2010/12/30(木) - 23:48
ユネスコ世界自然遺産登録地として日本が誇る島、屋久島。この地を舞台に新しいロングライドイベントが2011年2月に誕生する。神秘の島とも称される屋久島一周およそ100kmのコースが、太古からの自然とともにサイクリストの訪れを待ちわびている。
近年日本でも広まりを見せているロングライドイベント。その人気を支えるのは、長い距離を走りたいというニーズと、未知のルートを走れるという冒険旅行のニーズだ。普段は走ることのできない土地を、エイドステーションなど充実のサポートのもとに思いっきり走れたらーーそんなサイクリストの願いを叶えてくれるのがロングライドイベントなのだ。
普段は走ることのできない場所、の代表格といえば島だろう。国自体が列島の日本は、大小さまざまな島から成り立っているが、その数はなんとおよそ7000! 魅力的な島に尽きないこの国の中でも、独自の生態系と太古からの自然を残す神秘の島と言えば、屋久島をおいて他にはないだろう。
そんな屋久島を舞台に走る、サイクリスト待望のロングライドイベントが誕生した。その名も『2011サイクリング屋久島』。
2011年2月20日に開催されるこのイベント。本土はまだ寒い2月下旬も、鹿児島からさらに南に飛行機で30分というロケーションの屋久島では温暖なサイクリング日和となるだろう。コースはおよそ100km。ロングライドとしてはやや短めに感じる設定は、アップダウンの多いコースや、立ち止まってでも見たい自然の多さに配慮してのもの。タイムを競うのではなく、「屋久島に自転車を通じてじっくり向かい合ってほしい」との主催者の想いが込められた距離設定だ。
大会ゲストとしてサイクルライフナビゲーターの絹代さんが参加する。国内外数々のロングライドイベントを走ってきた絹代さんだが、12月に屋久島を試走しての感想は、「冬なのに温暖な気候にびっくり。暖かいし、車の量も少ないので別世界に来たようです」と好感触。2月20日の大会当日を待ちきれない様子だ。
神秘の自然たっぷり。屋久島の魅力
2011サイクリング屋久島の詳しいコース紹介の前に、まずは屋久島の魅力をざっとおさらいしてみよう。屋久島と言えばなんと言ってもその独自の生態系が有名!ヤクサル、ヤクジカは、本土のサルやシカよりも一回り小柄な固有種。島という閉鎖空間で遂げた独自の進化発達に、生命の神秘へのロマンが募る。
屋久島のシンボルと言えば縄文杉。縄文時代の杉と呼ばれる巨大な杉のその周囲は、大人が10人がかりでようやく囲めるほど。霧の中に浮かぶ雄大な杉のたたずまいを写真やテレビで目にした方も多いはず。「太古の島」たる所以がこの杉なのだ。
他にもウミガメの産卵地として、ガジュマルの群生地として、やはり固有の杉ヤクスギの土壌として、偉大な自然がその姿をありのままに見せるのが屋久島だ。映画ファンなら「もののけ姫」の舞台となった白谷雲水峡の名前を知っているかもしれない。その悠久の歴史と神秘から近年ではパワースポットとしても注目されているが、訪れる者に力と癒しを与える自然があることは疑いない。
2011サイクリング屋久島 コース紹介
フェリーや高速船が発着する宮之浦港からスタート。
南東岸に位置する安房(あんぼう)港を経由し、島の南、尾之間へ進む。満潮時には入れなくなる平内海中温泉を過ぎ、日本の滝百選に選ばれた島最大の大川の滝を右手に見ながら、島西部の世界遺産登録地域へ。
世界自然遺産登録地区へは登り坂が待ち構える。ここでコース最高地点288mまで一気に登る。登り始めて1kmで第3AS「栗生」があるが、ここで十分な休息と栄養補給ができるように、しっかり補給をとろう。
この先世界自然遺産登録地区(=通称:西部林道)までは道幅も広く走りやすい。また登るたびに海を見下ろす絶景ポイントを通過していくので記念撮影のスポットだ。このあたりからはヤクサルも度々出没する。そっと刺激しないように通過しよう。
高低差の厳しいこのエリアを越えて、ウミガメの産卵地として知られる白砂の「永田いなか浜」を過ぎれば、ゴールの宮之浦だ。屋久島の美しい自然を満喫できる、島一周約100キロのエコライドコースだ。
コースタイムスケジュール
◆宮之浦(スタート地点)START 06:45
◆安房AS(18km) 関門時間 9:00
◆尾之間AS(34km) 関門時間 10:30
◆栗生AS(50km) 関門時間 12:00
◆永田AS(76km) 関門時間 14:00
◆宮之浦(ゴール地点)FINISH 後15:40
エントリー締め切りは1月22日まで いざ屋久島へGO!
