2017/03/02(木) - 12:16
ジャパニーズブランドとして、日本人ライダーにジャストフィットするヘルメットやグローブなどのライダーを守るアイテムをリリースするKabuto。その製品はプロ選手からのフィードバックを生かして作られており、選手たちからの評価も非常に高い。Kabutoグローブの魅力に迫る特集の締めくくりとして、SFG-1グローブを使う選手たちの生の声をお届けする。
Kabutoのフルフィンガーグローブは、どのモデルも指の動きがスムーズなのが魅力ですが、SFG-1にもその魅力は継承されています。裏起毛で暖かいのに、薄手でごわごわしないし、指の動きがスムーズでストレスを感じないのがいいですね。指の動きがスムーズにできるのは、薄さと伸縮性のいい生地を採用しているからでしょうね。
冬に使うグローブという観点では、手首の部分が特に気に入っています。手首の部分が長く、すっぽり覆ってくれるので、長袖ジャージとグローブの間からすきま風が入りにくいのは素晴らしいです。さらに、手首の部分の素材が柔らかくて肌触りもよいので、生地が当たったり擦れたりして痛くなることもないので、長時間着けてもストレスを感じにくいです。
寒いときは多少厚手のグローブでないと寒さをしのげませんが、SFG-1はちょっと暖かいときに、気持ちよく走りたいときに最適です。手全体がすっぽりと包まれているような感じで、どこか一点が気になるようなストレスを感じるようなこともなく、長時間気持ちよく着け続けられます。
Kabutoのグローブは、プロロードレーサー時代から現在もブルベでも使っています。海外での選手時代には、他社から供給されるグローブがモデルチェンジしたときに縫い目が当たるのがすごく気になったことがあったんです。そのときは旧モデルを使わせてもらいましたが、Kabutoのグローブではそういうことはないですね。
2011年と2015年に出場したブルベの最高峰・パリ〜ブレスト〜パリでは、Kabutoの指切りグローブをベースにフルフィンガーグローブをバックポケットに忍ばせ、寒くなったら使っていました。大会は8月開催でしたが、気温が最低5度ぐらいまで下がるとの予報だったので。
プロのレースは長くても5時間程度ですが、ブルベでは40時間以上走り続けるので、長時間使っているといろいろ気になるところが出てくるものですが、Kabutoのグローブはパッドの場所ひとつとっても考えられているなと痛感します。
SFG-1は秋や春、冬場の暖かい時期で雨が降っていない時にいいのではないでしょうか。自分だったら300kmぐらいまでのブルベならこの時期でも行けるかもしれませんが、もっと長時間走るのであればナイトランもあって気温変化も大きくなるので、もう少し厚手のグローブを使うでしょう。
Kabutoでは温度帯別にさまざまなグローブが用意されていて、指切り・フルフィンガータイプのラインナップも豊富なので、そういうグローブを使い分けるという前提なら、SFG-1はすでに完成の域にあると言っても過言ではないでしょう。
SFG-1をフルフィンガータイプのサマーグローブPRGシリーズとも併用していますが、どちらもダイレクト感ある着け心地が素晴らしいです。ブレーキ操作時やハンドルを握ったときの感じが変わらず、違うのは暖かさだけ。しかもウインターグローブのようにごわごわしていないので、幅広いシーンで使えますね。
シクロクロスは会場にもよりますが、強度が高いので使いやすい。自分は雨のレースでも使いました。フィット感が高く、余計なシワができにくいので、濡れたときに冷たいと感じにくい気がします。ウインターグローブも結局は濡れたら冷たいですし、ウインターグローブが濡れたときの方が精神的ダメージが大きい気がします(笑)。
MTBのトレイルでは林で風が遮られるので、冬場でも使いやすいですね。MTBで使うときにいいなと思うのは、指先のノンスリップシリコンラバーです。ブレーキやシフトレバーが確実に操作できるのが魅力です。また、グローブのフィット感が高く、生地が伸縮性に富んでいるので、ハンドルを持ち替えたときにシワになりにくく、ストレスを感じにくいのもいいですね。
ロードバイクだと真冬に使うにはちょっと薄くて寒いですが、秋から冬の暖かい日、春先まで幅広く使えますね。握った感じが薄手のフルフィンガーグローブPRG-5と同じというのがいいですね。電動変速のDi2になって、シフト操作がスイッチを押すような感覚になって厚いグローブだとレバーの位置や操作した感覚が分かりにくいのですが、PRGシリーズやSFG-1ではそういうことがありません。
