2012/03/20(火) - 08:25
2月19日に開催された「2012サイクリング屋久島」。今年で第2回目となるのこロングライドイベントを、大会マスコットとして愛されている"きのこ"の「セキノコ」が走ってレポートします。
ユネスコの世界自然遺産に登録されている屋久島には推定樹齢6000年以上の縄文杉など、貴重な自然がいっぱい。「2012サイクリング屋久島」は、エコな乗り物“自転車”に乗って、屋久島の大自然を体感してもらうイベント。島を一周する約100kmのコースを、タイムを競わず、地元の人たちの声援を受けながら、自分のペースで走るというイベントだ。
レポートしてくれる"きのこ"の「セキノコ」は、実は大会事務局の人。でも実際に走ってのレポートです。
こんにちは。2012サイクリング屋久島」公式キャラクター(?)のセキノコです。はじめまして。世界自然遺産に登録された屋久島の雄大な自然を感じながら、島一周100kmを巡る「サイクリング屋久島」。今年で2回目を迎えました。私がばっちりレポートいたしますぞ~!
ワタクシ、セキコノとはいったい何?そんなアナタ、一度サイクリング屋久島に来ていただければ分かります。大会じゅう、アチコチに生えている、いや、出没する謎のマスコットなんです。セキノコの由来は、名前がばれるので書きませんっ! (参加された人は知っています・笑)
まずは、大会PR用の自転車に乗って写真をパチリ! これは第1回大会号です。
今年から私の手下として、チビセキノコも屋久島に来てもらいました。ムム?手下のくせに彼女連れとは生意気ですね...。
ちなみに、今回はゲスト参加者としてタレントの安田美沙子さん、ダンカンさん、ケッタマンらがいらっしゃいました。みちゃさん、可愛い!(笑)
大会前日に行われた前夜祭では、島の人のあたたかいおもてなしが印象的です。島の子供たちによる太鼓の演舞や、フラダンス。みんな一生懸命で可愛いです。参加者の皆さんもほっこり。
今年の参加者数は昨年を大幅に超える230人!
屋久島のお母さんたちが、「ぽんかんジュース」や「トビウオの竜田揚げ」など、たくさんの郷土料理を振舞ってくれました~!おいしい~!
抽選会では屋久島名産の「たんかん」の詰め合わせなど、色んな賞品が用意されていました。
最後には全員でウォーミングアップ(?)のための体操をしたり、明日の大会にむけて全員で結束を固めることができました。がんばるぞー!
大会当日の朝。会場には元気な声が飛び交います。
「おはようございま~す」。でもちょっぴり雨模様。雨が多いのは屋久島の特徴でもあります。でも、小雨程度。「さ、皆さん張り切ってスタートしますぞー!」
フェリーや高速船が発着する宮之浦港からスタート。
む、むむ? 屋久島の自然はすごい。南の島というイメージがある屋久島ですが、九州地方最高峰の宮之浦岳を有するため、山の頂上は雪化粧していた!
不思議な光景ですな~。日の出とともに、雲間からそれはそれは幻想的で柔らかな陽射しが差し込んで...。
う~ん、屋久島の魅力に取り付かれて何度も来訪する人の気持ちが分かりますな~。
各エイドステーションでは、屋久島名産たんかんや、地元の高校生の手作り黒糖、よもぎをたっぷり使ったよもぎもちなどが振舞われました。しばらくすると天候もどんどん回復し、参加者からも笑みがこぼれます。
サイクリング屋久島のよいところは、サイクル初心者から上級者まで十分楽しめるイベントとであるということ。なぜかって?
9時間という制限時間は初心者の方には安心の設定ですし、アップダウンもあるので、上級者の方にもオススメの刺激的なコースなのです!!
さらにさらに、道路上でサルやシカにたくさん出会えるのはやっぱり屋久島ならでは! サルも興味深そうにこちらを見つめてきます。あ、私はキノコなので食べられそうになりました。危ない、危ない...。
ちなみに屋久島の小学校では、小学6年生の恒例イベントとして自転車で島を1周するのが学校行事として長年続けられてきたそうですよ!
南東岸に位置する安房(あんぼう)港を経由し、島の南、尾之間へ進みます。満潮時には入れなくなるという露天風呂「平内海中温泉」を過ぎ、日本の滝百選に選ばれた島最大の大川(おおこ)の滝を右手に見ながら、島西部の世界遺産登録地域が近づいて来ました。
さ~てお待ちかね、昼食会場である栗生エイドステーションに到着しました。今年のメニューは何かな~?
おっ... こ、これは素晴らしい!
塩さばにふきの一種である「ツアのつくだ煮」、それにあったか豚汁!!デザートにほんのり甘~いふくれ菓子。至福...。味見させていただきました...もぐもぐ。う...美味い!
