2018/10/04(木) - 10:02
西日本のてっぺんを行く 石鎚山系を楽しむサイクリングマップが完成
四国で自転車に乗るといえば、どういったロケーションを想像するだろう? 四国らしくお遍路ライド? やっぱり、しまなみ海道は外せないよね!なんて、いろんな意見があると思うけれど、今回はこれまでとは一味違う本格的な山岳ライドをご提案。
愛媛県と高知県の県境にそびえる四国最高峰、そして西日本の最高峰でもある石鎚山。その周りに巡らされた絶景コースへご招待いただいたのだ。編集部へ送られてきた「天空ライド」マップの表紙には、まるでヨーロッパアルプスのような光景が踊っている。
愛媛県の西条市、久万高原町、高知県のいの町と大川村。石鎚山系を囲むような4市町村が連携し、作成されたのがこの「石鎚山系天空RIDE」マップ。周辺のサイクルショップや観光施設を中心に、無料で配布されておりライドの助けとなってくれるお役立ちマップだ。
それぞれの市町村のみどころを凝縮した初・中級者向けの8つのモデルコース、そして走れるベテランライダー向けの2つの上級コースが掲載され、各々のレベルに合わせて石鎚山周辺の自然を楽しむことが出来るマップになっている。
もちろん、各コースの周辺にある様々なスポットの情報も網羅している。駐車に便利なスポットや、ご当地グルメを楽しめるカフェやレストラン、地元の産品をお土産にできるショップに、ホスピタリティあふれるお宿などなど、サイクリストが必要な情報が凝縮されている。
こちらのマップのデータはweb上にもアップロードされており、PDFもしくはGPXデータで提供されている。印刷してポケットに忍ばせるもよし、サイクルコンピューターに取りこんでナビゲートされるもよし。※マップデータはこちらのリンクより(石鎚山系公式WEBサイト内 サイクリングマップ一覧)
まるでヨーロッパアルプス UFOラインを巡る絶景天空RIDEのコースを紹介
多くの湧水が自噴する西条市をめぐるポタリングコースや、いの町を起点に仁淀川を遡るリバーライド、久万高原町の里山の緑に癒されつつのんびり走る周遊コース、大川村では四国の水がめたる早明浦ダムの湖畔を楽しむコースなど、多くの魅力的なコースが提案されており、どのコースを走るかマップを見るだけでも悩まされること間違いなし。
だが、やはり外せないのは上級者向けコースのナンバー01として紹介されている「絶景天空RIDEコース」だろう。空に近く、UFOが見つけられるかも、という理由で「UFOライン」とも呼ばれる町道瓶ヶ森線や、美しい面河渓谷、仁淀川沿いの茶畑、スピリチュアルな滝壺が人気を集める「にこ淵」などをつなぐダイナミックな157kmの周回コースだ。
コースマップには走行に役立つ情報が満載。ルート上の注意ポイントや石鎚スカイラインの通行可能時間、コースを通しての高低図などが掲載されているほか、携帯電話の電波が届くか否かといった情報まで網羅されている。UFOラインは補給場所などが少ないため、このマップをベースに計画を練ると安心できるはずだ。
天空RIDEマップでこれまでと違う四国ライドへ出発!
とかく、しまなみ海道ばかりが強調されがちな四国だが、異なる魅力を持つコースはまだまだたくさんある。その中の一つとなる山岳ライドの扉を開いてくれるマップは得難い存在だ。
次頁からは、地元サイクリストのガイドにより実際に絶景天空RIDEコースを楽しんだレポートをお届けしよう。
提供:石鎚山系連携事業協議会 制作:シクロワイアード編集部