CONTENTS

国内オーダーサイクルウエアの雄 ウエイブワン

2016年ロード全日本選手権 男子エリートをワンツーフィニッシュで飾った初山翔と西薗良太(ブリヂストンアンカー)を支えたウエイブワン レジェフィットプロ2016年ロード全日本選手権 男子エリートをワンツーフィニッシュで飾った初山翔と西薗良太(ブリヂストンアンカー)を支えたウエイブワン レジェフィットプロ photo:Makoto.AYANO
国内オーダーウェアのオーダーウェアブランドとして大きな存在感を持つウエイブワン。2000年の創業以来、オーダージャージを中心に高品質なサイクリングアパレルを展開し続け、現在では日本を代表するウエアメーカーの一つへと成長を遂げた。

ブリヂストンサイクリングチームや那須ブラ―ゼンといった国内トップチームをサポートし、レースの現場でウエイブワンのロゴを見ない日はない。一方で、カジュアルブランドのカペルミュールも展開し、レースからアーバンライドまで、どんなシーンにもマッチする幅広いラインアップを手掛ける、総合サイクルアパレルメーカーでもある。

2018年仕様のジャージを着て勢揃いした那須ブラーゼンのメンバー2018年仕様のジャージを着て勢揃いした那須ブラーゼンのメンバー photo:Satoru Kato
多くのラインアップを揃えるウエイブワンのオーダーシステムの中で、ロード用レーシングモデルの頂点として位置づけられてきたのが「レジェフィットプロ」シリーズ。レースに特化した究極のレーシングウエアとして、プロ選手の乗車姿勢をサイクリングウエアに落とし込んだ立体裁断設計を用い、最高の性能を追求して開発されたハイエンドモデルだ。

「頂点」を目指して開発されたヒルクライム向けジャージ レジェフィットクレスト


ウエイブワン レジェフィットクレストウエイブワン レジェフィットクレスト photo:Kenta.Onoguchi
そして今年、更なるハイエンドウエアとして満を持して登場したのが「レジェフィットクレスト」ジャージ。オールラウンドなレーシングモデルに位置づけられるレジェフィットプロに対して、このレジェフィットクレストは「頂点」を意味するモデル名が示すように、ヒルクライムレースを制するために生まれたスペシャルモデルだ。

「このクレストの開発にあたって最大の壁となったのが、レジェフィットプロの存在でした」と語るのはウエイブワンの太郎田さん。「レジェフィットプロを超えるエアロ系サイクルウエアを開発しようと立ち上がったのがクレストプロジェクトでした。ですが、製品としてのヴィジョンがなかなか思い浮かばなかったんです。裏を返せば、レジェフィットプロの完成度がそれほどまでに高かったということでもあるのですが。」と、開発当初を振り返る。

「レジェフィットプロをベースに、更なる軽量モデルとしてヒルクライム性能を突き詰めたクレストです」と語る太郎田さん「レジェフィットプロをベースに、更なる軽量モデルとしてヒルクライム性能を突き詰めたクレストです」と語る太郎田さん
「そこで思いついたのが、ヒルクライムに特化したスペシャルモデルというコンセプトでした。実をいうと、レジェフィットプロ自体もかなり軽量な部類のジャージで、ライバルブランドと比べても引けを取らないスペックを持っています。ですので、その性能をベースとしつつ、さらにヒルクライムというシチュエーションで力を発揮する一着を目指して開発したのです」

軽さと着心地を生み出す縫製技術 フラットシーマ

フラットシーマによって、裏地もごろつき感の少ない仕上がりとなる。フラットシーマによって、裏地もごろつき感の少ない仕上がりとなる。
生地は耐久性も考慮し、信頼性のあるレジェハニカムをメインとする生地は耐久性も考慮し、信頼性のあるレジェハニカムをメインとする ジッパーの仕上げもエアロダイナミクスと快適性に配慮しているジッパーの仕上げもエアロダイナミクスと快適性に配慮している

ヒルクライム専用ジャージとして、もっとも重要なファクターとなる軽量性、そして夏場のヒルクライムシーズンでも快適に走り続けられる着心地の良さ、さらにはレジェフィットプロ譲りのスリムフィットによるエアロダイナミクスと、レーシングアパレルに必要な要素を高次元でバランスさせた一着に仕上がっているのだという。

