2022/06/13(月) - 12:00
コロナ禍により、相次ぐ中止に見舞われたロングライドイベント。しかし今シーズンから大きなイベントも再開しつつあり、久しぶりにロングライドを走ろうという人、はたまた初めて100㎞を越えるようなライドへ挑戦しようという人も多いのではないだろうか。
今回の特集記事では、日本屈指の山岳ロングライドである「グランフォンド軽井沢」へ初めて挑戦することを想定したバイクセッティングやメンテナンス、携行品の選定といったロングライド攻略法をご紹介。ナビゲーターとなるのは、グランフォンド軽井沢のサポートライダーが所属する前橋のプロショップ「サイクルハウスWISH」の下田店長だ。
ロングライドに挑戦したい!と考えているサイクリストにとって、まず悩ましいのは自転車選びだろう。とくに昨今はロードバイクだけでなく、オールロードやグラベルバイクといった新たなジャンルのバイクも登場している。
一体どのようにバイクを選べばよいのだろうか。ロードもグラベルもマルチに楽しむ下田店長がそれぞれのメリットとデメリット、おすすめのカスタムについて解説してくれた。
CW:ロードバイクとグラベルバイク、両方を知り尽くされた下田店長ですが、ロングライドにはどちらの車種が向いていますか?
下田:舗装路メインのロングライドイベントを完走するのが目標であれば、ロードバイクでもグラベルバイクでも走り切れない、ということは無いでしょう。とはいえ、もちろん両者には大きな違いがあります。
私は3Tのロードバイク"STRADA"とグラベルバイク"EXPLORO"を所有していますが、コースや走り方によって使い分けていますね。ざっくりと言ってしまえば、「速く」走りたいのであればSTRADA、「楽しく」走りたいのであればEXPLORO、という選び方ですね。
シルエットを見ると似通っている両者ですが、実際に乗るとなると全くの別物です。大きな違いはもちろんタイヤ幅で、STRADAが最大で30mm程度なのに対し、EXPLOROは50㎜以上のタイヤを履かせることが出来ます。
CW:タイヤ幅が変わるとどのような違いがあるのでしょうか?
下田:大まかにいえばタイヤは細い方が走りが軽い一方で乗り心地が悪くなり、太くなるにつれ快適かつ安心して乗れるようになる一方で、加速は苦手になりますね。レースのように速度の上げ下げがあるのであれば、細いタイヤのメリットが勝りますが、ロングライドのように一定ペースで走るのであれば太めのタイヤを履く方が結果的に楽ということも多いでしょう。
特にグランフォンド軽井沢のような雪国のコースは、除雪作業やチェーンを巻いた車によって舗装が痛んでいることも多く、ひび割れや大きな穴が開いていることも多いですから、太いタイヤのほうがリム打ちパンクなどのリスクも抑えられます。
ジオメトリーについても同様の特徴がありますね。ハンドルが低く遠いロードバイクと、高くて近いグラベルバイク。ロードバイクは空気抵抗を減らしてより効率的に進めますが体への負担も大きくトレーニングが必要です。一方で、グラベルバイクは楽に走れますが、スピードは出しづらいですね。どちらも一長一短ですが、ロングライド初心者が選ぶのであれば、グラベルバイクのほうが結果的には安心かつ安全に走り切れるのではないでしょうか。
CW:グラベルバイクというと未舗装路向けの車種というイメージがありますが、舗装路向けにカスタムしたほうが良いポイントなどはありますか?
下田:基本的にはグラベルライド仕様のままで問題ないでしょう。タイヤについては、センターのノブが低めで繋がっているようなモデルであれば転がり抵抗は小さめです。そもそも舗装路と未舗装路、どちらも快適に走れるように開発されたのがグラベルバイクでありグラベルタイヤですから、MTBのように舗装路が不得手という訳ではないですよ。
ギア比についても基本的にはグラベルを走れるような軽めのギア比のほうが舗装路の登りでも回しやすいですね。特にグランフォンド軽井沢は斜度が大きな激坂が登場しますので、1:1くらいのギア比を実現できるグラベルバイクはピッタリです。逆に、ロードバイクでもそれぐらいのギア比を実現できるように、グラベル系のコンポーネントを使うというのもアリでしょう!
CW:グラベルバイクでは700Cと650Bと2つのホイール径がありますが、選ぶ際の基準はありますか?
