2011/11/07(月) - 14:52
11月4日から3日間、幕張メッセで開催されたサイクルモード2011。開催期間中に会場内で次々に行われるイベントも見所の一つだ。まずはそのイベントや目立っていたブースをピックアップしてレポートしよう。
コルナゴの初級モデルは女性にも人気がありそうだ (c)Makoto.AYANO
ハンドメイドが美しいカザーティのオーナーが来日
プロ選手のサイン入りグッズが出品 サイクルモード・オークション
メインステージで東北地方復興チャリティー「サイクルモード・オークション」 が開催された。やはり今年の話題から震災を外すことはできない。インターマックスや東商会、ピナレロジャパンなど、プロチームが駆るバイクなどのブランドと縁の深い日本代理店が海外トッププロ選手の賛同を得てサイン入りの愛用グッズなどを出品。ステージでのオークションにおいての収益を被災地に寄付しようというものだ。
公開オークションに出品されたチームスカイの選手のジャージ (c)So.Isobe
トル・フースホフトのサイン入りアルカンシェルジャージが出品された! (c)So.Isobe
アンディ・シュレクやダニエーレ・ベンナーティのサイン入りのシューズ、イヴァン・バッソのサイン入りシートピラーやチェーンホイールセット、2010年世界選手権を制したトル・フースホフトの直筆サイン入りアルカンシェルジャージなど、貴重な品が次々と競り落とされていった。
コフィディスのプロ選手のジャージが出品された (c)So.Isobe
ダニエーレ・ベンナーティのサイン入りノースウェーブシューズをゲットした女性 (c)So.Isobe
ディルーカ緊急来日 トークショーも開催
自らのブランド「KYKLOS」のPRに来日したダニーロ・ディルーカ (c)Makoto.AYANO
ブエルタ・ア・エスパーニャステージ通算2勝、ジロ・デ・イタリアステージ通算8勝、2007年には総合優勝を成し遂げたダニーロ・ディルーカ(カチューシャ)が、サイクルモードのために初来日した。
ディルーカは自分のブランド「KYKLOS」のPRのために来日。そしてメインステージに初登場することが急遽決定した。その甘いマスクから「キラー(殺し屋)」「王子」と呼ばれるディルーカは、3日間に渡りファンのサインのリクエストに応じ、サイクルモードを楽しんだ。トークショーの様子はムービーレポートでご紹介する。
自転車女子の「知りたい」をお助けするバイクガールズバイクキャビン
おなじみサイクルライフナビゲーターの絹代さんらが中心になって展開する"チャリーナ"が企画するgirls' bike cabinでは、「自転車あれこれプチ講座」など、女子の「知りたい」を解決するいろいろなプログラムが用意された。
女性用バイクの組み立て実演から始まり、メイクアップからスキンケア、自転車をかわいく見せる方法や、自転車ファッション、自転車のデコレーションまで、いろんなトピックスで自転車女子を目指す皆さんに好評だった。
ガールズバイクキャビンで実演された絹代さんの「女性用バイク」の組み立て (c)Makoto.AYANO
女性サイクリストにとっての化粧、日焼け止めのコツを披露 (c)So.Isobe
長澤義明&クリスティアーノ・デローザの対談が実現
「ハンドメイドの魔術師たち」と題する、ハンドメイドサイクルのブースが登場。ヨーロッパでも少なくなった手作り自転車職人と、世界に1台しかないプレミアムな自転車が並ぶゾーンがサイクルモードに初お目見えした。クロモリ鋼などの特殊で肉薄なスチールパイプを自在に操り溶接して作られる、日本を代表する完全ハンドメイドの自転車フレームが並べられ、そのビルダーが大集結した。
長澤義明とクリスティアーノ・デローザのトークショーが実現した
中野浩一さんの世界選手権10連覇の偉業を支えたナガサワレーシングサイクルの長澤義明さんは、かつてデローザで修行したことはあまりに有名。今回ハンドメイドサイクルのブースにはナガサワの自転車が出展された。そして、来日したクリスティアーノ・デローザ氏と長澤氏、そしてトーヨーフレームの石垣鉄矢氏の、ハンドメイドフレームにまつわる対談が実現した。
長澤義明(ナガサワ・レーシングサイクル) (c)So.Isobe
クリスティアーノ・デローザ (c)So.Isobe
石垣鉄也(トーヨーフレーム) (c)So.Isobe
加熱するDi2ブーム 高まる電動シフトへの関心度
2011年のキープロダクツといえば電動シフトを身近な存在とするシマノ・アルテグラDi2だろう。シマノのブースにはデモンストレーション用のDi2装着バイクがずらりと並べられ、ローラー台上で変速フィーリングを確かめたいという人が列をなした。
アルテグラDi2の概念を表す解説模型 (c)Makoto.AYANO
Di2のデモ機には試したい人がずらりと並んだ (c)Makoto.AYANO
アルテグラDi2の変速フィーリングを確かめる (c)Makoto.AYANO
