2019/10/08(火) - 09:20
サイクルイベントにて出会ったライダーとバイクを紹介する企画「あなたの自転車を見せてください」。今回は、鈴鹿サーキットにて開催されたシマノ鈴鹿ロードで出会った7名のバイクをピックアップ。まずは男性編からお届けしよう。
豊田勝徳さん(HSST) メリダ REACT4000
5ステージスズカに初参戦にして優勝を果たした豊田さん。JPTレベルの選手らを集めたドリームチーム、HSSTの仲間たちと共に栄冠を掴んだ走りを支えたのが、メリダのエアロロードREACT4000だ。「もう4年以上乗っていて、結構キズだらけ(笑)」と言いつつも、それだけ長い間乗り続けているのは走りに馴染んでいるからこそ。
こだわりのカスタムは?と水を向けると「自転車というより、自分の体のケアも重視しています」とアスリートらしい答えが。「5ステージは真夏のレースなので、日焼けは大敵。アグレッシブデザインのサンプロテクトファイターを塗っていたんですが、だいぶ体力の消耗は抑えられたと思います」とのことだ。
また、チェーンオイルにもこだわりが詰まっている。使用するのはワコーズのチェーンルブリキッドパワー。「2日間のレースで、1レースは雨も降っていたので、耐久性に信頼あるチェーンオイルで潤滑してきました」とそのチョイスの理由を教えてくれた。
ホイールはマヴィックのコスミックPROカーボンに、タイヤはソーヨーのTRUEANCEを組み合わせている。軽く、転がりも良いため数年前から愛用しているのだという。チャームポイントとなっていたのは、リラックマのボトル。これも理由があってのことで、「長丁場のレースなので、補給は大事。大容量のボトルでしっかり水分を摂ろうと思って」とのこと。ちなみに先日お子さんが無事に生まれたそう。おめでとうございます!
落合友樹さん(Team Rueda Nagoya) エディ・メルクス Blockhaus67
名古屋を拠点に活動している自転車チーム「Team Rueda Nagoya」を率い、国内シクロクロスレースでも活躍を見せる落合さんの愛車はエディ・メルクスのアルミバイク「Blockhaus67」だ。本国では廃盤となってしまったモデルだが、日本限定カラーで2019年も継続ラインアップしている。軽量なアルミフレームにコラムまでフルカーボンのフォークを合わせ、上位モデルのパーツで組み上げれば余裕で7kg台のバイクに仕上がるという。
バイクのカラーに合わせスパカズのバーテープを2色左右で色替えしている点がオシャレポイント。偶然だというがブライトンのオレンジ色もバイクとマッチしている。サーキットレースとあってホイールは50mmハイトを選択。「個人的にこういうシンプルなフレームには、50mmくらいハイトがある方が似合っていると思うんです。フレームの塗装も安っぽさはなく、DURA-ACEで組んでも見劣りしないのが良いですね」とコメント。
バイクの走りに関しては、「重量も十分軽いし反応性も良いので、アルミですが全然レースで使えるスペックを持っています。カラーリング等派手さはないけど、パワーを受け取ってシャキシャキ進んでくれるので、高校生とかレースでガンガン使い倒す乗り方の人にぜひ乗ってもらいたいですね。それでいてシートステーに潰しが入っていて乗り心地も良いんです。アルミというとガチガチなクリテバイクみたいなイメージもありますが、これは200km以上のロングライドでも最後まで踏み続けられますね。
タイヤクリアランスも広いので、アセンブルを考えれば軽いグラベルでも楽しむことができます。ダート区間もあるラファのプレステージも、自分はこのバイクでいけちゃいました。ミノウラのグラベルボトルケージは未舗装路でも安心の固定力ながら抜き差しはしやすいんです。レースで万が一落車してもボトルが飛んで迷惑をかけることもありませんね」と自身のバイクをインプレしてくれた。
朝倉寛史さん(フォーチュンバイク) トレック Madone 9
毎年大所帯でシマノ鈴鹿ロードに参加している、東京・亀戸のサイクルショップ「フォーチュンバイク」のチームから登場していただいた朝倉さんの愛車は「Madone 9」の別府史之シグネチャーモデル。2017年に数量限定で発売されたデザインで、別府選手の大ファンとのことで購入を決めたそう。用途別にバイクを乗り換えており、このMadoneは平坦高速仕様に組み上げた1台だ。
ホイールとコックピットパーツをイーストンで統一しており、剛性とエアロを意識したアセンブルに。全体的にマットブラックとシルバーでまとめ上げたクールなルックスもポイントだ。シフト系統はシマノULTEGRAで、クランクのみDURA-ACEとしたのは硬さ重視のためか。その他スパカズのバーテープ、ボントレガーのカーボンボトルケージ、マヴィックのUSTチューブレスタイヤを使用する。