2月22日(日)開催の2011サイクリング屋久島。エントリーの締め切りは1月22日と日が迫っているのでお早めに。エントリーはスポーツエントリーのページからオンラインで行える。
参加費は大人9,500円。小学生は4000円となっている(※高校生以下は保護者の同意、小学生は保護者同伴申し込みが必要)。
また、大会公式ホームページでは詳しいコースガイドや、参加者ガイド、試走レポートなどコンテンツが盛りだくさん。興味をもった人や、参加を迷っている人もぜひ一度目を通してみると、このイベントの魅力の更なる側面が見えてくるはずだ。バイクの宅配についても案内があり、初めてのロングライドでも不安無く参加できる配慮がなされている。
また、JCA(日本サイクリング協会)のサイトでも、絹代さんの試走レポートが掲載されているので参考にして欲しい。
2011サイクリング屋久島は、太古の島を自転車で走るまたとない機会。一般の観光でも魅力溢れる屋久島は、誰もが一度は行きたいと思ったことがあるはず。万全のエイド体制で存分に屋久島一周サイクリングを楽しんでみてはいかがだろうか。きっと数々の自然との出会いに、心震える体験ができるだずだ。
近年日本でも広まりを見せているロングライドイベント。その人気を支えるのは、長い距離を走りたいというニーズと、未知のルートを走れるという冒険旅行のニーズだ。普段は走ることのできない土地を、エイドステーションなど充実のサポートのもとに思いっきり走れたらーーそんなサイクリストの願いを叶えてくれるのがロングライドイベントなのだ。
普段は走ることのできない場所、の代表格といえば島だろう。国自体が列島の日本は、大小さまざまな島から成り立っているが、その数はなんとおよそ7000! 魅力的な島に尽きないこの国の中でも、独自の生態系と太古からの自然を残す神秘の島と言えば、屋久島をおいて他にはないだろう。
そんな屋久島を舞台に走る、サイクリスト待望のロングライドイベントが誕生した。その名も『2011サイクリング屋久島』。
2011年2月20日に開催されるこのイベント。本土はまだ寒い2月下旬も、鹿児島からさらに南に飛行機で30分というロケーションの屋久島では温暖なサイクリング日和となるだろう。コースはおよそ100km。ロングライドとしてはやや短めに感じる設定は、アップダウンの多いコースや、立ち止まってでも見たい自然の多さに配慮してのもの。タイムを競うのではなく、「屋久島に自転車を通じてじっくり向かい合ってほしい」との主催者の想いが込められた距離設定だ。
大会ゲストとしてサイクルライフナビゲーターの絹代さんが参加する。国内外数々のロングライドイベントを走ってきた絹代さんだが、12月に屋久島を試走しての感想は、「冬なのに温暖な気候にびっくり。暖かいし、車の量も少ないので別世界に来たようです」と好感触。2月20日の大会当日を待ちきれない様子だ。
神秘の自然たっぷり。屋久島の魅力
2011サイクリング屋久島の詳しいコース紹介の前に、まずは屋久島の魅力をざっとおさらいしてみよう。屋久島と言えばなんと言ってもその独自の生態系が有名!ヤクサル、ヤクジカは、本土のサルやシカよりも一回り小柄な固有種。島という閉鎖空間で遂げた独自の進化発達に、生命の神秘へのロマンが募る。
