2012/11/13(火) - 08:31
秋の気配がようやく訪れた10月8日、磐梯高原の南ヶ丘牧場において第6回ジンギスカップが開催された。スーパーバイザーの竹谷賢二さん、ゲストの山本和弘選手も一緒に秋晴れのMTB祭りを楽しんだ。
初回大会より竹谷賢二さん(スペシャライズド)がスーパーバイザーを務めるジンギスカップは、キッズからエリートライダーまで幅広く楽しめるMTBレースイベントだ。美味しいジンギスカンを味わえるのがその名の由来で、6回目を迎える今年はゲストとしてXCトップライダー山本和弘選手(キャノンデール)が参加。ライディングスクールや当日のレースの先導役に徹しつつレースでは本気走りを披露し、会場を盛り上げてくれた。
会場となるのは、磐梯高原の南ヶ丘牧場。前日は瞬間的な豪雨にみまわられたが、レース当日は快晴に恵まれた。東北とあって震災地には影響を受けたものの、昨年は復興大会として開催された経緯を持つイベントだ。
今年からはコースも更に進化を遂げよりテクニカルなものに。山本和弘選手考案のセクション、「KAZU男坂」は、前日の降雨によってマッドな路面となりまさに難関の上りセクションとなっていた。
今コースの特徴として、「TK(竹谷賢二)キャニオン」「魔女っこ岩」「三熊ドロップ」などと言ったセクションごとにちょっとゆるめなネーミングがされているのだが、世界レベルのレースを知るTK&KAZU両氏が口を合わせて「ここまで攻略しがいがあるコースは日本に無い!」と言わしめるほど難コース。
ただし、すべての難セクションには迂回路が設定してあるので、自分の技量に合わせたコースを走行することができる。前日にはコース上でレッスンも行われ、その成果を活かして果敢に挑戦して行く選手も。
参加クラスも未就学児童から設定してあるなど、とても幅広く設定されていることが特徴の今イベント。東北シリーズ最終戦でもあるエキスパートクラスではハイレベルなレースが展開されるが、キッズクラスでは運動会のようなノリで子供達の熱戦が繰り広げられる。しかもレース観戦しながら美味しいジンギスカンも食べられるなど、誰もが楽しめるイベントだ。
イベントはビギナークラス(3.3km×2周)からスタート。レポーターの中林も最後尾より参戦。レギュラーコースのショートカット版であるビギナークラスも、朝露に濡れたマッド路面で易々とは走らせてはもらえず、濡れた木の根っこに苦戦しながらも29erの走破性に助けられながら無事にゴール。
そしてメインイベントのエリートクラス(6km×3周)がスタート。東北シリーズの最終戦は18人による熾烈なレースとなった。ポイントリーダーの石黒選手は安定した走りで首位をキープしたものの、ジンギスカップのコースディレクターの美浦選手も負けじと食らいつく。最後の上りのスプリントで差がついたか、結果は石黒選手が優勝。初代東北シリーズのチャンピオンに輝いた。
順位のつかないオープン参加となったものの、圧巻だったのがアジア選手権を控えたKAZUの全開走行。「本気で走りました!」とゴール後コメントにある通り、日本のトップ選手のテクニック、それも全力でコースを攻める様子は見応え十分だった!アイアンマンワールドチャンピオンシップを翌週に控えた竹谷選手もセーフティマージンをもった走行とは言いつつ、楽しげにコースを疾走していた。
実はこの日、KAZUはアジア選手権の舞台に向かう当日で、時間いっぱいまでイベントに参加してくれた。大会中盤で成田に向かうことになったが、皆でエールを送ってお見送り。後日レースでは自身は銀、弟の幸平選手共にワンツーを達成してくれた。
そしてエリートクラスが終了すると、コースはキッズたちのものに。未就学児童による補助輪付きの自転車レースでは両親のサポート付きレースから、小学校高学年ともなれば26インチで本格的なレースを展開。子供も大人も盛り上がり、この中から日本のトップ選手も輩出されるのでは、と思わせるような走りを見せてもらった。
そしてジンギスカップの最終レースは、スポーツクラス&エキスパートレディース(6km×2周)。スポーツクラスといえども、周回数が少ないだけでコースレイアウトはエリートクラスと同様のテクニカルなもの。日当りの良い地点は路面が乾いてきたもののシングルトラックはマッドのまま。スリッピーな上りや下りも残り、コース攻略には苦労したそう。
全てのレースを消化した後は、表彰式とお楽しみのジャンケン大会が催され、地元会津の特産品や、協賛メーカーと地元サイクルショップから豪華商品がプレゼントされ大盛り上がり。こうして世界一有名な草レースを目指す第6回ジンギスカップは今年も大成功の後に幕を下ろした。
震災から日が経った現在でも、まだ多くの課題を抱える東北地方。だけれどそんな東北で、皆で協力し大きな力を作り出そうとしているのがこのジンギスカップだ。東北に根ざして行われるこのイベントは来年も様々な企画が計画されているという。MTBとジンギスカンと東北を愛する人、ぜひ来年参加してみてはいかがだろうか。
フォトギャラリー2(Google Picasaウェブアルバム)
