2012/12/07(金) - 09:27
春と秋に鈴鹿サーキットで開催されるおなじみの鈴鹿8時間エンデューロ。大雨となった秋大会だが、それにも負けずに仮装や寒さを吹き飛ばす熱いの走りで沸いた耐久イベントとなった。
中部・関西のサイクリストの中には、春と秋の鈴鹿8時間エンデューロを楽しみにしている人も多いはず。この日の為にチームを作って参加する方や、仮装も楽しもうと多くのバラエティに富んだサイクリスト達が鈴鹿サーキットに集う年に2回のサイクリストの祭典だ。
ちなみにここ鈴鹿サーキットは今年で開設50周年という歴史を刻んできた場所。F1などのビッグレースも開催される、歴史あるサーキットで8時間思う存分走ることを楽しみにしているエントリーはとても多い。
11月17日に行われた秋大会では、レースをサポートするゲストライダーとしてとても豪華なメンバーが集った。ホストチームであるマトリックス・パワータグと、シマノレーシング、愛三工業レーシング。そして海外で活躍する新城幸也(ユーロップカー)と福島晋一(トレンガヌ)が、また三船雅彦氏も8時間の間に参加者と共に走ってエスコートし、自転車大好きのタレントユニット「ちゃりん娘」も4時間に参加した。
朝8時のスタート時には、横殴りの雨と寒さでとても過酷な状況に。そんな中でも多くの参加者たちがスタートを切っていく。
競技種目は多数設定され、8・4・2時間のエンデューロではロードのほかにもフラットバーやママチャリ、ミニ・リカンベントと言った車種別から、ソロ・男女混合・ファミリー部門と様々。午後からは2人1組で走るタイムトライアル「トロッフェ・バラッキ」もあり、TTを走りたいニーズにも応えてくれる。
自分の脚力やグループに合わせて表彰を狙えるクラスもあり、ピットは和気あいあいとした雰囲気ながら選手交代の際には皆真剣に。
晴れていればコースで走る選手の皆さんのバラェティ豊かでカラフルなジャージが目を楽しませるのだが、大雨のため大半の人がレインウェアを着て隠れてしまうのが少し残念。しかし関西名物?凝りに凝った仮装を施したライダーも非常に多かった。その中でも特に目立ったのは、ガンダムを忠実に再現したコスプレを身にまとい、アムロやシャアのコスプレと共に走っていたライダー。他にも鎧武者だったり、ハムスター(?)だったり、お魚くわえたどら猫が走っていたり...。
また、出展ブースはが充実しているのも鈴鹿8耐の特徴。レース中でも休憩の合間にブースエリアを見て回れば、新しい商品やお買い得商品を見つける事ができる。新しいサプリメントの味見を試したり、2013モデルのバイクを手に持ってみたりできるので今後の購入の参考になるはず。
ホイールでお馴染みのマビックのヴィラージュでは、温かいコーヒーが飲める休憩所とマビックのホイールをメンテナンスしてもらえるメカブースが用意され、日頃の使い方などアドバイスを得る事ができ好評だった。その他にもスポーツマッサージやメカニックコーナーもあり、体とバイクのケアもしっかり行うことができた。
12時を回ると4時間の部がゴール。各部門で3位までに入賞されたライダーには多数の賞品が渡され、4時間総合優勝には10万円の賞金も!使い道はと聞かれると「皆で祝勝会に使います」とホクホク顔。仮装のパフォーマンス部門もMCの推薦から3組選ばれ、強烈なインパクトを放ち続けたガンダムチームもやはり対象となった。
昼からはトロッフェ・バラッキと2時間エンデューロがスタート。天気は雨足が強くなり、雹まで降るさらに過酷な天候となってしまったものの、来週にはツールドおきなわを控えるゲストライダーはトップ集団のペースコントロールを行い、参加者の安全をキープしてくれた。
8時間を走りきり、辺りが真っ暗になる4時に迎えたゴール。最後はマトリックスや新城幸也選手と共にトイストーリーの仮装をしたライダーが、マヴィックカーとモトマヴィックのサポートを受けながらフィナーレ。
8時間の表彰はさらに豪華で総合優勝には30万円の賞金が!受け取ったチームの皆さんでさぞ美味しい祝勝会になったのでは?
今大会から「ロトラップ」が設定され、主催者が発表する五桁の番号と全選手が対象のラップタイムの下五桁とが合えば最大賞金10万円が貰えると言うもの。しかし今回は対象者無しのため次回の大会に繰り越しに。最後は自転車が当たる抽選会が行われて終了を迎えた。
誰もがそれぞれのペースで、仮装で楽しめる鈴鹿8時間エンデューロ。今回は残念ながら悪天候に見舞われてしまったが、来年はきっと晴れてくれるはず!仲間を誘って是非参加してみてはいかがだろうか。
鈴鹿8耐で目立った・速かったライダーをご紹介!