下田:個人的には650Bで太めのタイヤを履いた方がグラベルバイクらしい楽しさがあって、好きですね。もう少し客観的に説明すると、700Cホイールのグラベルバイクは、ちょうどロードバイクと650Bのグラベルバイクの中間のような性格だと言えるでしょう。マルチに使えるバーサタイル性が700Cグラベルバイクのメリットです。ただ、ロードとグラベル、両方持っていると段々出番が少なくなってきます(笑)。
CW:事前整備を行う際に気を付けるポイントはなんでしょう?
下田:一番重要なのは、ブレーキ周りの整備ですね。止まれないというのは命に関わりますから、ここはおろそかに出来ません。ブレーキパッドの残量やケーブル類のチェックはマストです。
また、各部の増し締めもしておいた方が良いでしょう。特に緩むと危険なハンドル周りは入念にチェックしたいですね。トルク管理が重要ですから、トルクレンチなどをお持ちでないのであればやはりプロショップに預けてもらうのがベストではあります。
CW:確かにそういったポイントはプロの手にお任せしたいですね。ユーザーとして手軽にできる作業などはどういったものがあるでしょう?
下田:まずは洗車でしょうか。自転車を綺麗にしておくのは基本ですね。汚れを落とすことで、異常も発見しやすくなりますしなにより気持ち良いですから。水が使えるのであればウェルドタイトのバイククリーナーは洗浄力も高くオススメです。マンションなどにお住まいで水が使えないのであれば、クリーナー成分を含んだ「拭くだけシート」も使いやすいですね。
自転車を綺麗にした後は、チェーンに注油しておきましょう。同じくウェルドタイトのジェットブラストディグリーザーで汚れを落とした後に、チェーンルブを差していきます。
CW:様々なタイプのオイルがありますが、どういったものがオススメですか?
下田:大まかにドライ、ウェット、ワックスといったタイプがありますが、天候の変化なども考慮に入れるとあまり粘性が低すぎるタイプのものは避けたほうが良いでしょう。ウェルドタイトであれば、セラミックルブが全天候に対応しつつ漕ぎも軽く、オススメですね。スポイトのように点す液体タイプとスプレータイプがありますが、ブレーキローターやリムなどに付着しづらい液体タイプのほうがチェーンにはオススメです。
CW:ほかに事前に整備しておいた方が良いことはありますか?
下田:チューブレスタイヤを使用している方であれば、シーラントを補充した方が良いですね。大体3か月程度で乾いてきてしまうので、期間があいているのであれば注入してあげると良いでしょう。
今回の特集記事では、日本屈指の山岳ロングライドである「グランフォンド軽井沢」へ初めて挑戦することを想定したバイクセッティングやメンテナンス、携行品の選定といったロングライド攻略法をご紹介。ナビゲーターとなるのは、グランフォンド軽井沢のサポートライダーが所属する前橋のプロショップ「サイクルハウスWISH」の下田店長だ。
ナビゲータープロフィール
下田晋一郎(サイクルハウスWISH)
高校生のころテレビで流れていたツール・ド・フランスの中継をきっかけに自転車の世界へ足を踏み入れる。以後、大学時代には免許取得予定の資金をロードレーサーへと注ぎ込み、卒業後は自転車メーカーへと就職。
2006年に独立し、サイクルハウスWISHを開業。現在は前橋南店と高崎足門店の2店舗を展開する。昨今流行のグラベルバイクも早い段階から乗り始め、様々な遊び方やルートを知りつくす自転車遊びの達人だ。
競技だけではない、幅広く奥深い自転車の楽しみ方をより多くの人に伝えるべく、日々奮闘中。自身も毎日片道30kmのグラベルバイク通勤を楽しみつつ、様々なパーツをテスト。遊びの幅を広げてはショップを訪れたお客さんへと広めていく、自転車アソビの伝道者だ。
サイクルハウスWISH:https://www.ch-wish.com/
Instagram:https://www.instagram.com/shin_1ro/
高校生のころテレビで流れていたツール・ド・フランスの中継をきっかけに自転車の世界へ足を踏み入れる。以後、大学時代には免許取得予定の資金をロードレーサーへと注ぎ込み、卒業後は自転車メーカーへと就職。
2006年に独立し、サイクルハウスWISHを開業。現在は前橋南店と高崎足門店の2店舗を展開する。昨今流行のグラベルバイクも早い段階から乗り始め、様々な遊び方やルートを知りつくす自転車遊びの達人だ。
競技だけではない、幅広く奥深い自転車の楽しみ方をより多くの人に伝えるべく、日々奮闘中。自身も毎日片道30kmのグラベルバイク通勤を楽しみつつ、様々なパーツをテスト。遊びの幅を広げてはショップを訪れたお客さんへと広めていく、自転車アソビの伝道者だ。
サイクルハウスWISH:https://www.ch-wish.com/
Instagram:https://www.instagram.com/shin_1ro/
ロングライド向けの自転車選びとカスタマイズ
ロングライドに挑戦したい!と考えているサイクリストにとって、まず悩ましいのは自転車選びだろう。とくに昨今はロードバイクだけでなく、オールロードやグラベルバイクといった新たなジャンルのバイクも登場している。
一体どのようにバイクを選べばよいのだろうか。ロードもグラベルもマルチに楽しむ下田店長がそれぞれのメリットとデメリット、おすすめのカスタムについて解説してくれた。
少ない力で速く走るロードバイク 安全に楽しく走るグラベルバイク
CW:ロードバイクとグラベルバイク、両方を知り尽くされた下田店長ですが、ロングライドにはどちらの車種が向いていますか?
