2011/07/08(金) - 15:37
2011年7月2日、第98回ツール・ド・フランスが開幕。全21ステージ、全長3430kmの長く熱い戦いの火ぶたが切って落とされた。ツールの舞台にアルプスが登場して100年の節目に当たる今年は、終盤の勝負どころにアルプスが登場。第2ステージでは2年ぶりにチームTTが復活するなど、昨年以上に世界最高峰のステージレースらしい華やかな雰囲気となりそうだ。
まずはシマノ製品を使用し、今年の大会で活躍が期待される有力選手たちを写真入りで紹介しよう。
個人総合争いは、今年のジロ・デ・イタリアを制し、このツールで自身4度目のマイヨジョーヌと同一年でのダブルツールを狙う昨年の覇者、アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)が最有力。シマノの機材を使う選手では、昨年コンタドールとの激闘の末わずか38秒差で2位となり、今年も優勝候補の有力候補に挙げられるアンディ・シュレク(ルクセンブルク、レオパード・トレック)の活躍が期待される。同チームに所属する兄フランク・シュレクのアシストを受け、今年こそ悲願の個人総合優勝なるか。
2強にばかり注目が集まるが、シマノのサポートを受けるその他の選手も虎視眈々と個人総合のタイトルを狙っている。2009年大会で総合4位に入り、総合優勝候補に名を連ねるようになったブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)、TT能力と山岳力をバランスよく兼ね備えるオランダ期待のオールラウンダー、ロバート・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク)らにも注目だ。
一方、ポイント賞のマイヨヴェール争いは、今年もマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTCハイロード)を中心に繰り広げられるだろう。2009年ステージ6勝、昨年も5勝と破竹の快進撃を続ける彼の強烈なスプリントを、今年もPROのハンドルバーやステムが支える。第5ステージで今大会初勝利を飾った彼のバイクフォトは、次回レポートでお届けする予定だ。
山岳賞のマイヨアポワ争いでは、サンディ・カザール(フランス、FDJ)やエゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル)ら、将来のマイヨジョーヌ候補を占う新人賞のマイヨブラン争いでは、ロバート・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク)やティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、HTC・ハイロード)らシマノの機材のサポートを受けて走る選手の活躍が期待される。
また、今年2年ぶりに復活した第2ステージのチームTTでは、PROのディスクホイールやバトンホイール、TTハンドル、シマノの電動変速システムDURA-ACE Di2搭載車が続々登場。特にエアロフォームで走りながらでも容易に素早く確実に変速できるTTハンドルとDi2の組み合わせは、TTステージにおける優位性が高く、第20ステージの個人TTでもシマノから機材供給を受けるチームや選手の健闘が光ることだろう。
まさに群雄割拠のツール・ド・フランス2011。世界最高峰のステージレースを戦う機材として、シマノの製品は多くのチームや選手から絶対的な信頼を集めている。それは、前人未踏の大会7連覇を達成したランス・アームストロング(アメリカ)をはじめ、ツール・ド・フランスを彩る数々の名選手の活躍を支えてきたからである。
ここで、選手たちの活躍を支えるシマノ製品の数々を、レース会場から届いたばかりの最新写真を中心に紹介していこう。
例えば、ここ2年間でツールのステージ優勝11回を数える最強スプリンター、マーク・カヴェンディッシュが所属するHTC・ハイロード、個人総合争いの有力候補のひとり、ロバート・ヘーシンクの活躍が期待されるラボバンク、山岳賞争いが期待されるサンディ・カザールを擁するFDJなどがハンドルやステムなどのパーツを使用。TTステージでは、FDJがPROのディスクホイールを使用している。
PROの最大の特徴は、世界最高峰の舞台で戦う選手からホビーライダーまで対応する豊富な製品ラインナップと、さまざまな体型のライダーにフィットする細やかなサイズ展開を行っていることだろう。ハンドルとステムだけを見ても非常に幅広いラインナップを展開しており、ツール出場選手の多くが使用するバイブシリーズ、TTステージで選手御用達のミサイルシリーズに加え、比較的求めやすい価格を実現したPLT、XLT、LTシリーズまで、用途や予算に応じてさまざまな選択肢がある。さらにそれぞれの製品についてハンドル幅や形状、ステムの突き出し量といったさまざまなサイズのバリエーションを用意しており、あらゆるライダーが自分のライディングスタイルや体格にあった製品を選べるようになっている。
