2010/06/08(火) - 13:01
オアフ島・ノースショアにある歴史ある街ハレイワ。「ハレイワ・メトリック・センチュリーライド」のスタート地点へやってきた。いよいよ大会当日。実走編です。
4月25日の朝5時半にホノルルのホテルを出発。今回はいつもホノルルセンチュリーライドツアーでお世話になっているトップツアーのホノルル事務所の方にお手伝い頂いて、ダッヂバンに自転車を積んでハレイワまで送迎して頂いた。(ちょっと贅沢)
ハレイワまでは距離にして約50km強ということで、クルマで向かうのが現実的。オアフ島の場合、朝の通勤渋滞はそれほど心配ないが、ハレイワの街に入る頃にサーファー渋滞が起きることがあるという。朝、「波の予報」がいいと、近隣からハレイワ目指してサーファー達がやってくるのだとか。
海に向かう主要道路もほぼ一本のみだから、詰まる時は詰まるんだそうだ。しかしこの日はスムーズに到着。スタートは朝7時半。6時過ぎにはスタート地点であるカイアカ・ベイ・ビーチパークに続々とロコ(地元)サイクリストたちが集まっていた。
受付はこじんまりとした簡易テントで行われていた。今回はネットで現地エントリーサイトから申込んだので、その歳に通知されたメールをプリントアウトした紙を持参した。うまく登録されているか心配だったが、受付のリストには無事名前があった(ヨカッタヨカッタ)。
「なんだ簡単じゃない」と思われるかもしれないが、オフィシャルサイトではないサードパーティの英語サイトによるネットエントリーはちょっと手こずった。クレジットカード支払いも、ちょっと抵抗があった。申し込んでから「日本のスポーツエントリーみたいなものなんだろう」ということが把握はできたが...。
しかし申し込みのタイミングが遅かったので参加賞のTシャツ申し込み期限には間に合わず、ゲットし損なった。朝配っているヤツがかなりゴキゲンなデザインだったので、ちょっと残念。
また、参加パケット(ゼッケン、安全ピン、プログラム、参加賞)の現地事前ピックアップは8日前にすでに終わってしまうので、やはりこのへんは申し込み代行・パケットピックアップがサービスあると安心ではある。
7:30AM カイアカ・ベイ・ビーチパークをスタート!
受付は混むわけでもなく、スムーズに出来た。スタートまでの時間で腹ごしらえは稲荷寿司。御存知の通りハワイは日系人が多く、現地アレンジの和食が多い。なかでもイナリズシは有名で、なかなか美味しかった。
スタート地点でははやくもユルイ空気が流れている。集まった800人ほどの参加者はほとんどがロコ。いわゆるジモティー。サイクリスト然とした本格派もいるが、ユルメの自転車で登場する人が多いこと。ビーチクルーザーやMTB、ピストにリカンベントなど、いい感じの自転車たちが集まった。
大会スタッフの人に話しを聞くと、このイベントはハワイの人にとっても「ビギナー・フレンドリー(初心者に優しい)な大会」ということで知れているそうで、このイベントで初めて長距離に挑戦する人が多くいるそうだ。
大会MCがハワイバイシクリングリーグの創設者、故ジョンBケリーさんへの追悼の言葉を述べ、全員で黙祷。大会の冠には常に「ケリーさんメモリアル大会」を意味する"In Memory of John B Kelley"と添えられている。HBL(Hawaii Bycycling League)の創設とハワイでのサイクリング普及に尽力したケリーさんは2006年に帰らぬ人になったが、ホノルルセンチュリーライドでも同じように黙祷が捧げられるので、ハワイのイベントを走った人ならその名に覚えもあるだろう。
少しだけおごそかに朝の開会式を終えると、いよいよ7時半の出発の合図のカウントダウンが始まる。ホノルルセンチュリーライドは夜明け時刻の朝6時15分スタートだったが、ここではすっかりあけてしまっている。空気は爽やかだ。
号砲とか、とくになくスタート(笑)。スタート風景を写真に収めようとして、重大なことに気づいた。なんと、大会のSTART横断幕には「Honolulu Century Ride」と書いてあるではないか。なんという使い回し(笑)。
そういえばマーシャル(巡回)カーに取り付けられたフラッグも、使い回しだ(笑)。今日は一日使い回しグッズをチェックして走ることになりそうだ(笑)。