「普段ウエイトトレーニングなどもしていて、スプリントで反応の良いバイクになるようパーツを選んでもらいました。シマノ鈴鹿には毎年参加しているのですがこのMadoneは今回初投入です。本当に速いマシンで、下りで足を止めていても前の人をドンドン追い抜いていくくらいエアロ性能の良さを感じました」と満足そうに語ってくれた。
鈴木雅彦さん(Team DADDY) ピナレロ DOGMA F12
岐阜県にあるサイクルショップDADDY店主の鈴木さんは最新鋭の「DOGMA F12」を投入。歴代のDOGMAシリーズを乗り込んでおり、「F8からF10への変化より、今回のF10からF12への進化の方が圧倒的に性能アップを感じました。空力性能にさらに磨きがかかっており、ハイスピードで今まで以上にギアを掛けられるし同じスピードでもワット数は下がっているんです。漕ぎ出しの軽さもピカイチで乗り心地も良いですね」と評価する。
ドライブトレインはローターの楕円チェーンリングにリデアのビッグプーリーという組み合わせ。サドルだけはこれじゃないとダメというほど愛用しているセラSMPは、パッドのないフルカーボンのものを使用している。試しに使ってみたというスコープのホイールも「ベアリングの回転が非常に良いですね。チューブレスレディにも対応しているしコストパフォーマンスが高くてオススメです」とコメント。
また、こだわりのドライブトレイン周りは「ビッグプーリーはチェーンの流れがとてもスムーズになりますね。楕円チェーンリングも長年愛用していますが、脚の回転をサポートしてくれるのでケイデンスも上がり筋肉への負担が減るので、レーサーはもちろんですが踏むペダリングになりがちな一般のライダーこそ効果は高いと思います。回しやすくなるので、踏み返しのピッチが早い硬めのフレームとも相性は良いでしょう」とショップ店長目線で語ってくれた。
大久保裕樹さん(zeke×幻海領域RACING) トレック Emonda SL
趣味繋がりで集まった大阪と東京の合同チームで新たにジャージを作り参戦したという大久保さん。レースイベントは離れた所に住む仲間と合流できる良い機会として楽しみにしており、今回チームTT(JCF未登録)で4位、2時間エンデュランスのペアで3位と成績も奮った様子。そんな大久保さんの愛車はトレックの軽量オールラウンドモデル「Emonda SL」だ。
2年前にロードバイクを始めた際に購入した1台目のマシンで、フレーム以外のあらゆるパーツをトップグレードに換装しカリカリのレース仕様に仕上げる。ヒルクライムよりも平坦系のレースが好きと言い、ホイールはディープリムを選択。ゴキソのハブにエンビィのリムという高級仕様で「フレームなんかよりもホイールの方が全然高いですね」と苦笑い。
「105からDURA-ACEに変えたので変速は文句なし。ゴキソがちょっと重いので、ハンドルなどは軽いカーボンパーツにしています。エンビィのリムはブレーキが良く効くし止まるしで雨の下りも安心ですね。お金が貯まったら次はディスクロードを買いたいと思います」とコメントしてくれた。
小形健作さん(E-WORKS@PINKY) キャニオン AEROAD CF SLX DISC
ド派手なピンクメッキ塗装のバイクを並べ注目を集めていたE-WORKS@PINKY。とにかく目立つようにそして色気のあるエロさも目指し、チームに賛同するメッキバイク仲間を増やしている。チームリーダーの練習仲間である小形さんも、ピンクメッキバイクを作るため今年キャニオンの「AEROAD CF SLX DISC」を購入。納車と同時に塗装屋に預け40日ほどで出来上がったという。
「様々なブランドのエアロディスクロードで悩んだのですが、メッキ塗装のお金も考えてキャニオンを選びました。パイオニアのカバーやヘッドキャップ、バーエンドキャップ、サドルの裏側などあらゆる小物までピンクメッキに塗装したことがこだわりポイントです。ハンドルも始めマットブラックだったのですが、カラーを合わせるためグロス仕上げに塗り直ししています」と語る。
塗装によってフレームとフォーク合わせてプラス120gだったと言うが、重量より見た目とのことで全く気にしない様子。ウォークライドのWRガラスコーティングを施し、表面の保護とツヤツヤの質感を保っている。苦しくても諦めないと自身を鼓舞させる”Hang in there”のスローガンも特徴的だ。チームとして次はゴールドとシルバーのメッキマシンを構想中とのこと。来年の鈴鹿でさらなるメッキバイクを拝めるか!?
