとしては山岳力に長けているため、マイヨヴェール候補にも挙げられる。
リクイガスメンバー
ロマン・クロイツィゲル(チェコ)
ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)
フランコ・ペッリツォッティ(イタリア)
ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア)
ファビオ・サバティーニ(イタリア)
アレクサンダー・クチンスキー(ベラルーシ)
アレッサンドロ・ヴァノッティ(イタリア)
フレデリック・ヴィレムス(ベルギー)
ブリアン・ヴァントボルグ(デンマーク)
チーム紹介の一覧はこちら
イタリア最大手の液化天然ガス会社をスポンサーにつける国内有数の強豪チーム、リクイガス。今年は母国のジロ・デ・イタリアにも勝るとも劣らない強力な布陣をツールに送り込む。
過去に2度ツール総合表彰台に上っているイヴァン・バッソ(イタリア)は欠場。ジロ・デ・イタリアを総合5位で終えたバッソはツール・ド・スイスを最後にしばらく休暇に入り、9月のブエルタ・ア・エスパーニャに向けて再び動き始める。
他にもジロで献身的な山岳アシストとして活躍し、前哨戦ドーフィネ・リベレのモンヴァントゥーを制したシルヴェスタ・シュミット(ポーランド)が欠場。シュミットは、ブエルタで再びバッソをアシストすることになる。
バッソを欠くチームを率いるのは、ロマン・クロイツィゲル(チェコ)とヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)の若手コンビだ。
昨年ツール・ド・スイスで総合優勝を果たしたクロイツィゲルは、初出場のツールで総合13位。2004年のジュニア世界TTチャンピオンで、山岳力の強化により若手オールラウンダーとして昨年ブレイクした。今年はツール・ド・ロマンディで初総合優勝を果たすと、連覇のかかったスイスで総合3位。マイヨブランの有力候補だが、同時に総合成績上位も充分に狙える資質の持ち主。常々「ツールがシーズン最大の目標」と語っていた。
もう一人のエースは、イタリアの期待を背負うニーバリ。昨年はジロ完走後にツールに挑み、マイヨブランを4日間着たがアルプスで失速。最終的に総合20位、新人賞でクロイツィゲルに次いで3位だった。今年は完全にツールに照準を合わせている。クロイツィゲルと力を合わせ、総合トップ10入りを目指す。
5月のジロで念願の総合表彰台を獲得したフランコ・ペッリツォッティ(イタリア)の出場も決定。当初ツールはスケジュールに入っていなかっただけに、そのコンディションは未知数だが、経験豊かなベテランオールラウンダーとして、若手2人を影で支える。「モンヴァントゥーを制したい」。チームサイトの中でペッリツォッティはそう語っている。場合によってはエースとして総合上位を狙うだろう。
チームサイトの中でロベルト・アマディオ監督は「ツールでの目標は、パリで総合トップ10に選手を送り込むこと。そしてもう一つ、ステージ優勝を狙っていく」と語っている。ステージ優勝狙いの急先鋒は、昨年ジロでステージ3勝&マリアチクラミーノ(ポイント賞ジャージ)獲得のダニエーレ・ベンナーティ(イタリア)だ。
ベンナーティはグランツール全てでステージ優勝経験があり、ツールでは2007年にステージ2勝。しかし昨年は故障の影響でツールを欠場した。今シーズンはジロ・ディ・サルデーニャで総合優勝を飾ったが、その後は波に乗れずに低迷を続け、ジロは無念の欠場。ベンナーティはチームサイトの中で「ジロ出場を逃したので、ツールに向けてモチヴェーションは高い。トップコンディションだとは言えないが、ツール・ド・スイスで好感触を掴んだ。ツールは1週目で調子を上げて、パリまで走り抜きたい」と語っている。スプリンターとしては山岳力に長けているため、マイヨヴェール候補にも挙げられる。
リクイガスメンバー
ロマン・クロイツィゲル(チェコ)
ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)
フランコ・ペッリツォッティ(イタリア)
ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア)
ファビオ・サバティーニ(イタリア)
アレクサンダー・クチンスキー(ベラルーシ)
アレッサンドロ・ヴァノッティ(イタリア)
フレデリック・ヴィレムス(ベルギー)
ブリアン・ヴァントボルグ(デンマーク)
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