2014/07/17(木) - 22:27
キャノンデールがMTBに本気だ。29erのフラッグシップXCレーシング「F-Si」を新たにデビューさせ、オールマウンテンカテゴリーの「JEKYLL」と「TRIGGER」はホイール径を27.5化してフルモデルチェンジを果たした。山梨県小淵沢のリゾートホテルで開催された2015年モデルブランドキャンプにて、そんな注目モデルのインプレッションを行った。とくとご覧頂きたい。
ツール・ド・フランス開催真っ最中の7月中旬。小淵沢のリゾートホテルとその周辺を舞台に、キャノンデール・ジャパンの2015年モデル発表・体験試乗会が開催された。全国の特約ディーラー向けに開催されつ通称"ブランドキャンプ"と呼ばれる、キャノンデール夏の一大イベントである。
全国のプロサイクルショップ向けのこのショー。キャンデールの2015年モデルをいち早く体験できることはもちろん、テクノロジーに関しての講習会も用意されており、一昨年は軽井沢、昨年は河口湖、そして今年は小淵沢と思う存分バイクテストが可能なフィールドが選ばれている。例年、参加するディーラー(つまりプロショップのスタッフ)からは「最高の環境で思う存分バイクに乗れ、同社のバイクへの理解が深められる」と好評だ。当日は生憎の雨模様だったが、MTBやディスクブレーキロードにとってはむしろ絶好のコンディションであった。
キャノンデール2015年最大の目玉は、冒頭に説明した通り、29erのフラッグシップXCレーシング「F-Si」と、27.5インチ化したオールマウンテンカテゴリーの「JEKYLL」と「TRIGGER」だ。詳細とインプレッションは次頁より紹介していくが、ブランドキャンプではセミナーの内容にしろ、展示にしろ、スタッフの意気込みにしろ、とにかくキャノンデールがMTBに本気ということが力強く伝わってきた。
こと日本国内でのスポーツバイク比率は圧倒的にロードバイクに軍配するが、ヨーロッパやアメリカ方面では今、MTBが、それもXC(クロスカントリー)もさることながらAM(オールマウンテン)カテゴリーがアツい。
エンデューロ競技が正式にUCIカテゴリー入りし、ビッグストロークサスを装備したバイクが次々デビューしているこのムーブメントに、以前よりJEKYLL/TRIGGERをラインナップしていたキャノンデールが乗らない訳が無い。27.5インチムーブメントも手伝って、F-Siの登場はもとより、JEKYLLとTRIGGERのモデルチェンジは必然だったとも言えよう。
キャノンデールは従来よりこの2車種を「オーバーマウンテン」、つまり山の中だけで遊ぶのではなく、舗装路を使って山と山を繋ぎ、その頂を越えるという意味で表現してきたが、今回のモデルチェンジによってよりその色が濃くなった。
このように3つのMTBニューモデルが最大の注目を集めるキャノンデールの2015モデルだが、もちろんロードバイクが忘れ去られたわけではない。
昨年大胆なモデルチェンジを果たしたエンデュランスロード「SYNAPSE」のHi-MODグレードには待望のディスクブレーキモデルが登場し、そのディスクブレーキムーブメントは高性能アルミロードの代名詞でもあるCAAD10にも波及。キャノンデールのイメージとは異なる爽やかなブルーグラフィックを纏う「CAAD10 RIVAL DISC」がデビューを飾っている。
それでは次号より、F-Si、JEKYLL、TRIGGER、そしてSYNAPSE HI-MOD DISCという4台の詳細解説をお届けする。キャノンデールを知り尽くしたテストライダー両氏、そして当日ゲストとして参加したCプロジェクトの山本和弘選手のインプレッションと共に読み進めて欲しい。
ピュアXCレーシングバイクとして高速性能とコントローラブルなハンドリングを求め、あえて29インチホイールを採用したニューモデル。非対称にオフセットしたリアトライアングルとドライブトレインがもたらす剛性と反応性の向上、カスタムのレフティ、専用ジオメトリーなど、画期的なアプローチで開発されたスーパーマシン。SRAM XX1、エンヴィ29XCを搭載した最上級モデル「F-Si CARBON TEAM」をインプレした。