リョウ ガイフウさん(+CHARIBU) ストラバイブ TERESA
見慣れないクロモリバイクと統一感のあるカラーリングで目立っていたリョウさんにお声がけ。バイクは滋賀県に工房を構えるハンドメイドの「ストラバイブ」というフレームブランドだ。デザインの勉強のため中国から留学し自転車にハマってしまい、大学の先輩が立ち上げたストラバイブと協力し、プロトタイプとして自身で設計&デザインした世界に1台だけのモデル「TERESA」を作り上げたのだという。
やはりこだわりはカラーリング。フォークやハンドル、ステムまで自身でデザインを考え、ホワイトをベースに赤の差し色を入れ、シートチューブを始め各所に幾何学模様をあしらう。手掛けたのは中国オリンピック代表のバイクやヘルメットの塗装を行っている”incolor”という企業で、ステッカーではなく全てハンドペイントの特注品だ。アセンブルされるパーツからシューズに至るまで赤白で揃えている点も見逃せない。
フレームはカイセイのクロモリチューブを基本に、シートチューブはカーボンパイプを使い自身の身長に合わせたISP仕様とした点も大きな特徴。「しなりの強いフレームなので脚が全然疲れない乗り味でロングライドに最高ですね。剛性バランスを考えてクランクやホイールは硬めのものを合わせています。クロモリフレームなのに7kg台とカーボンバイクレベルに軽い仕上がりです」と語る。
text&photo:Yuto.Murata,Naoki.Yasuoka
豊田勝徳さん(HSST) メリダ REACT4000
5ステージスズカに初参戦にして優勝を果たした豊田さん。JPTレベルの選手らを集めたドリームチーム、HSSTの仲間たちと共に栄冠を掴んだ走りを支えたのが、メリダのエアロロードREACT4000だ。「もう4年以上乗っていて、結構キズだらけ(笑)」と言いつつも、それだけ長い間乗り続けているのは走りに馴染んでいるからこそ。
こだわりのカスタムは?と水を向けると「自転車というより、自分の体のケアも重視しています」とアスリートらしい答えが。「5ステージは真夏のレースなので、日焼けは大敵。アグレッシブデザインのサンプロテクトファイターを塗っていたんですが、だいぶ体力の消耗は抑えられたと思います」とのことだ。
また、チェーンオイルにもこだわりが詰まっている。使用するのはワコーズのチェーンルブリキッドパワー。「2日間のレースで、1レースは雨も降っていたので、耐久性に信頼あるチェーンオイルで潤滑してきました」とそのチョイスの理由を教えてくれた。
ホイールはマヴィックのコスミックPROカーボンに、タイヤはソーヨーのTRUEANCEを組み合わせている。軽く、転がりも良いため数年前から愛用しているのだという。チャームポイントとなっていたのは、リラックマのボトル。これも理由があってのことで、「長丁場のレースなので、補給は大事。大容量のボトルでしっかり水分を摂ろうと思って」とのこと。ちなみに先日お子さんが無事に生まれたそう。おめでとうございます!
