2010/11/11(木) - 05:16
まだ朝も明けきらない暗いうちにホテルを出発。いよいよ待ち望んだホノルルセンチュリーライドの本番を迎えることに。前日の走り方直前講座とプラクティスライドで慣らしたおかげでカラダは軽快!といきたかったものの、実際のところは、ホノルル到着直後から動きっぱなしで迎えた大会当日。かなり疲れが溜まった状態でスタート地点へ。そんなこととは関係なく、今年も大会は幕を明けたのでした。
暗闇の中、続々とカピオラニ公園に集結
ホテルを出ると、まだ暗いワイキキのメインストリートには、スタート地点のカピオラニ公園に向かう参加者の列が早くも出来ていた。今年のホノルルセンチュリーライドのスタート時刻は、例年より15分ほど遅らされて午前6時30分。
この時期のハワイではサマータイムが適用されるため、いつもより時計を1時間進めている。なのでスタート地点にワイワイと参加者が繰り出す5時台は、本来なら1時間早い朝の4時台ということで、集まった時点ではまだ周囲は真っ暗。夜型人間の私には、暗闇の中でわさわさ集まる光景が結構心地よかったりして。
まずはスタートを控え、やる気みなぎる皆さんに、突撃リポート開始
奥の青いジオスに乗る沖津さん、お二人で黒と白のアンカーに乗る中村さんご夫婦。皆さんロングランイベント初参加で目標は100マイル。数あるイベントの中でもこの大会を完走したら、きっと一生忘れないかもしれませんね。ちなみに奥様の鮮やかなジャージは、こちらハワイで購入されたそう。
今年もモモちゃんが帰ってきた!昨年のセンチュリーライドで、レンタルバイクに乗って果敢に100マイルにチャレンジするも、惜しくも75マイルで無念のタイムリミットになってしまったモモちゃんが、なんと今年はロードバイクと共に帰ってきた!昨年のリベンジにスタートから気合いが入っている。
初めて参加の丹野さん。自転車を初めて1年くらい、今までは最高でも100kmくらいしか走ったことはないそう。もちろん目標は100マイルを完走すること。
KHSの折り畳みバイクで参加の鈴木さん。今年注目のチームスカイのジャージが決まっています。聞けばチームスカイのウィギンスのファンだそう。目標は100マイル。
福井さんと土師(はじ)さんのお二人は、カラフルなジャージにデ・ローザで決めていた。100マイルが目標ながら、少し前にびわ湖としまなみ海道を走ってちょっと疲れ気味だそう。
SBLとは何かと聞いてみたら、シマダ・バイシクル・ラバーズの略だそう。それでその“シマダ”とは嶋田病院に勤務する自転車好き仲間ということ。センチュリーライドは今年で3回目の出場。ちなみに向かって右が理事長の嶋田医師。
サポート役の中澤くんと橘田くんの2人も気合いを入れる。彼らの今日の大きな任務は「タイムリミットぎりぎりとなりそうな参加者に同行して、ペースを組み立て完走させること」そんな彼らが後ほど大活躍することに!
カピオラニ公園での日本語のスタートセレモニーが終わる頃には、かなり周囲も明るくなって、いよいよ今年もホノルルセンチュリーライドがスタート!そうはいってもレースとは違うので、思い思いのペースで走り始める。
最初は軽く足慣らし
最初のクライマックスはすぐに訪れた。スタートして10分頃に、ダイヤモンドヘッドの脇の高台から、朝焼けを見ることができる。
スタートしたばかりだけど、まずはここで記念撮影。と行きたいところだか、この先のペースにも距離にも未知の不安を感じる私は、グッとこらえて先に進むのであった。
そうは言っても初めのころは、まだ参加者もバラけていないので、挨拶やら軽く談笑やら割とのんびりな時間帯。
昨日は慣れない右側通行ということもあって、クルマとの走行にかなり気を遣ったハイウェイも、今日は1車線だけ交通規制が行われているのでなかなか走りやすく快調に飛ばす。一眼カメラを携えて160kmもの同行取材は初めての私は、この辺でいろいろと腕ならしも足慣らしも行なって・・・
そのうち、あっという間に次のクライマックス、ハートブレイクヒルに差し掛かる。ここは内陸から海側へ向かう間のちょっとした登りが出現する場所。「言うほど心臓破りでもないですから。」という前日の誰かの言葉を信じて行くものの、これがなかなかの破りっぷり。ちょっと重い自転車の人たちは、早くも押しの姿勢が目立つ。
ここで出会った伊藤さんご夫婦は、新婚旅行でホノルルセンチュリーライドにチャレンジ。レンタルバイクで出場の奥様は、早くも押しが入りちょっと心配な雰囲気。
このとき最初の私のスイッチが入った。この2人の新婚旅行を必ずいい思い出にするお手伝いをしなければ!と。
彼らより少しは人生の先輩として、まずはご主人に軽いアドバイス。そして100マイルの最後尾を受け持つ、サポート役の若者2人にもご夫婦のことを伝えたのでした。しっかり完走して帰ってください!