屋久島のお母さんたちの暖かいおもてなしに、お腹も心もほっこりですな~。さ、栗生を過ぎたらいよいよ本大会の一番の見どころ、西部林道へ向かいます。
西部林道にたどり着くまでは、長~い登り坂が待ち受けており、ここでは苦戦を強いられます。そして...来ました、西部林道。
西部林道は屋久島で唯一、海岸線から世界自然遺産に指定されている地域です。絶滅危惧種ヤクタネゴヨウの自生地としても最大の地域で、標高300メートルより上には多くのゴヨウマツが見られます。
昔、人が暮していた地域もあり、炭焼きの跡などが見られます。一本の木でジャングルのように広がるガジュマルの巨木も見られます。ヤクザルやヤクシカなどとの出会いも期待できます。
この辺りの地形は急峻で、標高1323メートルの国割岳まで、見事な植生の垂直分布が見られます。海の中も急に落ち込み、イセエビ、魚などの豊かな漁場になっています。
一時、大型観光バスが通れるように林道を拡張する工事が計画されましたが、反対運動が高まり白紙撤回されました。林道は細く、レンタカーなどで訪れる観光客も通過するときは緊張しちゃうような道です。自転車で通るのはとても不安な道ですが、でも、皆で走れば安心です!
まるで太古の森にいるかのようなうっそうとした濃い緑!あちこちからひょっこり顔を出すヤクシカやヤクサル!
参加者もここでは景色を写真撮影したり、思い思いにその大自然を堪能しています。
西部林道は高低差もあり、走りごたえがあります。屋久島の大自然を感じることができます。
ゴールまではあと50km。西部林道を無事抜けると、永田いなか浜へ。このあたりはアカウミガメの上陸密度が日本一高い砂浜で、花崗岩が砕けた黄色い砂浜が約1kmに渡って続きます。5月から7月にかけてウミガメが産卵の為に上陸します。2月の浜はひっそりしていて、カメの気配はありません。きのこの私はカメに食べられないかと心配だったので、ここを無事抜ければ完走は間近かです(笑)
そして、私も何事も無く宮之浦港のゴールに到着!やった、やりましたぞ~。脚でも舌でも屋久島を満喫して、大満足。安田美沙子さんと一緒に走れたらもっと良かったんだけどな~(涙)。
今回は、沿道で応援してくれる島民の方がたくさんいて、くじけそうになった参加者たちを励ましてくださいました。島の方のあたたかい心に感謝です。地元の皆さんの応援も得て、2回目を迎えてますますバージョンアップしているように感じだサイクリング屋久島。
自然の宝庫、世界遺産の屋久島に憧れている方はきっとたくさんいるはず。そんな島を自転車でぐるりと回ってその魅力を堪能することができる素晴らしいイベントです。
常連の参加者も、自転車に乗り始めたばかりの人も、ベテランの方も、是非来年の参加を心待ちにしておりますぞ~!
以上、公式(?)マスコットキャラクターのセキノコがお送りしました。 まった来年~!
text&photo:セキノコ(サンケイスポーツ)
ユネスコの世界自然遺産に登録されている屋久島には推定樹齢6000年以上の縄文杉など、貴重な自然がいっぱい。「2012サイクリング屋久島」は、エコな乗り物“自転車”に乗って、屋久島の大自然を体感してもらうイベント。島を一周する約100kmのコースを、タイムを競わず、地元の人たちの声援を受けながら、自分のペースで走るというイベントだ。
レポートしてくれる"きのこ"の「セキノコ」は、実は大会事務局の人。でも実際に走ってのレポートです。
こんにちは。2012サイクリング屋久島」公式キャラクター(?)のセキノコです。はじめまして。世界自然遺産に登録された屋久島の雄大な自然を感じながら、島一周100kmを巡る「サイクリング屋久島」。今年で2回目を迎えました。私がばっちりレポートいたしますぞ~!
ワタクシ、セキコノとはいったい何?そんなアナタ、一度サイクリング屋久島に来ていただければ分かります。大会じゅう、アチコチに生えている、いや、出没する謎のマスコットなんです。セキノコの由来は、名前がばれるので書きませんっ! (参加された人は知っています・笑)
まずは、大会PR用の自転車に乗って写真をパチリ! これは第1回大会号です。
今年から私の手下として、チビセキノコも屋久島に来てもらいました。ムム?手下のくせに彼女連れとは生意気ですね...。
ちなみに、今回はゲスト参加者としてタレントの安田美沙子さん、ダンカンさん、ケッタマンらがいらっしゃいました。みちゃさん、可愛い!(笑)
大会前日に行われた前夜祭では、島の人のあたたかいおもてなしが印象的です。島の子供たちによる太鼓の演舞や、フラダンス。みんな一生懸命で可愛いです。参加者の皆さんもほっこり。
今年の参加者数は昨年を大幅に超える230人!
屋久島のお母さんたちが、「ぽんかんジュース」や「トビウオの竜田揚げ」など、たくさんの郷土料理を振舞ってくれました~!おいしい~!
抽選会では屋久島名産の「たんかん」の詰め合わせなど、色んな賞品が用意されていました。
最後には全員でウォーミングアップ(?)のための体操をしたり、明日の大会にむけて全員で結束を固めることができました。がんばるぞー!