自分はランニングもするのですが、ランの時に使いやすいですね。大きめのスウェットパッドは汗をぬぐうのに使えますし、指先が導電糸生地になっていてグローブをはめたままスマホを使えるのもいいですね。練習の時など普段使いにも最適です。
防風素材になればもう少し寒くても使えるなぁ、と少しだけ思いますが、あの薄さやダイレクト感が損なわれては意味がないので、SFG-1はこれでいいのだと思います。SFG-1では寒く感じるようなシーンでは、ウインターグローブを使えばいいですから。気温によって最適なグローブを使い分けられるのもKabutoのグローブの魅力なのではないでしょうか。
厚手のグローブで暖かいのは当たり前ですが、薄くて暖かいグローブは今までなかったように思います。SFG-1は薄くて暖かい希少なグローブだと思います。
個人的には今まで秋から冬、春先にかけての時期は、冬用グローブと夏用のフルフィンガーグローブを併用していました。冬用グローブは暖かいけれど操作性に難があり、夏用のフルフィンガーグローブはダイレクト感があって操作性はいいけれどちょっと寒いというのが難点でした。
SFG-1はちょっと寒いときにちょうどいいですね。操作性は夏用のフルフィンガーグローブと変わらないのに、手の甲側の裏地がフリースになっているので暖かいです。グローブにはダイレクト感を求めているので、自分の場合は5度ぐらいまでSFG-1で行くこともあります。
薄手の素材を使っていて指先の感覚がしっかりと感じられるので、電動変速のDi2でもスイッチの押し間違えがほとんどないのはいいですね。
操作性と言えば、指先に導電糸素材を使っているので、スマホだけでなく、タッチパネル方式のサイクルコンピューターとも相性がよく、ストレスを感じにくいです。
実はこのグローブの開発には、自分の意見を結構採用してもらっているんです。ダイレクト感重視で暖かいものとか、破れやすい場所の生地を厚くしてほしいとか、手首にマジックテープを使わないでほしいとか。こういうグローブがほしかった、というのをカタチにしてもらえているんです。
冬だけでなく、夏でもグローブはした方がいいと思っています。自分もダイレクト感重視ですが、転んだときにダメージを負いにくいです。ダイレクト感を求めるなら、薄手のグローブに薄手のバーテープを組み合わせることをおすすめします。
三船雅彦(元プロロード選手・パリ〜ブレスト〜パリ日本人最高タイム保持者)
「パッドの位置ひとつとっても考えられていると感じる」
Kabutoのフルフィンガーグローブは、どのモデルも指の動きがスムーズなのが魅力ですが、SFG-1にもその魅力は継承されています。裏起毛で暖かいのに、薄手でごわごわしないし、指の動きがスムーズでストレスを感じないのがいいですね。指の動きがスムーズにできるのは、薄さと伸縮性のいい生地を採用しているからでしょうね。
冬に使うグローブという観点では、手首の部分が特に気に入っています。手首の部分が長く、すっぽり覆ってくれるので、長袖ジャージとグローブの間からすきま風が入りにくいのは素晴らしいです。さらに、手首の部分の素材が柔らかくて肌触りもよいので、生地が当たったり擦れたりして痛くなることもないので、長時間着けてもストレスを感じにくいです。
寒いときは多少厚手のグローブでないと寒さをしのげませんが、SFG-1はちょっと暖かいときに、気持ちよく走りたいときに最適です。手全体がすっぽりと包まれているような感じで、どこか一点が気になるようなストレスを感じるようなこともなく、長時間気持ちよく着け続けられます。
Kabutoのグローブは、プロロードレーサー時代から現在もブルベでも使っています。海外での選手時代には、他社から供給されるグローブがモデルチェンジしたときに縫い目が当たるのがすごく気になったことがあったんです。そのときは旧モデルを使わせてもらいましたが、Kabutoのグローブではそういうことはないですね。
2011年と2015年に出場したブルベの最高峰・パリ〜ブレスト〜パリでは、Kabutoの指切りグローブをベースにフルフィンガーグローブをバックポケットに忍ばせ、寒くなったら使っていました。大会は8月開催でしたが、気温が最低5度ぐらいまで下がるとの予報だったので。
プロのレースは長くても5時間程度ですが、ブルベでは40時間以上走り続けるので、長時間使っているといろいろ気になるところが出てくるものですが、Kabutoのグローブはパッドの場所ひとつとっても考えられているなと痛感します。
SFG-1は秋や春、冬場の暖かい時期で雨が降っていない時にいいのではないでしょうか。自分だったら300kmぐらいまでのブルベならこの時期でも行けるかもしれませんが、もっと長時間走るのであればナイトランもあって気温変化も大きくなるので、もう少し厚手のグローブを使うでしょう。