屋久島のシンボルと言えば縄文杉。縄文時代の杉と呼ばれる巨大な杉のその周囲は、大人が10人がかりでようやく囲めるほど。霧の中に浮かぶ雄大な杉のたたずまいを写真やテレビで目にした方も多いはず。「太古の島」たる所以がこの杉なのだ。
他にもウミガメの産卵地として、ガジュマルの群生地として、やはり固有の杉ヤクスギの土壌として、偉大な自然がその姿をありのままに見せるのが屋久島だ。映画ファンなら「もののけ姫」の舞台となった白谷雲水峡の名前を知っているかもしれない。その悠久の歴史と神秘から近年ではパワースポットとしても注目されているが、訪れる者に力と癒しを与える自然があることは疑いない。
2011サイクリング屋久島 コース紹介
フェリーや高速船が発着する宮之浦港からスタート。
南東岸に位置する安房(あんぼう)港を経由し、島の南、尾之間へ進む。満潮時には入れなくなる平内海中温泉を過ぎ、日本の滝百選に選ばれた島最大の大川の滝を右手に見ながら、島西部の世界遺産登録地域へ。
世界自然遺産登録地区へは登り坂が待ち構える。ここでコース最高地点288mまで一気に登る。登り始めて1kmで第3AS「栗生」があるが、ここで十分な休息と栄養補給ができるように、しっかり補給をとろう。
この先世界自然遺産登録地区(=通称:西部林道)までは道幅も広く走りやすい。また登るたびに海を見下ろす絶景ポイントを通過していくので記念撮影のスポットだ。このあたりからはヤクサルも度々出没する。そっと刺激しないように通過しよう。
高低差の厳しいこのエリアを越えて、ウミガメの産卵地として知られる白砂の「永田いなか浜」を過ぎれば、ゴールの宮之浦だ。屋久島の美しい自然を満喫できる、島一周約100キロのエコライドコースだ。
コースタイムスケジュール
◆宮之浦(スタート地点)START 06:45
◆安房AS(18km) 関門時間 9:00
◆尾之間AS(34km) 関門時間 10:30
◆栗生AS(50km) 関門時間 12:00
◆永田AS(76km) 関門時間 14:00
◆宮之浦(ゴール地点)FINISH 後15:40
エントリー締め切りは1月22日まで いざ屋久島へGO!
2月22日(日)開催の2011サイクリング屋久島。エントリーの締め切りは1月22日と日が迫っているのでお早めに。エントリーはスポーツエントリーのページからオンラインで行える。
参加費は大人9,500円。小学生は4000円となっている(※高校生以下は保護者の同意、小学生は保護者同伴申し込みが必要)。
また、大会公式ホームページでは詳しいコースガイドや、参加者ガイド、試走レポートなどコンテンツが盛りだくさん。興味をもった人や、参加を迷っている人もぜひ一度目を通してみると、このイベントの魅力の更なる側面が見えてくるはずだ。バイクの宅配についても案内があり、初めてのロングライドでも不安無く参加できる配慮がなされている。
また、JCA(日本サイクリング協会)のサイトでも、絹代さんの試走レポートが掲載されているので参考にして欲しい。
2011サイクリング屋久島は、太古の島を自転車で走るまたとない機会。一般の観光でも魅力溢れる屋久島は、誰もが一度は行きたいと思ったことがあるはず。万全のエイド体制で存分に屋久島一周サイクリングを楽しんでみてはいかがだろうか。きっと数々の自然との出会いに、心震える体験ができるだずだ。
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