競技レベルや予算、性別や体格といった十人十色のニーズを満足させ、最適な製品が提供できること。これがPROというブランドの最大の強みだ。
今回、シマノのコンポーネントとともにツール・ド・フランスを戦うのは、レオパード・トレック、ラボバンク、HTC・ハイロード、FDJ、エウスカルテル、チームスカイ、の6チーム。このほとんどのチームがシマノやPROブランドの製品を使うことからも、シマノ製品の信頼性の高さがうかがわれる。
シマノの電動変速システムDi2は、ボタンを押すように軽いタッチで確実に変速できるため、過酷なレースシーンに投入するアドバンテージは大きい。とりわけTTステージでは、エアロポジションで走りながらでも確実に変速できるため、そのメリットはさらに大きく、Di2の優位性は確実にタイムに反映されるだろう。山岳ステージでもオプションのサテライトスイッチをハンドルバーのアップバー部分に仕込み、上りでアップバーを握ったまま変速できるように工夫する選手も。確実に電動変速はスタンダードになりつつある。今秋にはアルテグラにもDi2が登場予定。ホビーレーサーにも電動変速システムが身近なものになりそうだ。
シマノのホイールは、重い素材を削っていくことで軽量化を図るのではなく、軽い素材を選択し、必要なところに必要なだけ補強していく独自の手法で開発されている。より軽量でありながら優れた耐久性を兼ね備えることに成功している。
地形やレースの形態、ライディングスタイル、選手の好みによって、さまざまな選択肢が用意されているシマノのホイール。信頼性の高いコンポーネントやPROのパーツとの相乗効果で、今年もツールの表彰台を賑わせてくれるに違いない。
次回は、ツール出場選手の実戦での活躍の様子を追いながら、使用機材をクローズアップしてお届けする。プロトタイプや未発表の機材もピックアップする予定だ。ツールは、プロトタイプや発売間近の製品がたびたび選手たちによって試される実践テストの場となっている。それは、ツールが世界最高峰のロードレースであり、新しい機材を試して製品開発にフィードバックする最高のテストの場でもあるからだ。
2011/07/19 - FILE.2を公開!右下「NEXT」のアイコン&リンクをクリック!
まずはシマノ製品を使用し、今年の大会で活躍が期待される有力選手たちを写真入りで紹介しよう。
個人総合争いは、今年のジロ・デ・イタリアを制し、このツールで自身4度目のマイヨジョーヌと同一年でのダブルツールを狙う昨年の覇者、アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)が最有力。シマノの機材を使う選手では、昨年コンタドールとの激闘の末わずか38秒差で2位となり、今年も優勝候補の有力候補に挙げられるアンディ・シュレク(ルクセンブルク、レオパード・トレック)の活躍が期待される。同チームに所属する兄フランク・シュレクのアシストを受け、今年こそ悲願の個人総合優勝なるか。
2強にばかり注目が集まるが、シマノのサポートを受けるその他の選手も虎視眈々と個人総合のタイトルを狙っている。2009年大会で総合4位に入り、総合優勝候補に名を連ねるようになったブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)、TT能力と山岳力をバランスよく兼ね備えるオランダ期待のオールラウンダー、ロバート・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク)らにも注目だ。
一方、ポイント賞のマイヨヴェール争いは、今年もマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTCハイロード)を中心に繰り広げられるだろう。2009年ステージ6勝、昨年も5勝と破竹の快進撃を続ける彼の強烈なスプリントを、今年もPROのハンドルバーやステムが支える。第5ステージで今大会初勝利を飾った彼のバイクフォトは、次回レポートでお届けする予定だ。
山岳賞のマイヨアポワ争いでは、サンディ・カザール(フランス、FDJ)やエゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル)ら、将来のマイヨジョーヌ候補を占う新人賞のマイヨブラン争いでは、ロバート・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク)やティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、HTC・ハイロード)らシマノの機材のサポートを受けて走る選手の活躍が期待される。
また、今年2年ぶりに復活した第2ステージのチームTTでは、PROのディスクホイールやバトンホイール、TTハンドル、シマノの電動変速システムDURA-ACE Di2搭載車が続々登場。特にエアロフォームで走りながらでも容易に素早く確実に変速できるTTハンドルとDi2の組み合わせは、TTステージにおける優位性が高く、第20ステージの個人TTでもシマノから機材供給を受けるチームや選手の健闘が光ることだろう。