プロダクツのヒストリーを展示
シマノのブースでは同時に過去活躍したシマノがスポンサードするプロチームの実車がディスプレイされた。Di2の登場でひとまずの完成をみたデュラエースの旧7400コンポや、エアロダイナミクスを追求して設計されたデュラエースAXなどの懐かしいコンポも展示された。
キャットアイのブースでも過去のサイクルコンピュータが展示された。ソーラーパワーを使ったモデルや、大きさの変遷などがひと目でわかる展示だった。
シマノがスポンサードしたプロチームの歴史的なバイクが展示された (c)Makoto.AYANO
懐かしのシマノ・デュラエースAXの展示車 (c)Makoto.AYANO
キャットアイは懐かしいサイクルメーターを展示 (c)Makoto.AYANO
フミ&ユキヤ&土井ちゃんはサイン会にトークショーに大忙し
メインステージの大トリは、日本が誇るトップ3ロード選手、別府史之、土井雪広、新城幸也を迎えてのプレミアムトークショーが開催された。世界を舞台に戦う日本の若武者たちが1年を振り返る貴重なステージ。
3人はほかにもそれぞれ各スポンサーブースなどでトークショーやサイン会を開催。まさに寸暇を惜しんでファンサービスに務めた。トークショー「日本ビッグ3” プレミアムトークライブ」の模様はムービーレポートでお伝えします。
新城幸也、別府史之、土井雪広の3人が揃った (c)Makoto.AYANO
ヴィットリアシューズのブースでサイン会を行った別府史之 (c)Makoto.AYANO
SEVブースでの土井雪広選手のトークショー (c)Makoto.AYANO
オージーカーカブトのブースでは福島晋一と新城幸也が揃ってサイン会 (c)Makoto.AYANO
地域のキャラクターが観光サイクリングをPR
サイクルイベントやレンタサイクル、そしてサイクリングロードの充実などによって旅を楽しむようにサイクリングを楽しむニーズが高まってきた。
ツール・ド・ちば、ツール・ド・おきなわなどのイベントを主催する地域が、ブースを出展し、それぞれの県や地域をPR。おなじみのしまなみ街道に始まり、古都奈良・京都でのサイクリングなど、サイクリングに特化したマップを提供したり、ソフトを提供していた。
サイクリングアイランドと銘打った沖縄県のブース (c)Makoto.AYANO
沖縄のサイクルイベントで用意される地元産の補給食の試食も。おいしかった! (c)So.Isobe
なかでも「サイクリングアイランド」構想を打ち出した沖縄県のブースはひときわ大きく、これから来春にむけて旬を迎える沖縄県のイベントのPRと、自転車を活用した観光の魅力を訴えていた。
ミス尾道、チーバ君、遷都くんなど、地域のPRキャラクターも出張してPRを繰り広げた。
千葉県をPRする「ちーば君」 (c)So.Isobe
奈良でのサイクリングをPRする「遷都くん」 (c)So.Isobe
ミス尾道がしまなみ街道をPR (c)Makoto.AYANO
オリジナルチームジャージコンテスト
今年も数多くの応募が集まった「オリジナルチームジャージコンテスト」。激戦を勝ち抜いた4作品が、グランプリを目指し火花を散らした。
4・5日の2日間は会場内での一般投票もあった。はたしてグランプリは?
色とりどりのジャージがユニーク (c)So.Isobe
サイクルジャージコンテストに出品されたジャージ (c)So.Isobe
トライアスロンブームにのってブースも好調 松山文人さんのトークショー (c)Makoto.AYANO
新ブランド「NEILPLYDE」を披露するマイケル・ライスさん (c)Makoto.AYANO
パワーメーター戦国時代? フィッティングシステムも充実
ガーミンのリリースしたVECTOR、そしてPOLARとLOOKが共同開発したLOOK KEO POWERペダルなど、昨今注目を浴びるパワー計測システムの製品とソフトが充実してきた。スポーツサイクリングにおいては出力(パワー)をもとにより効率的なペダリングや追求する動きが主流になってきている。
ガーミンが満を持して出したパワー計測システム「VECTOR」 (c)Makoto.AYANO
ガーミンのパワー計測システム「VECTOR」を試す (c)Makoto.AYANO
そしてフィッティングシステムへの関心度も高まり続けている。アンカーがより自分にふさわしいバイクやポジションを割り出してくれるアンカーフィッティングが好評。そして新しく日本に上陸した、モーションキャプチャを用いた解析システム RETULなどのデモも会場で行われ、関心が高かった。ハードが充実すればソフトの提供も盛んになるのは自然の流れ。より速く・楽に・効率的に走るというサイクリングの探究心はとどまるところを知らない。
アンカーのブースではアンカーフィッティングの実演が行われた (c)Makoto.AYANO
最新のフィッティングシステム「RETUL」の実演 (c)Makoto.AYANO