下田:舗装路メインのロングライドイベントを完走するのが目標であれば、ロードバイクでもグラベルバイクでも走り切れない、ということは無いでしょう。とはいえ、もちろん両者には大きな違いがあります。
私は3Tのロードバイク"STRADA"とグラベルバイク"EXPLORO"を所有していますが、コースや走り方によって使い分けていますね。ざっくりと言ってしまえば、「速く」走りたいのであればSTRADA、「楽しく」走りたいのであればEXPLORO、という選び方ですね。
シルエットを見ると似通っている両者ですが、実際に乗るとなると全くの別物です。大きな違いはもちろんタイヤ幅で、STRADAが最大で30mm程度なのに対し、EXPLOROは50㎜以上のタイヤを履かせることが出来ます。
CW:タイヤ幅が変わるとどのような違いがあるのでしょうか?
下田:大まかにいえばタイヤは細い方が走りが軽い一方で乗り心地が悪くなり、太くなるにつれ快適かつ安心して乗れるようになる一方で、加速は苦手になりますね。レースのように速度の上げ下げがあるのであれば、細いタイヤのメリットが勝りますが、ロングライドのように一定ペースで走るのであれば太めのタイヤを履く方が結果的に楽ということも多いでしょう。
特にグランフォンド軽井沢のような雪国のコースは、除雪作業やチェーンを巻いた車によって舗装が痛んでいることも多く、ひび割れや大きな穴が開いていることも多いですから、太いタイヤのほうがリム打ちパンクなどのリスクも抑えられます。
ジオメトリーについても同様の特徴がありますね。ハンドルが低く遠いロードバイクと、高くて近いグラベルバイク。ロードバイクは空気抵抗を減らしてより効率的に進めますが体への負担も大きくトレーニングが必要です。一方で、グラベルバイクは楽に走れますが、スピードは出しづらいですね。どちらも一長一短ですが、ロングライド初心者が選ぶのであれば、グラベルバイクのほうが結果的には安心かつ安全に走り切れるのではないでしょうか。
CW:グラベルバイクというと未舗装路向けの車種というイメージがありますが、舗装路向けにカスタムしたほうが良いポイントなどはありますか?
下田:基本的にはグラベルライド仕様のままで問題ないでしょう。タイヤについては、センターのノブが低めで繋がっているようなモデルであれば転がり抵抗は小さめです。そもそも舗装路と未舗装路、どちらも快適に走れるように開発されたのがグラベルバイクでありグラベルタイヤですから、MTBのように舗装路が不得手という訳ではないですよ。
ギア比についても基本的にはグラベルを走れるような軽めのギア比のほうが舗装路の登りでも回しやすいですね。特にグランフォンド軽井沢は斜度が大きな激坂が登場しますので、1:1くらいのギア比を実現できるグラベルバイクはピッタリです。逆に、ロードバイクでもそれぐらいのギア比を実現できるように、グラベル系のコンポーネントを使うというのもアリでしょう!
CW:グラベルバイクでは700Cと650Bと2つのホイール径がありますが、選ぶ際の基準はありますか?