しばらく進むと最初のエイドステーション、サンデー・ビーチパークに到着。先行していた今中大介さんや鶴見さんご夫婦、絹代さんや編集長ともここで再会。ついノンビリしてしまいそうになるものの、まだまだスタートして20kmくらい。センチュリーライドは始まったばかり。用が済んだらまずは先に進むことに。
ホノルルセンチュリーライドの大きな特徴の一つは、スタートしてからでも、実力と気分次第で自由に距離を決められること。途中に設置されるエイドステーションは約20kmごとに設けられ、100マイル(160km)を全てを走破すれば、7カ所のエイドステーションを経由していくことになる。各エイドステーションには、それぞれ最終通過時刻が設定されていて、もしその時刻以降にエイドステーションに着いた場合は、その先に進むことは出来ない決まりとなっている。
走ってみると、この最終通過時刻の設定がとても絶妙なのが判る。いくつかを経由するうちこのクローズ時間よりどのくらい早く到着したか?ということが、自分が走ったペース配分の目安として掴めるようになる。さすがは伝統のセンチュリーライド。
いつの間にやら最後尾?
風の強い海沿いを過ぎると、途中から内陸に進路を変える。山を前方に見ながら、回りに南国特有の大柄な木の茂る道を抜けて走り抜ける。海とはまた違った南国の表情に、ハワイの自然の奥深さを知ることに。
次の目標地点となる40km地点のエイドステーション、カイルア・インターミディエイト・スクールの直前で、パンクしている参加者を発見。サポート役の橘田くんと一緒に修理をお手伝い。
んっ?サポートの橘田くんがいるということは・・・いつの間にやら最後尾になっていた様子。そうと決まれば、あまり慌てても仕方ない。このままサポート役の彼らと一緒に、100マイルぎりぎり組のサポートも兼ねることに作戦変更。前の方の取材は、編集長にお任せすることにしよっ!
次の目標は3つ目のエイドステーション、ヘエイア・プレイグラウンド。ここは、75マイル(120km)の折り返し地点でもある。ということは、すでにここまで60kmを走破している計算に。朝から曇り空が続いたこの日は、気温が上がらなかったことが幸いし、ここまでは意外に走りやすく過ごすのでした。
ヘエイア・プレイグラウンドを出発すると、この先はスワンジー・ビーチ・パークのみ。つまり残すは100マイルの折り返し地点だけということ。100マイルを行く気がなければ、速やかに引き返す。この先に進めば、イコール100マイルにチャレンジすることを表す。私は迷わず100マイル。サポートの中澤くん、橘田くんとともに、リミットぎりぎりの参加者のサポートを兼ねることに。
ほどなくして、シクロクロスに乗るみつ田さん、赤いBMCジャージが鮮やかな山本さん、レンタルバイクの木村さんの3人組と一緒に、スワンジー・ビーチ・パークを目指すことにする。初出場の彼女たちは、なかなか一定のペースが掴めず困っていた様子。そこで私が3人のペースメーカーを駆って出たというわけ。そういう私も初出場ですが!まあ、自転車歴だけは長いということで。
この時点では、彼女たちの本当の実力を何も知らないまま・・・
折り返し地点には素晴らしい景色が広がる
そして、ようやく折り返し地点、スワンジー・ビーチ・パークに到着。苦労してたどり着いた最果てのエイドステーションは、素晴らしい海の景色が広がる絶景パークが広がっていた。
それではここで、無事に折り返し地点にたどりついた喜びの表情をフォトアルバムで紹介。
photo:Makoto.AYANO Takashi.KAYABA
text&edit :Takashi.KAYABA
暗闇の中、続々とカピオラニ公園に集結
ホテルを出ると、まだ暗いワイキキのメインストリートには、スタート地点のカピオラニ公園に向かう参加者の列が早くも出来ていた。今年のホノルルセンチュリーライドのスタート時刻は、例年より15分ほど遅らされて午前6時30分。