プロ選手のサイン入りグッズが出品 サイクルモード・オークション
メインステージで東北地方復興チャリティー「サイクルモード・オークション」 が開催された。やはり今年の話題から震災を外すことはできない。インターマックスや東商会、ピナレロジャパンなど、プロチームが駆るバイクなどのブランドと縁の深い日本代理店が海外トッププロ選手の賛同を得てサイン入りの愛用グッズなどを出品。ステージでのオークションにおいての収益を被災地に寄付しようというものだ。


アンディ・シュレクやダニエーレ・ベンナーティのサイン入りのシューズ、イヴァン・バッソのサイン入りシートピラーやチェーンホイールセット、2010年世界選手権を制したトル・フースホフトの直筆サイン入りアルカンシェルジャージなど、貴重な品が次々と競り落とされていった。


ディルーカ緊急来日 トークショーも開催

ブエルタ・ア・エスパーニャステージ通算2勝、ジロ・デ・イタリアステージ通算8勝、2007年には総合優勝を成し遂げたダニーロ・ディルーカ(カチューシャ)が、サイクルモードのために初来日した。
ディルーカは自分のブランド「KYKLOS」のPRのために来日。そしてメインステージに初登場することが急遽決定した。その甘いマスクから「キラー(殺し屋)」「王子」と呼ばれるディルーカは、3日間に渡りファンのサインのリクエストに応じ、サイクルモードを楽しんだ。トークショーの様子はムービーレポートでご紹介する。
自転車女子の「知りたい」をお助けするバイクガールズバイクキャビン
おなじみサイクルライフナビゲーターの絹代さんらが中心になって展開する"チャリーナ"が企画するgirls' bike cabinでは、「自転車あれこれプチ講座」など、女子の「知りたい」を解決するいろいろなプログラムが用意された。
女性用バイクの組み立て実演から始まり、メイクアップからスキンケア、自転車をかわいく見せる方法や、自転車ファッション、自転車のデコレーションまで、いろんなトピックスで自転車女子を目指す皆さんに好評だった。


長澤義明&クリスティアーノ・デローザの対談が実現
「ハンドメイドの魔術師たち」と題する、ハンドメイドサイクルのブースが登場。ヨーロッパでも少なくなった手作り自転車職人と、世界に1台しかないプレミアムな自転車が並ぶゾーンがサイクルモードに初お目見えした。クロモリ鋼などの特殊で肉薄なスチールパイプを自在に操り溶接して作られる、日本を代表する完全ハンドメイドの自転車フレームが並べられ、そのビルダーが大集結した。