ヘリ・ハムスター
ハムスターの着ぐるみを多数揃えて参加した「ヘリ・ハムスター」チーム。岐阜に本社を置くヘリメーカーの中の自転車メンバーを集めてエントリーしたそう。なんでまたハムスターなのかは知る由もありませんが、毛皮で暖かさも狙ったつもりが大雨で濡れネズミ状態です...(笑)
ベストパフォーマンス賞 チャリフィス
トイストーリーに出てくるキャラクターの仮装を見事に決め、ベストパフォーマンス賞を獲得した4人チームのチャリフィス。4人ともソロで参加し、8時間最後のフィナーレでは、ゲストライダーと共に並んでゴールした。きっと、とても良い思い出の大会となったことでしょう。
4時間ロードソロ優勝 小山内健太選手(DENSO RACING)
DENSO RACINGに所属する小山内健太選手は、4時間ロードソロの優勝者。28周回時点で、残り40分から始まったゲストライダーのペースアップに食らいつき、最後の上りで2位の選手を振り切って優勝を挙げたという。実業団ではE1クラスで1ケタ台のリザルトを残すというのも納得の、さすがの走りを見せていた。
8時間総合優勝 マルコADONパンターニGTR
8時間総合を制したのは愛知の強豪レーシングチームのメンバーで結成した「マルコADONパンターニGTR」。周回数は55周回で、最後はゴールスプリントを制しての優勝。「念願の鈴鹿8耐秋を優勝できて嬉しい。厳しい天候でしたがチャンスを掴みました」と嬉しさを語ってくれた。
新城幸也、福島晋一両選手
今回参加者と共にレース進行を務めた新城幸也と福島晋一選手。新城選手は8時間を最後まで走ってファンと共にレースを楽しみ、最後は福島選手と共に8時間の部の表彰でプレゼンターまで務め、多数の参加者から握手や記念撮影に応えていた。
福島選手は「生憎の天気でしたが、走っていて楽しかった。長いレースですが皆でいると飽きませんね。気持ちも共有できるので天気が悪くても楽しめました」と語ってくれた。
text&photo:Akihiro.NAKAO
中部・関西のサイクリストの中には、春と秋の鈴鹿8時間エンデューロを楽しみにしている人も多いはず。この日の為にチームを作って参加する方や、仮装も楽しもうと多くのバラエティに富んだサイクリスト達が鈴鹿サーキットに集う年に2回のサイクリストの祭典だ。
ちなみにここ鈴鹿サーキットは今年で開設50周年という歴史を刻んできた場所。F1などのビッグレースも開催される、歴史あるサーキットで8時間思う存分走ることを楽しみにしているエントリーはとても多い。
11月17日に行われた秋大会では、レースをサポートするゲストライダーとしてとても豪華なメンバーが集った。ホストチームであるマトリックス・パワータグと、シマノレーシング、愛三工業レーシング。そして海外で活躍する新城幸也(ユーロップカー)と福島晋一(トレンガヌ)が、また三船雅彦氏も8時間の間に参加者と共に走ってエスコートし、自転車大好きのタレントユニット「ちゃりん娘」も4時間に参加した。
朝8時のスタート時には、横殴りの雨と寒さでとても過酷な状況に。そんな中でも多くの参加者たちがスタートを切っていく。
競技種目は多数設定され、8・4・2時間のエンデューロではロードのほかにもフラットバーやママチャリ、ミニ・リカンベントと言った車種別から、ソロ・男女混合・ファミリー部門と様々。午後からは2人1組で走るタイムトライアル「トロッフェ・バラッキ」もあり、TTを走りたいニーズにも応えてくれる。
自分の脚力やグループに合わせて表彰を狙えるクラスもあり、ピットは和気あいあいとした雰囲気ながら選手交代の際には皆真剣に。
晴れていればコースで走る選手の皆さんのバラェティ豊かでカラフルなジャージが目を楽しませるのだが、大雨のため大半の人がレインウェアを着て隠れてしまうのが少し残念。しかし関西名物?凝りに凝った仮装を施したライダーも非常に多かった。その中でも特に目立ったのは、ガンダムを忠実に再現したコスプレを身にまとい、アムロやシャアのコスプレと共に走っていたライダー。他にも鎧武者だったり、ハムスター(?)だったり、お魚くわえたどら猫が走っていたり...。