この時期のハワイではサマータイムが適用されるため、いつもより時計を1時間進めている。なのでスタート地点にワイワイと参加者が繰り出す5時台は、本来なら1時間早い朝の4時台ということで、集まった時点ではまだ周囲は真っ暗。夜型人間の私には、暗闇の中でわさわさ集まる光景が結構心地よかったりして。
まずはスタートを控え、やる気みなぎる皆さんに、突撃リポート開始
奥の青いジオスに乗る沖津さん、お二人で黒と白のアンカーに乗る中村さんご夫婦。皆さんロングランイベント初参加で目標は100マイル。数あるイベントの中でもこの大会を完走したら、きっと一生忘れないかもしれませんね。ちなみに奥様の鮮やかなジャージは、こちらハワイで購入されたそう。
今年もモモちゃんが帰ってきた!昨年のセンチュリーライドで、レンタルバイクに乗って果敢に100マイルにチャレンジするも、惜しくも75マイルで無念のタイムリミットになってしまったモモちゃんが、なんと今年はロードバイクと共に帰ってきた!昨年のリベンジにスタートから気合いが入っている。
初めて参加の丹野さん。自転車を初めて1年くらい、今までは最高でも100kmくらいしか走ったことはないそう。もちろん目標は100マイルを完走すること。
KHSの折り畳みバイクで参加の鈴木さん。今年注目のチームスカイのジャージが決まっています。聞けばチームスカイのウィギンスのファンだそう。目標は100マイル。
福井さんと土師(はじ)さんのお二人は、カラフルなジャージにデ・ローザで決めていた。100マイルが目標ながら、少し前にびわ湖としまなみ海道を走ってちょっと疲れ気味だそう。
SBLとは何かと聞いてみたら、シマダ・バイシクル・ラバーズの略だそう。それでその“シマダ”とは嶋田病院に勤務する自転車好き仲間ということ。センチュリーライドは今年で3回目の出場。ちなみに向かって右が理事長の嶋田医師。
サポート役の中澤くんと橘田くんの2人も気合いを入れる。彼らの今日の大きな任務は「タイムリミットぎりぎりとなりそうな参加者に同行して、ペースを組み立て完走させること」そんな彼らが後ほど大活躍することに!
カピオラニ公園での日本語のスタートセレモニーが終わる頃には、かなり周囲も明るくなって、いよいよ今年もホノルルセンチュリーライドがスタート!そうはいってもレースとは違うので、思い思いのペースで走り始める。
最初は軽く足慣らし
最初のクライマックスはすぐに訪れた。スタートして10分頃に、ダイヤモンドヘッドの脇の高台から、朝焼けを見ることができる。
スタートしたばかりだけど、まずはここで記念撮影。と行きたいところだか、この先のペースにも距離にも未知の不安を感じる私は、グッとこらえて先に進むのであった。
そうは言っても初めのころは、まだ参加者もバラけていないので、挨拶やら軽く談笑やら割とのんびりな時間帯。
昨日は慣れない右側通行ということもあって、クルマとの走行にかなり気を遣ったハイウェイも、今日は1車線だけ交通規制が行われているのでなかなか走りやすく快調に飛ばす。一眼カメラを携えて160kmもの同行取材は初めての私は、この辺でいろいろと腕ならしも足慣らしも行なって・・・
そのうち、あっという間に次のクライマックス、ハートブレイクヒルに差し掛かる。ここは内陸から海側へ向かう間のちょっとした登りが出現する場所。「言うほど心臓破りでもないですから。」という前日の誰かの言葉を信じて行くものの、これがなかなかの破りっぷり。ちょっと重い自転車の人たちは、早くも押しの姿勢が目立つ。
ここで出会った伊藤さんご夫婦は、新婚旅行でホノルルセンチュリーライドにチャレンジ。レンタルバイクで出場の奥様は、早くも押しが入りちょっと心配な雰囲気。
このとき最初の私のスイッチが入った。この2人の新婚旅行を必ずいい思い出にするお手伝いをしなければ!と。
彼らより少しは人生の先輩として、まずはご主人に軽いアドバイス。そして100マイルの最後尾を受け持つ、サポート役の若者2人にもご夫婦のことを伝えたのでした。しっかり完走して帰ってください!