その性能を実現するために取り入れられたのがフラットシーマ縫製。その名の通り縫い目がフラットになり、ゴロつかず着心地に優れる縫い方だ。レーサーパンツやアンダーウエアなど、肌に直接触れるようなウエアに用いられてきた縫製方法をウエイブワンのジャージとして初めて採用した。

レーシングアパレルのトレンドである長めの袖丈を採用するレーシングアパレルのトレンドである長めの袖丈を採用する 脇の下から袖下まで繋がるユニークなパネリング。素材には通気性に優れるメッシュ素材「ハバナ」を採用 脇の下から袖下まで繋がるユニークなパネリング。素材には通気性に優れるメッシュ素材「ハバナ」を採用 

この技術は、クレストに何をもたらしたのだろうか。太郎田さんに尋ねる。「フラットシーマの採用によって、耐久性の劣る軽量生地を使うことなく軽さを実現できました。生地としては、レジェフィットプロでも使用していた『レジェハニカム』をほぼ全面に使用しており、脇から袖の下にかけてのパネルには、通気性に優れるメッシュに近い素材の『ハバナ』を使っています。軽量ジャージでありつつ、透け感も少ないので女性にも気兼ねなく着用していただけるはずです」

「とにかく、フィット感や動きやすさ、着心地の良さは妥協できない部分でした」と語る花村さん「とにかく、フィット感や動きやすさ、着心地の良さは妥協できない部分でした」と語る花村さん
ただ、軽いだけのジャージであればいくらでも軽くすることは出来たのだと、花村さん。けれども、本当に速いジャージというのはそうではない、とも。「とにかく、フィット感や動きやすさ、着心地の良さは妥協できない部分でした。フラットシーマの採用によって、これまでにない次元のストレスフリーな快適性が実現できたと思います。着心地という点では、パネリングにもこだわっているんです。できるだけパネル枚数を減らすことで、体を包み込むような一体感を実現しました。

特にユニークなのは、前身ごろのパネルでしょうか。通常、サイドパネルがあるところまで回り込むような形状で、とてもフィット感に優れています。縫い目を減らすことができるので、軽量化やエアロ化にも寄与していますね。しかも、このパネルは襟まで一体化されていることで、ファスナーを一番上まで閉めてもごろつかないんです。なので、しっかりとファスナーを閉めてもらうことで、よりエアロ効果を高めてもらえるようになっています。さらに言えば、ファスナーがたるむことを防ぐために、着丈も短くなっているんですよ」と決して軽いだけのジャージではないことを強調する。

エアロスーツのように一体感のある裾回り グリッパーテープがずり上がりを抑えてくれるエアロスーツのように一体感のある裾回り グリッパーテープがずり上がりを抑えてくれる
すこし動いただけでずり上がってしまった裾を一々直す必要があるジャージも、ファスナーを上まで閉めることが出来ないジャージも、等しく速さをスポイルしている。軽さに目が奪われがちなヒルクライムというカテゴリーだからこそ、基本的な性能をおざなりにしてはならないはずだ。

真摯にヒルクライマーに向き合い、生みだされたレジェフィットクレスト。次編では、全日本TT王者を経験し、Mt.富士ヒルクライムでチャンピオンジャージに袖を通した経験もある中村龍太郎によるインプレッションをお届けする。

ウエイブワン レジェフィットクレスト

ウエイブワン レジェフィットクレスト 前面ウエイブワン レジェフィットクレスト 前面 ウエイブワン レジェフィットクレスト 背面ウエイブワン レジェフィットクレスト 背面

サイズXS/S/M/L/XL/XXL/4L
素材レジェ ハニカム/ハバナ
仕様YKK製フルオープンファスナー3分割バックポケット(XSは2分割) 
デザイン作成料無料
納期新規50日/追加35日※繁忙期は多少遅くなる場合あり。希望納期がある方は要相談。
税別価格3~20着 13,500円/着(税別)、21~30着 13,000円/着(税別)、31着以上 12,500円/着(税別)
提供:ウエイブワン 制作:シクロワイアード編集部