ストイックに自転車競技に取り組んできたがストラーダに入社後は、ビギナーライダーのライド初体験の笑顔に魅せられエントリーのお客様にバイクの楽しさを伝えることを喜びとしている。今年からトライアスロンに挑戦。
ストラーダバイシクルズ滋賀本店(CWレコメンドショップ)
ストラーダバイシクルズ京都店(CWレコメンドショップ)
ストラーダバイシクルズHP
小淵沢で開催されたキャノンデールブランドキャンプ 2015モデルが一挙集結
ツール・ド・フランス開催真っ最中の7月中旬。小淵沢のリゾートホテルとその周辺を舞台に、キャノンデール・ジャパンの2015年モデル発表・体験試乗会が開催された。全国の特約ディーラー向けに開催されつ通称"ブランドキャンプ"と呼ばれる、キャノンデール夏の一大イベントである。
全国のプロサイクルショップ向けのこのショー。キャンデールの2015年モデルをいち早く体験できることはもちろん、テクノロジーに関しての講習会も用意されており、一昨年は軽井沢、昨年は河口湖、そして今年は小淵沢と思う存分バイクテストが可能なフィールドが選ばれている。例年、参加するディーラー(つまりプロショップのスタッフ)からは「最高の環境で思う存分バイクに乗れ、同社のバイクへの理解が深められる」と好評だ。当日は生憎の雨模様だったが、MTBやディスクブレーキロードにとってはむしろ絶好のコンディションであった。
キャノンデール2015年最大の目玉は、冒頭に説明した通り、29erのフラッグシップXCレーシング「F-Si」と、27.5インチ化したオールマウンテンカテゴリーの「JEKYLL」と「TRIGGER」だ。詳細とインプレッションは次頁より紹介していくが、ブランドキャンプではセミナーの内容にしろ、展示にしろ、スタッフの意気込みにしろ、とにかくキャノンデールがMTBに本気ということが力強く伝わってきた。
こと日本国内でのスポーツバイク比率は圧倒的にロードバイクに軍配するが、ヨーロッパやアメリカ方面では今、MTBが、それもXC(クロスカントリー)もさることながらAM(オールマウンテン)カテゴリーがアツい。
エンデューロ競技が正式にUCIカテゴリー入りし、ビッグストロークサスを装備したバイクが次々デビューしているこのムーブメントに、以前よりJEKYLL/TRIGGERをラインナップしていたキャノンデールが乗らない訳が無い。27.5インチムーブメントも手伝って、F-Siの登場はもとより、JEKYLLとTRIGGERのモデルチェンジは必然だったとも言えよう。
キャノンデールは従来よりこの2車種を「オーバーマウンテン」、つまり山の中だけで遊ぶのではなく、舗装路を使って山と山を繋ぎ、その頂を越えるという意味で表現してきたが、今回のモデルチェンジによってよりその色が濃くなった。
このように3つのMTBニューモデルが最大の注目を集めるキャノンデールの2015モデルだが、もちろんロードバイクが忘れ去られたわけではない。
昨年大胆なモデルチェンジを果たしたエンデュランスロード「SYNAPSE」のHi-MODグレードには待望のディスクブレーキモデルが登場し、そのディスクブレーキムーブメントは高性能アルミロードの代名詞でもあるCAAD10にも波及。キャノンデールのイメージとは異なる爽やかなブルーグラフィックを纏う「CAAD10 RIVAL DISC」がデビューを飾っている。
それでは次号より、F-Si、JEKYLL、TRIGGER、そしてSYNAPSE HI-MOD DISCという4台の詳細解説をお届けする。キャノンデールを知り尽くしたテストライダー両氏、そして当日ゲストとして参加したCプロジェクトの山本和弘選手のインプレッションと共に読み進めて欲しい。
キャノンデール2015 注目モデル4車種をインプレッション
F-Si
ピュアXCレーシングバイクとして高速性能とコントローラブルなハンドリングを求め、あえて29インチホイールを採用したニューモデル。非対称にオフセットしたリアトライアングルとドライブトレインがもたらす剛性と反応性の向上、カスタムのレフティ、専用ジオメトリーなど、画期的なアプローチで開発されたスーパーマシン。SRAM XX1、エンヴィ29XCを搭載した最上級モデル「F-Si CARBON TEAM」をインプレした。