爽やかな気候で、スイスイ走れる
のんびりめの隊列でスタートして行く参加者たち。流すスピードはユルめ。話す内容もユルめ、だ。
こちらも追い越しながらカメラで目についた人ひとりひとりを撮影させて頂く。のんびりタイプの自転車に乗った人が多い。日本人参加者も5,6人いました。
走り出してすぐ気づくのは、気候が爽やかだということ。ホノルルセンチュリーライドの9月末は湿気もややあって、日本よりはずいぶんましではあるけれど、やや不快な暑さを感じる気候だ。でも、4月末のハワイは初夏を感じさせる湿気の低さと気温の快適さが肌に心地よい。自転車で走るには最高の気候だ。
とくに午前中は太陽の照りつけも気にならず、快適そのものだ。この体感だけでもこの時期走る良さがあると思った。
コースはしばらく真っ直ぐの海岸線道路。幅は広めで、左手が海。右手の林のおかげで日陰になっているので、涼しい。ただし交通量が多くはないとは言え、クルマが通る幹線道路なので並走してのおしゃべりはできない。プログラムにはこのことへの注意書きもされていて、並走は厳禁とのこと。前の人を追い抜くときは後方を確認してから「On your Left(左からいくよ)と声をかけて追い抜く。
まず第1のエイドステーションは12.5km地点(25km折り返し地点)にあった。用意される補給食はカットフルーツにチョコチップビスケット、そしてちょっと薄い(笑)HEEDというスポーツドリンクだ。このへんもホノルルセンチュリーライドと共通だ。そしてしっかり看板も使い回し(笑)。
「ユルさがぴったりなんです」(おくちゃんさん)
ここで昨年のホノルルセンチュリーでお会いした「おくちゃん」さんにバッタリ遭遇。約5ヶ月ぶり。おくちゃんさんは旅行は自分で手配し、スポナビハワイの現地アシストで参加。「ホノルルセンチュリーよりゆるくていいんですよね(笑)。ツアーがないので自分の手配が面倒だけど、このユルサは魅力ですね。コースも坂が無いし、自分はこのぐらいゆっくりなのがいいので」とのこと。
エビ、エビ、エビ.....
「カフク」エリア通過。コース沿いにはエビの養殖場直営のエビ料理店が数軒あり、走っていると名物ガーリック・シュリンプの、なんともいい匂いが漂ってくる(笑)。食欲を刺激されながらも、取材があるので我慢我慢。
ところで参加者のなかには帰路にこれらの店に駆け込んでエビを食べるグループもいるとか。さて、帰りはどうしますか(笑)。
スポナビ・ハワイのA-1さんに遭遇
50km地点のエイドステーションに到着。日本人の方に声をかけられた。スポナビハワイのA-1さんこと阿部栄一さんだ(思いっきり本名公開)。阿部さんは現地ハワイでハワイのスポーツを統括して紹介するスポナビ・ハワイドットコムを運営される方で、現地在住。今までホノルルセンチュリーもこのハレイワメトリックも、現地でできる参加者サポートを行ってきた。ご自分でももう7回ほどハレイワメトリックを走っている。じつは出発前に「できたら現地でお会いしましょう」とメールのやり取りをしていたので、声をかけていただけたというわけ。
今回は日本人5人ほどのアシストで走っている阿部さん。ハレイワメトリッックの魅力を訊いてみた。
「やはり皆さんの皆さんが言われるように、このユルさが魅力ですね。コースも坂がなくてほぼまっ平らだし、行って帰っての往復コースなので道に迷うことも無い。引き返すのも簡単。ついでにサポートもしやすい。
ホノルルセンチュリーにはやはりコースにそれなりにアップダウンもあるので、初心者が完走を目指すのはけっこう大変な面もある。頑張った人は達成感が得られますが、誰でも気軽に、というわけでもない面がありますから。"ハレイワ"は、かな~りローカルな大会なので(笑)大会の華やかさという点ではすいぶん差がありますが、気楽さという面では初心者におすすめしやすいですね」とのこと。
阿部さんの意見に激しく同意しながら、また後でお会いしましょうと手を振って別れた。妙に手を振ってくれるな、と思っていたら、なんと阿部さんグループはここで折り返してゴールに向かったそうだ(後で知った)。50kmコースだったとは....。そこまでユルイか(笑)。
一緒に走っていた日本人参加者の女性と仲良くなろうと、いや、コメントをいただく取材をしようと思っていただけに、ちょっぴり残念であった。
つづく...