Kabutoでは温度帯別にさまざまなグローブが用意されていて、指切り・フルフィンガータイプのラインナップも豊富なので、そういうグローブを使い分けるという前提なら、SFG-1はすでに完成の域にあると言っても過言ではないでしょう。
沢田時(ブリヂストンアンカー・2016年全日本シクロクロス選手権優勝)
「オフロードでもオンロードでも安定した操作ができる」
SFG-1をフルフィンガータイプのサマーグローブPRGシリーズとも併用していますが、どちらもダイレクト感ある着け心地が素晴らしいです。ブレーキ操作時やハンドルを握ったときの感じが変わらず、違うのは暖かさだけ。しかもウインターグローブのようにごわごわしていないので、幅広いシーンで使えますね。
シクロクロスは会場にもよりますが、強度が高いので使いやすい。自分は雨のレースでも使いました。フィット感が高く、余計なシワができにくいので、濡れたときに冷たいと感じにくい気がします。ウインターグローブも結局は濡れたら冷たいですし、ウインターグローブが濡れたときの方が精神的ダメージが大きい気がします(笑)。
MTBのトレイルでは林で風が遮られるので、冬場でも使いやすいですね。MTBで使うときにいいなと思うのは、指先のノンスリップシリコンラバーです。ブレーキやシフトレバーが確実に操作できるのが魅力です。また、グローブのフィット感が高く、生地が伸縮性に富んでいるので、ハンドルを持ち替えたときにシワになりにくく、ストレスを感じにくいのもいいですね。
ロードバイクだと真冬に使うにはちょっと薄くて寒いですが、秋から冬の暖かい日、春先まで幅広く使えますね。握った感じが薄手のフルフィンガーグローブPRG-5と同じというのがいいですね。電動変速のDi2になって、シフト操作がスイッチを押すような感覚になって厚いグローブだとレバーの位置や操作した感覚が分かりにくいのですが、PRGシリーズやSFG-1ではそういうことがありません。
自分はランニングもするのですが、ランの時に使いやすいですね。大きめのスウェットパッドは汗をぬぐうのに使えますし、指先が導電糸生地になっていてグローブをはめたままスマホを使えるのもいいですね。練習の時など普段使いにも最適です。
防風素材になればもう少し寒くても使えるなぁ、と少しだけ思いますが、あの薄さやダイレクト感が損なわれては意味がないので、SFG-1はこれでいいのだと思います。SFG-1では寒く感じるようなシーンでは、ウインターグローブを使えばいいですから。気温によって最適なグローブを使い分けられるのもKabutoのグローブの魅力なのではないでしょうか。
吉田隼人(マトリックス・パワータグ)
「ダイレクト感があるのに暖かい。自分の要望がカタチになった」
厚手のグローブで暖かいのは当たり前ですが、薄くて暖かいグローブは今までなかったように思います。SFG-1は薄くて暖かい希少なグローブだと思います。
個人的には今まで秋から冬、春先にかけての時期は、冬用グローブと夏用のフルフィンガーグローブを併用していました。冬用グローブは暖かいけれど操作性に難があり、夏用のフルフィンガーグローブはダイレクト感があって操作性はいいけれどちょっと寒いというのが難点でした。
SFG-1はちょっと寒いときにちょうどいいですね。操作性は夏用のフルフィンガーグローブと変わらないのに、手の甲側の裏地がフリースになっているので暖かいです。グローブにはダイレクト感を求めているので、自分の場合は5度ぐらいまでSFG-1で行くこともあります。
薄手の素材を使っていて指先の感覚がしっかりと感じられるので、電動変速のDi2でもスイッチの押し間違えがほとんどないのはいいですね。
操作性と言えば、指先に導電糸素材を使っているので、スマホだけでなく、タッチパネル方式のサイクルコンピューターとも相性がよく、ストレスを感じにくいです。
実はこのグローブの開発には、自分の意見を結構採用してもらっているんです。ダイレクト感重視で暖かいものとか、破れやすい場所の生地を厚くしてほしいとか、手首にマジックテープを使わないでほしいとか。こういうグローブがほしかった、というのをカタチにしてもらえているんです。
冬だけでなく、夏でもグローブはした方がいいと思っています。自分もダイレクト感重視ですが、転んだときにダメージを負いにくいです。ダイレクト感を求めるなら、薄手のグローブに薄手のバーテープを組み合わせることをおすすめします。
提供:オージーケーカブト 文:浅野真則 写真:高木秀彰 構成:シクロワイアード