下田:個人的には650Bで太めのタイヤを履いた方がグラベルバイクらしい楽しさがあって、好きですね。もう少し客観的に説明すると、700Cホイールのグラベルバイクは、ちょうどロードバイクと650Bのグラベルバイクの中間のような性格だと言えるでしょう。マルチに使えるバーサタイル性が700Cグラベルバイクのメリットです。ただ、ロードとグラベル、両方持っていると段々出番が少なくなってきます(笑)。
3T STRADA TEAM
フレーム | UDカーボン | |
タイヤクリアランス | 最大30㎜ | |
サイズ | XS、S、M | フレームセット価格 | 374,000円(税込) |
3T EXPLORO RACE MAX
フレーム | 3T EXPLORO RACEMAX | |
タイヤクリアランス | 最大61㎜ | |
サイズ | XXS、51、54、56 | フレームセット価格 | 462,000円(税込) |
ライド前に愛車の整備を トラブルを回避するメンテナンス
ロングライドに挑む前に欠かせないのが愛車のメンテナンスだ。整備不良車に乗るのは安全面でも非常に危険であるし、ライド中にトラブルに見舞われてしまうと、余計な時間を消費してしまい焦りに繋がる。理想はプロショップで事前に整備してもらうことだが、ユーザーでも実施できるメンテナンスについて、教えてもらった。CW:事前整備を行う際に気を付けるポイントはなんでしょう?
下田:一番重要なのは、ブレーキ周りの整備ですね。止まれないというのは命に関わりますから、ここはおろそかに出来ません。ブレーキパッドの残量やケーブル類のチェックはマストです。
また、各部の増し締めもしておいた方が良いでしょう。特に緩むと危険なハンドル周りは入念にチェックしたいですね。トルク管理が重要ですから、トルクレンチなどをお持ちでないのであればやはりプロショップに預けてもらうのがベストではあります。
CW:確かにそういったポイントはプロの手にお任せしたいですね。ユーザーとして手軽にできる作業などはどういったものがあるでしょう?
下田:まずは洗車でしょうか。自転車を綺麗にしておくのは基本ですね。汚れを落とすことで、異常も発見しやすくなりますしなにより気持ち良いですから。水が使えるのであればウェルドタイトのバイククリーナーは洗浄力も高くオススメです。マンションなどにお住まいで水が使えないのであれば、クリーナー成分を含んだ「拭くだけシート」も使いやすいですね。
自転車を綺麗にした後は、チェーンに注油しておきましょう。同じくウェルドタイトのジェットブラストディグリーザーで汚れを落とした後に、チェーンルブを差していきます。
CW:様々なタイプのオイルがありますが、どういったものがオススメですか?
下田:大まかにドライ、ウェット、ワックスといったタイプがありますが、天候の変化なども考慮に入れるとあまり粘性が低すぎるタイプのものは避けたほうが良いでしょう。ウェルドタイトであれば、セラミックルブが全天候に対応しつつ漕ぎも軽く、オススメですね。スポイトのように点す液体タイプとスプレータイプがありますが、ブレーキローターやリムなどに付着しづらい液体タイプのほうがチェーンにはオススメです。
CW:ほかに事前に整備しておいた方が良いことはありますか?
下田:チューブレスタイヤを使用している方であれば、シーラントを補充した方が良いですね。大体3か月程度で乾いてきてしまうので、期間があいているのであれば注入してあげると良いでしょう。
ウェルドタイト ケミカルシリーズ
容量 | 価格(税込) | |
---|---|---|
バイククリーナー | 1,000ml | 2,200円 |
ジェットブラストディグリーザー | 500ml | 1,980円 |
セラミックスプレー | 150ml | 1,485円 |
セラミックルブ | 100ml | 1,870円 |
チューブレスタイヤシーラント | 240ml | 2,200円 |
→ウェルドタイトオフィシャルページ
事前にしっかりと整備していても、起こるときには起こるのがメカトラブル。しかし、トラブルにしっかり対処できれば再び走り出すことももちろん可能。どういったグッズを準備しておく必要があるのだろうか?
CW:100kmを越えるようなライドでマストなアイテムといえばなんでしょうか?
下田:まずはパンク対策として、自分のタイヤに対応しているチューブ、そして携帯ポンプでしょう。それから工具類ですね。精度がしっかりしていて、自分が使える機能が揃った工具をチョイスするとよいでしょう。バーズマンの工具類はしっかりとした造りで、作業時の安心感がありますね。
とくに普段使ったことのないような機能は、走行前に一度練習しておいた方が良いですね。例えばよく言われるのはチェーン切りなどですね。実際にやったことのない作業を出先で行うのは難しいですから。
CW: チューブレスタイヤを使用している人もチューブを持って行った方が良いですか?
