2012/07/07(土) - 12:22
素晴らしいロケーションを持つ全国各地を、旅気分で走ることのできるシリーズ系ロングライドイベントがアースライドだ。6月24日に行われた北海道富良野アースライドへとお邪魔してきた。
ダイナミックな自然の中を走ることのできる北海道富良野アースライド
今回取材へ参加をさせて頂いたのは、本州を離れ、北の大地で開催された北海道富良野アースライドだ。富良野大会はアースライドの初年度から開催されており、今回で4回目の開催を迎える。
シクロワイアードでも取材は3回目を数え、読者の皆様にもすっかりおなじみとなったアースライドには今回も私、磯部がお邪魔するべく北海道へと渡った。
羽田から旭川までは1時間と少し。北海道は近い!
パーティではワインとビールが飲み放題!楽しい雰囲気です
じつは私、個人的なことだがこの取材が初めての北海道となる。北の地を走った経験のある仲間から「北海道の雄大な景色の中を走るのは最高だぞぉ。」と言われていたので、取材日程が決まった時から既に楽しみだった。
その上風光明媚なコースやグルメ、ゆったりした雰囲気が特徴のアースライドの取材とあって、初の北海道にはこれ以上ないシチュエーションだ。羽田から旭川空港までは約1時間。さらにホテルまでは車で1時間ほどなので、東京から富良野までは乗り換えも含め3時間も掛からない。富良野というと遠いイメージがあったが、感覚的にはすぐそこといった感じ。
富良野名物の「北海へそ祭り」の面々が会場をジャック
スペシャルゲスト・近藤房之助さんのソウルフルなライブに大盛り上がり
18時からは大会オフィシャルの新富良野プリンスホテルで「ふらのワインウェルカムパーティー」へと参加だ。タイトルの通り地元ワインブランドがスポンサードするこのパーティでは、贅沢にもワインやビールが飲み放題だ。
会場に並ぶ料理も一際豪華で、途中からは富良野名物「北海へそ祭り」のご一行様が登場したり、ゲストの近藤房之助さんのライブもあって、とっても楽しい雰囲気に。地元の方の暖かいおもてなしを受けながらその地方の味を楽しむことができるのはアースライドならではだ。気づけば初めて合った方とも仲良くなってしまう。参加した皆さんからは大満足の声を多く聞くことができた。
去年の2倍以上となる650名がエントリーした
ゲストの小笠原さん、近藤房之助さん、絹代さん
そんな楽しいパーティーから一夜開け翌日。会場に向かうとそこには今まで取材した2つのアースライドをはるかに上回る多くのサイクリストが大集結している。その数は総計650名ほど。聞けば2年前は150名、昨年は300名、そして今年はその倍以上に膨れ上がったというから驚きだ。
でも参加している方を見ると、女性やビギナーさんが中心で、ゆったりとしたアースライドならではの雰囲気は変わらず良い雰囲気。やがて7時を迎えると、10人ほどのウェーブで順次スタートとなり、私も前方でスタートを切った。
富良野アースライドに用意されたのは、110、80、50kmの3つのコース。脚力に合わせてコースを選べるし、途中から分岐していくコース設定なので体調次第で距離を短くすることもできる。これも初心者ライダーさんが気軽に参加できる理由の一つだ。
序盤は畑の中の農道をひたすら真っすぐ進む
ローカル色あふれる非電化の線路を渡っていく
ジューシーで濃厚な甘さの富良野メロン。見ているだけで美味しそうでしょ?
富良野名物のラベンダー。満開まではちょっと早かった
コースは富良野市街を抜けて北上し、田園地帯のど真ん中をまっすぐ走る農道を行く。直線と直角の十字路で構成されるシンプルな道がずっと続く様子は、まるで大地に定規と鉛筆で線を引いたかのよう。
それもそのはずで、前日乗ったタクシーの運転手さんによると、明治時代に開拓をしたそのままの道なんだとか。でも測量を間違えたところは無理やり繋げている場所もあるんだそうな。へぇー。スタートから14km地点、第1エイドのとみたメロンへと到着した。
第2エイドで供されたジンギスカン!肉度全開!