text&photo:Shojiro.Nakabayashi
edit:So.Isobe
初回大会より竹谷賢二さん(スペシャライズド)がスーパーバイザーを務めるジンギスカップは、キッズからエリートライダーまで幅広く楽しめるMTBレースイベントだ。美味しいジンギスカンを味わえるのがその名の由来で、6回目を迎える今年はゲストとしてXCトップライダー山本和弘選手(キャノンデール)が参加。ライディングスクールや当日のレースの先導役に徹しつつレースでは本気走りを披露し、会場を盛り上げてくれた。
会場となるのは、磐梯高原の南ヶ丘牧場。前日は瞬間的な豪雨にみまわられたが、レース当日は快晴に恵まれた。東北とあって震災地には影響を受けたものの、昨年は復興大会として開催された経緯を持つイベントだ。
今年からはコースも更に進化を遂げよりテクニカルなものに。山本和弘選手考案のセクション、「KAZU男坂」は、前日の降雨によってマッドな路面となりまさに難関の上りセクションとなっていた。
今コースの特徴として、「TK(竹谷賢二)キャニオン」「魔女っこ岩」「三熊ドロップ」などと言ったセクションごとにちょっとゆるめなネーミングがされているのだが、世界レベルのレースを知るTK&KAZU両氏が口を合わせて「ここまで攻略しがいがあるコースは日本に無い!」と言わしめるほど難コース。
ただし、すべての難セクションには迂回路が設定してあるので、自分の技量に合わせたコースを走行することができる。前日にはコース上でレッスンも行われ、その成果を活かして果敢に挑戦して行く選手も。
参加クラスも未就学児童から設定してあるなど、とても幅広く設定されていることが特徴の今イベント。東北シリーズ最終戦でもあるエキスパートクラスではハイレベルなレースが展開されるが、キッズクラスでは運動会のようなノリで子供達の熱戦が繰り広げられる。しかもレース観戦しながら美味しいジンギスカンも食べられるなど、誰もが楽しめるイベントだ。
イベントはビギナークラス(3.3km×2周)からスタート。レポーターの中林も最後尾より参戦。レギュラーコースのショートカット版であるビギナークラスも、朝露に濡れたマッド路面で易々とは走らせてはもらえず、濡れた木の根っこに苦戦しながらも29erの走破性に助けられながら無事にゴール。
そしてメインイベントのエリートクラス(6km×3周)がスタート。東北シリーズの最終戦は18人による熾烈なレースとなった。ポイントリーダーの石黒選手は安定した走りで首位をキープしたものの、ジンギスカップのコースディレクターの美浦選手も負けじと食らいつく。最後の上りのスプリントで差がついたか、結果は石黒選手が優勝。初代東北シリーズのチャンピオンに輝いた。
順位のつかないオープン参加となったものの、圧巻だったのがアジア選手権を控えたKAZUの全開走行。「本気で走りました!」とゴール後コメントにある通り、日本のトップ選手のテクニック、それも全力でコースを攻める様子は見応え十分だった!アイアンマンワールドチャンピオンシップを翌週に控えた竹谷選手もセーフティマージンをもった走行とは言いつつ、楽しげにコースを疾走していた。
実はこの日、KAZUはアジア選手権の舞台に向かう当日で、時間いっぱいまでイベントに参加してくれた。大会中盤で成田に向かうことになったが、皆でエールを送ってお見送り。後日レースでは自身は銀、弟の幸平選手共にワンツーを達成してくれた。
そしてエリートクラスが終了すると、コースはキッズたちのものに。未就学児童による補助輪付きの自転車レースでは両親のサポート付きレースから、小学校高学年ともなれば26インチで本格的なレースを展開。子供も大人も盛り上がり、この中から日本のトップ選手も輩出されるのでは、と思わせるような走りを見せてもらった。
そしてジンギスカップの最終レースは、スポーツクラス&エキスパートレディース(6km×2周)。スポーツクラスといえども、周回数が少ないだけでコースレイアウトはエリートクラスと同様のテクニカルなもの。日当りの良い地点は路面が乾いてきたもののシングルトラックはマッドのまま。スリッピーな上りや下りも残り、コース攻略には苦労したそう。
全てのレースを消化した後は、表彰式とお楽しみのジャンケン大会が催され、地元会津の特産品や、協賛メーカーと地元サイクルショップから豪華商品がプレゼントされ大盛り上がり。こうして世界一有名な草レースを目指す第6回ジンギスカップは今年も大成功の後に幕を下ろした。
震災から日が経った現在でも、まだ多くの課題を抱える東北地方。だけれどそんな東北で、皆で協力し大きな力を作り出そうとしているのがこのジンギスカップだ。東北に根ざして行われるこのイベントは来年も様々な企画が計画されているという。MTBとジンギスカンと東北を愛する人、ぜひ来年参加してみてはいかがだろうか。
フォトギャラリー2(Google Picasaウェブアルバム)
text&photo:Shojiro.Nakabayashi
edit:So.Isobe
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