text&photo:MakotoAYANO
4月25日の朝5時半にホノルルのホテルを出発。今回はいつもホノルルセンチュリーライドツアーでお世話になっているトップツアーのホノルル事務所の方にお手伝い頂いて、ダッヂバンに自転車を積んでハレイワまで送迎して頂いた。(ちょっと贅沢)
ハレイワまでは距離にして約50km強ということで、クルマで向かうのが現実的。オアフ島の場合、朝の通勤渋滞はそれほど心配ないが、ハレイワの街に入る頃にサーファー渋滞が起きることがあるという。朝、「波の予報」がいいと、近隣からハレイワ目指してサーファー達がやってくるのだとか。
海に向かう主要道路もほぼ一本のみだから、詰まる時は詰まるんだそうだ。しかしこの日はスムーズに到着。スタートは朝7時半。6時過ぎにはスタート地点であるカイアカ・ベイ・ビーチパークに続々とロコ(地元)サイクリストたちが集まっていた。
受付はこじんまりとした簡易テントで行われていた。今回はネットで現地エントリーサイトから申込んだので、その歳に通知されたメールをプリントアウトした紙を持参した。うまく登録されているか心配だったが、受付のリストには無事名前があった(ヨカッタヨカッタ)。
「なんだ簡単じゃない」と思われるかもしれないが、オフィシャルサイトではないサードパーティの英語サイトによるネットエントリーはちょっと手こずった。クレジットカード支払いも、ちょっと抵抗があった。申し込んでから「日本のスポーツエントリーみたいなものなんだろう」ということが把握はできたが...。
しかし申し込みのタイミングが遅かったので参加賞のTシャツ申し込み期限には間に合わず、ゲットし損なった。朝配っているヤツがかなりゴキゲンなデザインだったので、ちょっと残念。
また、参加パケット(ゼッケン、安全ピン、プログラム、参加賞)の現地事前ピックアップは8日前にすでに終わってしまうので、やはりこのへんは申し込み代行・パケットピックアップがサービスあると安心ではある。
7:30AM カイアカ・ベイ・ビーチパークをスタート!
受付は混むわけでもなく、スムーズに出来た。スタートまでの時間で腹ごしらえは稲荷寿司。御存知の通りハワイは日系人が多く、現地アレンジの和食が多い。なかでもイナリズシは有名で、なかなか美味しかった。
スタート地点でははやくもユルイ空気が流れている。集まった800人ほどの参加者はほとんどがロコ。いわゆるジモティー。サイクリスト然とした本格派もいるが、ユルメの自転車で登場する人が多いこと。ビーチクルーザーやMTB、ピストにリカンベントなど、いい感じの自転車たちが集まった。
大会スタッフの人に話しを聞くと、このイベントはハワイの人にとっても「ビギナー・フレンドリー(初心者に優しい)な大会」ということで知れているそうで、このイベントで初めて長距離に挑戦する人が多くいるそうだ。
大会MCがハワイバイシクリングリーグの創設者、故ジョンBケリーさんへの追悼の言葉を述べ、全員で黙祷。大会の冠には常に「ケリーさんメモリアル大会」を意味する"In Memory of John B Kelley"と添えられている。HBL(Hawaii Bycycling League)の創設とハワイでのサイクリング普及に尽力したケリーさんは2006年に帰らぬ人になったが、ホノルルセンチュリーライドでも同じように黙祷が捧げられるので、ハワイのイベントを走った人ならその名に覚えもあるだろう。
少しだけおごそかに朝の開会式を終えると、いよいよ7時半の出発の合図のカウントダウンが始まる。ホノルルセンチュリーライドは夜明け時刻の朝6時15分スタートだったが、ここではすっかりあけてしまっている。空気は爽やかだ。
号砲とか、とくになくスタート(笑)。スタート風景を写真に収めようとして、重大なことに気づいた。なんと、大会のSTART横断幕には「Honolulu Century Ride」と書いてあるではないか。なんという使い回し(笑)。
そういえばマーシャル(巡回)カーに取り付けられたフラッグも、使い回しだ(笑)。今日は一日使い回しグッズをチェックして走ることになりそうだ(笑)。
爽やかな気候で、スイスイ走れる
のんびりめの隊列でスタートして行く参加者たち。流すスピードはユルめ。話す内容もユルめ、だ。
