2010/06/09(水) - 09:54
ルコックスポルティフが日本のサイクルロードレースシーンへの参入を決め、サポートを最初に始めたチームはエキップアサダだった。サイクルファンならご存知のとおり、ツール・ド・フランス出場への夢を掲げて活動しているチームだ。
ルコックも「フランスつながり」と、ツールへの夢を共有するべく、2008年から2年間、アフターウェアにおけるパートナーシップを結んだ。そして浅田顕エキップアサダ代表も、かつてプロ選手としてフランスで活躍した経験をもつ。
今回はルコックへの特別な想いがあるという浅田さんに、当時の思い出を語って頂いた。
浅田:私のルコックとの出会いは、80年代前半、テレビで初めて観たツール・ド・フランスが最初でしたね。当時活躍していたフランスの英雄、ベルナール・イノーが着用していたマイヨ・ジョーヌがルコック提供のものでした。ウール製の黄色いジャージの脇や肩に、三角の雄鶏マークがついていたのを今でも良く覚えていますよ。
イノーはルコック製のシューズを履いていたこともありましたし、所属していたルノー・ジタンチームのウェアにもルコックのマークが入っていました。だから私にとってマイヨジョーヌといえばルコック製のイメージが鮮烈に焼き付いています。
そして、高校一年生の時に優勝したチャレンジロードのチャンピオンジャージがルコック製だったんです。今思えば不思議な感じがしましたが、表彰台に登ったときは自分がイノーになった気がしました(笑)。
-ルコックに対してかなりのコンタクトがあったんですね(笑)。ルコックのウェアから受ける印象は、浅田さんにとってどんなものですか?
浅田:一般的にはフランスでは古くからサッカーやテニスのイメージが強いブランドですよね。でも私にとってはツール・ド・フランスを通じて初めて知ったブランドです。ヨーロッパの自転車界では、イノーが活躍したフランス最強時代を彷彿とさせる印象だけでなく、古き良き時代の伝統的ブランドイメージがあります。また、日本でもフランスでも、近年ではファッションセンスにおいて人気が高まり、新しいイメージとして頻繁にブランドマークを見かけるようになりましたね。私が言うまでもないのですが、着ることでロゴを見せたくなるブランドは珍しいのではないでしょうか。
浅田:一番の理由は我々がフランスを中心に活動しているというチームイメージとマッチしていることですね。個人的にブランドへの愛着もありました。また、ルコックの開発担当者が自転車レースに大きな関心と熱意を持って接して頂いたので、是非期待に応えたいと考えました。
愛用するアイテムはアフタージャージ等に絞られるのですが、移動時やスタッフのユニフォームとしては、機能重視でありながらも、いわゆる「ジャージ」という枠を超えた上品さがあって、非常にありがたいんです。フォーマルな場面以外は殆どルコックを愛用してます。しかも着るだけでフランス=ツール・ド・フランスというメッセージを発してくれますから、気分的にも前向きになれます。
-ルコックを着てフランスに行くと、面白い体験をされるとか。浅田さんが実際に経験したエピソードをお聞かせください。
浅田:ルコックのウェアを着てフランスのレース会場を歩くと、観客や関係者から、感嘆というか、「(日本人なのに)お前もか?」という意味合いをこめて「ルコックスポルティフ!」と声が発せられます(笑)。やはり、異国のチームがフランスの象徴のようなルコックのウェアを着て歩いているのを見ると、さすがのフランス人も目を留めますね。
大げさかもしれませんが、それはフランス人として、自国の伝統を受け入れらていることへの誇りのようにも見えます。
-なるほど。それは確かに外国人が漢字の書かれたTシャツを着たり、和服を着て歩いているような感覚なのかもしれませんね(笑)。
今後のルコックのサイクリングウェアへ期待することや応援したいことはありますか?