また、出展ブースはが充実しているのも鈴鹿8耐の特徴。レース中でも休憩の合間にブースエリアを見て回れば、新しい商品やお買い得商品を見つける事ができる。新しいサプリメントの味見を試したり、2013モデルのバイクを手に持ってみたりできるので今後の購入の参考になるはず。
ホイールでお馴染みのマビックのヴィラージュでは、温かいコーヒーが飲める休憩所とマビックのホイールをメンテナンスしてもらえるメカブースが用意され、日頃の使い方などアドバイスを得る事ができ好評だった。その他にもスポーツマッサージやメカニックコーナーもあり、体とバイクのケアもしっかり行うことができた。
12時を回ると4時間の部がゴール。各部門で3位までに入賞されたライダーには多数の賞品が渡され、4時間総合優勝には10万円の賞金も!使い道はと聞かれると「皆で祝勝会に使います」とホクホク顔。仮装のパフォーマンス部門もMCの推薦から3組選ばれ、強烈なインパクトを放ち続けたガンダムチームもやはり対象となった。
昼からはトロッフェ・バラッキと2時間エンデューロがスタート。天気は雨足が強くなり、雹まで降るさらに過酷な天候となってしまったものの、来週にはツールドおきなわを控えるゲストライダーはトップ集団のペースコントロールを行い、参加者の安全をキープしてくれた。
8時間を走りきり、辺りが真っ暗になる4時に迎えたゴール。最後はマトリックスや新城幸也選手と共にトイストーリーの仮装をしたライダーが、マヴィックカーとモトマヴィックのサポートを受けながらフィナーレ。
8時間の表彰はさらに豪華で総合優勝には30万円の賞金が!受け取ったチームの皆さんでさぞ美味しい祝勝会になったのでは?
今大会から「ロトラップ」が設定され、主催者が発表する五桁の番号と全選手が対象のラップタイムの下五桁とが合えば最大賞金10万円が貰えると言うもの。しかし今回は対象者無しのため次回の大会に繰り越しに。最後は自転車が当たる抽選会が行われて終了を迎えた。
誰もがそれぞれのペースで、仮装で楽しめる鈴鹿8時間エンデューロ。今回は残念ながら悪天候に見舞われてしまったが、来年はきっと晴れてくれるはず!仲間を誘って是非参加してみてはいかがだろうか。
鈴鹿8耐で目立った・速かったライダーをご紹介!
ヘリ・ハムスター
ハムスターの着ぐるみを多数揃えて参加した「ヘリ・ハムスター」チーム。岐阜に本社を置くヘリメーカーの中の自転車メンバーを集めてエントリーしたそう。なんでまたハムスターなのかは知る由もありませんが、毛皮で暖かさも狙ったつもりが大雨で濡れネズミ状態です...(笑)
ベストパフォーマンス賞 チャリフィス
トイストーリーに出てくるキャラクターの仮装を見事に決め、ベストパフォーマンス賞を獲得した4人チームのチャリフィス。4人ともソロで参加し、8時間最後のフィナーレでは、ゲストライダーと共に並んでゴールした。きっと、とても良い思い出の大会となったことでしょう。
4時間ロードソロ優勝 小山内健太選手(DENSO RACING)
DENSO RACINGに所属する小山内健太選手は、4時間ロードソロの優勝者。28周回時点で、残り40分から始まったゲストライダーのペースアップに食らいつき、最後の上りで2位の選手を振り切って優勝を挙げたという。実業団ではE1クラスで1ケタ台のリザルトを残すというのも納得の、さすがの走りを見せていた。
8時間総合優勝 マルコADONパンターニGTR
8時間総合を制したのは愛知の強豪レーシングチームのメンバーで結成した「マルコADONパンターニGTR」。周回数は55周回で、最後はゴールスプリントを制しての優勝。「念願の鈴鹿8耐秋を優勝できて嬉しい。厳しい天候でしたがチャンスを掴みました」と嬉しさを語ってくれた。
新城幸也、福島晋一両選手
今回参加者と共にレース進行を務めた新城幸也と福島晋一選手。新城選手は8時間を最後まで走ってファンと共にレースを楽しみ、最後は福島選手と共に8時間の部の表彰でプレゼンターまで務め、多数の参加者から握手や記念撮影に応えていた。
福島選手は「生憎の天気でしたが、走っていて楽しかった。長いレースですが皆でいると飽きませんね。気持ちも共有できるので天気が悪くても楽しめました」と語ってくれた。
text&photo:Akihiro.NAKAO
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