大会当日の朝。会場には元気な声が飛び交います。
「おはようございま~す」。でもちょっぴり雨模様。雨が多いのは屋久島の特徴でもあります。でも、小雨程度。「さ、皆さん張り切ってスタートしますぞー!」
フェリーや高速船が発着する宮之浦港からスタート。
む、むむ? 屋久島の自然はすごい。南の島というイメージがある屋久島ですが、九州地方最高峰の宮之浦岳を有するため、山の頂上は雪化粧していた!
不思議な光景ですな~。日の出とともに、雲間からそれはそれは幻想的で柔らかな陽射しが差し込んで...。
う~ん、屋久島の魅力に取り付かれて何度も来訪する人の気持ちが分かりますな~。
各エイドステーションでは、屋久島名産たんかんや、地元の高校生の手作り黒糖、よもぎをたっぷり使ったよもぎもちなどが振舞われました。しばらくすると天候もどんどん回復し、参加者からも笑みがこぼれます。
サイクリング屋久島のよいところは、サイクル初心者から上級者まで十分楽しめるイベントとであるということ。なぜかって?
9時間という制限時間は初心者の方には安心の設定ですし、アップダウンもあるので、上級者の方にもオススメの刺激的なコースなのです!!
さらにさらに、道路上でサルやシカにたくさん出会えるのはやっぱり屋久島ならでは! サルも興味深そうにこちらを見つめてきます。あ、私はキノコなので食べられそうになりました。危ない、危ない...。
ちなみに屋久島の小学校では、小学6年生の恒例イベントとして自転車で島を1周するのが学校行事として長年続けられてきたそうですよ!
南東岸に位置する安房(あんぼう)港を経由し、島の南、尾之間へ進みます。満潮時には入れなくなるという露天風呂「平内海中温泉」を過ぎ、日本の滝百選に選ばれた島最大の大川(おおこ)の滝を右手に見ながら、島西部の世界遺産登録地域が近づいて来ました。
さ~てお待ちかね、昼食会場である栗生エイドステーションに到着しました。今年のメニューは何かな~?
おっ... こ、これは素晴らしい!
塩さばにふきの一種である「ツアのつくだ煮」、それにあったか豚汁!!デザートにほんのり甘~いふくれ菓子。至福...。味見させていただきました...もぐもぐ。う...美味い!
屋久島のお母さんたちの暖かいおもてなしに、お腹も心もほっこりですな~。さ、栗生を過ぎたらいよいよ本大会の一番の見どころ、西部林道へ向かいます。
西部林道にたどり着くまでは、長~い登り坂が待ち受けており、ここでは苦戦を強いられます。そして...来ました、西部林道。
西部林道は屋久島で唯一、海岸線から世界自然遺産に指定されている地域です。絶滅危惧種ヤクタネゴヨウの自生地としても最大の地域で、標高300メートルより上には多くのゴヨウマツが見られます。
昔、人が暮していた地域もあり、炭焼きの跡などが見られます。一本の木でジャングルのように広がるガジュマルの巨木も見られます。ヤクザルやヤクシカなどとの出会いも期待できます。
この辺りの地形は急峻で、標高1323メートルの国割岳まで、見事な植生の垂直分布が見られます。海の中も急に落ち込み、イセエビ、魚などの豊かな漁場になっています。
一時、大型観光バスが通れるように林道を拡張する工事が計画されましたが、反対運動が高まり白紙撤回されました。林道は細く、レンタカーなどで訪れる観光客も通過するときは緊張しちゃうような道です。自転車で通るのはとても不安な道ですが、でも、皆で走れば安心です!
まるで太古の森にいるかのようなうっそうとした濃い緑!あちこちからひょっこり顔を出すヤクシカやヤクサル!
参加者もここでは景色を写真撮影したり、思い思いにその大自然を堪能しています。
西部林道は高低差もあり、走りごたえがあります。屋久島の大自然を感じることができます。
ゴールまではあと50km。西部林道を無事抜けると、永田いなか浜へ。このあたりはアカウミガメの上陸密度が日本一高い砂浜で、花崗岩が砕けた黄色い砂浜が約1kmに渡って続きます。5月から7月にかけてウミガメが産卵の為に上陸します。2月の浜はひっそりしていて、カメの気配はありません。きのこの私はカメに食べられないかと心配だったので、ここを無事抜ければ完走は間近かです(笑)
そして、私も何事も無く宮之浦港のゴールに到着!やった、やりましたぞ~。脚でも舌でも屋久島を満喫して、大満足。安田美沙子さんと一緒に走れたらもっと良かったんだけどな~(涙)。
今回は、沿道で応援してくれる島民の方がたくさんいて、くじけそうになった参加者たちを励ましてくださいました。島の方のあたたかい心に感謝です。地元の皆さんの応援も得て、2回目を迎えてますますバージョンアップしているように感じだサイクリング屋久島。
自然の宝庫、世界遺産の屋久島に憧れている方はきっとたくさんいるはず。そんな島を自転車でぐるりと回ってその魅力を堪能することができる素晴らしいイベントです。
常連の参加者も、自転車に乗り始めたばかりの人も、ベテランの方も、是非来年の参加を心待ちにしておりますぞ~!
以上、公式(?)マスコットキャラクターのセキノコがお送りしました。 まった来年~!
text&photo:セキノコ(サンケイスポーツ)
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