こちらも追い越しながらカメラで目についた人ひとりひとりを撮影させて頂く。のんびりタイプの自転車に乗った人が多い。日本人参加者も5,6人いました。
走り出してすぐ気づくのは、気候が爽やかだということ。ホノルルセンチュリーライドの9月末は湿気もややあって、日本よりはずいぶんましではあるけれど、やや不快な暑さを感じる気候だ。でも、4月末のハワイは初夏を感じさせる湿気の低さと気温の快適さが肌に心地よい。自転車で走るには最高の気候だ。
とくに午前中は太陽の照りつけも気にならず、快適そのものだ。この体感だけでもこの時期走る良さがあると思った。
コースはしばらく真っ直ぐの海岸線道路。幅は広めで、左手が海。右手の林のおかげで日陰になっているので、涼しい。ただし交通量が多くはないとは言え、クルマが通る幹線道路なので並走してのおしゃべりはできない。プログラムにはこのことへの注意書きもされていて、並走は厳禁とのこと。前の人を追い抜くときは後方を確認してから「On your Left(左からいくよ)と声をかけて追い抜く。
まず第1のエイドステーションは12.5km地点(25km折り返し地点)にあった。用意される補給食はカットフルーツにチョコチップビスケット、そしてちょっと薄い(笑)HEEDというスポーツドリンクだ。このへんもホノルルセンチュリーライドと共通だ。そしてしっかり看板も使い回し(笑)。
「ユルさがぴったりなんです」(おくちゃんさん)
ここで昨年のホノルルセンチュリーでお会いした「おくちゃん」さんにバッタリ遭遇。約5ヶ月ぶり。おくちゃんさんは旅行は自分で手配し、スポナビハワイの現地アシストで参加。「ホノルルセンチュリーよりゆるくていいんですよね(笑)。ツアーがないので自分の手配が面倒だけど、このユルサは魅力ですね。コースも坂が無いし、自分はこのぐらいゆっくりなのがいいので」とのこと。
エビ、エビ、エビ.....
「カフク」エリア通過。コース沿いにはエビの養殖場直営のエビ料理店が数軒あり、走っていると名物ガーリック・シュリンプの、なんともいい匂いが漂ってくる(笑)。食欲を刺激されながらも、取材があるので我慢我慢。
ところで参加者のなかには帰路にこれらの店に駆け込んでエビを食べるグループもいるとか。さて、帰りはどうしますか(笑)。
スポナビ・ハワイのA-1さんに遭遇
50km地点のエイドステーションに到着。日本人の方に声をかけられた。スポナビハワイのA-1さんこと阿部栄一さんだ(思いっきり本名公開)。阿部さんは現地ハワイでハワイのスポーツを統括して紹介するスポナビ・ハワイドットコムを運営される方で、現地在住。今までホノルルセンチュリーもこのハレイワメトリックも、現地でできる参加者サポートを行ってきた。ご自分でももう7回ほどハレイワメトリックを走っている。じつは出発前に「できたら現地でお会いしましょう」とメールのやり取りをしていたので、声をかけていただけたというわけ。
今回は日本人5人ほどのアシストで走っている阿部さん。ハレイワメトリッックの魅力を訊いてみた。
「やはり皆さんの皆さんが言われるように、このユルさが魅力ですね。コースも坂がなくてほぼまっ平らだし、行って帰っての往復コースなので道に迷うことも無い。引き返すのも簡単。ついでにサポートもしやすい。
ホノルルセンチュリーにはやはりコースにそれなりにアップダウンもあるので、初心者が完走を目指すのはけっこう大変な面もある。頑張った人は達成感が得られますが、誰でも気軽に、というわけでもない面がありますから。"ハレイワ"は、かな~りローカルな大会なので(笑)大会の華やかさという点ではすいぶん差がありますが、気楽さという面では初心者におすすめしやすいですね」とのこと。
阿部さんの意見に激しく同意しながら、また後でお会いしましょうと手を振って別れた。妙に手を振ってくれるな、と思っていたら、なんと阿部さんグループはここで折り返してゴールに向かったそうだ(後で知った)。50kmコースだったとは....。そこまでユルイか(笑)。
一緒に走っていた日本人参加者の女性と仲良くなろうと、いや、コメントをいただく取材をしようと思っていただけに、ちょっぴり残念であった。
つづく...
text&photo:MakotoAYANO
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