2011/12/19(月) - 14:40
東京からほど近い距離にありながら、サイクリストにとって走りやすい環境が存在する千葉県の中・南房総エリア。この度千葉県は、この地域を使った新たな観光資源として各自治体や鉄道会社と連携し、安心してサイクリングを楽しめる環境づくりに取り組むことを発表した。
アクセスの良さを生かし、東京や神奈川など、首都圏から多くのサイクリストが訪れている千葉県。"千葉県サイクルツーリズム" プロジェクトは、ポンプや工具の無料貸し出しサービスを整えた"サイクルステーション" の整備や、おすすめサイクリングコースの設定など、多岐にわたっている。
「おすすめコース」
今回のプロジェクトの対象となる中・南房総エリアには、「おすすめコース」として、初級者から上級者にまで対応する全6コースが設定された。コース設定には地元千葉県サイクリング協会が関わり、平坦コースから、アップダウンの多い内陸部を使ったルートもあって、走り応えも十分だ。
おすすめコースを参考にしながら遠回りをしたり、食事処に立ち寄ってみたりと、自分のお気に入りコースを見つけるのも楽しいだろう。
「サイクルステーション」
エリア内の道の駅など21か所が「サイクルステーション」に設定され、ポンプや工具の無料貸し出しサービスなどが受けられる。スタンドが無いスポーツバイクのためのバイクラックが準備されているのも嬉しい点だ。
小湊鉄道サイクルトレイン
これらの動きに合わせて、千葉県中部を東西に走る小湊鉄道の取り組みにも注目したい。
平成22年4月より開始された「サイクルトレイン」は、自転車をそのまま車内に持ち込んで移動することが可能で、嬉しいことに車両内への自転車の持ち込みができ、料金も無料となっている。
JR内房線と接続する五井駅を出てしばらく行けば、サイクリングにうってつけのフィールドが広がる中房総エリア。途中下車して山間のコースを楽しんだり、途中の養老渓谷駅に設置されている足湯に立ち寄ったりと、旅派のサイクリストの乗車が増えているという。毎週土曜日、日曜日、祝日の決まったダイヤで運行されている。
12月6日に行われたプレス発表会では、実際に上級者コースの一部を試走する機会が設けられた。使用されたのは「サイクルトレイン」にバイクを載せて途中下車し、中房総エリアの高滝湖からスタート地点の市原まで戻ってくる40km弱のコース。シクロワイアード編集部もこちらに参加させていただいた。
観光地に良くあるポタリング(自転車散歩)向けの設定でなく、スポーツバイクでのトレーニングライドにも向くというコースまでもがモデルコースとして用意されるのが今回のプロジェクトの特筆すべき点だろう。
当日は残念ながら雨模様で途中打ち切りとなってしまったが、実際にモデルコースを走ってみると、やはり房総の道は、都会に比べて圧倒的に交通量が少なく走りやすいという印象を受ける。
当日走ったのは上級者向けのコースということで、アップダウンが連続するトレーニングにもうってつけの走り応えのあるコースだった。各地のサイクルステーションも道の駅などが中心に設定されているため、食事や補給などの心配にも事欠かないといえるだろう。
千葉を訪れるサイクリストのために、オフィシャルホームページも開設された。以下に概要を紹介する「オススメサイクリングコース」の詳しい案内や、サイクリング中に頼りになる地元サイクルショップのデータ紹介、そしてエリア内に存在する21ヶ所のサイクルステーションの情報などが細かく掲載されている。オススメ情報やコースの走行レポートなど、これから順次コンテンツが増えていく予定とのことなので、自転車で千葉県を訪れる前には是非チェックしてみよう。
「おすすめサイクリングコース」概要
■中房総エリア
初級コース(55.0km) サイクルトレインを使って高滝ダムから五井駅を目指す緩い下り基調の走りやすいコース。
中級コース(65.2km) 丘陵地帯と太平洋沿岸を走りながら、城下町の雰囲気が残る大多喜周辺を抜け、地元B級グルメ勝浦タンタン麺、御宿の月の沙漠など、食と景観が楽しめるコース。
上級コース(96.0km) 標高差100mほどの丘陵地帯を抜け、長柄ダムや高滝湖を経由して太平洋沿岸の景観の良いルートを行くワインディングコース。
■南房総エリア
初級コース(43.3km) 関東富士見100景に選ばれる北条海岸をスタートし、新しく開通した走りやすい「安房グリーンライン」を抜ける、短距離ながら走り応えのあるコース。
中級エリア(71.3km) 丘陵地帯を抜けて太平洋側から東京湾側まで、房総半島を横断する満足感たっぷりのコース。富山、伊予ヶ岳など、景勝地を走りぬける。
上級コース(104.9km) 100km超えのロングライドながら、交通量の少ない南房総の海岸線をたどる平坦基調の走りやすいコース。
東京からアクアラインで約1時間、電車でも2時間以内の好アクセスで、ハード面、ソフト面ともに走りやすい環境が整えられている千葉県。是非とも仲間同士で、チームで、走りに行ってみてはいかがだろうか。
千葉県内のサイクルステーション
より大きな地図で 千葉県サイクルステーション(千葉県サイクルツーリズム) を表示
