埼玉県・吉見で開催されているシクロクロスシリーズ「GPミストラル」が主催する、参加者が子供と女性限定の「子供と女性のCX大会」が開催された。ムービーを含めてレポートしよう。

ロングコース20分を走るU12A+U12Bロングコース20分を走るU12A+U12B コースには軽いドロップオフもあるコースには軽いドロップオフもある


埼玉県北部、吉見運動公園で開催されているシクロクロスのシリーズ戦「GPミストラル」。しかしレースのシリーズ戦のシーズンオフに企画されたのが、この子供と女性のシクロクロス大会だ。名前の通り子供と女性が主役。男性や上級者のレース等は無し。なんとも割り切った企画だが、競技志向の強いシクロクロスにおいて、普段はややオマケ的な存在になりがちな子どもと女性に楽しんでもらおうと企画された大会だ。3月に第1回が開催。5月の第2回は参加者が足りず中止。そして今回の第3回目が開催された。

カデットAクラスのみんなカデットAクラスのみんな 平坦ながらスピードコース平坦ながらスピードコース


子供たちがまずは主役。レースの前には「お絵かき大会」、そして「鬼ごっこ」が企画された。
お絵かき大会は自転車やシクロクロスを題材にした絵を持参してもらう、あるいはその場でクレヨンなどで描いてもらう絵のコンテスト。お菓子などの商品つき企画だ。今回のテーマは 「未来の自転車・・・こんなじてんしゃ あったらいいなあ~~~」。

自転車鬼ごっこ 逃げまどう子供たち自転車鬼ごっこ 逃げまどう子供たち ヘルメットにつけたテープをとられたらおしまいヘルメットにつけたテープをとられたらおしまい


グラウンドの中で行う鬼ごっこは、自転車に乗りながらヘルメットにつけた紙テープを鬼(大人)にとられないように逃げまわる。面白いが、自転車のテクニックが身につくゲームだ。

レースはカデットAがショートコースでの15分競争。U12は学年で2クラスに分けられ、ロングコースでの20分競争。U14と女性のfemmeはロングコースでの30分競争だ。時間はたっぷりとられ、しかもコースも子供・女性向けでありながら、スピードの出る平坦系で、軽くドロップオフや泥セクションもあり、本格的なシクロクロスコースだ。子供たちはやはりMTBが多いが、女性はシクロクロスバイクでの参戦が多かった。

お絵かき大会のテーマは 「未来の自転車 こんなじてんしゃ あったらいいなあ~」お絵かき大会のテーマは 「未来の自転車 こんなじてんしゃ あったらいいなあ~」 フランスのブルターニュ地方のお菓子をもらったよ!フランスのブルターニュ地方のお菓子をもらったよ!


GPミストラルシリーズの主催者、大山智さんは言う「世界に通用する選手を育てるにも、この年代の子供達から。小学校から中学校にあがる頃は、自転車を『やめちゃいやすい年代』なんです。その時期にレースをたっぷり楽しんでもらうことが、続けるためにはとても大事なんです」。

じゃんけん大会ではいろいろなオマケがもらえるじゃんけん大会ではいろいろなオマケがもらえる もとは北海道でシクロクロスシリーズ戦を開催してきた大山さん。MTBでも活躍中の山本幸平・和弘兄弟、小野寺建らが子供の頃に、自分の企画したレースから育っていった経緯も話してくれた。楽しくレースしながら過ごし、仲間や親子で自転車を楽しむ。そんな時間が、自転車を心から楽しめる自転車選手を育てていく基礎だという。
「子供たちが今から自転車を嫌いになっちゃわないように、鬼ごっこしたり、ゲームしたり、ビリになっても何かオマケがもらえたりする工夫をしてますよ」とも。

この日は暑い夏日。どのクラスも熱戦が繰り広げられた。鬼ごっこからレースまで、楽しいその模様はムービーでタップリとお楽しみ下さい。

GPミストラルの本シリーズは早くも7月08日の第1戦・サマークロスから始まる。

参加した子供たち
中島瞳ちゃん(Team The Monkey)中島瞳ちゃん(Team The Monkey) 時谷航太くん(内房レーシング)時谷航太くん(内房レーシング)

武田花ちゃん(ARAIレーシング)武田花ちゃん(ARAIレーシング) 小林茉琴ちゃん(Team K)小林茉琴ちゃん(Team K)

恒例のみんなで記念撮影恒例のみんなで記念撮影

ムービー


text&photo&movie:Makoto.AYANO

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