落合友樹さん(Team Rueda Nagoya) エディ・メルクス Blockhaus67
名古屋を拠点に活動している自転車チーム「Team Rueda Nagoya」を率い、国内シクロクロスレースでも活躍を見せる落合さんの愛車はエディ・メルクスのアルミバイク「Blockhaus67」だ。本国では廃盤となってしまったモデルだが、日本限定カラーで2019年も継続ラインアップしている。軽量なアルミフレームにコラムまでフルカーボンのフォークを合わせ、上位モデルのパーツで組み上げれば余裕で7kg台のバイクに仕上がるという。
バイクのカラーに合わせスパカズのバーテープを2色左右で色替えしている点がオシャレポイント。偶然だというがブライトンのオレンジ色もバイクとマッチしている。サーキットレースとあってホイールは50mmハイトを選択。「個人的にこういうシンプルなフレームには、50mmくらいハイトがある方が似合っていると思うんです。フレームの塗装も安っぽさはなく、DURA-ACEで組んでも見劣りしないのが良いですね」とコメント。
バイクの走りに関しては、「重量も十分軽いし反応性も良いので、アルミですが全然レースで使えるスペックを持っています。カラーリング等派手さはないけど、パワーを受け取ってシャキシャキ進んでくれるので、高校生とかレースでガンガン使い倒す乗り方の人にぜひ乗ってもらいたいですね。それでいてシートステーに潰しが入っていて乗り心地も良いんです。アルミというとガチガチなクリテバイクみたいなイメージもありますが、これは200km以上のロングライドでも最後まで踏み続けられますね。
タイヤクリアランスも広いので、アセンブルを考えれば軽いグラベルでも楽しむことができます。ダート区間もあるラファのプレステージも、自分はこのバイクでいけちゃいました。ミノウラのグラベルボトルケージは未舗装路でも安心の固定力ながら抜き差しはしやすいんです。レースで万が一落車してもボトルが飛んで迷惑をかけることもありませんね」と自身のバイクをインプレしてくれた。
朝倉寛史さん(フォーチュンバイク) トレック Madone 9
毎年大所帯でシマノ鈴鹿ロードに参加している、東京・亀戸のサイクルショップ「フォーチュンバイク」のチームから登場していただいた朝倉さんの愛車は「Madone 9」の別府史之シグネチャーモデル。2017年に数量限定で発売されたデザインで、別府選手の大ファンとのことで購入を決めたそう。用途別にバイクを乗り換えており、このMadoneは平坦高速仕様に組み上げた1台だ。
ホイールとコックピットパーツをイーストンで統一しており、剛性とエアロを意識したアセンブルに。全体的にマットブラックとシルバーでまとめ上げたクールなルックスもポイントだ。シフト系統はシマノULTEGRAで、クランクのみDURA-ACEとしたのは硬さ重視のためか。その他スパカズのバーテープ、ボントレガーのカーボンボトルケージ、マヴィックのUSTチューブレスタイヤを使用する。
「普段ウエイトトレーニングなどもしていて、スプリントで反応の良いバイクになるようパーツを選んでもらいました。シマノ鈴鹿には毎年参加しているのですがこのMadoneは今回初投入です。本当に速いマシンで、下りで足を止めていても前の人をドンドン追い抜いていくくらいエアロ性能の良さを感じました」と満足そうに語ってくれた。
鈴木雅彦さん(Team DADDY) ピナレロ DOGMA F12
岐阜県にあるサイクルショップDADDY店主の鈴木さんは最新鋭の「DOGMA F12」を投入。歴代のDOGMAシリーズを乗り込んでおり、「F8からF10への変化より、今回のF10からF12への進化の方が圧倒的に性能アップを感じました。空力性能にさらに磨きがかかっており、ハイスピードで今まで以上にギアを掛けられるし同じスピードでもワット数は下がっているんです。漕ぎ出しの軽さもピカイチで乗り心地も良いですね」と評価する。
ドライブトレインはローターの楕円チェーンリングにリデアのビッグプーリーという組み合わせ。サドルだけはこれじゃないとダメというほど愛用しているセラSMPは、パッドのないフルカーボンのものを使用している。試しに使ってみたというスコープのホイールも「ベアリングの回転が非常に良いですね。チューブレスレディにも対応しているしコストパフォーマンスが高くてオススメです」とコメント。