下田:そうですね。基本的にはシーラントでふさがることが多いですが、携帯しておくに越したことはないでしょう。また、プラグで塞ぐタイプのチューブレスパンク修理キットを用意しておくのも良いでしょう。バーズマンのチューブレスリペアキットは、CO2ボンベホルダーに装着できるので、持ち運びやすくて良いですね。
CW:ロングライドイベントでは補給食を持っていく必要はありますか?エイドが充実している印象ですが。
下田:エイドステーションの間隔や提供される物にもよりますが、最悪の事態を想定して補給食は携行しておいたほうが良いですね。自分であればエナジージェルを2~3本、仲間と走るのであれば、配る可能性も考えて5本くらいは持っていきますね。
また、雨が降る可能性や長い下りを想定して、レインウェアやウィンドブレーカーは常備しておきたいところです。
CW:こういった携行品は、どうやって持ち運ぶのが良いでしょうか?
下田:荷物が少なければバックポケットに収納するのも良いですし、昔ながらのツールケースやサドルバッグに収納という手もあります。最近はバイクパッキングの流行もあって、様々なストレージが増えてきていますから、他の選択もあります。
たとえば、補給食であれば手に取りやすいトップチューブバッグなどはオススメです。濡らしたくないウエアなどは防水性のスタッグバッグを使用するフロントバッグなどに入れるのも良いでしょう。またポンプなどの長いものを収納するのにはフレームバッグも適しています。私は、ドローンでの撮影も楽しんでいるのですが、フレームバッグに収納してライドに出かけていますよ。
ロングライドの必需品!完走に必要な携行品は?
事前にしっかりと整備していても、起こるときには起こるのがメカトラブル。しかし、トラブルにしっかり対処できれば再び走り出すことももちろん可能。どういったグッズを準備しておく必要があるのだろうか?
CW:100kmを越えるようなライドでマストなアイテムといえばなんでしょうか?
下田:まずはパンク対策として、自分のタイヤに対応しているチューブ、そして携帯ポンプでしょう。それから工具類ですね。精度がしっかりしていて、自分が使える機能が揃った工具をチョイスするとよいでしょう。バーズマンの工具類はしっかりとした造りで、作業時の安心感がありますね。
とくに普段使ったことのないような機能は、走行前に一度練習しておいた方が良いですね。例えばよく言われるのはチェーン切りなどですね。実際にやったことのない作業を出先で行うのは難しいですから。
CW: チューブレスタイヤを使用している人もチューブを持って行った方が良いですか?
下田:そうですね。基本的にはシーラントでふさがることが多いですが、携帯しておくに越したことはないでしょう。また、プラグで塞ぐタイプのチューブレスパンク修理キットを用意しておくのも良いでしょう。バーズマンのチューブレスリペアキットは、CO2ボンベホルダーに装着できるので、持ち運びやすくて良いですね。
CW:ロングライドイベントでは補給食を持っていく必要はありますか?エイドが充実している印象ですが。
下田:エイドステーションの間隔や提供される物にもよりますが、最悪の事態を想定して補給食は携行しておいたほうが良いですね。自分であればエナジージェルを2~3本、仲間と走るのであれば、配る可能性も考えて5本くらいは持っていきますね。
また、雨が降る可能性や長い下りを想定して、レインウェアやウィンドブレーカーは常備しておきたいところです。
CW:こういった携行品は、どうやって持ち運ぶのが良いでしょうか?
下田:荷物が少なければバックポケットに収納するのも良いですし、昔ながらのツールケースやサドルバッグに収納という手もあります。最近はバイクパッキングの流行もあって、様々なストレージが増えてきていますから、他の選択もあります。
たとえば、補給食であれば手に取りやすいトップチューブバッグなどはオススメです。濡らしたくないウエアなどは防水性のスタッグバッグを使用するフロントバッグなどに入れるのも良いでしょう。またポンプなどの長いものを収納するのにはフレームバッグも適しています。私は、ドローンでの撮影も楽しんでいるのですが、フレームバッグに収納してライドに出かけていますよ。
下田店長オススメ!携帯工具&パンク修理キット
重量 | 価格(税込) | |
---|---|---|
バーズマン SHEATH APOGEE(携帯ポンプ) | 120g | 5,280円 |
バーズマン Tubeless Repair Kit(チューブレス修理工具) | 44g | 2,530円 |
バーズマン FEEXMAN ALUMINUM 12(携帯工具) | 110g | 5,500円 |
バーズマン FEEXTUBE(パッチキット) | 21g | 1,100円 |
ウェルドタイト SOSトラベルキット | - | 2,200円 |
容量 | 価格(税込) | |
---|---|---|
Packman Travel Bottle Pack | 750mlボトル対応 | 2,090円 |
Packman Frame Pack Satellite | 2.5L | 5,280円 |
PACKMAN HANDLEBAR PACK | 8L | 9,900円 |
Packman Travel Top Tube Pack | 0.8L | 4,180円 |
提供:あさひ 制作:シクロワイアード編集部