中野浩一さんの世界選手権10連覇の偉業を支えたナガサワレーシングサイクルの長澤義明さんは、かつてデローザで修行したことはあまりに有名。今回ハンドメイドサイクルのブースにはナガサワの自転車が出展された。そして、来日したクリスティアーノ・デローザ氏と長澤氏、そしてトーヨーフレームの石垣鉄矢氏の、ハンドメイドフレームにまつわる対談が実現した。



加熱するDi2ブーム 高まる電動シフトへの関心度
2011年のキープロダクツといえば電動シフトを身近な存在とするシマノ・アルテグラDi2だろう。シマノのブースにはデモンストレーション用のDi2装着バイクがずらりと並べられ、ローラー台上で変速フィーリングを確かめたいという人が列をなした。



プロダクツのヒストリーを展示
シマノのブースでは同時に過去活躍したシマノがスポンサードするプロチームの実車がディスプレイされた。Di2の登場でひとまずの完成をみたデュラエースの旧7400コンポや、エアロダイナミクスを追求して設計されたデュラエースAXなどの懐かしいコンポも展示された。
キャットアイのブースでも過去のサイクルコンピュータが展示された。ソーラーパワーを使ったモデルや、大きさの変遷などがひと目でわかる展示だった。



フミ&ユキヤ&土井ちゃんはサイン会にトークショーに大忙し
メインステージの大トリは、日本が誇るトップ3ロード選手、別府史之、土井雪広、新城幸也を迎えてのプレミアムトークショーが開催された。世界を舞台に戦う日本の若武者たちが1年を振り返る貴重なステージ。
3人はほかにもそれぞれ各スポンサーブースなどでトークショーやサイン会を開催。まさに寸暇を惜しんでファンサービスに務めた。トークショー「日本ビッグ3” プレミアムトークライブ」の模様はムービーレポートでお伝えします。




地域のキャラクターが観光サイクリングをPR
サイクルイベントやレンタサイクル、そしてサイクリングロードの充実などによって旅を楽しむようにサイクリングを楽しむニーズが高まってきた。
ツール・ド・ちば、ツール・ド・おきなわなどのイベントを主催する地域が、ブースを出展し、それぞれの県や地域をPR。おなじみのしまなみ街道に始まり、古都奈良・京都でのサイクリングなど、サイクリングに特化したマップを提供したり、ソフトを提供していた。


なかでも「サイクリングアイランド」構想を打ち出した沖縄県のブースはひときわ大きく、これから来春にむけて旬を迎える沖縄県のイベントのPRと、自転車を活用した観光の魅力を訴えていた。
ミス尾道、チーバ君、遷都くんなど、地域のPRキャラクターも出張してPRを繰り広げた。



オリジナルチームジャージコンテスト
今年も数多くの応募が集まった「オリジナルチームジャージコンテスト」。激戦を勝ち抜いた4作品が、グランプリを目指し火花を散らした。
4・5日の2日間は会場内での一般投票もあった。はたしてグランプリは?




パワーメーター戦国時代? フィッティングシステムも充実
ガーミンのリリースしたVECTOR、そしてPOLARとLOOKが共同開発したLOOK KEO POWERペダルなど、昨今注目を浴びるパワー計測システムの製品とソフトが充実してきた。スポーツサイクリングにおいては出力(パワー)をもとにより効率的なペダリングや追求する動きが主流になってきている。


そしてフィッティングシステムへの関心度も高まり続けている。アンカーがより自分にふさわしいバイクやポジションを割り出してくれるアンカーフィッティングが好評。そして新しく日本に上陸した、モーションキャプチャを用いた解析システム RETULなどのデモも会場で行われ、関心が高かった。ハードが充実すればソフトの提供も盛んになるのは自然の流れ。より速く・楽に・効率的に走るというサイクリングの探究心はとどまるところを知らない。