びっくりするほど味が濃くて美味しかったふかしジャガイモ
こちらはその名の通り、幾つもの賞を受賞した富良野メロンを味わうことができるとあって、私も最初から楽しみにしていたポイントの一つ。スプーンを入れるとじゅわっとジューシーで、とろりとした甘さは今までに味わったことが無いくらいだ。有名な夕張メロンよりも糖度が高いのが特徴なんだとか。
グループで楽しむのがアースライドの正しい楽しみ方! 非電化のローカルな富良野線の踏切を渡って、これまでと同じような田園風景の中を車列は進む。とみたメロンから10km走るとあっと言う間に第2エイドへ滑り込む。
こちらでは早いお昼を頂くことができた。
地元の名物が食べられるアースライドだけにジンギスカンBBQ、道産米おにぎり、アスパラ、ふかし芋とメニューも豪華で、ねっとりした甘みのジャガイモは味が濃く、いくらでも食べたくなってしまうほど。
カロリー摂取の方が確実に多いけれど、そんなこと言ってたらアースライドは楽しめません!
コースはダイナミックな丘陵地帯へと入っていく
第3エイドではソフトクリームが振舞われた
さて、これまでは畑の中を走っていたコースだが、この先からは丘陵地帯へと入っていく。なだらかな丘がずっと続いていくその光景は、北海道と言って思い浮かべる景色そのものだ。ただしコースももれなくその起伏の上を抜けていくから、何となくは"脚にくる"。でも急勾配は無いから、ビギナーさんでもちょっと頑張れば簡単にクリアできるだろう。このへんの適度さが大会の雰囲気とマッチしていると思う。
一番長かった上り。標高差250mを直登していく
38km地点の第3エイドへと到着。こちらではメロンソフトクリームが味わえるはずだったのだが、どうやら写真を取りすぎたか時間が無さそう。110kmコースに入るのには制限時間内に分岐を通過しなければならないので、泣く泣くソフトを諦めて先へ。後で話を聞くととても美味だったらしく、かなり残念な感じだ。
上りの途中にあるカフェで休憩。こんなゆるさがアースライドのいいところ
富良野岳をバックに爽快な下りを楽しむ
コースに沿って。元来たルートを飛ばし気味に戻っていく。とりあえず制限時間はクリアすることができたから一安心だ。ここから標高差250mほどの丘を越え、目指すはあのTVドラマで有名な「五郎の石の家」。110kmコースは「北の国からコース」のタイトルがついている。
途中天然の湧き水で休憩を入れつつ、よりダイナミックなスケールの丘陵地帯を駆け抜けていく。この頃には青空も多く出て、すぐそばの富良野岳がはっきりと見える。気温は20℃ほどで湿度も低く、吹き抜ける風が爽快で走るのには極上のシチュエーションが続く。
第4エイドの「五郎の石の家」。天候も良くてついつい長居してしまった
このソフトクリームなまら美味しいよ!
展示(放置?)してあるレトロなトラクターで記念撮影してみたり
ドラマで使われたトラックとトラクターに乗ってはしゃいでみたり
やがて到着した「石の家」では配られた富良野天然水サイダーと、売店で買ったソフトクリームを味わって大休止。最高の景色と天気が一層美味しさをプラスしてくれた。こちらにはドラマに出てきたらしい(見たこと無いので分からず。すいません)トラクターやトラックも展示してあって、皆さんも写真を撮ったり、乗ってはしゃいでみたりと思い思いに楽しんでいる様子。
小笠原さんも富良野アースライドを満喫のご様子 エイドを出るとここからは下り基調の道が続く。標高差250m弱の爽快なダウンヒルを存分に楽しんだらあっと言う間に最後の第5エイド、鳥沼公園だ。こちらではエイドの隣にあって大会スポンサーでもあるFURANO BURGER提供の美味しい炭焼きソーセージを味わうことができた。塩っぱいものが欲しかった頃なので嬉しいタイミングだ。
こんなゆるさがアースライドの良いところ さて、こちらのエイドを出れば、ゴールまで残すは13kmだ。序盤に走ったエリアに戻ってきているので、もう上りは一つも無い。畑の中を行くひたすらまっすぐなコースをゆったりと走って富良野市内に戻り、午後3時ごろにゴールを迎えた。
距離こそ110kmと短いが、工夫が凝らされたエイドステーションや、雄大な自然を楽しみながら走ることができたので、走り終えた時の私の充実感はとても大きいものだった。
私はアースライドへは計3回お邪魔させて頂いたことになるが、単なるロングライドイベントと違って、いつも思うのはゴール後に「旅をしてきた」印象がとても強いということ。これはやはり、風景、食事、そして心のこもった地元のおもてなしの受けることができるからに違いないと思う。
ゴールした皆で記念撮影。良い記念になりましたね!