まさに群雄割拠のツール・ド・フランス2011。世界最高峰のステージレースを戦う機材として、シマノの製品は多くのチームや選手から絶対的な信頼を集めている。それは、前人未踏の大会7連覇を達成したランス・アームストロング(アメリカ)をはじめ、ツール・ド・フランスを彩る数々の名選手の活躍を支えてきたからである。
ここで、選手たちの活躍を支えるシマノ製品の数々を、レース会場から届いたばかりの最新写真を中心に紹介していこう。
PRO
ツール・ド・フランスをはじめとする3大ツールでステージ優勝を量産し、高品質なパーツブランドとして評価が高いPRO。今大会でも多くのチームに採用されている。例えば、ここ2年間でツールのステージ優勝11回を数える最強スプリンター、マーク・カヴェンディッシュが所属するHTC・ハイロード、個人総合争いの有力候補のひとり、ロバート・ヘーシンクの活躍が期待されるラボバンク、山岳賞争いが期待されるサンディ・カザールを擁するFDJなどがハンドルやステムなどのパーツを使用。TTステージでは、FDJがPROのディスクホイールを使用している。
PROの最大の特徴は、世界最高峰の舞台で戦う選手からホビーライダーまで対応する豊富な製品ラインナップと、さまざまな体型のライダーにフィットする細やかなサイズ展開を行っていることだろう。ハンドルとステムだけを見ても非常に幅広いラインナップを展開しており、ツール出場選手の多くが使用するバイブシリーズ、TTステージで選手御用達のミサイルシリーズに加え、比較的求めやすい価格を実現したPLT、XLT、LTシリーズまで、用途や予算に応じてさまざまな選択肢がある。さらにそれぞれの製品についてハンドル幅や形状、ステムの突き出し量といったさまざまなサイズのバリエーションを用意しており、あらゆるライダーが自分のライディングスタイルや体格にあった製品を選べるようになっている。
競技レベルや予算、性別や体格といった十人十色のニーズを満足させ、最適な製品が提供できること。これがPROというブランドの最大の強みだ。
シマノ コンポーネント&ホイール
1921年の創業以来、90年にわたって妥協なき高性能の追求を続けてきたシマノ製品。このツール・ド・フランスというレースの現場も、これまで、コンポーネントやホイールなど、数々の新製品の実践テストの舞台となり、活躍の場となった。最近ではDURA-ACE Di2の登場により、自転車の変速システムに革命とも言える変化をもたらしたことは記憶に新しい。今回、シマノのコンポーネントとともにツール・ド・フランスを戦うのは、レオパード・トレック、ラボバンク、HTC・ハイロード、FDJ、エウスカルテル、チームスカイ、の6チーム。このほとんどのチームがシマノやPROブランドの製品を使うことからも、シマノ製品の信頼性の高さがうかがわれる。
電動変速システム Di2
シマノの電動変速システムDi2は、ボタンを押すように軽いタッチで確実に変速できるため、過酷なレースシーンに投入するアドバンテージは大きい。とりわけTTステージでは、エアロポジションで走りながらでも確実に変速できるため、そのメリットはさらに大きく、Di2の優位性は確実にタイムに反映されるだろう。山岳ステージでもオプションのサテライトスイッチをハンドルバーのアップバー部分に仕込み、上りでアップバーを握ったまま変速できるように工夫する選手も。確実に電動変速はスタンダードになりつつある。今秋にはアルテグラにもDi2が登場予定。ホビーレーサーにも電動変速システムが身近なものになりそうだ。
DURA-ACE 7900ホイール
DURA-ACEホイールでは、主に山岳ステージで使用される24mm、優れたエアロ効果が期待できる50mmのリムハイトに加え、両者の良さをバランスよく融合した35mmリムハイトのカーボンホイールが登場。これにTTステージではPROのディスクホイールやバトンホイールも選択肢に加わる。シマノのホイールは、重い素材を削っていくことで軽量化を図るのではなく、軽い素材を選択し、必要なところに必要なだけ補強していく独自の手法で開発されている。より軽量でありながら優れた耐久性を兼ね備えることに成功している。
地形やレースの形態、ライディングスタイル、選手の好みによって、さまざまな選択肢が用意されているシマノのホイール。信頼性の高いコンポーネントやPROのパーツとの相乗効果で、今年もツールの表彰台を賑わせてくれるに違いない。
次回は、ツール出場選手の実戦での活躍の様子を追いながら、使用機材をクローズアップしてお届けする。プロトタイプや未発表の機材もピックアップする予定だ。ツールは、プロトタイプや発売間近の製品がたびたび選手たちによって試される実践テストの場となっている。それは、ツールが世界最高峰のロードレースであり、新しい機材を試して製品開発にフィードバックする最高のテストの場でもあるからだ。
2011/07/19 - FILE.2を公開!右下「NEXT」のアイコン&リンクをクリック!
提供:シマノ 企画/制作:シクロワイアード