また、こだわりのドライブトレイン周りは「ビッグプーリーはチェーンの流れがとてもスムーズになりますね。楕円チェーンリングも長年愛用していますが、脚の回転をサポートしてくれるのでケイデンスも上がり筋肉への負担が減るので、レーサーはもちろんですが踏むペダリングになりがちな一般のライダーこそ効果は高いと思います。回しやすくなるので、踏み返しのピッチが早い硬めのフレームとも相性は良いでしょう」とショップ店長目線で語ってくれた。
大久保裕樹さん(zeke×幻海領域RACING) トレック Emonda SL
趣味繋がりで集まった大阪と東京の合同チームで新たにジャージを作り参戦したという大久保さん。レースイベントは離れた所に住む仲間と合流できる良い機会として楽しみにしており、今回チームTT(JCF未登録)で4位、2時間エンデュランスのペアで3位と成績も奮った様子。そんな大久保さんの愛車はトレックの軽量オールラウンドモデル「Emonda SL」だ。
2年前にロードバイクを始めた際に購入した1台目のマシンで、フレーム以外のあらゆるパーツをトップグレードに換装しカリカリのレース仕様に仕上げる。ヒルクライムよりも平坦系のレースが好きと言い、ホイールはディープリムを選択。ゴキソのハブにエンビィのリムという高級仕様で「フレームなんかよりもホイールの方が全然高いですね」と苦笑い。
「105からDURA-ACEに変えたので変速は文句なし。ゴキソがちょっと重いので、ハンドルなどは軽いカーボンパーツにしています。エンビィのリムはブレーキが良く効くし止まるしで雨の下りも安心ですね。お金が貯まったら次はディスクロードを買いたいと思います」とコメントしてくれた。
小形健作さん(E-WORKS@PINKY) キャニオン AEROAD CF SLX DISC
ド派手なピンクメッキ塗装のバイクを並べ注目を集めていたE-WORKS@PINKY。とにかく目立つようにそして色気のあるエロさも目指し、チームに賛同するメッキバイク仲間を増やしている。チームリーダーの練習仲間である小形さんも、ピンクメッキバイクを作るため今年キャニオンの「AEROAD CF SLX DISC」を購入。納車と同時に塗装屋に預け40日ほどで出来上がったという。
「様々なブランドのエアロディスクロードで悩んだのですが、メッキ塗装のお金も考えてキャニオンを選びました。パイオニアのカバーやヘッドキャップ、バーエンドキャップ、サドルの裏側などあらゆる小物までピンクメッキに塗装したことがこだわりポイントです。ハンドルも始めマットブラックだったのですが、カラーを合わせるためグロス仕上げに塗り直ししています」と語る。
塗装によってフレームとフォーク合わせてプラス120gだったと言うが、重量より見た目とのことで全く気にしない様子。ウォークライドのWRガラスコーティングを施し、表面の保護とツヤツヤの質感を保っている。苦しくても諦めないと自身を鼓舞させる”Hang in there”のスローガンも特徴的だ。チームとして次はゴールドとシルバーのメッキマシンを構想中とのこと。来年の鈴鹿でさらなるメッキバイクを拝めるか!?
リョウ ガイフウさん(+CHARIBU) ストラバイブ TERESA
見慣れないクロモリバイクと統一感のあるカラーリングで目立っていたリョウさんにお声がけ。バイクは滋賀県に工房を構えるハンドメイドの「ストラバイブ」というフレームブランドだ。デザインの勉強のため中国から留学し自転車にハマってしまい、大学の先輩が立ち上げたストラバイブと協力し、プロトタイプとして自身で設計&デザインした世界に1台だけのモデル「TERESA」を作り上げたのだという。
やはりこだわりはカラーリング。フォークやハンドル、ステムまで自身でデザインを考え、ホワイトをベースに赤の差し色を入れ、シートチューブを始め各所に幾何学模様をあしらう。手掛けたのは中国オリンピック代表のバイクやヘルメットの塗装を行っている”incolor”という企業で、ステッカーではなく全てハンドペイントの特注品だ。アセンブルされるパーツからシューズに至るまで赤白で揃えている点も見逃せない。
フレームはカイセイのクロモリチューブを基本に、シートチューブはカーボンパイプを使い自身の身長に合わせたISP仕様とした点も大きな特徴。「しなりの強いフレームなので脚が全然疲れない乗り味でロングライドに最高ですね。剛性バランスを考えてクランクやホイールは硬めのものを合わせています。クロモリフレームなのに7kg台とカーボンバイクレベルに軽い仕上がりです」と語る。
text&photo:Yuto.Murata,Naoki.Yasuoka
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