サイズ | SM、MD、LG |
フォーク | Lefty Carbon XLR2.0 100 29 |
リアショック | ー |
BB | BB30A |
メインコンポ | SRAM XX1 |
ホイール | ENVE 29XCLefty |
税抜価格 | 830,000円 |
TRIGGER
軽快に登り、そして下りを全開で攻めるために生まれた、本当の意味での"オーバー"マウンテンバイクが27.5としてモデルチェンジ。インプレバイクはマヴィックCROSS MAX SLRを搭載したトップモデル「TRIGGER CARBON TEAM」だ。
サイズ | SM、MD、LG |
フォーク | SuperMax Carbon PBR 2.0 140 27.5 |
リアショック | Fox DYAD RT2 140/85mm adj. travel 2015 tune |
BB | BB30A |
メインコンポ | SRAM XX1 |
ホイール | Mavic CrossMax SLR |
税抜価格 | 790,000円 |
JEKYLL
27.5化したジキル。レフティスーパーマックスフォークや、トラベル量をアップした新型のDAYDリアショック。登坂をこなし、そして機敏に下りを攻めるエンデューロレースバイクだ。トップモデルの「JEKYLL CARBON TEAM」をテスト。
サイズ | SM、MD、LG |
フォーク | SuperMax Ca rbon PBR 2.0 160 27.5 |
リアショック | Fox DYAD RT2 160/95mm adj. travel 2015 tune |
BB | BB30A |
メインコンポ | SRAM XX1 |
ホイール | WTB Team Issue |
税抜価格 | 790,000円 |
SYNAPSE HI-MOD DISC
キャノンデールプロサイクリングによって、パリ〜ルーベに代表される春のクラシックで大活躍を見せているシナプス。2015年モデルでは上級グレードのHI-MODに待望のディスクブレーキモデルが登場した。油圧ディスクブレーキを搭載した、現在のロードバイクの最先端スタイルのテストバイクをインプレッションした。
サイズ | 48,51,54,56,58cm |
フォーク | Synapse SAVE PLUS, Ball isTec Hi-MOD Car bon, Disc Specific,1-1/8” to 1-1/4” Tapered Carbon Steerer |
クランク | Cannondale Hollowgram Si PRO, BB30, FSA Chainrings , 50/34 |
BB | BB30A |
メインコンポ | Shimano Ultegra |
ホイール | Formula CRD502 Disc |
税抜価格 | 830,000円 |
インプレライダー プロフィール
山本朋貴(ストラーダバイシクルズ滋賀本店)
滋賀県草津市にあるストラーダバイシクルズ滋賀本店の店長。2011、2012年の全日本マウンテンバイク選手権クロスカントリーマスタークラスチャンピオン。ストイックに自転車競技に取り組んできたがストラーダに入社後は、ビギナーライダーのライド初体験の笑顔に魅せられエントリーのお客様にバイクの楽しさを伝えることを喜びとしている。今年からトライアスロンに挑戦。
井上寿(株式会社ストラーダ代表取締役)
滋賀と京都に展開するストラーダバイシクルズの代表。スポーツバイシクルの本質と価値を伝えられるようにアミューズメント性の高い店舗づくりを行っている。マウンテンバイク、トラック、ロードと多岐にわたってスポーツバイシクルに乗ってきたが、2年前から26年振りにトライアスロンに再チャレンジしている。自転車歴30年。ストラーダバイシクルズ滋賀本店(CWレコメンドショップ)
ストラーダバイシクルズ京都店(CWレコメンドショップ)
ストラーダバイシクルズHP
提供:キャノンデール・ジャパン 編集:シクロワイアード編集部