ビギナー目線から楽しむことを第一に考えるアースライドの楽しい雰囲気は、サイクリング歴の長いベテランさんでも、普段はバリバリに走る方でも違った楽しみかたを発見できると思うし、事実私もそのひとり。
そんな事を走りながらに感じた北海道富良野アースライドだった。
text&photo:So.Isobe
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今回取材へ参加をさせて頂いたのは、本州を離れ、北の大地で開催された北海道富良野アースライドだ。富良野大会はアースライドの初年度から開催されており、今回で4回目の開催を迎える。
シクロワイアードでも取材は3回目を数え、読者の皆様にもすっかりおなじみとなったアースライドには今回も私、磯部がお邪魔するべく北海道へと渡った。
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じつは私、個人的なことだがこの取材が初めての北海道となる。北の地を走った経験のある仲間から「北海道の雄大な景色の中を走るのは最高だぞぉ。」と言われていたので、取材日程が決まった時から既に楽しみだった。
その上風光明媚なコースやグルメ、ゆったりした雰囲気が特徴のアースライドの取材とあって、初の北海道にはこれ以上ないシチュエーションだ。羽田から旭川空港までは約1時間。さらにホテルまでは車で1時間ほどなので、東京から富良野までは乗り換えも含め3時間も掛からない。富良野というと遠いイメージがあったが、感覚的にはすぐそこといった感じ。
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18時からは大会オフィシャルの新富良野プリンスホテルで「ふらのワインウェルカムパーティー」へと参加だ。タイトルの通り地元ワインブランドがスポンサードするこのパーティでは、贅沢にもワインやビールが飲み放題だ。
会場に並ぶ料理も一際豪華で、途中からは富良野名物「北海へそ祭り」のご一行様が登場したり、ゲストの近藤房之助さんのライブもあって、とっても楽しい雰囲気に。地元の方の暖かいおもてなしを受けながらその地方の味を楽しむことができるのはアースライドならではだ。気づけば初めて合った方とも仲良くなってしまう。参加した皆さんからは大満足の声を多く聞くことができた。
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でも参加している方を見ると、女性やビギナーさんが中心で、ゆったりとしたアースライドならではの雰囲気は変わらず良い雰囲気。やがて7時を迎えると、10人ほどのウェーブで順次スタートとなり、私も前方でスタートを切った。
富良野アースライドに用意されたのは、110、80、50kmの3つのコース。脚力に合わせてコースを選べるし、途中から分岐していくコース設定なので体調次第で距離を短くすることもできる。これも初心者ライダーさんが気軽に参加できる理由の一つだ。
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それもそのはずで、前日乗ったタクシーの運転手さんによると、明治時代に開拓をしたそのままの道なんだとか。でも測量を間違えたところは無理やり繋げている場所もあるんだそうな。へぇー。スタートから14km地点、第1エイドのとみたメロンへと到着した。
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こちらでは早いお昼を頂くことができた。
地元の名物が食べられるアースライドだけにジンギスカンBBQ、道産米おにぎり、アスパラ、ふかし芋とメニューも豪華で、ねっとりした甘みのジャガイモは味が濃く、いくらでも食べたくなってしまうほど。
カロリー摂取の方が確実に多いけれど、そんなこと言ってたらアースライドは楽しめません!
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途中天然の湧き水で休憩を入れつつ、よりダイナミックなスケールの丘陵地帯を駆け抜けていく。この頃には青空も多く出て、すぐそばの富良野岳がはっきりと見える。気温は20℃ほどで湿度も低く、吹き抜ける風が爽快で走るのには極上のシチュエーションが続く。
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私はアースライドへは計3回お邪魔させて頂いたことになるが、単なるロングライドイベントと違って、いつも思うのはゴール後に「旅をしてきた」印象がとても強いということ。これはやはり、風景、食事、そして心のこもった地元のおもてなしの受けることができるからに違いないと思う。
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ビギナー目線から楽しむことを第一に考えるアースライドの楽しい雰囲気は、サイクリング歴の長いベテランさんでも、普段はバリバリに走る方でも違った楽しみかたを発見できると思うし、事実私もそのひとり。
そんな事を走りながらに感じた北海道富良野アースライドだった。
text&photo:So.Isobe
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