text:So.Isobe
photo:So.Isobe、千葉県サイクルツーリズムプロジェクト
アクセスの良さを生かし、東京や神奈川など、首都圏から多くのサイクリストが訪れている千葉県。"千葉県サイクルツーリズム" プロジェクトは、ポンプや工具の無料貸し出しサービスを整えた"サイクルステーション" の整備や、おすすめサイクリングコースの設定など、多岐にわたっている。
「おすすめコース」
今回のプロジェクトの対象となる中・南房総エリアには、「おすすめコース」として、初級者から上級者にまで対応する全6コースが設定された。コース設定には地元千葉県サイクリング協会が関わり、平坦コースから、アップダウンの多い内陸部を使ったルートもあって、走り応えも十分だ。
おすすめコースを参考にしながら遠回りをしたり、食事処に立ち寄ってみたりと、自分のお気に入りコースを見つけるのも楽しいだろう。
「サイクルステーション」
エリア内の道の駅など21か所が「サイクルステーション」に設定され、ポンプや工具の無料貸し出しサービスなどが受けられる。スタンドが無いスポーツバイクのためのバイクラックが準備されているのも嬉しい点だ。
小湊鉄道サイクルトレイン
これらの動きに合わせて、千葉県中部を東西に走る小湊鉄道の取り組みにも注目したい。
平成22年4月より開始された「サイクルトレイン」は、自転車をそのまま車内に持ち込んで移動することが可能で、嬉しいことに車両内への自転車の持ち込みができ、料金も無料となっている。
JR内房線と接続する五井駅を出てしばらく行けば、サイクリングにうってつけのフィールドが広がる中房総エリア。途中下車して山間のコースを楽しんだり、途中の養老渓谷駅に設置されている足湯に立ち寄ったりと、旅派のサイクリストの乗車が増えているという。毎週土曜日、日曜日、祝日の決まったダイヤで運行されている。
12月6日に行われたプレス発表会では、実際に上級者コースの一部を試走する機会が設けられた。使用されたのは「サイクルトレイン」にバイクを載せて途中下車し、中房総エリアの高滝湖からスタート地点の市原まで戻ってくる40km弱のコース。シクロワイアード編集部もこちらに参加させていただいた。
観光地に良くあるポタリング(自転車散歩)向けの設定でなく、スポーツバイクでのトレーニングライドにも向くというコースまでもがモデルコースとして用意されるのが今回のプロジェクトの特筆すべき点だろう。
当日は残念ながら雨模様で途中打ち切りとなってしまったが、実際にモデルコースを走ってみると、やはり房総の道は、都会に比べて圧倒的に交通量が少なく走りやすいという印象を受ける。
当日走ったのは上級者向けのコースということで、アップダウンが連続するトレーニングにもうってつけの走り応えのあるコースだった。各地のサイクルステーションも道の駅などが中心に設定されているため、食事や補給などの心配にも事欠かないといえるだろう。
千葉を訪れるサイクリストのために、オフィシャルホームページも開設された。以下に概要を紹介する「オススメサイクリングコース」の詳しい案内や、サイクリング中に頼りになる地元サイクルショップのデータ紹介、そしてエリア内に存在する21ヶ所のサイクルステーションの情報などが細かく掲載されている。オススメ情報やコースの走行レポートなど、これから順次コンテンツが増えていく予定とのことなので、自転車で千葉県を訪れる前には是非チェックしてみよう。
「おすすめサイクリングコース」概要
■中房総エリア
初級コース(55.0km) サイクルトレインを使って高滝ダムから五井駅を目指す緩い下り基調の走りやすいコース。
中級コース(65.2km) 丘陵地帯と太平洋沿岸を走りながら、城下町の雰囲気が残る大多喜周辺を抜け、地元B級グルメ勝浦タンタン麺、御宿の月の沙漠など、食と景観が楽しめるコース。
上級コース(96.0km) 標高差100mほどの丘陵地帯を抜け、長柄ダムや高滝湖を経由して太平洋沿岸の景観の良いルートを行くワインディングコース。
■南房総エリア
初級コース(43.3km) 関東富士見100景に選ばれる北条海岸をスタートし、新しく開通した走りやすい「安房グリーンライン」を抜ける、短距離ながら走り応えのあるコース。
中級エリア(71.3km) 丘陵地帯を抜けて太平洋側から東京湾側まで、房総半島を横断する満足感たっぷりのコース。富山、伊予ヶ岳など、景勝地を走りぬける。
上級コース(104.9km) 100km超えのロングライドながら、交通量の少ない南房総の海岸線をたどる平坦基調の走りやすいコース。
東京からアクアラインで約1時間、電車でも2時間以内の好アクセスで、ハード面、ソフト面ともに走りやすい環境が整えられている千葉県。是非とも仲間同士で、チームで、走りに行ってみてはいかがだろうか。
千葉県内のサイクルステーション
より大きな地図で 千葉県サイクルステーション(千葉県サイクルツーリズム) を表示
text:So.Isobe
photo:So.Isobe、千葉県サイクルツーリズムプロジェクト
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