浅田:これからも、フランスの「スポルティフな匂い」のするアイテムを、日本のあらゆる自転車シーンに提供し続けて欲しいですね。我々もルコックを介してその空気を伝えるお手伝いができれば嬉しいと思います。
ルコックも「フランスつながり」と、ツールへの夢を共有するべく、2008年から2年間、アフターウェアにおけるパートナーシップを結んだ。そして浅田顕エキップアサダ代表も、かつてプロ選手としてフランスで活躍した経験をもつ。
今回はルコックへの特別な想いがあるという浅田さんに、当時の思い出を語って頂いた。
ルコックスポルティフとの出会いと印象
-浅田さんは日本でチームがアフターウェアとして採用する以前からルコックスポルティフ(以下“ルコック”)のウェアにはおなじみだったと伺いましたが、それはどのような経験だったんですか?浅田:私のルコックとの出会いは、80年代前半、テレビで初めて観たツール・ド・フランスが最初でしたね。当時活躍していたフランスの英雄、ベルナール・イノーが着用していたマイヨ・ジョーヌがルコック提供のものでした。ウール製の黄色いジャージの脇や肩に、三角の雄鶏マークがついていたのを今でも良く覚えていますよ。
イノーはルコック製のシューズを履いていたこともありましたし、所属していたルノー・ジタンチームのウェアにもルコックのマークが入っていました。だから私にとってマイヨジョーヌといえばルコック製のイメージが鮮烈に焼き付いています。
そして、高校一年生の時に優勝したチャレンジロードのチャンピオンジャージがルコック製だったんです。今思えば不思議な感じがしましたが、表彰台に登ったときは自分がイノーになった気がしました(笑)。
-ルコックに対してかなりのコンタクトがあったんですね(笑)。ルコックのウェアから受ける印象は、浅田さんにとってどんなものですか?
浅田:一般的にはフランスでは古くからサッカーやテニスのイメージが強いブランドですよね。でも私にとってはツール・ド・フランスを通じて初めて知ったブランドです。ヨーロッパの自転車界では、イノーが活躍したフランス最強時代を彷彿とさせる印象だけでなく、古き良き時代の伝統的ブランドイメージがあります。また、日本でもフランスでも、近年ではファッションセンスにおいて人気が高まり、新しいイメージとして頻繁にブランドマークを見かけるようになりましたね。私が言うまでもないのですが、着ることでロゴを見せたくなるブランドは珍しいのではないでしょうか。
「ルコックスポルティフ!」
-ルコックからアフターウェアのサポートを受けることになった経緯や、選んだ理由を聞かせてください。浅田:一番の理由は我々がフランスを中心に活動しているというチームイメージとマッチしていることですね。個人的にブランドへの愛着もありました。また、ルコックの開発担当者が自転車レースに大きな関心と熱意を持って接して頂いたので、是非期待に応えたいと考えました。
愛用するアイテムはアフタージャージ等に絞られるのですが、移動時やスタッフのユニフォームとしては、機能重視でありながらも、いわゆる「ジャージ」という枠を超えた上品さがあって、非常にありがたいんです。フォーマルな場面以外は殆どルコックを愛用してます。しかも着るだけでフランス=ツール・ド・フランスというメッセージを発してくれますから、気分的にも前向きになれます。
-ルコックを着てフランスに行くと、面白い体験をされるとか。浅田さんが実際に経験したエピソードをお聞かせください。
浅田:ルコックのウェアを着てフランスのレース会場を歩くと、観客や関係者から、感嘆というか、「(日本人なのに)お前もか?」という意味合いをこめて「ルコックスポルティフ!」と声が発せられます(笑)。やはり、異国のチームがフランスの象徴のようなルコックのウェアを着て歩いているのを見ると、さすがのフランス人も目を留めますね。
大げさかもしれませんが、それはフランス人として、自国の伝統を受け入れらていることへの誇りのようにも見えます。
-なるほど。それは確かに外国人が漢字の書かれたTシャツを着たり、和服を着て歩いているような感覚なのかもしれませんね(笑)。
今後のルコックのサイクリングウェアへ期待することや応援したいことはありますか?
浅田:これからも、フランスの「スポルティフな匂い」のするアイテムを、日本のあらゆる自転車シーンに提供し続けて欲しいですね。我々もルコックを介してその空気を伝えるお手伝いができれば嬉しいと思います。
リンク
提供:デサント 協力:シクリズムジャポン 聞き手:綾野 真(シクロワイアード編集部)