しばらく進むと最初のエイドステーション、サンデー・ビーチパークに到着。先行していた今中大介さんや鶴見さんご夫婦、絹代さんや編集長ともここで再会。ついノンビリしてしまいそうになるものの、まだまだスタートして20kmくらい。センチュリーライドは始まったばかり。用が済んだらまずは先に進むことに。
ホノルルセンチュリーライドの大きな特徴の一つは、スタートしてからでも、実力と気分次第で自由に距離を決められること。途中に設置されるエイドステーションは約20kmごとに設けられ、100マイル(160km)を全てを走破すれば、7カ所のエイドステーションを経由していくことになる。各エイドステーションには、それぞれ最終通過時刻が設定されていて、もしその時刻以降にエイドステーションに着いた場合は、その先に進むことは出来ない決まりとなっている。
走ってみると、この最終通過時刻の設定がとても絶妙なのが判る。いくつかを経由するうちこのクローズ時間よりどのくらい早く到着したか?ということが、自分が走ったペース配分の目安として掴めるようになる。さすがは伝統のセンチュリーライド。
いつの間にやら最後尾?
風の強い海沿いを過ぎると、途中から内陸に進路を変える。山を前方に見ながら、回りに南国特有の大柄な木の茂る道を抜けて走り抜ける。海とはまた違った南国の表情に、ハワイの自然の奥深さを知ることに。
次の目標地点となる40km地点のエイドステーション、カイルア・インターミディエイト・スクールの直前で、パンクしている参加者を発見。サポート役の橘田くんと一緒に修理をお手伝い。
んっ?サポートの橘田くんがいるということは・・・いつの間にやら最後尾になっていた様子。そうと決まれば、あまり慌てても仕方ない。このままサポート役の彼らと一緒に、100マイルぎりぎり組のサポートも兼ねることに作戦変更。前の方の取材は、編集長にお任せすることにしよっ!
次の目標は3つ目のエイドステーション、ヘエイア・プレイグラウンド。ここは、75マイル(120km)の折り返し地点でもある。ということは、すでにここまで60kmを走破している計算に。朝から曇り空が続いたこの日は、気温が上がらなかったことが幸いし、ここまでは意外に走りやすく過ごすのでした。
ヘエイア・プレイグラウンドを出発すると、この先はスワンジー・ビーチ・パークのみ。つまり残すは100マイルの折り返し地点だけということ。100マイルを行く気がなければ、速やかに引き返す。この先に進めば、イコール100マイルにチャレンジすることを表す。私は迷わず100マイル。サポートの中澤くん、橘田くんとともに、リミットぎりぎりの参加者のサポートを兼ねることに。
ほどなくして、シクロクロスに乗るみつ田さん、赤いBMCジャージが鮮やかな山本さん、レンタルバイクの木村さんの3人組と一緒に、スワンジー・ビーチ・パークを目指すことにする。初出場の彼女たちは、なかなか一定のペースが掴めず困っていた様子。そこで私が3人のペースメーカーを駆って出たというわけ。そういう私も初出場ですが!まあ、自転車歴だけは長いということで。
この時点では、彼女たちの本当の実力を何も知らないまま・・・
折り返し地点には素晴らしい景色が広がる
そして、ようやく折り返し地点、スワンジー・ビーチ・パークに到着。苦労してたどり着いた最果てのエイドステーションは、素晴らしい海の景色が広がる絶景パークが広がっていた。
それではここで、無事に折り返し地点にたどりついた喜びの表情をフォトアルバムで紹介。
photo:Makoto.AYANO Takashi.KAYABA
text&edit :Takashi.KAYABA
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